項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:37

マウス

全画面の操作モードがあらわれて、そこでの移動=ポインターが色々と提案されました。
用途で優位さが変わりますが、デスクトップで長く高い地位をしめているのが「マウス」です。
画面に矢印等のポイントが表示され、手元のポイント機器の操作で多様な動作が可能です。
マウスは、最初の基本機能がしっかり作られて、その後はそのままか、追加動作が入るか(使用は強制されない)だけで使われてきました。
使用方法の継続性という大きく重要な事を最初から、持っていた事が特徴です。
そして、ハード的には多様な進歩をして、使用感が次々に向上しました。
長く使用されている理由は明確です。

安価なポイントデバイスとしては、マウスとトラックボールが登場して理屈は同じであり、どちらでも使用可能なタイプもありました。
マウスが優勢なのは、場所の制限より動作の速さの優先が多かったと思います。
マウスの基本動作は、ドローとクリックです。
ハード的には、ドローに関してはホイールというものがついたものがありますが使用者は多くないと感じます。
クリックは、シングルクリックとダブルクリックが存在します。
ダブルクリックが初心者には苦手の場合は有るようです。
あとはクリックボタン数ですが、シングルボタンと2ボタンが初期から現在も存在します。
2ボタンでは基本は左クリックで(設定で代えられる)、右クリックはショートカット的です。
右クリックの使いこなしで、中級かどうかが判ると言われた時もありますが、そんなに単純ではないでしょう。

機械的には、マウスは接触式が長いでしたが、ボールの汚れや埃の巻き込み等で使用が激しいと僅かな時間で、掃除が必要でした。
掃除をしても、微妙に感触や反応が変わりました。
その点は、光学マウスという非接点マウスの登場で一気に改善されました。
今では、欠くことの出来ない存在でしょう。
あとは、本体等との接続です。
専用端子が存在するのが普通です。
ただし、USB端子等の汎用も利用は多いです。
最近は、無線マウスが登場して利用も多いです。
利用形態によりますが、ケーブルが短いか無い方が使い易いという人はかなり多いです。

ポイント・デバイスは数多く開発され、現在でも多くが装備されています。
ただし、使用環境によってはマウスを接続して、デバイス変更で使用も多いです。
典型的な例が省スペース目的のノートパソコンで、マウス以外のポイントデバイスが標準装備ですが、オプションでのマウス使用はほぼ必須です。
キーボードのポイントマークの移動等の機能は、一般的にはあまり使用されませんが、熟練オペレータではキーボードで全て操作する事もあるようです。
マウスの操作が右手か左手か話題になった事があります。
その影響で、左用の使用設定とか、形状が非対称マウスの左手用があります。
マウスとキーボードの使用頻度と、双方の併用が必須の動作の多さがマウスの操作を決めるでしょう。
利き手での使用を前提にした、プログラムが多いです。

現在のポインターは、マウスと指タッチとペンタッチが一時的な主力でしょう。
マウス以外は歴史か使用者が少ないので今後は不透明です。
ただ、ポイントする面積がそれぞれ異なるので、棲み分ける可能性はあります。
「大は小を兼ねる」は、マン・マシンインターフェイスではあまり成立しません。
ただし、それぞれ特に後者2つは新方法が登場する可能性は高いです。
マウスに関しては普及しすぎて、大きな方式変更よりも、機能の改良が主流と予想されます。

マウスは操作方法から、サイズがほとんど変わらない機器です。
小型化に変更されてゆく傾向の情報・パソコンの分野では珍しいです。
これは、マン・マシンインターフェイスからの要請です。
マン・マシンインターフェイスが絡む機器は他にもありますが、サイズの変更=小型化とすると成功までは行かないです。
携帯電話とスマートホーンのキーボードについては、例外なのか、正否が単独で判断出来ないです。


外部接続端子

一体型パソコンが基本で進歩しましたが、ソフトと同様にハードの増強はついてまわります。
タッチパネルや一部のノートパソコンは、増強・増設を犠牲にした共通性を目指しています。
しかし、ネット時代・通信時代ですから全て無線接続よりは、外部接続端子を使用した接続が簡単で安定性もあります。
パソコンの登場時から、外部接続端子は大きな問題でした。
速度面で、シリアルかパラレルかが問題でしたし、続々登場する新しい機器の接続方法が統一されなかったからです。

パラレルはシリアルより早いというのが初期の常識ですが、標準化には向かないしハード的に高価で、スペースを広く取ります。
外部接続端子の歴史は、形状の小型化とシリアルの高速化と標準化です。
現在は、実用的レベルでは多くは機能を満たしています。
むしろ、小型化についてはマンマシン・インターフェイス的に限界を超えています。
しかし、小型機器では扱いにくくても小さくしたいです。
そこで、変換用のカセットも登場します。

たどりついたのが、USBです。
ユニバーサルな高速シリアルインターフェイスですが、バージョンアップは仕方ないし、コネクタ形状が複数になるのもハードの要請ならば仕方がない。
ただし、無法に増えると統一規格にならないので、少数です。
薄型と丸形で、これに変換コネクタがあります。
これで全て完了とは行きません。
規格内に入らず必ず使用するものは専用端子化するからです。
100%に拘ると統一規格は妥協できずいつまでも実施出来ないからです。

インターフェイスの標準化は、1端子の多数の用途への使用になります。
同時に使用する事が予想される場合は、端子も複数必要ですが一般に少ない端子数で運用可能になります。
例えば、スマートホーンは負荷の大きい使用は考えていません。
従って、少ない端子数で多数の機能に転用するのが標準です。
ノートパソコンもそれに近い設計方針です。
拡張性が売りのデスクトップパソコンは、ある程度の端子が準備されています。

殆どの機器は必ず使うと予想される端子は専用で用意されています。
表示機器・キーボード・マウス・スピーカー等です。
汎用と比べると必要な機能におさえられて、設計的にも容易で有利だからです。
汎用外部接続端子は規定の機能は全て持つ必要があるので、必ず冗長性があります。
汎用と冗長は、避けられない事ですので、汎用でなく必ず使う端子は専用にして冗長な部分を除くのです。

マルチタスクのパソコンが外部接続端子に多彩な機器を繋いで、同時に稼働できるかどうかは微妙です。
基本はタイムシェアリングですから、トータルの負荷が問題になります。
ユニバーサル端子なら何を繋げるかは予想出来ませんが、端子が多い事と早さの面も含めて、便利かどうかは用途次第です。
その意味では、ユニバーサル端子でも自然と外部接続端子の数は多ければ良い訳でなくて、類似用途の機器では似た数に方向は似てきます。


新OS

パソコンはウインドウズの寡占からまだ離れていませんが、微妙な時期と考える人もいます。
それは、スマートホーンという一番小さなコンピュータシステムでは異なる種類のOSが先行しているからです。
まだまだ新しいOSが登場していますが、その可能性はまた微妙です。
OSだけでは何も出来ず、アプリケーションソフトや色々なサービスが存在し、過去のデータ等の活用が望まれます。
それも含めて、OSの種類が話題といえます。

OSを意識して使用する時代は無くなると予測した人がいましたが、パソコンでは実現の可能性は見えていません。
何故、ユーザーインターフェイスを度々変更するか、しかも直感的に使えるとは限らない方向で・・・疑問です。
メーカー都合がかなりの%で感じます。
ユーザーインターフェイスの画面デザインの知的財産性が争われる状態があるために、メーカーが異なると変えざるを得ないという事情も大きいでしょう。
デザイン設計が簡単に盗まれることは避けたい事は判りますが、利用側は微妙な気持です。

OSの開発競争が見えやすいのは、モバイル用です。
アンドロイドとiOSの他にも、幾つかが開発しています。
明確でないのが、モバイルとパソコンの境目のノートパソコンや高級タブレットの周辺です。
機能を多く(最悪は双方を足して)してしまうと無駄が多すぎますし、モバイルの多くはハード的にも使用出来なくなります。
現実に2種類の使い方というハードが登場していますし、OSも登場しています
 が受け入れられる程に需要があるのかは疑問です。
機能は特化しているが、データに互換性があるが最低限の要求です。

OSのバージョンアップは、部分更新レベルでは絶えず行われます。
もっと大きい変更も、最近は実施も増えています。
OSの交換ははっきり言って、利用者は怖いです。
環境の違うローカルに正しくインストール出来る保証はありません。
データが破壊されたり、フリーズで元に戻る機能が使用可能になる事もありえます。
自動更新の対象にされるのは、はっきり怖いです。

OSに要望される大きな事に、そのサポート期間があります。
現在はメーカーが決めて、買い換えを勧めるビジネスモデルになってしまっています。
新OSは話題だが、同時に古いバージョンのOSのサポートが期間を切って終了するという事も行われています。
そこにはOSが、ハードウエアの進歩を利用し、古いハードウエアでは動作が難しく新しいハードを要求するという、暗黙の連携があったと言えます。
ただ本当に必要な新しい機能かは不明です。
ハードとソフトとしてのOSとの関係は微妙に密接です。

日本生まれのOSは存在しますが、パーソナル用途で広がった事は実質ないです。
CPUもクリーンコンピュータも日本は関与していますが、OSとして完成する迄行かなかった。
モトローラ68000系のOS、hyuman68kというコマンドとデータがウインドウズと同じものがマニア間でしばらく使われましたが、パーソナルユース専用で終わったと言えます。
ハードとソフト共に先進的でしたが、産業用に使用されるハードディスク搭載前という事で時期的にも一つ障害がありました。
トロンという独自OSが研究された事もあり、市販されてかなり部分的に優れましたが、アプリの開発がほとんど行われずに終わったといえます。
多国籍言語対応で独自のデータ構造を持ち、可能性が広いものでしたが、ウィンテルの場当たり対応の壁は高かったです。
現在はスマホ用に日韓の企業で、チザンOSが開発中ですがタイミングが重要でしょう。

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