項目別バックナンバー[2]:パソコン情報:47

ペンタブレット

ノートパソコンとタブレット端末とが競う存在か、共存するのかはこれからの課題だが、双方を兼ねたとする2ウエイ機器も登場している。
双方を兼ねているのか部分取りの機能かは使用者で異なるだろう。
タブレット端末の特徴は、マウス等のポインティングデバイスの代わりに指でのタッチ動作を使う事だ。
これは表示画面とソフトウエアキーボードとの組あわせで軽量小型化に寄与していると考えられている、同時に指という事の限界もある。
指というタッチ面積が大きいものの解像度の限界は、用途内容では大きいと考える人もいる、またタブレット端末の用途を外部携帯操作用でなく屋内等とする考えもある、場所を取らぶ場所を簡単に移動出来るだけでも充分にメリットあると考える。
そこから着脱式キーボードや解像度の高いポインターを導入する、そのポインターのひとつがタッチペンだ。

ペンタブレットが高機能電卓や、パソコン特にノートパソコンに搭載される事は既に例がある。
多くが表示画面のタッチ方式であり、タブレット端末にペンタブレットが搭載される事は同じ流れと言える、タッチ面積を除いては扱い易い指タッチ方式にタッチ面積の精度を上げたポインターを導入する事はシンプルな答えだ。
過去の搭載例と比較すると、圧倒的な通信機能と稼働情報量増加の差がある、それらは技術とインフラの進歩であり、外見は似ていても機能や用途には明確な進歩と違いがある。
デスクトップパソコンで入力用のペンタブレットが存在したが、キャド等に使用されたデジタイザーの安価版の位置だった、タブレット端末と同じ思想のペンタブレット例は高機能電卓のザウルスや超小型ノートパソコンのリブレットの一部にある。

産業用の専用機器でタッチパネルパソコンや、ペンタブレットや類似のポインタを使うモバイル端末が早くから使用されている。
前者は、書店や図書館での簡易検索で使用される、また現金自動支払機を代表とする、自動機でもいくつか見られた。
後者は、宅配便の集配の現地入力で使用された、同様に顧客訪問サービスをおこなうサービスでリアル入力を行う時に多く使われた。
ペンタブレットではキーボード入力が無い作業やデータ入力とデータ引き出しに特化した場合は殆どの動作をペンタブレットで出来たので使用された。
もし、文字入力や複雑な入力が技術の進歩で、指タッチやペンタブレットで可能ならば一般パソコンに近い入力でも可能だろう、ただしタッチタイミングのような高度な入力は難しい。

モバイルパソコンでマウス以外のポイントデバイスが搭載されたのは分離型のポイントデバイスでは失う・忘れる事が致命的な使用できない条件になる為だ、本体に固定されたポイントデバイスがあれば通常には使用しない場合でも、分離型ポイントデバイスを失う・忘れた時にもバックアップとして使用する事が可能だ。
マウスだけでなく、タッチペンでも事情は同じで失う・忘れた時の対策が必要だ、例えば指タッチ動作やキーボードや他の固定型ポイントデバイスなどの組あわせで代用する機能だ。
元々は、OS自体が複数のポイントデバイスへの対応で設計される事が現在の状況で、それをハード機器が如何にサポートするかになっている。
同時に分離型ポイントデバイスを失う事の対策として、安価で入手し易い事が現実的な要求として出て来る。

ポイントデバイスとしてのペンタブレットの特徴は、タッチ位置の検出のみで途中の移動は検出しない事だ、マウスでは移動を検出してポイントする位置を決めるのだがそこは全く違う、ドローを浮かして行うと移動していないと検知するのだから逆になる。
ペンタブレットはポイントする場所が固定されている状態で使用する、マウスは移動させる場所の広さは無関係で移動距離を検出して積み重ねる。
ペンタブレットは導入された小さな表示画面のタッチ用途での使用が向いていて、通常の作業でもタッチ範囲全体を絶えず見ているので動作がシンプルで早くなる、過去に使用されたケースも同じ小さな画面でのタッチ用途だ。

現在にペンタブレットが導入されている用途は、タブレット端末とタブレット+ノートパソコンの複合機だ。
パソコンは(無線)マウス中心で、スマホは指タッチでそれぞれ市場の様子を見ている。
それぞれがキーボード部に搭載のポイントデバイスと指タッチと言う紛失しなくかつ嵩張らないデバイスは無視出来ない。 パソコンにキーボードでのポインタ操作機能があるようにポイントが無いときのバックアップの機能は必須だ、それを普段からの2ウエイ入力とするのかは利用者の反応を見て判断したい筈だ。
ただし、まだ普及度が圧倒的に少なく、その段階での使用者と普及した時の利用者の使い方は異なる事はありえる。


ドライブ分割

パソコンでは長くハードディスクが記憶領域の中心だったし今もそれは続く、高容量になると複数のドライブの様に使用したい場合が増える。
これはパソコンの初期のハードディスクの容量が少ない時からの課題で、ハードディスクが高容量になるとそれに合った使用方法にソフト設計を行うのが通例であり絶えずメモリーが余るという感はない。
複数のドライブで使用する事のメリットはいくつか有る。
システムプログラムの保存場所と使用領域を、一般のデータと別ける事はディスククラッシュ対策や書き換えによるデータの不連続化対策などでメリットがある、それはハードの1ディスクを分割して使用する、ドライブ分割でもメリットが残る。

ドライブ分割の利用目的には、OSを複数使い別ける事がある、それはブートドライブを切り替える方法で異なるOSを駆動させる。
例えば、使用したいアプリケーションソフトが異なるOSでしか稼働しない時はOSを切り替える事が必要になるまたは使用出来る早道となる、今後もそのようにする時代なのかは不明だが、少なくともパソコン毎全体を変えるよりは選びやすい。
似た例では、サイト閲覧ソフト:ブラウザでは複数をセットしている人は多い、それは複雑な用途や使用者が少ないソフトでは1種類のブラウザしか稼働しない事はかなり多い、他に移植するよりはブラウザ毎に切り替える、OSも同じ考えかたが可能だ。

書き込み・読み出し共用型記憶装置はランダムアクセス方式とも呼ばれて、使用中と未使用の区別を管理マップで行う、それで書き込み管理を行うが実際の記憶装置では未使用領域を集めて使用するので、使用するに従い領域が分散する。
それが進むと領域の再生作業=ガベージコレクションが必要になる、記憶領域全体に及ぶと再生に時間が掛かるので、プログラムや長期保存データの様に普段は書き換えない用途とワーキングエリアの様に度々書き換える用途で記憶領域を分けた使用が望ましい。
その分けた使用方法の1つが、ドライブ分割により主記憶領域を複数に分割する方法だ、例えばWindowsではOSはC:ドライブに置かれるので、ドライブ分割でデータ用のD:ドライブを設けて使用する方法は利用者も多い。

ドライブ分割はエリア分割を目的にするが、それに関する事項はバックアップとセキュリティとアクセス権などがある。
バックアップに関しては更新頻度が多いデータ領域を、更新頻度が少ないプログラム領域と分離してバックアップを容易に行う目的だ、記憶領域が巨大になると無視できない問題であり、同時に大きな記憶領域を使用する事になるとそれ自体が分割管理にしたい状態になる。
セキュリティには色々あるが、記憶領域の破壊という一般化した状態では全てが一度に破壊されるよりも部分破壊に抑えたい目的だ、あくまでもソフト上での分割であり機械的・物理的な破壊では対処出来ない事は多い、ただし記憶媒体の部分破壊では無関係領域が助かる事はある。

記憶領域へのアクセス権はやはりセキュリティ面の意味が強い。
ローカル機器への侵入はスパム以外は昔は考え難かったが、最近はリモートコントロールの手段とソフトとサービスが登場して普及してきた。
リモートコントロール自体も、アクセス元の機器へのアクセスが出来て可能になるのでそれ自体へのパスワードや生体認証などのアクセス権制御がはかられている。
だがそれが破られた時に、そこからアクセス出来る別のローカル機器自体でもアクセス権制限を設ける、その手段は機器全体の他には記憶領域へのアクセス権制限になり、ドライブ分割でのドライブ単位のアクセス権設定もある。
具体的には記憶領域を見えなくする設定がより有効とされるし、それが仮想ドライブ単位になるとその手段としてのドライブ分割となる。

個人使用の記憶領域は長くローカルで使用されて来たが、ネットワーク上に置いての共用使用・管理する考えと方式が広がっている。
クラウドとかネットディスクと多数提案されているが、ローカル機器が高速だが容量は限られた記憶領域を使用するスマホやタブレット端末ではこの使用は必然であり、それはパソコンでもやはり有用な記憶領域だ。
現在の高容量のネットワーク上の記憶領域は、高容量ドライブの使用と、あるいはパソコンレベルの記憶容量ドライブのネットワークでも実現出来る、いずれも効率の良い運用を考えれば分割管理と一括管理の双方の利点を使い分ける事になる、物理的なドライブは異なっても仮想的にはドライブ分割とネットワークで似た運用に辿りつく事になる。


軽量・薄型PC

パソコン機器の「小型」「薄型」「軽量」には相関はあるが絶対ではない。
小型には表示機や入力機器の大きさと形状が大きく関わる、人が操作するので小型が便利とはいえない。
「薄型」は「小型」「軽量」の手段だった時もあるが、フラットディスプレイの一般化とスマホとタブレット端末の登場で独立した用途となった。
「軽量」はモバイル用途と密接だが、それがどんどんと進み、手軽に持ち運ぶ用途になると「薄型」とカード型が自然にその方向となった。
パソコンとタブレット端末の区別や棲み分けはまだまだ変わるし、分ける必要性も不明だが、軽量・薄型PCも併行して登場している。

パソコンのシャッシー等は機械的強度の確保が必要でそれが重量と絡む、内蔵する機器の重量は入れ物の必要な強度にも影響を与える、内蔵機器で重いのはハードディスク等の記憶装置と電源と冷却ファン等とマザーボードだ。
ノートパソコンとモバイルパソコンでは、電源はバッテリーになるがその軽量化が図られている、電池容量を考慮すれば低消費電力が要求されるので放熱ファンは無くして、放熱が大きい部品はIC化されてマザーボードも小さくなる。
そして、半導体メモリーディスクを使用し、ハードディスクを無くしてクラウドを使用する場合は、ハードディスクと放熱装置が無くなる、これはタブレット端末の姿に近い。

出力である表示装置は人間に合ったサイズからよりは小さくしない設計方針で軽量にするならば、それを進めると薄型になると考えられる。
ただしキーボードのストロークが薄くなるという意見がある、それに対してはキーの改良もあるが入力方法の変更も考えられる、それがタッチパネルやソフトウェアキーボード等だ、音声入力のその方向だ。
薄型化は軽量と同じ内容になる事が多いが、電源(充電地)・記憶装置も小型でかつ薄型を選ぶ事になる。
軽量と薄型は同じものではないが、入力と出力とを対人間として考え、そこに生産性から部品レベルの共用を考えると似た形状になりやすい。

機器の機能と集積度が高いスマホの場合は、登場時は急激に軽量・薄型に進んだがその後はそれは止まり、表示画面の大型化と機能の追加で薄型化は止まり重量は微増傾向だ、微増の重さは体感的には感じないとされている。
タブレットもスマホと似た変化傾向で、パソコンは高価格帯の商品で軽量・薄型を目指す機種が現れ、それはタブレットとの一体化機種でも明らかになっている。
現状は利用者は表示画面を優先に選び、機能面では利用者のレベルが広く別れて高機能を望む層と価格優先の層に分かれている、そこでは単純な軽量・薄型方向は止まっているが、あくまでも優先順位であり否定してはいない。
利用者の多くが望む事に、充電使用時間の増加があるがそれは停滞している、単純なバッテリーの増量は流石に軽量・薄型の方向と正反対になる、その意味ではバッテリーの能力増加とその軽量・薄型が一番望まれている。

軽量・薄型の方法の一つは機能の絞り込みだ、ただしパソコンの性格としてはその冗長性が特徴であり専用機能に絞れば専用機となり本末転倒となる。
それゆえに外部機器増設という機能をパソコンでは持たせて拡張性として重視される、携帯電話やスマホやタブレットでは拡張性は思い切って削る傾向にあり逆にそこに特徴があると言える。
スマホらは拡張性としてはイヤホーン端子・外部キーボード・増設メモリー程度に限られる、電子機能でないがカバーは必須的なアイテムとなり防護と痛み防止とスタンド台を兼ねる。
ソフトウェアキーボードを兼ねるサブ表示画面を持つ機器が登場し、分離して片方だけで使用する機能を持たせる事がある、これを例にした拡張性の逆のデスクトップを基本にして分離性でモバイル対応とする考え方がある、これも軽量・薄型への対応と言える。
このモバイル用の分離化小型化の機能は今後の注目だ。

モバイル機器では実使用方法が重要だ。
片手操作が可能か?、可能ならが実際にどの様な時に行うか、それは利き腕か反対側か、片手保持の両手操作か、操作内容はシンプルか多数の文字入力か。
持ち運べる大きさ重さと、入力操作出来る大きさ重さと、長時間入力操作出来る大きさ重さとは異なるという考え方だ。
片手動作では掌で保持して指で操作になるが、操作部に指が届く必要がある、携帯電話ではキー部分だし、スマホでは全画面なのかソフトキーが現れる位置なのかだ。
タブレットの片手操作は現実的でないがカメラスイッチは縁に近く配置されて押しやすい位置とも言われる。
現状ではキー操作時はスマホは片手操作ではなくて両手操作用に設計される方向に進むようだ、画面サイズやキーサイズ優先であり、無理に片手用に小型化しない、キー操作以外では片手操作もあり得る。

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