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ラジオ放送
インターネットの高速化でほとんどの情報とコンテンツがその上で配信されることになったが、テレビ放送とラジオ放送は放送法で規制されている。
ラジオ放送の定義として、電波で音声信号を伝送する技術と、電波の広域に伝わる性質を利用して音声等を無線で放送するものとしている。
ラジオは受信機器かあるいは、放送される内容(コンテンツ)を指すと定義されている。
総務省令基幹放送の業務としては、電波を使用する無線通信が対象であり、例として地上基幹放送がある。
一方では、放送法施行規則では届出一般放送の種類として
・一区域内で公衆に直接受信される目的とする放送、ラジオ放送を受信して有線電気通信設備によつて再放送をすること(共同聴取業務)。
・一区域内で公衆に直接聴取される目的で、音声その他の音響を有線電気通信設備で放送する(告知放送業務)。
があり有線ラジオ放送つまり有線電気通信によるものが対象だ。
ラジオ放送の定義とイメージは、無線通信放送特に地上基幹放送になる事が多い。
ラジオ放送では会話や音楽などの音声信号を電波で送受信する、それにはいくつかの方式があるが、歴史的に長い方法は振幅変調による中波放送であり、基本的な原理・方式は100年前から変わっていない、この方式のラジオ放送はAM放送」と呼ばれ、機器は「AMラジオ」と呼ぶ。
それより遅れて登場したのが周波数変調方式による超短波放送であり広く普及してきた、「FM放送」と呼ばれ機器は「FMラジオ」と呼ぶ、周波数帯としては地上波テレビ電波の周波数に近い。
ラジオ放送用のラジオ受信機は継続的に進歩して改良されてきたが、ここでは省略する、時代の流れとして2000年代に受信信号を場合によっては直接にアナログ-デジタル変換して演算処理を行うDSP方式が実用化された、この受信機はソフトウェア受信機・ソフトウェアラジオと呼ばれる。
この方式が、受信信号をパソコンのサウンドカードが扱える周波数に周波数変換してパソコンに入力してソフトウェアで選局・復調処理を行う方式に繋がった。
また最近ではインターネット回線を利用したインターネットラジオが登場した、そこでは多様な使用方法やコンテンツが登場するが、放送法の絡みからは地上基幹放送が聴けるかどうかに関心が大きく、それへの対応が中心に行われてきた。
同時にインターネットラジオはパソコンだけで無く、スマホ・タブレット端末という新しい機器のアプリとしても登場して利用される事となった。
「AMラジオ」がまず普及し次に「FMラジオ」が登場して普及した中で、電波法という法的な制約がある為に、足並みが揃った方針で国単位で進む必要があった。
「AMラジオ」「FMラジオ」双方にメリットとデメリットが存在したのだが、「AMラジオ」は音質や電波障害などのデメリットがあり、対策が考えられた。
例えば、アナログ放送をデジタル放送に変える事であったり、使用電波帯を変える事であったり、AM放送をFM放送に変える事であったり、あるいは有線放送やインターネット放送に変える事であった。
使用電波帯は色々と使用されたが地上波基幹放送としては実施されていない。
デジタル方式の放送をデジタル放送と呼び、通常のアナログ放送と同様の電波帯域を使いアナログデータの代わりにデジタルデータを伝送する、アナログ放送よりも電波障害に強く高音質な音声や多チャンネル・データ・双方向性放送が可能な特徴がある。
デジタル技術向上で注目されたがノイズでの情報劣化対策やリアルタイム性応答低下の問題があった、そして何よりもデジタル化には巨額の設備投資が必要であり、しかも利用者の機器の買い換えが必要だった。
日本では「AMラジオ」からの次の移行方法として選択したのがFMの利用であった。
サイマル放送という言葉は同時並行放送を指す。
1つの放送局が同じ時間帯に同じ番組を、異なるチャンネル・周波数・異なる放送方式・異なる放送媒体で放送する事を指し、現代の放送形態では地上アナログテレビ放送・地上デジタルテレビ放送・衛星放送・ワンセグ放送等を含めた多様な組み合わせがある。
同時という意味は、同時配信と考える事でインターネットを含めた多数の組み合わせが生まれている、再放送や異なる時間帯での放送は含めない。
日本ではNHKが多数の放送波/チャンネルを保有しているので、同一コンテンツ・放送内容を複数波で同時放送してきた実績がある、時間帯を変えた放送 加えると多岐に渡るが、同時間放送も多い。
テレビとラジオの同時放送例もあるが、正確には同じ中継であるが異なる内容を含む例えばのど自慢や紅白歌合戦がある、現在ではワンセグや副音声放送には似たコンテンツがあり、民放にもあり、分類は微妙となる。
ここでの注目は「AMラジオ放送」による「FMラジオ放送」の同時放送だ、FM放送の周波数の直ぐ隣りに周波数割り当てを受けてAM/FM同時放送を始めて、多数のAM放送局が参加している、従来のFMラジオ機では非対応の場合もあるが、電波帯の広いラジオ機器では直ぐに受信可能だ。
AM放送機器の老朽化に伴い設備投資は抑えて、代わりにFM放送へ注力する方針・方向の考えがある、AM/FM同時放送は進歩形かもしれないし過渡的な姿かもしれない、インターネットの登場も大きな影響があった。
IPサイマル配信とは、放送局が電波放送と同内容をインターネットなどのIPネットワーク上で同じ時間帯に配信する事を言う、元の放送媒体がテレビ放送の場合はIPサイマルテレビ放送、ラジオ放送の場合はIPサイマルラジオ放送と呼ぶ。
2006年に放送局のウエブサイトでインターネット回線からラジオ番組を聴く事が可能になった、テレビ放送については移動端末用のサイマル配信であるワンセグが存在し、またAndroidスマホ限定のテレビチューナ内蔵端末が存在する、IPサイマルラジオ放送は視聴はパソコンはWEBブラウザを、スマホは専用アプリを使用する
民放のAM/FM放送は「radiko.jp」が、NHKは「らじる・らじる」の専用アプリが提供されている、これらは無償だが提供エリアは日本国内に限定される、「radiko.jp」は運営上の理由でサービス提供エリアは現在地付近となっている、ただし「radiko.jp」は日本全国のラジオ局が聴取可能な有償サービス「radiko.jp プレミアム」がある。
IPサイマルラジオ配信は、実際の放送とは数秒前後のタイムラグが生じるが、一方では追加情報等の実際の放送にはないメリットもある。
ラジオ放送はサイマル配信としてFM放送とインターネット放送が行ってきたが今後を予測する上で、テレビと比較した違いを見る。
・ラジオは、室外アンテナが主流のテレビと異なり、受信機に備え付けのアンテナを使う受信が普通で、受信環境の影響が大きい。
・仕事や作業しながらの聴取も多い。
・長時間に渉り1つの局を聴取する傾向もある。
・選局はプリセット式の一発選局(テレビの標準)もあるが、ダイヤルでのチューニングタイプの安価方法が中心。
・テレビがデジタル放送を開始しているが、一般的なラジオのデジタル化は遅れている。正式な周波数割当てが行われておらず、コピーガードの技術も遅れている事も関連する。
・テレビと比較して、番組製作が少人数で可能で、送信システムも比較的簡単な装置だ。
小型受信器は移動使用に向き、ながら・長時間受信にも向き、機器も安価だ、これらからラジオは災害耐性が高いとされる、配信面でも地震災害等で放送局が破壊されても小型送信機から放送も可能であり、大規模災害の発生時に臨時災害放送局が開設されることがある、一部のラジオ放送局では1人で全て遠隔操作で放送が行えるともされている。
スマホのアプリでのラジオ放送受信も同様に小型で移動使用に向き、災害耐性が高いとされる。
拡張機能
パソコン用のウエブサイト閲覧ソフト「Firefox」で2019/04末から拡張機能やテーマや検索エンジンや言語パックが利用不能となり同時に新規のインストールも出来なくなっていると報じられた。
「Firefox」を提供するMozilla社は2019/05/05にパソコン向けの「Firefox」の最新版v66.0.4を公開して問題への対策とした、しかし解決が必要な問題が何点か残されているとした上で、影響が広がらないようリリースを優先したとも発表した。
Mozillaのソフトウェアにおける拡張機能は、Firefoxなどで利用できるアドオンであり、ソフトウェアに機能を追加するか、あるいは既に存在する機能を変更するものだ。
拡張機能が登場した背景は、それを使用する以前にはソフトウエア本体に多数の機能追加を行ったために、次第にソフトウェアの肥大化が起きて、それに伴いバグの増加も起きた事がある、それ以降のソフト開発ではこれを避けるために、拡張性を維持しながらもソフトウェアのサイズを小さくする方法が考えられた。
主にパソコンソフトやゲームソフトの分野で使われる用語であるソフトウェアへの拡張機能と方法は、先に定義があった訳で無く必要に応じて多様なソフトウェアで開発された物を総称して呼ぶ意味がある、それ故に用語は同じで も内容に差がある事もあれば、同じ内容を異なる用語で呼ぶ事もある。
拡張パッケージ(拡張パック)・パワーアップキット・アペンドディスクなどの呼び方のものも拡張機能であり、アドオン・プラグイン・アドイン等の用語もあり、パッチやマクロ等にも同じ意味もある。
ウエブサイト閲覧ソフトのブラウザにおけるアドインや、ブログライクのウエブサイト構築ソフトのワードプレスでのプラグインの様に設計・開発当初から拡張機能の使用を前提にしたソフトウェアもあるし、表計算ソフトやワープロソフトやエディターソフトでのマクロ等の様に使用者が機能追加する事も想定にした拡張機能もある。
ソフトウェアではユーザーに提供後でも継続的な改良・改善は必要であり、それと共に機能追加も重要視されている、用語と内容に差はあっても拡張機能と類似する機能を持たせる事は多い。
ブラウザにおける機能拡張はFirefoxが有名だが、Safariの「機能拡張」やグーグルのChromeの「拡張機能」やOperaの「アドオン」など多数のブラウザが機能拡張に対応する。
これらの拡張機能はJavascript等のウエブ技術を活用しているが、一方では第三者の外部ライブラリのAdobe Flashを使用するものもある。
名称には混用される部分もあるが、「拡張機能」はブラウザ自体の機能を拡張する意味があるが、それに対してプラグインはFlash等のようにグラフィックへの対応を強化する機能でありブラウザ自体の必須機能には影響しない。
マイクロソフトのInternet Explorer(IE)も機能的にも完全に同一ではないがアドオンへ対応している、(IE)やChromeにはアドオンの管理という機能がある、ブラウザで異なるがアドオンの管理には5つの機能がある。
・アドオンの有効>一旦無効にしたアドオンを再び使用する。
・アドオンの更新>必要なアドオンに不具合があり、最新版の更新を試す。
・アドオンの無効>不必要か問題が発生したアドオンを無効にする。
・アドオンの削除>使わないアドオンをブラウザから完全に削除する。
・アドオンの報告>問題の情報を製作会社に報告する。
アドオンよりも軽量な類似機能にユーザースクリプトがあり、処理系のアドオンを追加して使用する、Chromeはユーザースクリプトにも標準で対応している。
Firefox等のMozilla製品でのアドオンは、拡張機能とテーマとプラグインの総称を指すが、通常はアドオンは機能を追加するための小プログラムを指しそしてその手続きの事も指す、アドインと言う言葉も同じ意味で使われる。
後から機能拡張を行う為にはそれを可能にする為のソフトウェアが予め、後でアドオンを使用する事を前提として設計段階に組み込まれている必要がある。
基本になるソフトウェアを製作して提供する側からは見るとアドオンにより後で個々に必要な機能を追加出来る事で最初に搭載する標準機能を少なく絞り込むことが可能になる利点がある、一方では使用する個々のユーザーから見れば個別の要望機能をアドオンで提供されるならば利点になる、その結果として基本のソフトウェアを基本機能のみとアドオン機能のシンプルな構成にできる。
例えばFirefoxなどのウエブサイト閲覧用ブラウザでは、そのアドオンは多数のユーザに利用されていて、開発者向けの開発ツールや開発方法が公開されている、その結果としてサードパーティや一般の開発者からも多数のアドオンが提供されている。
プラグインは意味的にはアドインやアドオン等の拡張機能と同じだが個別に使い分ける事もある、後に外部からプログラムを読み込んで使う仕組みのあるソフトウェアでの、追加されるプログラムをプラグインと言う。
ソフトウェアに事前に、拡張機能・アドイン・プラグイン機能が組み込まれていて必要に応じて追加プログラムを外部から追加して利用する方法だが、そもそものプログラム追加機能を拡張する・モジュール自体を追加する為の追加のソフトもある。
一般にはソフトウェアでは内部のコードは公開していないので、サブルーチンの呼出し手順や使用方法を含めて、ソフトウェアのコードを開発した者のみが追加や利用が可能な事が多い。
プラグイン等の追加機能で必要なサブルーチンが重要な新機能のシステムであれば、第三者の追加ソフト開発者には作成が難しいが、同時に根本のソフトウェア製作者にとっても同様に難しい事もある。
その場合は例えば、新しいファイルのフォーマットの提唱者や提供者がそれを含む拡張機能・プラグイン機能のモジュールを提供して、その後に複数の末端の機能追加・プログラム追加が行われる事になる。
マクロは拡張機能の一つだが、統一された意味・定義は明確ではない。
マクロ機能はある一連の作業を自動化するものであり、ソフトウェアに組み込まれて動作を制御したり自動化を行う機能だが、次第に拡張されて普通のプログラミング言語やプログラムと同じ様に汎用的な処理をするものも含められた。
マクロ機能はキーマクロ等のように言語を持たないものもあるが、マクロ機能を記述する為にコンピュータ言語を使用する事が多い、それをマクロ言語と呼ぶ。
マクロ言語はソフトウェア毎に作られた独自のものもあるが、他の用途・目的に開発されて使用されているスクリプト言語をマクロ記述に使う事もある、あるいは汎用のプログラム言語のサブセットを使う事もある。
マクロ機能とマクロ言語は、ソフトウェア利用者に開放されている事が多い、特にプログラム言語やワードプロセッサーや表計算等のオフィス用のアプリケーションソフトに組み込まれているマクロ言語は利用者自身が行う機能拡張に利用されている。