項目別バックナンバー[1]:インターネット情報:46

履歴保存

パソコン操作で内容を残す場合や、繰り返して使用する場合やその他色々と過去の作業内容を必要とする事がある。
個々に名称や仕組みがあるが、基本は履歴を一部かあるいは全体か、必要部分を保存する事で行う。
保存は現状では、メイン記憶装置になるが、最近はハードディスクの記憶容量の増加や、大容量外付けハードディスクの低価格化でローカルでも履歴保存が容易になった。
ここでは情報漏洩問題は触れないが、データー破壊対策のバックアップは履歴保存の大きな目的の1つなので含める。
幾つかはパソコンの問題であって、インターネットの接続の有無に無関係なものもある。

履歴保存の1つにバックアップがあり、データー破壊対策とされるが破壊にも色々とある。
単純にハードディスクを中心にしたハードの破壊があり、その対象とバックアップの場所と内容で対応が異なる。
本格的なハードの破壊となれば、ハードの更新・買い換えが伴い、新しいハードシステムで利用出来るデーターだけが復元可能性がある。
DVD-ROM等へのバックアップであれば、その媒体が読めればデータの取り込みは可能だが、動作はソフトの存在やOS等のデータ形式サポートの有無など、課題は多い。
ハードディスクにバックアップをしてあれば、それ自体が破壊されていない事と、それを読み出す事の可否が問題となる、急増する外部ハードディスクでも同様だ、ハードの破壊は寿命絡みが多いので新規購入ハードは複数年数が経ているのでシステムが変わっている事は普通だ。
最近は、ネットディスクやクラウド利用もあるが、ネット接続やソフト的な問題は同様についてまわる。

ソフトやネットのアクセスで「ID」「パスワード」を入力が増えた。
過去に1度でも入力すれば、それを保存して次回以降は入力しないで済まそうとする事はパソコン等の世界では普通だ。
ただし、それは重要な情報になるので個人的に保護される必要がある。
テキスト入力の「やり直し」と同じ原理で特定の場所に入力する物をクリアしないで保存する、当然ながら強制的にクリアする場合もあるし、設定でクリアする場合もあるし、毎回尋ねる場合もある。
強制クリア以外は、パソコンを他人が使用しても動作するのでセキュリティの意味は薄い、パソコン自体の起動「ID」「パスワード」だけに頼る事になるし、起動中は保護なしになる、注意が必要だ。

履歴保存は殆どのソフトでが設定できるが、殆どは操作を早く容易にするのが目的だから安全性優先で全てなしにするのは、現実的でない。
ネット関連で、ソフトウェアのオフや、パソコンの電源オフ時に履歴がクリアされる設定は、しばしば使用される。
これらの履歴保存は動作を早くするスタック・キャッシュ的な用途が主だ。
従って、パソコン起動時や、ソフトの起動時には再度履歴がスタックに残されて行く、そして単純な再表示等には履歴を使って表示速度を高める。
逆に言えば、パソコンを起動してソフトを起動して使い始めた時は、主に表示が遅くなる。

設定で変更が出来るがデフォルトで使用可能になっているものに、OS組み込み機能とセキュリティソフトの機能の履歴保存で、前者はバックアップ関連で、後者はパスワード記憶関連でパスワードが入力必要な画面(サイト)で機能する、インターネットのブラウザにも類似機能が現在は装備されているので、重複する事も多い。
現在の大型のブラウザの多くは、追加機能モジュールの追加が可能になっておりその中に、セキュリティソフトの機能を取り込むものがある、セキュリティソフトは日々更新され、それがインターネットに直接アクセスするブラウザに組み込まれると非常に有効となる。
ブラウザでは入力予約は、パスワード記憶以外にも多いが、どの機能で動作しているかを区別して理解する必要があり、設定でコントロールする事が次の段階だ。

履歴はローカル保存で進んできて、トラブル時の対応方法に変更が加えられて来た、それはOSとハード機器メーカー共に別に行ってきた。
多くのパソコンでは、トラブル時のそれ以前のチェックポイントへの回復方法は2種類ある状態が増えていた。
ハードディスクへの履歴保存やOS作業域のバックアップも同様で、部分的な破壊ならば少し前に戻せる可能性は増えた。
だが、完全なるハードディスク破壊の回復は原理的に無理だし、それが老朽に関わるならばハード機器自体の更新(買い換え)を考えるべきだろう。
その時の対応も含めて、ネット上に履歴の一部を保存する事も増えてきた。
例えば、ネットディスクだとかクラウドだ、それらの安全性はこれからの課題となるだろうが、モバイルを含めての多重アクセス時代になると履歴も複雑になり、総合的な管理が必要な内容が増加する。


アプリ

スマホとタブレット端末では「アプリ」という用語が使用される。
最初は、定まったストアからダウンロードして使用するアイテムを指した。
それは、ソフトウエアだったりデータ等のコンテンツだったりするが、画面上にアイコンを設置しタッチ動作で起動してそれぞれの設定された用途で使用される。
ソフトウエアにはローカル動作もあれば、インターネットにアクセスする物もあり、データコンテンツ内に貼られたリンクからインターネットにアクセスする事も多い。
パソコンでは、アプリケーションソフトの略として使用された「アプリ」が広い異なる用語となったと言える。

ダウンロードしたアプリに貼られたリンクから、インターネット上にアクセス出来るならば、当然にインターネット上に置かれたアプリにもアクセス出来るし、アプリからもアクセス出来る。
インターネット上のウエブサイトの形態が増えた形になる。
ウエブサイトをパソコン用とモバイル用との兼用に作る時に、切り替え式と別ページまたはサイトに分離する方法があるが、モバイル用は選択の1つとして、アプリが増えた。
ローカルのアプリに求められる、シンプルさやコンパクトさや、タッチ動作対応等は全てが、インターネット上でも要求される、従ってパソコン兼用のウエブサイトよりも訪問者に好かれやすい設計になりやすいと期待出来る。

アプリがインターネットでのウエブサイトのサブルーチン的な大きさと機能となると、多数の更新を減らす方法・効率を考える。
ブラウザで見るウエブサイトのページを、モバイル機器やパソコンの画面のアイコンが並んだリンクページの様に設計する傾向が出て来る。
モバイル機器では、アプリ・アイコンで、パソコンではショートカットになるが画面上からプログラムを起動させるのと似た操作になる。
アプリの種類・内容的によっては、モバイルとパソコンの共用になる、本来はインターネットのウエブサイトは多くのブラウザに対して共用に動作するので特殊な機能以外は可能だ。

アプリはタッチパネル用に登場したので、その仕様に従った動作対応で普及した、複数指の短いタッチと長いタッチと移動で操作し、画面全体の大きさの変更を指で拡げる動作で行う。
アプリのアイコンと画面へのインタフェイス指動作と共に、アプリの起動後はリンクやスクロールやページめくりを指タッチで行うし、拡大や移動も同様だ。
パソコン用のウエブサイトは、スクロールは出来るが基本は伸縮・拡大しないし、リンクもマウス等のポインティング機器対応だ。
指タッチでは、接触部の大きさがある程度の大きさが必要だし、リンクが指のサイズよりも密接して存在すると、間違ったリンクを押してしまう。

アクセスするハード機器の検出による、表示画面=サイト・ページの自動切り替えは、グーグルが推奨した事もあり完成形の方式と考えられた事もある。
ウェブサイトの性格によればそれは正しいが、パソコンとモバイルの中間的なハードが当然の様に登場して来てそれに伴い、付属のブラウザの機能がモバイル用がパソコン用に近づいている。
その状態では、自動切り替えが正解かどうかは微妙だ。
ブラウザが全体の表示が可能ならば、2種類の表示モードを使用する利用者に選択して貰う考え方も有効だ。
方法は一番シンプルには、ページに互いへの切り替えのリンクを張る方法だ。
利用者が、使いにくければ互いに切り替えて比較して、より使い易い方を選ぶ方法になる。

表示画面サイズの異なる機器に如何に対応するかが、モバイル機器普及時の問題となる。
初期は、スマホ専用画面用サイズと、タブレット端末機器専用画面用サイズが用意された、そしてスマホ用を4倍した画面サイズでタブレットも使用可能にした、最適表示ではないが指タッチ用に密集させないインターフェイスは、意外と共用にもなった。
スマホの画面サイズの大型化と、タブレット端末の画面サイズの大型化と小型化が次々と登場して、ノートパソコンから大型表示パソコンと同じ様な状況となった。
大型化タブレット端末はノートパソコンの画面サイズに近づいたのでブラウザで標準ウエブサイトの多くが対応可能になり、それ以外は当初のスマホサイズと、その4倍サイズでカバーする。
追加で登場した、専用タッチペン使用のタブレット端末機器でブラウザ+標準ウエブサイト以外を望む事は普及してからの事だろう、単に指タッチのインターフェイスの改良と思われる。


通信表示

現在のパソコンやモバイル機器はインターネット常時接続時代だ。
そして、IoT(機器間インターネット)に広がりつつある。
機器の初期設定はまだ必要な事は普通だが、その後は自動で殆どが対応してくれる筈だ、ただし現実はそこまではなっていない。
モバイル機器は、一般家電並みを目指すのでスイッチオンで動作してくれるのが建前だ、携帯電話会社で購入しそこと通信契約を行うと設定してから渡されるので、あたかも何もしなくて良いと間違う。
パソコンの購入時の初期設定サービス(有料が多い)も含めれば、パソコンも同じかも知れない。
昔は膨大なマニュアルと共に設定を行ったが、今は対話型と言えるものかメッセージに従って行う方式が多い。
それで安心かというと、短いメッセージの内容を正しく理解出来る人は中級者以上で、メッセージの間違いがある時に気づくのは上級だ。
通信関係やエラーメッセージになると、上級者でも機器やソフトの経験がないと理解出来ない事が増える。

インターネット通信状態を含め多くの稼働状態は画面表示させる事が出来る。
画面にトレイや表示エリアをオンに設定すれば、色々な形で表示可能だ。
勿論画面表示サイズの制限や、全画面モードの使用希望者では画面の一部でさえも稼働状態表示に使用しない事もある。
その場合は、切り替え表示とか、必要な時だけ表示させる事になる。
モバイル機器では後者になり、パソコンの大きな画面では前者がデフォルトだがあくまでも利用者が選ぶ。
通信状態の中でインターネット等の接続状態は基本となるので、直感的なアイコン表示と必要な場面でのエラーメッセージ表示となる。
状態表示させていない時は、必要な場面でのエラーメッセージ表示のみとなるがこれは殆どがコンピュータ側が選ぶ。

インターネット通信で時間が掛かる時は表示はさせない事も考える。
表示に要する時間が、全体のスループットに影響を与える事は多くの人が経験している、開始と手動の途中経過と終了の表示で通常は充分だ。
ただ慣れない場合や、初めての時で必要時間が不明な時は、表示確認も必要かとも思う、専用動作かバックグラウンドの併行動作かも影響する。
通常は併行動作だが、ハードのチェックなどでは専用動作が必要だ。
インターネット通信はベストエフォートが普通で、速度保証がないので、予定時間はあくまで見込みだとの理解も必要だ。

通信表示に類似物に、作業の進行表示がある、大きなソフトのDVDーROMからのインストールやダウンロードソフトやデータのインストールやバージョン更新の進行を表示する。
インターネット上からのダウンロードやダウンロード+インストールでも表示させる事は多い。
作業中のパソコンの使用不可状態の時は表示無しは選べないのが普通で進行表示ではなく操作不可の警告の意味が強い、代表はOSの定期更新がこれに当たり、再構成終了までは操作ができない。
バックグラウンド動作の時は、進行度は目安の事が多い、段階的に更新される事が多く、また残り時間表示もあるが目安程度で信頼性は低い。

通信表示がどの程度正しいかは個別に異なる。
インターネットとの接続は、コントロールパネルやタスクトレイ上のアイコンに表示される。
もしバックグラウンドでネットと通信させている場合は、そのソフトが稼働する時に接続されていなければエラーが出る筈だ。
ブラウザは接続されていなくとも立ち上げる時にはエラーは出ないが、最初の表示画面が繋がらないエラーになる。
ネット接続使用者の多くは、接続エラーは表示していなくともソフトの稼働で判るが多くの人がアイコンを表示させている。

通信表示は「接続・非接続」という単純な事もあるが、推測やエラーコード等を合わせて表示する事もある。
エラーコード表示は一見便利に思うかも知れないが、通信接続の様に複雑な場合は正しい事は確率的にまず無いと言える。
接続機器が複数存在する時は、全てかどうかを比較すると、かなり原因が絞れる、結果としてホストやルーターが絡む事が確認出来る事が多い。
接続機器が単体でも、稼働していたものが異常になった場合は、接触不良と上記の異常の場合が圧倒的に多い。
ルーターは外部から信号が来ていない時と、ルーターから外部に信号が出せない事がある、双方同時もあり得るがたまたま個人的に経験していない。
ルーターから外部に信号が出せない時は、接続ハード機器とルーター間は繋がっているので、通信表示は「完全に切れている」とはならない。

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