項目別バックナンバー[1]:インターネット情報:27

ウエブ会議

人間が移動して出会う会議は、時間・費用的に効率が悪いことは明らかです。
人間通しの面接重視の人は存在しますし、全て廃止にはならないでしょう。
ビジネス等が、世界に広がるとそれをつなぐ会議システムが必要となります。
最初は、電話会議のシステムです。複数対複数、それに複数拠点を加えると専 用のシステムが必要になります。
このシステムは、アメリカではかなり早くから始まっており、日本でもアメリ カに拠点を置くビジネスで始められました。
声だけで、要領よくまとめた意見を参加者に伝える事は訓練が必要です。
この後の、チャットやウエブ会議へと進化する過程で、電話会議での経験や普 及の有無は無視できないです。

ウエブ会議と言うと多くはインターネット回線を利用する事になります。
もうひとつの形態としては、専用回線の利用です。
勿論、後者の方がセキュリティや一般的な管理面に関しては有利です。
しかし、ウエブ会議を行う目的・規模・そしてコストを明らかにして、それか らどのような方式が一番良いのかを選ぶ事になります。
しかし、実は一番難しいのは、技術面の急激な進歩です。
将来性、メンテナンスの他に、時間が経つほどに技術面の進歩により、より優 れたシステム構築の可能性が生じます。

ウエブ会議システムを構築する為には、利用目的の明確化が重要です。
社内会議という閉じたものでとどめるのでしょうか。
社外とも結ぶ事を前提としているのでしょうか。
そして、もっとも先にはシステムを利用したビジネスを計画しているかどうかです。
eラーニングと言われる事をはじめに、ウエブ上で講演会・授業等を行うサービ スをビジネスとする場合は、一番高い能力のシステムが必要になります。
会議という狭いカテゴリの解釈では、もう遅れてしまう時代です。

ウエブ会議システムを構築する時は、自主開発以外はシステムメーカーのデモ を利用して使用用途に合うか確認するのが好ましいでしょう。
単純には、ウエブカメラとヘッドホーンの組み合わせが一般的です。
大型表示システムと、複数人のマイクを組み合わせる方法は、参加者が慣れて いる事が前提です。
会議参加者の顔が見えるかどうかは、用途にも依りますがシステム選定のポイ ントの一つです。
チャットや、画像無しあるいは静止画対応はシステムが簡単になりますが、会 議として進行しやすいかどうか、メンバーによっては微妙です。

ウエブ会議システムは用途限定ではなく、ライブ中継や講演・セミナー等の色 々な使用方法が自然に兼ね備わります。
ただし、別用途でしかも追加の機能が欲しいという場合が生じるならば、事前 に対応方法を検討しておく必要があります。
追加ソフトを付ければ可能というのと、追加ソフトを開発する必要があるのでは全く異なります。
特に最近では、利用者に対して確認・警告等を出すシステムが増えています。
ソフトの追加の時は、方法によっては利用者が近づき難いものになる可能性も発生しやすくなってきています。
なお、始めから将来の展望なしで、フルに実装はコスト面で不利です。


Twitter

Twitterは日本では、2008/04に公開されたばかりで噂で聞いたという人と、使 用している人と、知らない・興味がない人が混ざっている状態でしょう。
日本ではようやくブログが、スパム道具から個人の情報発信に見方が変わって来た所に思えます。
検索エンジンの取り締まりの影響でそのように感じるだけかも知れません。
Twitterは日本での歴史も使用者もまだ限定的ですので、安全性が表に出た事はまだないように思います。
ただ発祥地のアメリカでは、すでに規制が始まっているようです。
短いブログと、ブログのコメントよりチャットに近い応答で成り立っています。

Twitterは、コミニュケーション用のツール・ソフトとされています。
従って、一方的に情報を発信するものとは異なります。
過去には掲示板や、ブログの中の掲示板がありました。
これらとの類似性はありますが、親になるものもそれに繋がるものの、区別な くほぼリアルタイムに表示されて行きます。
構成のみを広い見方でとりあげると、何かの類似の機能は過去にありますし、 名称だけ変わったとも見えます。
この種のツールは、それの使用されかた・普及等で独自性の有無を判断される性格があります。
わずかの機能の違いでも、使われ方が異なれば別のものとして利用者に認識されるのです。

Twitterは、発展途上と言うことでもあり運営会社に登録してサイトを開設する方法になっています。
これがブログ系のように、MTやWPと同様にシステムがフリーソフトで入手出来 て自身のサーバーで開設するように展開されるかどうかは今後の課題です。
ただ、ブログ・SNSと同様に悪質なネットビジネス?のターゲットとなりうる事 は、既にツールが出回りかけていることから危惧されます。
日本では、選挙関係の利用制限に該当扱いです。
アメリカでも、使用を規制するジャンルがあります。
使用には、多くはないですが専用の用語と文法があります。
これを守らないと、コミュニケーションは取れないです。


光通信

具体的には、光ファイバー常時接続インターネットですが広義に光通信とします。
金属線、主に電話回線を使用した通称ADSLは、常時接続・大きな転送速度から それ以前の通信回線の「ナローバンド」と区別して「ブロードバンド」と呼ばれています。
最近では、300kbpsレベルを「ナローバンド」、1200kbps以上を「ブロードバン ド」としているインターネットサイト等が増えています。
光ファイバー自体は2009年度のノーベル物理学賞の対象でもあり技術情報で、 別途取り上げたいと思います。
光ファイバーを使用したインターネット等の伝送方式を「FTTH」と呼びます。
特徴は、100Mbps以上の高容量とADSLでは1Km以上になると減衰が激しかった 基地局からの距離による減衰が10-20km程度まで使用可能とされていることです。

ガラスというと割れる・弱いイメージがありますが、光ファイバーはそれ自身 も、保護された使用状態でもかなり補強されています。
従来の金属線と比べて同じ体積当たりの重量が非常に軽いです。
そして、金属線を流れるのは電流ですが、光が情報を運びますので周波数が非常に高くなります。
すなわち、情報の容量が非常に大きくなります。
いくつかの事を加えると、情報の伝達できる量=速さが著しく高くなります。
光通信に関する技術は全て新しいですので、実用になるには時間を要しました が、その結果は極めて速度・容量の高い通信手段になりました。
通信では、速度はボトルネックとなる所で抑えられます。光ファイバー通信に なるとボトルネックは、光ファイバー部でない所に移行します。

金属線は電流を流す事で信号を伝達します。
電流が流れると、電磁誘導で磁気が発生します。
これは、微弱な情報信号に対してノイズ(雑音)となります。
光通信では、光が信号を伝達しますしそれが基本的には外には出ません。
従って、ノイズが発生しにくく、この面でも情報量が高くなります。
信号対ノイズの比率(S/N比)は非常に重要です。
信号がいくら小さくとも増幅すれば利用できますが、S/N比が悪いと増幅して もノイズも同時に大きくなるので、改善は出来ません。
ノイズを防ぐ事は、情報容量を高める上で非常に重要です。

信号が減衰するという現象は、通常は発熱という結果になって現れます。
エネルギーロスが熱になります。
発熱が、減衰の再度の増加となり限界を決める一つになる事もあります。冷却 や信号容量や、信号線の束線に出来る本数等も、総合的に信号容量の制約になります。
光通信が信号の減衰が少ない事は、軽量である事・ノイズの発生が少ない事等 と合わせて、信号線を束にする本数を増加する事に繋がります。
材料コスト単体ではなく、総合的な伝送信号量対コスト比にすると光通信が十 分に成立し、普及する程に有利になる事が見込めます。
金属線では、電流周波数を上げると表皮効果で効率が落ちます。光ファイバーでは異なるメカニズムです。

通信容量が大きくなる事は可能性を広げます。
従って、各プロバイダーが競って光インターネットに参入しています。
一方では、現在のインターネットの通信容量のかなりの部分がスパムメール等 で占められているという現実があります。その規制は進んでいません。
現状では、容量の増加は不要なものを除くかわりに、容量を増やす事になります。
容量の他に転送速度が高い事があります。
これは、はっきりと優位です。それで何が変わるかは用途次第です。
ただ、ネットサービスは環境が全て整わないと始まらない事が多いです。

このページの先頭へ