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レンタル・サーバー

ブログやSNSが普及した事でレンタル・スペースと呼ぶことが増えているが、インターネット上にウエブサイト等を開設するには、インターネットに接続したデータ領域が必要だ。
個人ベースでは、単独使用はコスト的にも維持も難しいので、部分的に提供されているスペース提供のサービスを利用する。
それが、レンタル・サーバーだ。
通常は、利用者のニーズに対応した複数のサービス内容が用意され、利用目的や費用や機能などを考慮して、多数のサーバー提供者やその中のプランから選ぶ。
多くは、直ぐにでも開設できるサブ・ドメインも利用出来るが、それを利用するか、独自のドメインを持つかも選択肢だ。
後者は、別途費用が発生する。

レンタル・サーバーはウエブサイト開設用に提供されたが、ブログの普及でそれと同等の機能のブログライクのシステムを配置する事が多くなった。
一般に初心者には作業は難しく、徐々にレンタル・サーバーの付属サービスとして、これらのブログライクのシステムの自動インストールが可能となった。
また別途、独自のブログ開設のサービスを備えたレンタル・サーバーもあり、レンタル・サーバーはブログ系を含めたサービスが増えた。
ブログ系は、データベースを使用するものが多く、必然的にデータベース対応もレンタル・サーバーの機能になり、または一部の初心者用の安価プラン以外は標準のサービスになった。
レンタル・サーバーはデータ置き場としての使用は原則は禁止だった。

レンタル・サーバーを借りると、原則はドメインも借りられる。
ドメインの形は、ディレクトリの形が大きなサーバーでは主流だ。
ただし、リダイレクト機能とアモファス機能があれば、1対1対応でサブ・ドメイン型の提供を行っているレンタル・サーバーも多い、専業のレンタル・サーバーではむしろこちらが主流だ。
ただし、ディレクトリをサブ・ドメインに対応させているので、どちらでアクセスしても同じスペースが表示される。
実際は、外部リンク・内部リンク供にどちらか一方に限定使用するべきだ。
検索エンジンでは、異なるものとして扱うので片方がコピーサイト扱いになりかねない。
レンタル・サーバーでドメインの文字列が浸透するまでは、4桁の数値セットでも同じスペースにアクセス出来る。

殆どのレンタル・サーバーでは独自ドメインが使用出来る。
サーバーで手続きを代行している所も多いが、独自で取得して持ち込む事も、基本的に認められている、使用する人は機能と規約の確認が必要だ。
独自ドメインは更新・維持には独自に費用が発生するが、未使用の中から選べるし、個人所有となるのでレンタル・サーバーが廃業しても、他に移転出来る。
具体的にはレンタル・サーバーのディレクトリをリダイレクトするのが一般的だ、支給サブドメインと同様に片方だけを使用しないと重複サイトの判定を受ける。
独自ドメインは、費用は多岐で使用期間で認知度も変わる。

レンタル・サーバーでは安定性やサポートや細部の機能など知りたい事は多い。
たいていのレンタル・サーバーは無料の試用期間を設けているが、そこで判断出来る事は限られている。
現実的ではなくても、年単位の使用で判断出来る事は多い。
情報関連は技術の進歩が速い、それに追従してサービスを提供出来るかがかなり重要なサービスであり、レンタル・サーバーの技術力だ。
例えばデータベース対応は、安価クラス以外は今では標準だが、サポートしているバージョンが最新かどうかはチェックポイントだ。
CGIやブログライクは、当初は稼働可否のみ機能でチェック出来たが、今は設置サービスはもとより、自動インストールさえも標準になっている。
サーバーダウンの有無・多少もチェックポイントだし、その時のバックアップ体制や復旧の早さも同様だ。
これらは、継続使用で始めて判る。

レンタル・サーバーでは個々のユーザーに管理画面を提供している事が多い。
そこで、課金という料金決済や、ドメインやリダイレクトの設定やサブドメインの設定などや、データベースの設定等やアクセス解析など多数の事を個々に行える。
機能の少ない、安価なレンタル・サーバーではない場合もあるが、ある程度の機能が使える場合は、類似の機能は必須だ。
逆に言えば、その管理画面がどの程度使いこなせるかが利用者のレベルともなる、当然にそこはパスワードで入室制限がある。
ショップやブログ等のマイページに相当する所で、有効利用を目指したいし、そこの機能でサービスの質の一端が判る。


モバイル検索

グーグルは、モバイル検索の需要が増えたと判断し対応を始めた。
モバイル検索は、パソコン等の従来のフル画面では見にくいモバイル機器に対応しているウエブサイトを、該当機器の検索で上位表示する事を目的とする。
タブレット端末のように、フル画面が表示される機器は非対象としている。
パソコン検索には無関係としているが、確認は今後になる。
モバイル機器での、モバイル検索の結果はその方向性の結果になると報告され始めた。 モバイル機器を使用して、モバイル検索して訪問するサイトが、モバイル機器対応である事を目標とする事は納得が行く。
逆に言えば、モバイル機器からの集客を望む時は、サイトをモバイル機器対応に作る必要がある。

グーグルはモバイルフレンドリーサイトとして、モバイル対応サイトを推奨している、具体的にはパソコンとモバイル機器の双方に対応しているサイトで、それの後にモバイル検索が稼働した。
長い推奨の後に、モバイルフレンドリーサイトでないというアラームが来て、サイトをモバイルフレンドリーサイトに変える方法が紹介された。
同時に、どの部分がモバイルフレンドリーでないかまで通知した、ただしアクセスが多いドメイン?だけらしい(やや不正確)。
これだけすれば、モバイル検索で検索順位が変動しても文句はないだろうと思わせる準備をしてからモバイル検索を始めた。
現実にモバイル検索で上位サイトの順位変動があったという報告が出始めた。
ただし、予想された事だから現状注視が多くの対応だ。

モバイル検索は、使用機器の表示場面を検知してフルサイズの表示が出来ない時に適用されると、グーグル検索は表明している。
従って、キーワードは「モバイル」ではなく「表示画面」となる。
モバイル機器のブラウザの機能にフラッシュやジャバ等のスクリプトの使用制限もあるが、それは明確でない。
モバイルフレンドリーというアルゴリズムは固定された物でなく、実用に対応して行くと予想されるので、現実の結果や広報を待つ事になる。
「表示画面」で判断という事は、フルサイズのブラウザ搭載のタブレット端末やノートパソコンは除外される。
グーグル検索の対象外の、携帯電話固有のモバイルサービスも除外だ。
パソコン同等のフル・ブラウザで、モバイル用の小型画面対応サイトをモバイル検索で上位表示させる事が目的だ。

グーグルモバイル検索のアルゴリズム変更が行われ、一定の成功をグーグルが表明したようだ。
そこでは、モバイル機器ユーザーの不満なサイトとして
 1:全部が見られないサイト>「以降は登録」等・・。
 2:フラッシュやジャバ等のスクリプトの使用制限で見られないサイト。
 3:表示速度が遅いサイト。
 等が上げられている。
これらは、次の課題となるだろう。
逆に言えば、現状はアルゴリズム上は制限していない事になる。
ただし、利用者が避ける事でアクセスが少ないと一般検索と同様の人気のないサイト扱いになるだろう。
モバイル検索以前に、設計を見直す必要がある。

モバイル機器のフルブラウザは解像度は高くとも、表示面積は少ない。
画面の拡大や部分表示や移動に対応すれば、モバイルフレンドリーとはなる。
ただし、拡大しないと文字が小さいとか、リンクが狭くて指タッチミスが多い等は画面拡大すれば対策出来るが、好ましいと言えない。
パソコンの画面サイズとスマホの画面サイズとを、両立は難しいがパソコン使用者に苦にならない程度の文字サイズに調整が妥協点だ。
アクセス機器を検知して、設定やサイトのページ自体を切り替える事は望ましいがサイト運営上は対応は難しい。
フラッシュやジャバ等のスクリプトの使用制限はどこまでも、ついて廻るのでトップページ以外は、機器毎のアプリで対応が良く見かける対応だ。

グーグルのモバイル検索で、対応サイトのマーク表示が始まった。
モバイル機器も多様で、まずは場面サイズの可変とかモバイル対応の有無から始まった。
まだまだ条件は多いが、随時成果をみて対応すると思われる。
モバイル検索で上位表示が変化しつつあり、アクセスも遅れて変化するだろう。
時間差はあるが、収束してゆく。
同時に、追加の要件も対応すると考えられる。
同時に、サイト運営者向けにテストやサイト製作補助ツールを提供し始めた。
検索対応だけでなく、対応サイト自体の増加を推進しているようだ。


暗号通信

公的機関の情報漏洩が問題になっている。
そのひとつに、データファイルに暗証をかけなかったという事がある。
パソコンに詳しくない人には正しく伝わっていない、データ保護にはアクセス許可権の設定とか、データの暗号化がある。
ネット上のウエブサイトにも、アクセス権設定と暗証(パスワード等)でのアクセス許可がある。
さらには、ネット上の通信自体にデータの暗号化と、暗号化通信がある。
いくつかの組み合わせで、データ保護を強化するが決定的に安全ではない。
一般には、データの重要性よりデータのアクセス+解読作業への手間・難度が上回ると保護状態は高いとされる。

暗号通信は、情報漏洩問題と無線通信普及と共に急速に広がっている。
SSLと呼ばれ、バージョンが徐々に更新されている。
ネット通信では、次第にそれ自体は常識になって来ており、電子メーラーでは対応は必須とも言える。
ウエブサイトも、グーグルの推奨と共に非暗号通信(http://)から、暗号通信(https://)へと変わりつつある。
少なくとも、重要個人情報等を扱うサイトでは暗号通信が必須になっている。
これらはサーバーが対応かどうかによる部分が大きいが、必要なサイトはおおむね専用サーバの大型サイトで、既に対応済みとい言えるだろう。
後は、どの程度の個人レベルのサイトが対応が必要かになるかだろう。

電子メールに関しては、文書自体の暗号化が進んでいる。
色々な方法が考えられるが、主に使われているのは「共通鍵暗号」と「公開鍵暗号」の2つの方法だ。
「共通鍵暗号」は、暗号化と復号化に同じ鍵を使う方式で、受信側で暗号化・復号化用の鍵を作成し1つの鍵を送信者側に送信する。
 自分宛にデータを送信時は、渡した鍵で暗号化送信を依頼する。
この方法の問題点は、鍵の受け渡し方法だ無事に渡す方法は簡単でない。
またデータのやり取り相手ごとに別々の鍵を用意する必要があり、送信先が増加すれば鍵の管理が難しくなる。
シンプルな方式だが、問題点もある訳だ。 「公開鍵暗号」は次回に。

「公開鍵暗号」は公開鍵と秘密鍵という2つの鍵を使って暗号化と復号化を行う。
用途は同じで、どちらの鍵も暗号化にも復号化にも使用する。
ただし、1:公開鍵で暗号化したデータは秘密鍵でしか復号できない、2:秘密鍵で暗号化したデータは公開鍵でしか復号できない。
秘密鍵は誰にも見せず、公開鍵は外部に公開し誰でも見え送信側は公開鍵を取得し暗号化して送信する。
途中で盗まれたとしても、読めるのは秘密鍵を持った人のみとなる。
送信者が多数でも、同じ公開鍵が使用出来る。
欠点は、一方向の送信に限られる事で、返信したい時は対称の作業が必要となる(2つの鍵をセットで作り公開鍵を配布する)。

無線通信が広がると他人向けの電波を受ける事は普通になる、意味が通じるかは別だが。
携帯電話回線ではSIMカード情報を利用して相手の確認を行う、それの使用自体に暗証をかけて、異なる組み合わせでは通信出来なくするのが従来の携帯電話契約だった。
最近は、それを無くした通称「SIMフリー」携帯電話・スマホが増えつつある。
これは通信価格と通信機器価格との設定を、分けて行う事になり、ビジネス的には影響が大きい。
利用者的には、SIMカード情報の個人保護がより重要になる。
無線通信でも有線と同様の、WiFi方式も普及している。
原理は同じだが、有線と異なるのは電波の傍受と違法利用の可能性だ。
方式的には、プロバイダーと利用者間で暗証を設定して、それで暗証化して送信し、受信後に復号化する。

パソコンやスマホ等のデータ等の共有化が進み、ローカルデータのシンクロでの共有化や接続状態でアクセスも可能になった。
また、クラウドにデータを置き、複数のローカル機器からアクセスが可能になっている、当然ながら、アクセスには暗証が必要だし、有線のダイレクト接続以外も同様だ。
暗証だらけになるが、ローカル機器のソフトには暗証記憶機能がある、これがないと使えこなせない程に溢れている。
だが、誰でもローカル機器を操作すればアクセス可能では危険だ、その為に重要性で暗証記憶機能を使い分けるとか、ハード機器へのアクセスを暗証で制限する事が常識になっている。
この暗証には、人体認証が急激に増えている、指紋や掌紋や眼球紋や人相など次々に開発されている、憶えなくて個人特定という目的からは確実に普及が予想される。

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