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インスタグラム

インスタグラムはスマートホン用に作られた、写真に特化したSNSサービスであり、スマートホンで撮影した画像を多彩な方法で投稿できる。
シストロムとクリーガーが進めたベンチャーの新規の開発プロジェクトのなかでモバイルに向けの開発がインスタグラムになった。
インスタグラムは、2010年10月にアップル社のアプリ供給サイトのApp Storeに登録されて、僅かの期間に登録ユーザー数を増やした。
同年末に100万人、翌年末に1000万人を越えて、2011年7月にインスタグラムは1億点の画像がアップロードされたとを発表した。
2012年4月にFacebookにより10億ドルで買収され、その後にFacebookにより機能の拡大を行われれると同時に世界中の言語に対応していった。
その2012年4月にはAndroid 2.2以降とカメラを搭載したデバイスに対応した、2016年6月には全世界のユーザー数が5億人を超えた。

インスタグラムは2014年に日本語アカウントが開設された、日本のユーザー数はおおよそ2015年に800万人、2016年に1200万人、2017年に2000万人に達した、英語圏と同様に急激な成長を示した。
スマホとタブレットをターゲットにしたインスタグラムの日本語での用語と機能は下記だ、
・タイムライン:フィードとも呼ぶ、タイムラインに自身の投稿とフォローし ているユーザーの投稿とハッシュタグの投稿が順次流れて表示される。
  これらの投稿に対してアクションが取れる。
・検索:全てのユーザーや、その投稿や、ハッシュタグを検索出来る。
・ライブラリ
・アクティビティ:自身の投稿への他からのいいねやコメントが見られる、フォローするユーザーの最近の投稿に対するいいねやコメントも見られる。
・プロフィール:自身のプロフィールと投稿が確認できる。プロフィールの変更と設定も出来る。
・投稿:写真や動画を投稿できる、端末に保存されている写真等と、スマホのカメラを使って新しく撮影して投稿出来る。
・ダイレクト:特定のユーザーの間で写真や動画やメッセージを送れる。

インスタグラムは「インスタント」(即時)と「テレグラム」(電報)からなる造語だが、スマートホン等で撮影したデジタル写真をSNSに投稿するツールだが、撮影と投稿と閲覧が可能なスマホ等の機器を前提にアプリが製作されて連動して簡単に即時にも投稿まで一気に行える特徴がある。
スマホを画像ツールと投稿ツールとして使用するのだが、画像の加工性・編集性がそれ以上の特徴とされる、インスタグラムで撮影した写真や動画はそこに備わった機能により画像加工を行える、それで独自の表現が可能となった、それ以前のSNSとの大きな違いだった。
インスタグラムでは、投稿をTwitterやフェイスブックと連動させることが可能だった、登場後直ぐにフェイスブックはインスタグラムを買収してSNSサービスを統合した。
インスタグラムの画像加工には
・写真をフィルターによって、写真の雰囲気を変えることが可能。
・「Lux」機能で、写真の細部強調・色の鮮明化・色調自動調整・傾き・明るさ・コントラスト・影など加工が可能だ。
・2013年に、短い動画を撮影して編集して投稿が可能となった。

SNSでは用語には差がはあるがメインの構成は似ている、それがタイムライン・ハッシュタグ・アカウント・プロフィール・フォロー等だ。
ただしデフォルトの表示内容や、検索機能での結果の表示はそれぞれのSNSが設定したアルゴリズムで異なる、そしてSNSではアルゴリズムはバージョンアップやトラブル対策や禁止行為への対策で変更される事がある。
インスタグラムのタイムラインの表示内容(写真)は最初は時系列だったが、2016年頃に「利用者が好む写真画像を優先表示するアルゴリズムに変えた」とした、これには賛否が分かれたと言う。
またインスタグラムはハッシュタグを大量に使用する利用者への対策を行った、2017年頃に不適当と判断されたアカウントはハッシュタグの検索結果に表示されない様に変更された。
またインスタグラムは投稿写真への嫌がらせや否定コメントに対して、利用者が投稿やコメント欄をより管理できる改良を行った、その次にコメントを無効にする機能を加え、その後に文章から不適当な言葉を除く為の人工知能開発を行っているともしている。

インスタグラムはその普及の段階で色々な問題が起きて変更や対策が行われた、ユーザーの写真の利用規約でインスタグラムが広告に使用する項目の変更は多くの批判が生じて、弁解すると共に削除した。
SNSのメンタルヘルスへの影響の調査が幾つか行われた、ある利用者調査では年齢毎の比較をおこない、最も若年でのメンタルヘルス(孤独・鬱・いじめ等)に悪影響があるという結果があった。
別には若い利用者では、利用者の写真への良い反応があると脳に活性化の効果があり、刺激性の影響がある可能性の報告が有った。
SNS内での有名人や知名度向上が生じた、趣味的な楽しみだけでなくビジネス的な感覚で行う人が登場し増えたとされ、実社会での知名度向上の為に利用したりネット上の広告・宣伝手段としての利用が増えたとされた、その為に注目の高い写真の撮影と掲載が必要となり、例えばその為の写真用の料理やサービスを提供するビジネスモデルも登場した。
目立つ為に素性や生活を偽るケースや、写真撮影だけの為に無駄・無理を行う投稿者が生まれたり、代行者に行わせる利用者が生まれたりしたとされた、過剰な対応には批判も多いがあえて批判を集める事で注目を浴びる事もあり、多様化している。
インスタグラム管理者自体は沈静化を望む発言をするが、グレーゾーンの事が多い。

SNS上に無差別に問題指摘がある写真が掲載される事をインスタグラムは規制して来た、そこではSNS以外のネット上・ネット以外の社会と同様に賛否が別れて具体的な規制内容の難しさがあった。
インスタグラムは利用規約・ガイドラインを改訂・追加する事を進めて、それに基づいて投稿内容の削除やアカウント全体の削除を行ってきた。
それに対しては、どの世界・ジャンル・時代ともと同様に、賛成する意見と検閲反対の意見が混ざって存在した、そして削除された投稿者とのクレーム闘争になる事もあった。
麻薬・違法薬物の売買・取り引きにインスタグラムサイト内が使用された事が発見された、それをブロックしたインスタグラムは「写真やビデオを共有するだけで売買の場では無い」とした。
ポルノや性的な写真を禁止しているが具体的な内容で意見が対立する事も多い、耽美写真家が文化だと主張したり、女性写真と男性写真とで異なる規制内容がある事から男性中心社会の偏見だとした意見が出されたりした、意見の対立は継続的に続いてきた。
インスタグラムは自身の利用規約・ガイドラインで規制するが、一般社会の法規制やスマホアプリの提供サイトの利用規約・ガイドラインにも規制があり、複数の規制が完全に一致する事が無かったり、解釈に差が生じる事が起きた。


モバイル位置情報

モバイル(移動体)位置情報への注目度が高くなっている。
アメリカは軍事用に打ち上げたGPS衛星からのGPS信号を利用して人工衛星測位システムを作った、それは受信者が複数個の人工衛星からの信号を使用して地球上の現在位置を測定する全地球測位システムであり、それを略してGPSと呼ぶ、軍事用として開発されたがその後に機能を限定して民生的用途にも開放されて来た。
それ以前には地上の固定局から情報を送信する測位方法は存在し、規模の大きいシステムとしてロラン-C等もあったが、GPSはそれとは異なり人工衛星を使用する事から受信機の上部が開らけておれば地形の影響で受信が不能になる事が少ない。
アメリカのGPSは民生的用途では機能が制限されていたので、提供される位置精度が劣っていたが、民生用の人工衛星打ち上げと運用で精度の向上が行われてきた、その事も含めてモバイル位置情報の利用技術が進み、多くの機器とジャンルで利用が進んできている。

携帯電話やスマートホン等のモバイル機器が普及し、車載機器のカーナビゲーションシステム等を含めた移動体通信機器が普及したが、そこにはそれら機器が位置情報を利用出来たことが理由のひとつにだ。
モバイル機器の位置情報は、GPS情報の利用とその精度の向上の影響が大きい、宇宙の人工衛星からの電波は受信可能性は高いが環境や地理や気象で制限される事もある、GPS情報自体も単独の人工衛星の電波受信ではなくて複雑なシステムからなっている。
スマートホン等のモバイル機器での位置情報は、GPS情報だけではなく、地球上の地上固定局からの情報も利用する、スマホは無線通信基地局とは絶えず接続して使用するので意識する事は少ない、全ての位置情報は正確な時間情報の上で成り立つがインターネットや上記の固定局情報には時系列情報としての時間情報が含まれる。
カーナビやスマホの地図アプリでは実感するが、それを含めてモバイル位置情報は全体が地図情報と密接に繋がっている、それはサーバに置かれている情報であり必要な部分をダウンロードして使用する、それは固定局情報の時もあるし、インターネット上のデータの時もある。
固定局情報・時系列情報・地図情報はいずれも、通信頻度・アクセス頻度・更新頻度で精度が変わるが、スマホでは無線通信接続が多い事が一般的なので利用者がこれを意識する事は少ない。

GPSは全地球人工衛星測位システムだ。
GPS衛星は地球の周囲を一周約12時間で動く準同期人工衛星であり、異なる軌道の30個ほどの人工衛星で地球上の全域をカバーする、ある地域から見て配置が変化するため全地球上で誤差を平均化できるとされる、GPS衛星は地球に時報と発信元の衛星の軌道情報を発信する。
GPS受信機は現在いる位置から受信できるGPS衛星からの電波を受信してGPS衛星との距離を算出しているだけだ、具体的には受信電波からその発信時刻を測定して、発信と受信との時刻差に電波の伝播速度(光速)を掛け合わせると人工衛星からの距離が算出できる。
従ってGPS受信機の時計の誤差が僅かでもあると距離の誤差が生じる、それ故にGPS受信機は現在の時刻の校正が重要であり、具体的には4つ以上のGPS衛星からの電波を受信して校正する事で正確な受信時刻と受信機位置とを計算により同時に算出している。
受信機の三次元位置は理論的には最低では3つの連立方程式から算出できるがGPS受信機の時計が正確ではない場合は受信時刻も未知数となるので、4つ以上の衛星から受信する事で4つの未知数を求められる事になる。

GPSシステムで受信者のGPS機器の位置が判る事は、簡単に信じてしまいがちだが実際は前述の様にGPS衛星との距離を算出して、それを3つ以上組み合わせて三次元位置を計算する事で得られる。
GPS衛星からGPS受信機まで電波が届く間に互いに移動する事の影響もあるが、それよりも電離圏や対流圏などの空間を通る間に電波の特性が変化する影響が大きい、大気中を電波が伝播するときの影響は、薄い大気を通過する時の遅延よりも、厚い大気を通過する遅延の方が大きい事であり、光でのプリズムと似た現象だ。
これが起きると計算で得られる空間上の一点の位置精度の信頼性が損なわれる、当然ながら3点または4点を重ね合わせた結果も精度が落ちるので補正が必要になる。
この補正手段としては、正確な時計の存在と、精度の高い座標の存在が有効だ、双方を満たす「時計機能を持つ固定局」の設置が有効であり、GPS受信データから算出した位置と固定局の位置を比較して、その差から測定精度を向上させる仕組みとして、ディファレンシャルGPSが確立されて使用されている。

移動体機器の位置情報を得るにはGPS衛星からの情報以外の補助情報が必要でディファレンシャルGPSがその例だった。
スマートホンやタブレット端末等のモバイル機器でも事情は同じだ、スマホ・タブレットでは本来の用途は基地局を介しての無線通信機能だ、使用にはWi-Fiやモバイルネットワークとの接続が前提に設計されている。
基地局は無線通信・通話の接続のために絶えず個々のモバイル機器の位置を把握している、実際に通信する1基地局以外でも通信可能な基地局も通信する事で位置精度を高めている。
同時に基地局はモバイル機器との通信で正確な時刻の設定も行っている、従ってWi-Fi通信等による位置情報と時刻情報に、GPS情報を加える事により、スマホ・タブレットの機器では高い精度で機器自身の位置情報を得れる事が判る。
スマホ・タブレットの位置情報精度は、通信機能とその更新によって確保されるので電源オンと同時にWi-Fi等をオンにしておく事が必要条件となる、バッテリー消費量を減らすために機器毎またはアプリごとのバッテリー消費節約設定も可能だが位置情報の精度は下がる、Wi-Fi設定をオンにしておくと機器は自動的に位置情報を入手する。

現在ではほぼ全ての携帯電話やスマートホンにGPSが搭載されており、無線送受信機機能と合わせる事で位置情報を得ている。
過去にはモバイル機器の能力が弱かった時代には基地局のサーバで位置情報を計算してモバイル端末に送り返す方法も使われた、現在でもGPS信号を受信し難い場所では携帯電話の基地局情報を利用して位置情報を調べる方法を行っている。
カーナビ等のナビゲーションシステム機器やスマホアプリでは、地図情報をサーバ側に保有して絶えず最新の地図をモバイル機器に提供して周辺の付加サービス情報提供を実現する。
ナビゲーション・位置情報を多様なモバイル機器で利用する試みは多数あり、スマホよりも処理能力が低い場合でも、基地となるサーバでの位置計算やサーバ側のサポートを利用すれば多様な用途が実現できる。
スマホは自然災害時の一斉通知機能が注目されているが、警察や消防へ緊急連絡をした場合には、通報を受けた側から発信者の機器へGPS情報の送信を要求して現在位置の早期把握を行う等の新規利用が考えられている。

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