項目別バックナンバー[1]:インターネット情報:45
自動更新
ネットに接続したパソコン等で、ソフト等の登録か、ソフトのダウンロードを行った時は、ソフトが更新された時は何かの連絡がある。
1つは、更新連絡とダウンロードの通知で、ダウンロードするかどうかを選んで個々に対応する。
通知拒否もある、必要ならばダウンロードサイトに調べにゆくから、個々に連絡しない様に設定する、ただし重要な問題の時のみは連絡が来る事が普通だ。
もう1つが、自動ダウンロードだ。
原則的にバックグラウンドで、自動でダウンロードが行われ、確認はしてこない設定に出来る、終了履歴や作業中表示も設定が可能なものが多い。
更新頻度が高い場合に、主に利用される。
ダウンロードは全てがバックグラウンドで行えるとは限らない。
むしろ少数派で、通常はダウンロード>インストールとなる。
上記作業中は、通常はパソコンで作業はしない、詳しくは出来る事と出来ない事があるのだが、調べるのが厄介なので作業不可と指定される。
また、インストールしても直ぐに動作するかどうかは一定しない、パソコンを再起動する必要がかなりあるし、ソフトの次回アクセスから対応もある。
とにかく、バックグラウンドで更新が行えないならば自動更新は不可だ。
自動更新は、更新頻度が高いソフトが対象になり、その最大はウィルス対策等のセキュリティ対策関連ソフトだ。
ただし、その全てが自動更新ではなく、主に日々のデータベースの追加更新が対象となる。
システム自体の更新は、通常ソフトと同じ扱いの場合が普通だ。
最近は新ウイルスや脅威が急増し、セキュリティ対策ソフトのアップデートの頻度は1日数回に増えている、過去は1日1回が多かった。
それでもゼロディ攻撃があるので完全に安心ではない、ゼロディ攻撃とは完全な初回攻撃と言う意味であり、セキュリティ対策ソフトが発生した新ウイルスや脅威に対して対応するので、セキュリティ対策がない事になる。
一般に個人用途をターゲットにしなく、法人特に金融や個人情報を持つサイトを攻撃する、そこは市販のセキュリティ対策ソフトだけでは守りきれない事になる。
この面でもセキュリティは費用対効果で対策費用が決まると言える。
自動更新は、当然ながらパソコン等がネットと繋がっている必要がある、電源オフのパソコンを立ち上げた直後は、電源オフ期間中のセキュリティ対策ソフトのアップデートは当然ながら自動更新されていない。
OSのアップデートは自動更新を選んでいる人は多い。
少なくとも、更新の存在とダウンロードの案内の画面表示は選んでいるだろう。
基本ソフトのアップデートは少なくともインストールはバックグラウンドでは無理で、全ての動作ソフトを止めてインストールと再構成を行う必要がある。
アップデートによりシステムが動作しなくなる事は、現実にあるのでパソコンに、元の状態に戻す機能が必要だ、バッテリー駆動でない場合は停電等のリスクもある。
またハードメーカーによっては、BIOSや起動システムに独自機能を設定している事もあり、同一アップデートが全てのハードで動く保証もない。
ハードとソフトが、同一メーカーがサポートしている場合はそのリスクは少ない。
自動更新は3段階に分かれる。
まずは、アップデート要件を満たしているかのチェックで記憶容量や作業域の有無とそもそもアップデート必要性の有無自体もチェックする。
次ぎに、データのダウンロードを行う、方法は幾つかあり、一括かファイルの分割もあるが、上記のチェックから見て一括ダウンロードは基本はない。
必要な更新を選んでダウンロードする、ここまではバックグラウンドでも可能だし途中で作業を止めても、再開すると引き継ぐ機能を持つ場合もある。
そして、最後にインストールだがソフトの種類で異なる、バックグラウンドもあるが、他のソフトは止めてのインストールもある。
無事に終了した時は、自動的に移行と、次回起動時に移行と、再起動要請がある。
完全な自動更新は、限られる事が判る。
アップデートの事を話題にしたが、全面的なソフトの更新も含まれる、データの更新や部分的なバッチ対応のみでは無理になれば、ソフトの大幅な更新が必要になる。
手作業でアップデートを行った人には判るが、既存ソフトのアンインストールという動作が最初に必要だ、未経験で基本的に簡単と思っている人もいるが単純な削除ではなく、OSのアンインストール機能で行う必要がある、そして時々OSのバグが発生してソフトは削除されてもOSでは存在する認識のままとなる事がある。
カスタムとか手動は全て作業者がトラブルに対応出来る事が前提だ、自動更新では簡単に見える作業が実は非常に中級者でも難しいとの認識が必要だ。
自動更新が選べる場合は、中級者までは使用を前提にするのが無難だ。
メンテナンス
メンテナンスにも色々あるが、ネット関連のソフト的な事を取りあげる、私的にハード関係を操作する人もあるし、ハードとソフトの分離も難しいが一般的な私的利用者を念頭に置く。
個人が私的にネットに接続すると、今ではブラウザの利用、FTPか類似ソフトでのウエブサイトのアップとダウン等が多く、利用するだけではコンテンツのダウンロードやストリーミングや電子メールの利用が多い。
ネットへの接続ソフトは、多岐の設定の固まりだが、現在はデフォルトの初期設定で動作するので稼働だけならば容易で、自動アップロードにすればそれに限ればメンテナンスも不要に近い。
ただし、パソコンレベルではそのような使用方法は少ない。
FTPや電子メールは基本的に設定作用が必要だが、パソコンをネットに接続するよりはやや厄介だろう。
インターネットへの常時接続は普及してからまだ10年代の経過だ。
ただし、これによって重大な変化が生じた。
インターネットを個人で行う場合は、常時接続以前は費用の問題が大きく、パソコンを使用する目的の1つだった。
OSが標準でサポートし始め、同時にプラグインプレイ対応となり、多くの人が自力で接続可能になった、そして一部がインターネット上でメンテナンスのサービスを始めた。
この時点で、パソコンのローカル使用と、ローカルとネットの双方の使用が併行して進み、ソフトもメンテナンスもインターネット関連以外でもネット利用が増え始めた。
同時に、私的な製作・使用のウエブサイトが急増した。
パソコン用のソフトウエア開発は続くが、私的利用はウエブサイト製作が急増した、これにはウエブサイト記述言語・HTMLを使用するがこれもバージョンアップはある。
この言語だけでも記述が出来るが、デザイン性やメンテナンス性を考慮した「css」等のスタイルシート記述言語も次第に普及した。
また、ウエブサイトに動的な機能を追加する、「cgi」「java」「flash」等やデータベースを操作する「php」系の言語も広まった。
私的な使用は使えるものだけで良いが、次第にテンプレートや各種ツールのサポートが増えた。
そして、異なる思想のブログ系が普及し始め、その私的版のブログライクシステムが増え、「Mobile Type」「WP」等が普及した。
いずれも、導入と改良・メンテナンスの難度が異なり難しい事を後で知る事になる。
ソフトウエアのプログラム製作とメンテナンスが、ウエブサイトのコーディングとメンテナンスに変わったのが「html」系のサイトだが、そこに埋め込むツール類にはパッケージ・モジュールが含まれて自身でメンテナンス出来ない物も多い。
最悪の場合はサイト閉鎖もありうる、またレンタルスペースやモジュールでも同様の事は起きる、無い物は同等の機能に替えるしかなく、レンタルサーバの廃止はドメインの借用の有無で影響は異なる。
独自ドメインを保有・使用時は同等以上の別のサーバを借りて、双方が生きているうちに移転すれば、外部から見て殆ど影響しない、ドメインが変わる時は通知や自動リダイレクトや検索エンジン対策など、多くのメンテナンスが必要になる。
そして、コンテンツ中心のブログ系はより複雑だ。
SNS系・ブログ系のウェブサイトは、「html」系のウエブサイトより簡単に多くの人が利用出来る様に設計された、そして普及した。
その構成はプログラム的には複雑だが、利用者的には単純な使用の仕方ならば特別に必要な知識は少ない。
表紙のデザイン、ブログ全体のデザイン、そして使用するパーツ(モジュール)の決定とカテゴリーの設定が最低必要で、さらにトップページの設定やら、コメントとバックリンクの対応設定が望ましい。
自分自身で行うのも良いが、最初だけ詳しい人に頼むことも可能だ、直ぐにモバイル機器対応になり、投稿も可能になった。
ドメインを気にしない人は、後はコンテンツのテキストと画像を書き込むだけだ、だが満足でない人に向け「MT」「WordPress」等の通称ブログライクシステムが登場した、ただし度々の頻度の更新に悩まされる事になる。
無視したい人も、セキュリティとかある時から対応したデータベースのバージョンアップへの対応は重荷となって行く。
ネットコンテンツは、ソフトウエアと同様に寿命がありそして短い事が判って来た、それはハードやインターネット自体の要求もあるし、利用者の使い易さと最新機種対応要望にもよる。
対応しない事も選択肢だが、サイト訪問者や利用者のニーズから離れると訪問者は減少し、検索エンジン評価低下や外部リンクも減少し、存在しない状態になる。
最近では、スマホ普及への対応をモバイル検索が要求した、利用者をスマホに期待するならば対応は必須だ。
メンテナンスで困るのは、部品・モジュールとして外部製作部品を使用している場合で、全てが最新版に対応していない。
完全自力と、完全外部依頼が意外とメンテナンスに強く、基本は自力でプラスに部品・モジュール使用時に難しい事に気づく、メンテナンス性も長期サイト運営の条件との認識が必要だ。
オンラインマニュアル
パソコン登場初期は、日本ではマニュアルが不備だと言われた。
内容は、詳しい情報に抜けがある事と、初心者向けには難しいという2つだった。
どちらも追加マニュアル添付で対応された、後者は技術関係以外のライターが書いたといわれる物や漫画的なものまで登場した。
次第にマニュアルは増え続けて、誰が読むのか疑問な量になり、結果的には最低必要な内容をまとめたと謳う参考書なるものが氾濫した、今思えばどれも内容がなかった、いまでは古書ともいえない資料性もないものだ。
誰も読まないという指摘にもかかわらず、その状態は続き、コピー商品=海賊版と区別するのはマニュアルの有無となり、マニュアル・プロテクトと呼ばれた時代があった。
マニュアルの増大化は、賛成意見は少なく問題が多かった。
とにかく場所を取る、全部を読む時間がないし、必要な時に探す事は面倒だ、初期設定くらいでそれ以後は不要のリピーターが増え、初心者はマニュアルで憶えなく、使っている人に教えて貰う位に普及した。
その中で「必要な時に探す」を容易にして、内容は豊富と言うマニュアルが登場した、オンラインマニュアルだ。
ローカル使用時でもソフトに付属し、オンライン時代になるとレアケースにも対応する、検索機能があり探す事が得意だから急激に普及した。
便利と、初心者でも判るかどうかは別だがある程度は対応し、初心者向けはオプションサービスが始まった。
ソフトに付属するオンラインマニュアルが充実すると、紙媒体のマニュアルは使用されなくなる、持ち運びが不便・検索機能がないなどが主な理由だが、そもそも使用しない紙媒体マニュアルが無駄に見えて来る。
本来は、CDROMやDVDROMだけのソフト商品が、大量のマニュアルとセットで販売される光景は、紙媒体マニュアルが使用しなくなると滑稽になるし、重くて通販費用も高いのでは、廃止してオンラインマニュアルのみの商品が出始めると、紙媒体マニュアルは不満だけになる。
ネット接続が普通になり、ソフトのアップデートとオンラインマニュアルのアップデートの提供が標準サービスになると紙媒体マニュアルは原則は姿を消した。
パソコン関係はオンラインマニュアルに変わっても、同じではない機器が携帯電話だ。
携帯電話のマニュアルは紙媒体マニュアルでしかも機能の増加と共に増え、実質的に読まれない状態となった。
パソコンと携帯電話が、違う物として普及した時には疑問は多くは無かったがスマホの登場で一気に機能が近づいた状態では無視出来なくなった。
スマホ(スマートフォン)とタブレット端末がアップルから登場したが、その前の音声端末と同様にスイッチ類の説明だけの1枚物のマニュアルは衝撃的だった。
スイッチだけで起動し、後は使いながら操作を覚える、基本を憶えればより複雑な操作も判る仕組みは驚きだった、パソコンにとっても携帯電話にとってもだ。
PL法の関係で家電製品にもアラームを中心にしたマニュアルは付属するが、全て読まないと使用出来ない訳でない。
基本的な使用方法は簡単な知識のみで充分で、より機能を生かした使用にはマニュアル類が有効に設計されている、これが特別な知識を持たない利用者を対象にした商品に望まれる使用方法だ。
情報機器はどうかと言うと、初期は知識のあるマニア向けで、次ぎに知識の劣る一般向け・ただし前向きと言うか必要に駆られた人向きで、そして基本操作なら判る人が増えた。
携帯電話という情報機器は微妙な位置にいたが、アップルのスマホとタブレットでマニュアルレスに踏み込んだ、基本は指タッチ動作で多くは直感動作で使用可能に作られ、最低限のボタンが機器に付属しその説明だけが1ページマニュアルとなっている。
同じスタイルを他のスマホとOSも考えるが、そこにスマホとパソコンの両用のOSを持ち込むと、パソコンではハードとOSが一体とは言えないので初期設定時にトラブルが発生する、それはオンラインマニュアルが使用出来ない状態で、多数のトラブルを発生させる。
オンラインマニュアルの有効さと優秀さを追求すると、作業時使用可能ならば優秀だが、初期設定や初心者が機器に対しての最初に使用するソフト・ハード様には例外的に紙媒体のマニュアルが最低限必要が結論のようだ。
その紙媒体マニュアルの内容は、ソフト・ハードがどの程度マニュアル無しで設定や使用開始が出来るかのバロメーターとも判る。
小型で薄型の機器やDVD1枚のソフトに必要なのは、最低限の紙マニュアルと、OSかソフトと一体化するか、DVDに書き込まれたマニュアルだろう。