項目別バックナンバー[1]:インターネット情報:20

ネットワーク・リアリティ

一般的には、ネットワークの世界が先行します。しかし、その有効性が分かっ てくると現実の社会に利用・応用しようとする動きが生じる筈です。なぜな らば現実の社会でも、絶えず改善が求められているからです。
ただこのふたつには、利用者・関係者に差があります。ネットでは少数の先行 者がおれば実現してゆく事が多いです。反面、これを現実の社会に応用する にはかなり広い範囲の利用者が絡みます。
日本は、前者(ネットワーク)では先行グループとされていますが、後者(現 実社会へのリアリティ化)は遅れているとされています。
後者は国民全体の対応レベルによる所が多く、当初は教育レベルの高い日本は 優位ではないかと思われていましたが、現実は逆のようです。
原因は色々といわれていますが、国民の多様性や非リアリティ化のサービスが 生まれる為に結果的に平均として達成率が悪いなどといわれます。
ただ、ネット社会は現実社会への対応が出来て本当の意味で進歩するので、日 本の現状はもっと深刻にとらえるべきでしょう。


skype

インターネット電話のひとつですが、先行しているので代名誌的になっていま す。また使用者も増加しているとされています。
インターネット電話は、音声を扱うので専用の端末管理ノードとそれの管理シ ステムを使用しています。
windowsのアップデート時にシステム障害を起こして憶測がながれました。現在 では、システムにバグがありシステムの自動リセットが重なった時に処理が 対応出来なかったと公表されています。
先端技術のごくまれにしか生じないケースの対応に残るバグが、システム障害 を引き起こす事は避けにくいです。そしてそれが、普及してシステムが大き くなった時に始めて起きる事も同様です。
逆にいえば、インターネット電話も普及度が高くなったと言えるでしょう。


Second Life

別にアルファベットで書く事もありませんが、第二の人生ではなく、インター ネット上に作られた仮想の世界です。
アメリカで発祥して成長して、日本へも導入・または類似のものが作られています。
そこでは現実の社会と同じ仕組みが動いています。土地を購入してビジネスを はじめ、稼ぎます。使用貨幣に現実と互換性があるともされています。
現存する企業が店舗等を出しているとも言われています。
日本では、これから拡がるかどうかという所でしょう。国による違いもあるで しょうから同じになるかは不明です。
現実社会と同じとなると、いわゆる青少年に有害とされているものも登場する 訳で、本国ではこれに対策するソフトも開発されているとされています。
現実を再現した仮想社会は、同じ問題も出来るのはやむをえない所です。


バッファ・オーバーフロー

バッファ・オーバーフローを利用して、アプリケーションに想定外の動作をさ せるしくみ:プログラムは、受け取ったデータを格納するために、バッファ と呼ぶメモリー領域を確保する。アプリケーションの中には、データの長さ チェックを省略している場合があります。(いわゆる脆弱性・想定外)
このプログラムに対してバッファを超えるデータを送り込むとデータがあふれ ほかのメモリー領域中を上書きしてしまいます。この結果プログラムは正常 に動作しなくなりハングアップします。
プログラムの不具合を利用して想定外のデータを送る攻撃をする事でサーバー のプログラムをダウンさせられます。
プログラムは通常プログラムがサブルーチンに処理をさせるように作られてい ます。サブルーチンはメモリー上にスタック領域を取り、スタック領域には 実際にバッファや戻りアドレスも書き込まれます。この状態でデータがバッ ファよりも大きいとあふれて戻りアドレスが書かれたスタック領域を上書き してしまい、そこに送り込んだデータあふれ部分に戻りアドレスとして別の 値を書き込んで指定している領域には攻撃者が望むコマンドを実行するコー ドを記述、不正な命令が実行されます。


セキュリティホール

バッファ・オーバーフローという「セキュリティホール」の具体例から入りま したが、現在ネットからのウイルス攻撃の脅威として度々登場するのがこの 問題です。
バッファ・オーバーフローの例からも分かるように、制作者には想定外の事に 対するハード・ソフトの処理の非対応が原因です。通常のソフトは外部から の侵入や不正なアクセスに対して、対応処理が組こまれています。
ただあくまでも、制作者の想定範囲で、これから外れた通常は起こりえないと 思われるアクセスに対して対応処理が不充分な事がかなり見つかります。 これらは、セキュリティシステムに穴があいた状態で非常に危険です。ウイル ス対策ソフトでは難しく、各ソフト自身の修正で対応する必要があります。


携帯電話とモバイルPC

既に携帯電話用のインターネットサイトは増えています。
しかし、流れはパソコン用のサイトも見れる事が目標です。
一部では対応のプラウザも登場していますが、これからこの分野は競争が激し くなると予想されます。
ポイントは、通信費用と画面の問題と操作性でしょう。
これらが改善される事により、加速的に拡がると予測されています。
その状態では、見るものは携帯電話かモバイルコンピュータかの問題はありま す。機能的には目指すものは類似しても、メイン機能か・付加機能かで全く 同じではないでしょう。

携帯電話もモバイルPCも同じ様なものとの考え方もあります。最後は区別がつ かなくなるだろうとも言われます。
しかし歴史的に見て、小型化が歓迎されるものと歓迎されないものがあります。
前者は多いので、後者を考えます。
人間とのインターフェイスはいつも問題になります。キーボード・マウス・そ の他は小さくなる事をかならずしも歓迎されません。人間が操作し易い大き さは必ずあります。
同様に、出力側も同じ事情があります。表示装置や印刷装置などある程度の大 きさが必要なものは多数あります。小型表示装置で字が見にくいので文字を 大きくする設定をつけたら、ネット上をプラウザで見たらサイトが崩れてい たとの話も時々聞きます。文字のみ大きくしたらデザインは崩れます。
装置の小型化と、人間とのインターフェイスのバランスを考える時に、どちら を優先するかを考えると統一は出来ないと思います。

携帯端末という言葉が使用される事もあります。
この場合はもっと広く、各種リモコン装置や宅配便の配達担当者が操作してい る機器をはじめ多数が含まれます。
基本は、母機と子機があり、子機が母機の操作のみを行える仕組みが一般的で す。子機のサイズは規定されていませんがイメージとしては、小型です。
ただ現状は、LED通信等のネット機器といわないものも含みますし、今後もそ れは無くならないでしょう。
今後増えるのは、屋内LANや携帯電話等の無線通信、インターネット等の遠距離 制御でしょう。ユビタキスと呼ばれる機能の端末というイメージがあります。
この場合の端末がどちらに近いかと言えば、まずは携帯電話でしょう。 モバイルPCが必要とされるのは、PCを持ち歩きする状況が整備されてからと 思います。
たとえば、色々な場所にPC用LAN設備が完備される・新型新幹線車両のテーブル がモバイルPC使用を配慮したサイズに変わった等が、もっと拡がった時でしょう。


YAHOOテストサイト

巨大サイトがサーバーを分散させている事は常識として知られています。 危険分散からも、理にはかなっています。
ただし、全部のサーバーを繋ぐ共通のソフト等にエラーが発生すると分散の意 味はなくなり易いです。
最近、ヤフーサイトがモデルチェンジしたという報告が見られます。
私は見た事はないのですが、複数の人の証言からと元に戻ったとの報告からは モデルチェンジ用のプレヴァージョンのテスト稼働を、地域・サーバー限定 で行った可能性が高いと言われています。


Outbound Port25 Blocking

インターネット利用の電子メールの多くの割合が、迷惑メール・スパムメール ・ウイルス感染メールで占められています。
利用者本人に起因するメールアドレスの流出自体も本来は問題ではなかった筈 ですが、今は直ぐにメールボックスはスパムメールで一杯になります。
最近では、ウエブサイトからのメールアドレス収集が行われており、これに特 商法でのメールアドレスの表示の義務化が重なり、業務上の重要アドレスも 使用に支障を来す状態です。
また、ウイルス対策が不完全な使用者がウイルスに感染するとウイルスが感染 パソコンのアドレス帳を利用したりしてウイルスメールを無数に送信する事 も多くあるようです。
基本的には電子メールは、インターネット接続サーバーを通してやりとりが行 われます。接続サーバーでは、メール送信に制限をかける動きが広まっています。

電子メールは、インターネットに接続されたサーバーを通して受信・配信する のが普通です。主として個人利用者は、プロバイダと呼ばれる接続業者と契 約して機能を利用します。
電子メールの受信は、色々なサーバーのメールボックスに配信されたメールを 個々に読みに行くことになります。この時にそのメールボックスにメールア ドレスが割り付けられます。
電子メールの移動は、2種類に分かれます。
1:ウエブメール>接続されたプラウザ上で直接にメールボックスにアクセス して利用する。
2:メールボックス>プロバイダのサーバー>ローカルのパソコン等のメール ソフトで利用する。
問題は後者の場合で、プロバイダにとって自身が提供したメールアドレス以外 で電子メールを利用する場合にそれが適正なものであれば良いですが、不正 な場合は倫理的にも容量的にも規制する必要があります。
その最大のものが、スパムメールの送信であり、ウイルス感染パソコンからの 感染メールの送信です。そのために電子メール送信を制限しはじめています。

電子メールとプロバイダ・サーバーの接続は、ポート番号が「受信:100」 「送信:25」が標準となっています。
従来は、メールアドレス設定が出来ればプロバイダ・サーバー経由でローカル のパソコンから送信が可能でした。
レンタルサーバには色々のグレードがありますが、非常に多くのメールアドレ スを設定できる場合があります。元々は企業等で多数の人にアドレスを与え る目的でしたが、スパムメールの配信に利用されることも生じます。スパム メールの拒否がかなりの場合に可能になっています。これはプロバイダ・サ ーバーにとっては大きな負荷になります。
また、ウイルス感染パソコンから、ウイルスが大量にメールを自動送信する場 合があります。これは、送信自体も避ける必要がありますし、プロバイダの 負荷は非常に大きいです。
結果的に、外部のサーバーのメールアドレスでの送信を止める方向になり、そ の方法としてポート番号:25を使用できなくする事が増加しています。

個人が複数のプロバイダと契約する事は非現実です。一方、レンタルサーバー を借りる事や、コンテンツのみの会員になる事は現在では通常です。
従って、契約プロバイダ以外のメールアドレスからは送信できない事は大きな 不便を招きます。結果的には、ほとんどのメールアドレス提供者は送信ポー ト25を使用しない方法を提供しています。
方法が完全に統一されれば、ポート25を使用出来なくした目的が意味が無く なります。ただし、私が使用しているアドレスは代わりの使用ポートはすべ て587になっています。
それ以外は異なります。単にポート番号を変えるのみ・587専用送信サーバ ーを提供する・加えて送信時の認証方法を変える。等です。
メールアドレス提供者が、公表していますが、実使用者のみに公表している場 合が主流です。

送信制限は、その目的からプロバイダーごとで異なります。また、単に送信用 のポート番号のみの変更は少数です。
ウイルスや迷惑メールの大量送信の使用制限の目的からは、統一規格にすれば 意味がなくなりますので、知らないと困りますがバラバラな現状は必要でしょう。
プロバイダーが電子メールに関して、なんらかのサービスを行っている場合、 そしてそれがオプションサービスの場合も類似事項が発生します。
具体的に多いのが、ウイルス対策です。オプションですから、加入者とそれ以 外でサーバーを分ける場合があります。そのときに、ポート番号を変える事 もあります。ただし、この場合は利用者に対して詳しい説明がありますので 問題はないでしょう。

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