項目別バックナンバー[1]:インターネット情報:40
スマホ分化
パソコンは最初は機能向上し、クリーンコンピュータ(プログラムを記憶装置から読みこむ)方式からOSへと移行しました。
その頃から、ノートパソコン・分割型デスクトップ・一体型デスクトップへと分化しました。
あとは、そのバリエーションのレベルを超えていないでしょう。
携帯電話とノートパソコンの間の位置に登場したのが、スマートホーン(スマホ)です。
携帯電話の高機能化と見た人と、超小型ノートパソコンと見た人がいました。
市場の成長と共に、いくつかのタイプに分化し始めました。
分化は何故起きるか?、それはいくつか理由があるが後発はなにかの特徴や差別化を望む事があります。
対抗の先行商品に対抗する機能やなにかに差がないとアピール力に欠けると考えますし、比較対象にもならない事もあります。
大型コンピュータには、互換機と独自機が存在しました。
パソコンの時代になっても、同様の事が生じました。
スマホでは、互換機からスタートして、次第に独自機に広がっています。
理由は単純に、最初のスマホが携帯電話とノートパソコンの間の位置の正体不明の製品だったからでしょう。
スマホが機能で分化するのは想定内ですが、一向に画面サイズが固定されないのはやや不思議にも思えます。
従来の携帯電話でも、ノートパソコンでも完全統一は無かったのですが、どこかの時点で幾つかの大きさに収束する予想はあります。
ただし、腕時計型端末の親機としての使用方法やタブレット端末の携帯用の小型タイプの増加など、周辺の環境が複雑です。
まだまだ、機器として成熟は遠いといえます。
スマホの機能と搭載カメラとは関係がありますが、対物体を写す(通常のカメラ)フロントカメラと、主に作業者側を写すバックカメラの2ケが標準化してきました。
後者は、ウエブカメラと同じにチャット用にも使用出来ます。
それ以上増やすメリットの有無は不明ですが、カメラの機能は向上方向です。
同様に搭載センサーの種類は、アプリの用途とも関わります。
加速度センサー、ジャイロセンサー、GPSセンサー、指紋認証センサー等、増えています。
使わない機能は搭載しない考えから、見本アプリとも言うべき物が標準搭載する方向でしょう。
分化には機能の多さの分化以外に、使用しない機能は不要で価格(機器・月々使用料)が安い分化も有ります。
一般に中国等アジア圏向けと呼ばれるが、日本でも存在するでしょう。
ただその様な人は、旧携帯電話で止まっているし度々の新製品には反応しないです。
ただ、いつか買い換えの時に旧携帯電話が姿を消しているとどういう行動を取るかが微妙でしょう。
機器もランニングコストも高いスマホに価値を感じない可能性は高いです。
まずは高級機種は常道で、その後は使用がすくないユーザー向けのサービスが必要でしょう。
スマホの進歩に、音声認識や複数のセンサーやカメラがあります。
これらの多くは、モバイルとキーボードレス(ソフトウェアキーボード)との整合が良いです。
逆に言えば、パソコンとは異なるニーズから生まれた機能です。
モバイル用途のノートパソコンでも、使用方法はかなり異なります。
スマホが高機能と低価格に分化した時にこれらの機能がどう扱われるかは注目です。
完全モバイル性は、センサーと密接ですし、カメラもそれに近いです。
キーボードレスと音声認識・入力は密接な関係があります。
これらの機能を限定すると、スマホとは異なる機器になる可能性があります。
ネット放送
放送局は、テレビとラジオでした。
電波法で無線の使用は認可制です。
有線ケーブルを使った有線放送は、別のシステムとなります。
インターネットは、有線と無線の双方を利用しますが、無線自体は認可性ですが、接続方法は異なっても情報量があれば、動画も流せる様になっています。
動画の配信方法も複数ですが、リアルタイムでの配信も行われています。
方式の違いで、テレビとラジオは理論上のリアルタイムからの遅延は生じます。
ネット放送は、それ以外にインターネットの性質による、明確な遅延があります。
ネット放送局は複数存在していますから、それを利用するのが一般的になりました。
ただ、受け手がどのネット放送局が見える環境かは不明です。
その結果、ライブ中継のいくつかは複数のネット放送局対応状況です。
見る人が集中して能力オーバーになる事を緩和する場合もあります。
スマホやタブレット端末が加わり、視聴環境がハード的にも増えています。
将来は不明ですが、複数ネット放送局共存がマイナスよりプラスの段階ですのでしばらくは一層傾向は増えるでしょう。
ネット放送はライブも録画も可能ですが、ネットの双方向性からはライブが特徴的です。
視聴者の反応や書き込みが画面に現れる事は普通の演出になっています。
通常のテレビでも双方向性の利用は一部で始まっていますが、応答出来る環境の有無が存在します。
ネット放送はその視聴機器に双方向性が基本で対応しています。
慣れないと目障りですし、まともな応答は非常に少ないのですが、少なくともゼロでない事は大事です。
アンケートでも、ふざけた反応は普通ですし、ネット放送の視聴者の対応を知っていないと最初は驚くでしょう。
ネットの匿名性とやじうまの集まりとの相性は、どの番組でも存在します。
現在のネット放送は公式と、一般投稿(放送)の混在が多いです。
動画配信のライブ版的からの始まりが多いので、これも受け継いでいます。
同時に有料と無料との混在も受け継いでいます。
有料もコンテンツ購入と、会員制登録に別れる所も受け継いでいます。
同じなら、双方運営が誰しも考える事で、名称は異なってもネット放送と動画配信の双方運営が多いです。
ネット放送の録画配信は、動画配信と同じ事です。
ただし、動画配信でコンテンツ自体を制作しない場合は、ネット放送に参入しない事が多いです。
公式ネット放送は、中心になるので品質が要求されます。
また、参加者を集めるサンプル放送にもなります。
したがって、有料放送には完全有料者限定と、視聴者数限定(メッセージ的に)とがあります。
後者は無料でも見れますが、視聴者が増えると有料登録者が優先の仕組みと説明されています。
細部の仕組みはノウハウなのでしょうが、無料で見ていると視聴者数制限にかかり、継続視聴には有料登録が必要になります。
無料サンプル放送を打ち切り、有料登録を促すシステムです。
動画サイトの一定の無料期間設定と、意味は同じです。
ネット放送ではコンテンツ不足も考慮して、有料閲覧コンテンツ・動画等も運営する事が多いです。
ネット利用者と他のメディア利用者にずれが生じると、他のメディアのネット進出が始まります。
オンデマンド配信やら、広告つき無料配信やら、サンプル的無料中継やら、観光や色々な事の中継や定点観測等です。
ネット放送の無料配信を利用する事も多いです。
ネット放送は少なくても、ネット中心の生活パターンの人に定着するコンテンツの提供が出来るとかなり力を持ちます。
一方では、手軽で自由で多くの人が発信できる・・というメリットから離れる危険性もあります。
ネットユーザーでも需要は多様でばらばらです。
その全てどころか、多数派自体が絶えず変動するのが現実です。
電子メール混在
昔も今も、ネットの大きなツールは電子メールです。
パソコンが通信機能を持った時も、インターネット時代になっても、その機能は引き継がれています。
その時も、前半のID部と後半のドメイン部に対応はしていましたが、時間と共に初期のパソコン通信時の大文字IDから、インターネットの小文字IDへと代わって行きました。
作業機器やソフトによって、大文字と小文字を区別するものと、しないものが混在していて、混乱する場合もありました。
(現在は特に、パスワードで意識的に区別が多い)インターネットの普及から、パソコン通信を始めた人が多かったので、表面的にはあまり問題にならなかった様でした。
次ぎに、音声通話の携帯電話が登場し、それに携帯電話メールが対応しはじめました。
携帯電話メールはパソコンとはあまり繋がりがない世界でした。
文字コードも、独自の飾り文字文化も、パソコンとの共存を考えると標準化されていなくまずいといえます。
ただし、相互乗り入れは無かった事もあり混乱は少なかったです。
そこに、携帯電話の発展形か或いはパソコンのモバイル化の一つの姿かのスマホやタブレットが登場しました。
日本では、携帯電話通信会社が中心に販売したので、イメージは携帯電話の高級化です。
携帯電話からの移行も多く、携帯電話メールアドレスを引き継ぐ事も多いです。
ただし、パソコン用の電子メールアドレスも使用出来ます。
どのメールも内容が読める訳ではありません。
パソコン用電子メールには、html方式も多く使用されています。
これはホームページの表示を送る内容で、送信容量が大きいです。
情報量が大きいというメリットと、互換性の高さがあります。
携帯電話電子メールでは、サイズの小さな画像の埋め込みで似た内容に対応します。
後者は、パソコンとの互換性は想定外で半角カタカナの使用など、文字種やコード自体が異なります。
送信・受信メーラーが、非互換内容の変換に対応(非対応文字は表示は原則は無理だが)していれば良いのですが、多くは非対応です。
携帯電話用のメールがスパム的に、パソコンに届く様になりましたが、そもそも内容が正しく表示しないものが殆どです。
送信先のハード・ソフトを認識して送っていないです。
電子メールの受発信機器の多様化と問題点をあげていますが、そもそもパソコンでも、OSや文字コードでの互換性は不十分です。
OS寡占で隠れていた問題が、スマホやタブレット端末の普及で表面化しました。
ただ、本来はもっと早くから互換性を目指すべきツールでした。
2バイトコードのアルファベット圏が発祥で、他文字種を扱う日本やアジア圏等が後になりました。
IBMのDOS/Vで4バイトコード対応になりましたが、全世界を見ると不十分ですし、モバイル機器ではサブセット使用になっていません。
フルセット対応は非現実でも、上位・下位互換性のある仕様で、広く電子メールが使える事が望ましいです。
スパムが広がる危険性対策も含めた対応が必要です。
パソコン電子メールでは、メーラーの機能に送信規制やデータベース使用でのスパム登録と拒否が普通に行われています。
認証方式も複数有り、SSL対応も増えています。
携帯電話でも似た機能はありますが、全体に弱いデータベース能力です。
スマホやタブレット端末は機能的には、パソコンレベルですが、データベース能力では劣ります。
たぶん、これらの不完全さがスパムメールに利用されていると予想されますし対応にも制約があるでしょう。
あらゆるスパムは、一番弱い脆弱性や機能を突いてきます。
スパムメールの開封率は非常に低いので、発信数は多くして、繰り返しで行われます。
当然ながらそれが可能なシステムを利用します。
多くのメールアドレスの使い回しと使い捨てと、1回の大量配信と、定期的なスケジュール配信です。
登録削除と書いてあっても、むしろメールアドレスが使用されている(生きている)事を知らせるだけになり、受信拒否も同様になるという厄介さですし、スケジュール配信では直ぐに止まる事もなく、応答はマイナス面が多いです。
無視が一番良いのですが、必要なメールが埋もれるリスクがあるので、厄介です。
プロバイダや電話会社の伝送量負荷オーバーで対策に乗りだすのを待つという面が強いです。