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ブラウザ

ブラウザはウエブブラウザとかインターネットブラウザとも呼ばれ、ワールドワイドウエブ(WWW)を閲覧を中心に利用する機能を持ち、WWWにあるウエブサイト・画像・動画・音声などを認識できる。
ブラウザはコンピュータとインターネットの発展と利用に伴う技術であり、歴史的には1980年代末からと若い、それとは別にそれ以前にネルソンとエンゲルバートはハイパーテキストの概念を作りリンク構造とテキスト等の複数の言語を表現するその構造をブラウザ用に適すると提案した。
ハイパーテキストを導入して、当時のソフトウェアとハードウェアの最新技術を加えて、最初のブラウザのWorldWideWebが1991年に公開された、それが表現する対象は現在と比較すれば限定的だったが、ウエブサイトを画面表示装置やプリンタに出力し、ハイパーリンクをたどってゆく機能を備えていたとされる。

現在使用されているブラウザではマルチメディア対応が実現されている。 1993年に画像を扱う最初のブラウザとしてMosaicが作られた、それは米国の国立スーパーコンピュータ応用研究所で作られたがそこのリーダーだった、マーク・アンドリーセンがその後にネットスケープ社を起業した。
ネットスケープ社は翌年に、Mosaicを改良したブラウザのNetscape Navigatorを発表して世界展開した。
これは有用性から、当時は世界の主流のブラウザとして迎えられ、サイト閲覧機能以外の電子メール機能やウエブサイト作成機能等が追加されて行き、初期のブラウザ単体から、インターネットの複数ツールを含む複合ソフトへと変わって行った。
Netscape Navigatorは複数のハードウェアに対応して独占的な位置を築いたが1995年からWindows用にマイクロソフトがInternet Explorerを開発して無償提供で参入し、ネットスケープ社はシェア減少でAol買収に伴い無償化した。

ブラウザでNetscape Navigatorが独占状態になった頃は、インターネットが普及しはじめた頃であり、同時に本格的な初のパソコン用のOSであるWindows95が登場した頃だった。
マイクロソフト社のWindows OSが爆発にパソコン市場のシェアを獲得し始めた事で、同社はブラウザソフトのInternet Explorer を開発してWindows OSに同梱して実質的に無償で提供を始めた。
Internet Explorerはその言語的には多数の方言を持っていた、方言とはウエブサイト言語の解釈が異なるという意味であり、Netscape Navigatorから見ればバグなのだが、初心者を中心にそのブラウザが普及するとウエブサイト利用者からは双方のブラウザで同じ動作を求められた。
利用者の要望に応じたサイトでは正しく表示されて結果的にアクセスが増加した為に事実上のダブルスタンダード状態になり、双方のブラウザで同じ動作するサイトの記述方法の本が出版され、そのテンプレートが発売された。
後発のブラウザが、既存のブラウザとウエブサイトの動作とを尊重しなかった希な例となってしまい、それは利用者とサイト製作者を悩ませた。

Internet Explorerは1990年代後半以降はWindowsの普及で一気にシェアを伸ばして最盛期には95%だとされている、度々バージョンアップを繰り返し個々のパージョン単独では現在はシェアトップでは無くなった、全てのバージョンを足したシェアはまだ高いとされる。
その後に他のブラウザが登場し始めた、Operaは1996年に登場したが大きくは広がらずその後の携帯電話やゲーム機向けに持ち越された。
Netscapeは1998年にMozillaを起業してオープンソースのブラウザの開発を目指し、その後に2004年にFirefox 1.0を出してその以降もバージョンアップして行った。
アップルは2003年にSafariを発表した、それはその後のアップルの機器製品での占有率を独占的にした、Safariに使用した基礎技術はのちに携帯電話用途になり拡がった。
Googleが2008年にSafariと同じ系統の基礎技術を使用して、Google Chromeを開発した、それは2010年代に次第にシェアを伸ばした。

2011年末にアメリカでGoogle Chrome は Internet Explorer 8 単体を越えたと言われ、現在では半数以上のシェアとされる、日本ではやや遅れて進行してInternet Explorer系がまだ多いと言われる。
Google Chromeの増加は、Internet Explorerだけでなく他のブラウザ例えば、Firefox等も少なくしている。
2015年にWindows 10がリリースされた、Internet Explorer 11が互換性を維持するブラウザとしてサポートが続いたが、新たに標準ブラウザとしてEdgeが発表された、マイクロソフトはWindows 10に標準搭載してデフォルトとして強引に切り替えを行っている、度々の強制切り替えやアラームは利用しないユーザーに嫌われGoogle Chromeの置き換えに成功していない。
Edgeは設計思想は、Internet Explorerとは異なり機能の搭載には重視しなく、軽量化や速度やバッテリー使用量等の改善を行っている、Google Chromeと絶えず比較されるが総合評価は微妙なようだ。
そして併行してモバイル用・スマホ用等のブラウザが競って登場している。

現在はスマートフォン(スマホ)や非パソコン であるタブレット端末の分野の普及・成長が激しい、そこではハード機器とOSとアプリケーションソフト(アプリ)の一体化が強い。
ブラウザもそれぞれのOSに付属して提供されている、そしてそれの利用率は非常に高い、アプリとして多数のブラウザが提供されているので選択と言う意味では独占ではないがプリセットされているブラウザを使わない理由もまたない様だ。
パソコン用ブラウザではOpera とChromeがこのモバイル分野でも複数のOS用にブラウザを提供している、Chromeはクラウドシステムを利用してパソコン等の他のプラットホームのブラウザと同じ履歴やブックマークの共用が可能であり併用者には便利だ。
アプリで提供されているクラウド稼働のブラウザには、フラッシュの稼働の制限が少ないものがあり、それ故の利用者もいる。


ADSL

ADSLは公衆電話網の金属(メタル)通信線でのアナログ固定電話回線を使用して、そこにデジタル情報を乗せる事で、家庭や小規模事業所のユーザーへブロードバンドインターネット接続する通信技術だ、あるいはそのサービスを指す事もある。
その方式は
 ・上り(アップ・受信)と下り(ダウン・送信)の速度が非対称(Asymmetric)な方式・デジタル回線(Dijital)・一般のアナログ電話回線を使用する のが特徴だ。
それ以前に使用されていた公衆交換電話網を経由したダイヤルアップ接続では従量制の通信料金だったが、ADSLは月額定額料金で提供されるたので、常時接続という新しい利用形態が拡がり、ネット活用方法も変わった。

ADSLはそれ以前の電話回線接続の従量制料金制と比べて、定額制であり常時接続という利用料金的なメリットが大きく注目された、それ以前は基地となる電話番号が位置する市外局番内では市内料金で使用可能だが、それ以外では距離に応じて高額の市外料金が必要だった。
それ故に利用者の住む地域差が大きく、ネット通信提供者は親となる電話番号を全国展開する必要があった、インターネット時代に入ってもそこに接続する基地局までが律速状態だった。
ADSLは安価な費用で高速サービスを提供したが、特性的に金属回線を使用する事による信号減衰の問題があり、回線を提供するNTT交換局からの線路長で通信速度が大きく影響した、類似地域でも線路長が異なればネット接続環境は差が生じた。
多数の環境要因の積み重なりで実際の通信速度が変わり、予想される理論値は提示されるがそれは保証されず、低い速度にする事で接続を優先する事もあった、それは初心の利用者には理解しにくい状況もあった。
上り側と下り側で速度が異なる方式の採用で、しかも通常にデータ転送量が多い下りを優先する実使用環境を整えたが、これも保証値とはならない。

金属線を使用するADSLが普及し始めた2000年代はじめは、その次の世代と言われた光インターネット(FTTH)も技術的に登場していた、またインターネット電話も登場していた。
ADSL用で使う有線電話網はNTTが提供していたが、当時からNTTは金属回線網を一部は容量が大きい光回線に変更しはじめていた、そしてNTT自身もブロードバンド対応を進めたが方向はFTTHとADSLの2本立てだった、実際にFTTHが普及するのは2000年代後半であり、金属線ADSLの利用者が減り始めたのは2100年代後半だった。
2000年代はじめの金属線ADSLが普及当時のNTTの大きい光ファイバーを使用するの電話回線への設置と切り替え開始は利用者にはあまり知られていない状況で進んでいたようだ、固定電話を使用する上では同じだったからだ。
金属線ADSLは金属線の電話回線を使用・必要とするので光ファイバーに切り替わった場合は使用出来ない、これを光収容と呼び、ビジネス文句的な「X年後予定の光インターネットへの加入予約」しかないかと悩ませた。
現実は光収容の問題は、光ファイバーに切り替えた電話回線でも金属線は使用しないだけで併設で残しておき予備とする事が一般的であった、そこでは「基地局」と「家庭・事務所の側のトランス」での接続工事のみを行えば金属線とADSLが使用可能になる事もあった。

電話回線ADSLの仕組みは、
・アナログ固定電話に使用している金属線のツイストペアケーブル通信線路を使用。
・会話通話と同時に信号を伝送するために音声周波数帯域(0.3 - 3.4kHz)を避けたより高く広い周波数帯域を使用する。
・複数の搬送波を利用したデジタル変調を使用する。
・ADSLモデムで、誤り検出訂正や回線毎の通信速度調整を行う。
・上記組み合わせで、それ以前の電話回線用モデム通信と比べて高速なデータ通信が可能。
ADSLの特徴は双方向性通信において、片方の通信帯域を削る事で他方により大きな通信帯域を割り当てる非対称方式であり、通常は下りの速度が上りの速度よりも高速に設定されている。
民生の一般家庭などのインターネット利用ではウエブサイトアクセスなどの用途が主体となり、下りリンクデータの容量が上りリンクデータに比べて非常に多くなる、下りリンクを優先する事で総合のデータ通信速度を高速化する事が出来る。

ADSLモデムは、ADSLでの通信に使用されるデータ回線終端装置であり信号変換機能を行う、ADSL通信経路の両端の利用場所側と基地局側の双方に設置される装置で、通常は利用場所側で使用する装置をADSLモデムと呼ぶ事が多い。
ADSLモデムは利用場所側では、IP電話を利用する時ではIP電話用のアダプターの機能をも持ち、またそのインターネットでの使用方法からはブロードバンドルーター(複数のインターネット機器に信号を振り分ける)の機能をも持つ事もある。
スプリッタはメタル電話回線ADSLにおいて、音声通話とデータ通信を同時に可能にするために使用する、音声周波数帯を電話機へ、データ通信用の高周波数帯をADSLモデムへと、周波数分割して接続する機器だ。
音声用信号はスプリッタを通して電話機へ接続されて、データ用信号はスプリッタを通してモデムへと接続される、またはモデムにスプリッタが内蔵されていてモデムに直接電話を接続する方式もある。

ADSLは2000年代前半に固定電話用のメタリック通信線が利用できることで急速に普及したが、2000年代後半には携帯電話等の高速移動系通信サービスの普及と光ファイバー(FTTH)高速通信が普及して、利用者が減少している。
固定電話の利用者の減少からメタル回線の新設は無く、設備の老朽化が進み同時に規模の縮小が行われて採算性が悪くなっている、サービス業者間での統廃合が行われて来た。
メタル回線の提供者であるNTT東日本とNTT西日本は、2017年11月にFTTHサービスの提供エリアで、ADSLサービスを2023年1月31日に終了すると発表した。
総務省はアナログ固定電話網を2025年を目途にインターネット技術を利用したIP通信網に置き換える方針を発表している、その為にアナログ電話回線用の設備等はそれのより終了するのでADSLサービスもそれ以前に終了する事になる、それもADSLサービス終了の理由となっている。


無線ネット接続

電話回線を使用するインターネット接続はデータ通信の時代になるとパソコンに対してはモデムを介しての接続になった、通信用のソフトウエアはそれ以前は個別に追加して使用していたがウインドウズ95からはプラグインプレイ採用によりOSに搭載された。
ネット接続業者との契約後のパソコンへの接続作業は、大幅に容易にはなったが、初心者用の出張初期設定サービスは需要はあり継続して行われている。
携帯電話インターネットの登場を経てからのスマホの登場は、無線通信と言う方法に注目される事が多いが、それ以外に携帯電話会社の基地局からスマホ等の機器にダイレクトに接続されると言う特徴がある。
携帯電話・スマホ・タブレット端末等ではモデム等を使用しない接続方法がサポートされていて、なおかつ機器使用方法は全てがネット通信を行う設定で作られているので、初期導入作業自体が通信設定となり、その作業も容易になった。

パソコンは汎用のローカルネットワークに対応していてその一つとしてインターネットへはモデムを介して接続する、従って企業や学校等の大規模なローカルネットワークへの接続も可能であるし、その中からのインターネットへの接続も行う、多様な用途への対応を行える方向性を持つが逆に設定は複雑になった。
携帯電話・スマホ・タブレット端末等では多様な使用方法ではなく「無線ネット接続」のみにシンプルに限定しそれは「携帯電話通信」「無線Wi-Fi」が選ばれた、無線電話回線という特性と利用者のとってのハードルを下げて家電化を行った結果だと言える。
初期のスマホではその初期設定にパソコンを使用する機器があった、メーカーも認識が定まっていなかったと思える、現在ではスマホ単体で初期設定が可能であり当然と思われている。
スマホ・タブレット端末等では接続方法として、1:Wi-Fi/携帯電話通信、2:Wi-Fiのみ、の2種類が販売されている、Wi-Fi接続はモデムを介して無線回線に繋ぐがモデムの設定にはパソコンが必要な場合もあるが端末機器の設定自体はパソコンは不要だ、無線電波が存在すれば単体接続可能となった。

スマホ・タブレット端末等からの接続方法として無線電話回線を使用する場合は本体と携帯電話通信契約のみで、音声通話機能とデータ通信機能が使用可能になり、インターネットへ接続が出来る事となった。
スマホ・タブレット端末等のみでのネットワークアクセスはひとつの使用スタイルとなり、それはパソコンの使用とは無関係のスタイルであり、スマホ・タブレット端末が急激に普及すると共に個人用途ではパソコンからスマホ・タブレット端末等へと利用率が移行した。
スマホ・タブレット端末等のみで無線電話回線を使用する利用者は固定電話回線でのインターネットへ接続は契約しない事が多いのだが、インターネットへ接続したスマホ等の機器をモデムの様に使用して、他の通信機器(スマホ・タブレット端末かパソコン)をインターネットへ接続する機能があり、テザリングと呼ばれる。

テザリングとは、通信端末を内蔵したコンピュータ類を外付けモデムのように使用して他のコンピューター等をインターネットに接続することだ。
現在の一般的なパソコンではそれ単体では通信可能では無いが、携帯電話とスマホでは機器単体で通信可能になっている、そしてその中の幾つかのスマホではそれをパソコンなどの他の機器と接続してあたかも外付けのモデムのように扱う機能を持つ。
パソコンとスマホの間の接続は、USBによる有線接続で行うが、それ以外にはケーブル接続なしでBluetoothや無線LANなどを使った接続方法でも行える、テザリングにはそれのために専用のソフトウェアが必要で有り、スマホではテザリング対応を表明している機種がある。
テザリング対応のスマホが普及して、例えばパソコンでインターネット通信する必要になったがそれ用の固定通信契約を結んでいない事があれば、テザリングの必要性が生まれる、テザリングでは従来のスマホ通信と比較して大容量の通信が行われる事になるので、急激な普及は負荷の問題が生じるともされる。

スマホの代表的なOSのAndroidとiOSは、共に早くからテザリングに対応していたが、この機能の利用では通信負荷が急増する事から各事業者の判断にゆだねられていた。
アメリカでは機器製造者とOS提供者と通信事業者が個別に事業展開して来たので、機器とソフトでは機能的にテザリングに対応して、通信能力の対応性は通信事業者に任せる事は普通だった。
日本の場合は3大キャリアが機器メーカーと共同開発して販売する方法を取って来た、そこでは通信負荷増加の問題があるためにOSのテザリング機能を使えない設定が初期ではされていた。
2012年のiPhone 5発表に伴い、auとソフトバンクはLTEサービスを開始したが、その時に「テザリングオプション」として月額追加料金を支払うとテザリングが利用できることにした、ただしオプション料金が2年間無料のキャンペーンも同時に行った。

テザリングはユーザーにとっては携帯電話接続のみでパソコン通信が可能なメリットがあるが、携帯電話事業者は送受信データ量が多く回線混雑の要因にもなるので、回線負荷軽減や収入対効果面で帯域制限の導入を考える事が多い。
帯域制限はヘビーユーザーには不評だし、初期には無線通信網は帯域資源の有効活用を優先する考え方が多く、そこでは無線通信で有線並みのサービスは過剰要求との考えもあった。
同じ考え方は有線のADSLが登場した初期にも、動画利用の為の容量増加要求は過剰要求という意見もあった、しかし通信事業者が負荷の増大要求に積極的に対応した来た事が、YouTubeやskype等のその後の大容量の色々なアプリケーションを通常に使用する事に繋がった、それと同じ考えで電波資源でも積極的にユーザーの要望に応じて技術と容量改善を行うべきだとの考え方が増えている。
「テザリング利用のオプション費用の無料期間」の打ち切りが複数事業者から出されている、それが現実の有料化とする不満の意見もある、スマホをパソコン通信の接続に使用するテザリング利用者数の増加が進めば事業者の対応に影響する可能性はあるが、使用いない人も多いので微妙だ。

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