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ウエブ・ブックマーク

ブックマークは、ウエブ閲覧ソフト=ブラウザの機能のひとつですが、マイク ロソフト社のインターネットエクスプローラー(ie)が日本での主力になると 「お気に入り」という言葉に置き換わってしまいました。
しかし、異なる種類のブラウザやツールバーの機能としては生きています。
これとは別に、色々な機能を持つポータルサイトやSNSが生まれて、そのなかの 機能として「ブックマーク」が設置されている事があります。
呼び名については異なっても、機能としては類似しており個人の集めたウエブ サイトのブックマークをポータルサイト等の参加者で、何かの形で共有しようとする考えです。

ウエブ・ブックマークは、ポータルサイトやSNSのサービス機能として始まって いますが、当然に利用には登録が必要です。
利用者には、個人のページが割り当てられます。そこにマークしたサイトが集まります。
ウェブサイト制作者は、上記のサービスに参加すると指定タグが配布されます ので、ウエブサイトに設置すると訪問者でサービス参加者は1クリックで、 個人のウエブ・ブックマークに追加出来ます。当然ながら、URL入力でも登録は可能です。
ブラウザのブックマーク(お気に入り)と異なるのは、インターネットにアク セスするパソコンが変わっても使用が可能な事です。
そして、他の人のウエブ・ブックマーク経由で気に入りのサイトを探す事も出来ます。

ウエブ・ブックマークは、第三者に公開されればリンク集となります。
利用者の多いポータルサイトのドメインのなかの、1ページ・サイトが1名の リンク集ですから、全体としては巨大リンク集となります。
当然ながら、各個別サイトの情報を集めたサイト・ページも存在します。
そこから、個々のリンク集にもゆけますし、個々のリンク集のリンク情報も掲載できます。
当然に質の問題はありますが、量的には巨大なものです。
リンク集の性格として量が、質を作る事はしばしばあります。規則・規約で制 限・削除等の介入はありますし必要ですが、悪用を防げば個々のページのレ ベルは維持できるでしょう。(ここは重要ですが・・・)
成長した後は、トータルの情報サイトとそれに繋がった個々のウエブ・ブック マーク=リンク集が力を持って来ます。

ウエブ・ブックマークは、1クリックで登録出来るリンク設置をサポートして います。これは、ウエブサイト制作者とウエブ・ブックマーク利用者が双方 ともにポータルサイトに加入している場合に使用出来ます。
もう一つの登録方法は、通常のURLを書きこむ>登録する方法です。こちらが 一般的な方法で、ウエブサイトの種類に拘わらずにサポートされています。
ただし、一部ではURLのドメインによっては、登録出来ない場合があります。 過去に不法な登録がされたり、利用者からクレームが多い場合です。
具体的には、過度の自作自演があります。自身のサイトをブックマークする事 はしばしばあるとしても、そればかりとか有用かどうか疑問があるとか、同 一サイトのページごととか、有用リンク集が目的ではなく、検索エンジン向 けの非リンク増加目的の場合と判断されると生じる可能性があります。


ブラウザ方言

ウエブサイト閲覧ソフト:ブラウザは、現在は無料で入手出来ます。
この非常に複雑なソフトが無料の理由は、過去のシェア争いの結果です。
先行した「ネットスケープ」のシェアを、マイクロソフトの「インターネット エクスプローラ」が逆転してシェアを奪う過程で、無料配布が行われました。
同時に、規格無視の独自機能を搭載する競争も行われた為に、一気に互換性が あやしくなりました。
ウエブサイト言語と同時に、サイトのデザインを行うスタイルシートの規格も あります。同時にこれの解釈にも差が生じました。
結果として、ブラウザが変わるとサイトが異なる様に見える現象が起きています。
ブラウザは、複数の企業からリリースされており標準化と独自化とが微妙に混 ざって、さらにバグらしきものもあり混乱が生じています。

ウエブサイトの記述に間違いがあった場合に、ブラウザはどのように表示する  のでしょうか。
基本は解釈したままです。
しかし、エラーを起こす選択もあります。間違った情報を表示しないのも選択 のひとつです。ただ困るのは、ブラウザで対応が異なる事です。
エラーを無視するか・デフォルト設定で表示するか(結果は不明ですが)・エラーを起こすか?。
利用者が複数のブラウザを使用していて、ウエブサイト制作者が特定のブラウ ザでのみ確認可能な環境の時には、かなり大きな不具合が起きる可能性があります。
現実には、異なる対応方法を行うブラウザが使用されています。
これも方言と言えます。

ブラウザには、個別設定機能があります。
あれば便利という設計でしょう。
現実に使用する場合もあります。
ただし、標準の設定から外れる事は独自仕様のブラウザになる事です。
ウエブサイトの制作者が、標準設定で表示を確認していても、独自の設定にし た場合には、表示の崩れ・変化が生じることが通常にあります。
具体的には、文字サイズ・スタイルシートのデフォルト設定等です。
外付けで大きなディスプレイを付けたり、中古パソコンで初期から設定を変え ている場合などで出荷時にブラウザ設定を変更している場合があるようです。

ブラウザの方言は、新バージョンが登場したときに、しばしば機能変更かバグ かを悩ませます。
バグも仕様の内と言えるには、複数のブラウザを使い分けて機能を理解してい る必要があります。
メインのブラウザは詳しい事は当然ですが、ウエブサイト制作者が確認用に使 用している場合は、バージョンアップも遅れがちで細部の変更・バグにも気 づきにくいです。
最近では、ネット上で直ぐに情報が広がる様です。
関連情報があつまる所を定期的にチェックする事を行い、たえず情報の収集を 行う事で対応する事ができますし、一番無駄がない対応方法です。

ブラウザを単独で使用する人は必ずしも主流でなく、各種ポータルサイトのツ ールバーを接続して使用している人が多いです。
ツールバーも増えてかつ、バージョンアップが多くなっています。
この様な使用方法では、ブラウザ単独ではなくツールバーとの組み合わせで機 能を考える必要があります。
しかし、それぞれがカスタマイズされるので、共通のものとして見る事は出来 なくなっています。
ウエブサイトの内容と表示まで影響する事は少ないですが、今後はその可能性 も出て来るでしょう。


閲覧履歴

ブラウザでネット内を閲覧すると原則は閲覧履歴が残ります。
クッキーを利用して、ウエブサイト訪問者の履歴を残す方式は、初期は非常に便利でした。
例えば、ID・PASS-WORDの入力等も記憶しておいたものが使用できます。
短い期間ならば、アクセスだけでID・PASS-WORDの入力を受け付けてくれまし た。1台のパソコンをひとりが使用する時代でした。
しかし、便利な機能は悪用されます。セキュリティの重要性が高まるにつれて 無制限な閲覧履歴の保存は、リスクが高くなりました。誰が無断使用しても 同じ動作をする可能性がありますから(パソコンにログインパスの設定など の対策も増えてはいます)。
最新のブラウザでは、閲覧履歴を残す事を、訪問者側と非訪問サイト側共に、 制限出来るようになってきています。

ブラウザでネット内を閲覧すると訪問履歴と、訪問先の内容が一時保持されま す。再度訪問したときの表示速度を早くする事ができますが、パソコンが同 じであれば殆どの場合は、利用者が異なっても同じ動作をします。
また更新中のサイトの場合に、新しい内容が表示されない事もあります。
「最近の履歴を消去」を行う事で、内容をクリアできます。これはブラウザの 設定で変える事が出来ます。
これらはローカルのスタックに一時データ保存する事で行っています。
ブラウザを含めたネット環境が早くなれば、データ保存は不要になります。ク ッキーも一部の目的には同様です。
データの読み込みは、ウイルス・マルウエアの取り込みリスクもありますので 制約を多くする方向に進むと思います。

ブラウザでネット内を訪問するときの閲覧履歴はブラウザや、ローカル記憶に 残りますがこれはブラウザの機能です。
従って、ブラウザによっては、閲覧履歴を残さない設定を出来るものもありま す。何時に消すかで色々な設定があります。
訪問時に既に閲覧履歴を残さない。
特定の訪問先の履歴を消去する。
後で一定期間後に、まとめて履歴を消去する。
ブラウザを離脱したときに自動的に消去する。

色々と考える事が出来ます。

ブラウザでネット内を訪問したときの閲覧履歴を残す設定は、再訪問時の便利 さを考慮したものです。従って、基本的には残したい場合が多いが、ときに は残したくない場合もあります。
プライベートブラウジングとは、文字通りで一時的に閲覧履歴を残さない設定を行う事です。
最近のブラウザでは、このモードと通常の履歴を残すモードを簡単に切り替え る機能を持つものがあります。
設定の特徴としては、訪問前に設定する・簡単に切り替えられる・全体として ブラウザを見たときはプライベートブラウジングのときが無かったような、 通常の閲覧モードで動作しているようになる事です。

ブラウザでの閲覧履歴は、訪問者とウエブサイト管理者だけが利用している訳 でないとも言われています。
それは、ブックマーク(お気に入り)や検索窓利用の情報がネット事業者に蓄 積されているという意見です。
言語やIPアドレスで国・地域を、判別できるのは当然ですが、ブックマークや 検索窓利用の情報も読み込まれて広告や、検索結果の表示順に反映されてい るのではないかという意見です。
少なくても、テスト的に地域か個人別に異なる反映が生じた例は報告されています。
閲覧履歴の一例に当たるこれらが、利用される事が、ブラウザ利用者の望む事 かどうかは、一概には言えません。
望む情報に近づきやすいですが、個人情報の一部でもあるからです。

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