項目別バックナンバー[1]:インターネット情報:42

ネット暗証

ウエブサイトへの侵略が増えています。
サーバーも関係するので一般では対応は容易ではありません。
ウエブサイトの書き換えのターゲットになるアクセスの多いサイトは、個人ではなかなか制作・運営できないです。
侵略されないのは、出来ないのでなく無視されていると考えた方が正しいでしょう。
もう1つは、会員制サイトへの侵入と個人情報の漏洩問題です。
長く、今も将来的にも、パスワード暗証が使用されています。
その効果が疑問視されています。

パスワードは記憶して下さいが通常の扱い説明ですが、数が増え文字数が増えると全く現実性がありません。
ましてや、個人情報=誕生日や電話番号等の予測されるものや、連番や規則性のある物は不可で、かつ定期的に更新と言われても無理な事は明白です。
そして調査すると、多くのものが上記で相応しくないパスワードと判ってもそれは人間が扱う必然性があります。
メモしないとか、情報機器にパスワード管理しそこへのアクセスのパスワードのみ憶えるというもっともらしい方法も、使用頻度が多いとかハード等の破損・盗難・ハッキングを考えると安全性も含めて疑問です。
パスワード暗証は継続しますが、それ以外の方法が必要になります。

暗証カードとか乱数カードも使用されています。
個人で異なるものを支給・保有し、管理側からどこかの部分の位置を指定し、記入数値を入力します。
入力文字数は少なくとも、組み合わせは膨大になり、部分的に知られても次回の入力指示に対応は出来ません。
使用頻度が少ない人は、双方の管理が充分ならば、問題は無さそうです。
現実に金融機関での使用歴は長いです。
それが問題になりかけているのは、管理に問題があるという事で、カード自体かあるいはデータベースの内容が盗まれると無力になります。
これ自身は、個人責任と金融機関のセキュリティの双方の問題であり、強化方法を考えるより別方法を使用する方向です。

ソフトウエアキーボード入力も普通に増えています。
元々はキーボードレス対応用でしたが、乱数入力用に1回事に対応が変わる設計になって登場しています。
入力が盗まれても、真に入力した文字が判らない仕掛けです。
ただ、大文字と小文字との組み合わせも含めて面倒とする人もいるようで、使用しない選択も残しているのが現実です。
ソフトウエアキーボードの種類に関しては、ソフトですから多数あります。
慣れない使用ミスもかなり起こり得ます。
それでも、使用を勧めます。

追加機器が必要ですが、ワンタイムパスワード機も使用されています。
個人配布の専用機器と、データベースを同期して刻々と変わる乱数を表示させて行きます。
表示されている時間内だけ有効なパスワードです。
これは、専用機器とデータベースのどちらかが盗まれなければ安全性があります。
そのかわりにランニング費用がかかります。
利用者負担は避けられないですが、利用者が専用機器をなくすと連絡して使用不可にするので、リスクは大幅に低減します。
慣れれば、使い方も易しいです。

ネットの電子メールを利用したワンタイムパスワードも使用されています。
利用者がアクセスすると、通常は登録した電子メール先に時間限定のワンタイムパスワードが送られます。
それを入力して、認証が終わります。
パスワードを忘れた時に、仮パスワードを発行してもらう時と似た方法です。
簡単に言えば、毎回パスワードを発行して貰う方法です。
デメリットは、マルチアクセスの機器でないと作業が複雑です、場合によっては利用出来ない事もありえます。
即時発行と言っても、電子メールの到着には経路やサーバーなどの要素がまじり遅れがちです。
専用機器が不要のメリットと、作業の煩わしさとの兼ね合いで決定版とは言えません。


アプリ分割

大きなプログラムのモジュール化は昔から言われています。
だが、できあがったパソコンのアプリケーションは大きくなる傾向があります。
初期は、マシン語からC言語等の高級言語に変わった事を理由で言われました。
実際にコンパイラの性能が向上しても、それ自体は正しいです。
ただ、高級言語使用が続いてもプログラムサイズは大きくなるばかりです。
使用頻度の少ないモジュールは、必要な時に呼び出して動作させる方式は意外な程に普及しませんでした。
ハードのメモリー能力の進歩を、ソフトが消費したと言われた時代です。

少ないメインメモリーでハードディスクの記憶容量を仮想メモリーとするアイデアはいつもありましたが、結局は処理速度向上を優先しハードへの搭載メモリー増加で対応しました。
その壁が32ビットで管理出来るメモリー領域上限として来ましたが、選んだ選択は32ビットから64ビットへの処理能力アップでした。
これで、コンピューターの管理空間が増え、メインメモリーの搭載量の増加に対応できました。
いつまでも続くかと思われたこのハード依存でのソフト対応の容量増加方式が突然崩れました。
不揮発半導体メモリーのみで構成されている、スマホ・携帯端末類の登場で、メモリー自体が高価で、無闇に増やせない(サイズ的・消費電力的)制約です。
メイン記憶がハードディスクからクラウド・サーバーメモリーに変わりました。
ソフトが、プログラム容量をハードに頼る事が出来なくなりました。

ソフトが、プログラム容量をハードに頼る事が出来なくなりましたが、それが続くのかどうかは不明です。
不揮発メモリーがより普及した時の状況が不明です。
ただ、ハードディスクの記憶容量を越えるとも思えませんし、他のハードに頼るだけの時代と製品だけになるとも思えません。
従って、ソフトの大きさで対応する分野は存在するし、継続すると考えます。
その手法としては、必要最小限のプログラムのみメモリー上に読みこみ実行する方式でしょう。
実行しないものは、1:もともと読みこまない、2:他の記憶媒体・装置に保存する、3:クラウドシステム等 が現状は考えられます。
実行する必要なものだけを読みこむ事は、ソフト・アプリのモジュール化と分割化が必要です。

記憶容量の少ないモバイル系の機器で、実行に必要なソフトのみの読みこむはスリム化も含めて、アプリ分割化と呼びますが特に新しい事ではないです。
ただし、ハードの制約から殆ど選択の余地がない所から始まった事は継続の開発には目新しいと言えるでしょう。
当然ながら開発ツールも、それように作られており専用です。
個別用に開発ツールの開発から始める時も同様です。
小さく、速くという原点のプログラムを、選択の余地なく求められます。

スマホやタブレット端末のアプリは既にダウンロードしたものだけがリンク可能です。
フルのブラウザも用意されていますが、動作するスクリプトは制限があり動的なサイトはスマホやタブレット端末用のアプリとして提供されます。
勿論、必ずではなくサポート対応のみです。
従って、ブラウザから個別アプリへのリンクも普通に生じます。
少ない機能の分割アプリは、パソコンの大きなソフトのモジュールとかアドインとは性格が異なります。

パソコンのアプリケーション・ソフトウェアは、膨大な容量になりました。
記述言語だけの問題でなく、ハードを使い切る発想と使用頻度のほとんどない機能を実装してアピールする競争になったからです。
性能競争ならまだしも、機能競争は無駄が圧倒的に多いですが、見かけの機能がもてはやされるメディアや、利用者にも問題があります。
スマホやタブレット端末のアプリは容量の少ない機器に対して必要な機能のみを厳選します、そして機能別に分割します。
利用者が機能を選び追加して行きます。
パソコンでは同時に需要の多いソフトの開発費が膨大になり、対応会社が限られていましたが、小型のアプリに戻り多くの個人や中小ソフト会社が対応可能になりました、アイデアの比率が高まるでしょう。
ソフトのスリム化という原点回帰現象も起きています。
ただ、いずれ同じ事を繰り帰す予想はあります。


ネット・ニュース

パソコン・携帯電話・スマホ・タブレット端末等の普及で、ネット接続機器が増えて受信するネット・ニュースが増加しています。
携帯電話の待ち受けの1行ニュースは、電車やビル電飾等でもお馴染みです。
リンク機能の有無の差はあります。
それ以上の機器になると、次第に情報量が増えて行きます。
紙媒体の新聞の電子版が日本では普通になっています。
海外では普通ですが、電子版のみの新聞やニュースサイトも日本でも増えています。
かっては、利用者が多い情報関係が多かったですが、次第に多岐に広がっています。

ネット・ニュースでは、テレビやラジオに相当する放送が少ないです。
ニュースに動画が含まれる事は多いです。
時間が合えば見るのでなく、ニュースサイトに見に行くスタイルが多いですし、メールマガジンや短文投稿システムからのリンクで知る事も多いです。
最終的には、利用者が訪問して見る事にかわりはありません。
これは、見出しのみのニュース以外は機器によらず共通です。
動画以外も利用される・・・・現状ではツィッターの表示ライン等・・・・でしょうがサブの配布とメインのサイト訪問は変わらないでしょう。

放送のいくつかは生放送が好まれます。
テレビでも、生放送は特別で放映権がないと全中継は出来ず、ダイジェストも多くの制約があります。
ネット放送も同様の制約がありますが、ニュース関係では放映権が絡まない事も多く有ります。
逆に放映時間と同時チャンネル数に制約の少ない、ネット・ニュースに優位性もあります。
ネットは、通信速度が個々の環境で異なる時間遅れが発生しますが、それが致命的になる事はニュースでは少ないでしょう。
ネットでは編集しない生のままの放映が望まれるという傾向があり、制作者の意向が入らず、編集作業は不要という特徴があるようです。

ネット・ニュースの課金化は着実に進んでいます。
有料と無料の両立は、続くでしょうが詳細や一部のコンテンツの有料化は需要さえあれば普通の流れです。
紙媒体やテレビの広告塔的な存在から、共存への道が1つの方向です。
広告は、サンプルですので表紙や一部とか見出しとか、バックナンバー的な内容が多いです。
次第に、電子版との併用や連携や選択になります。
ただし電子版と言ってもニュースソースが同じならば、需要も同じ読者層でしょう。
専門的あるいはニッチ的な専門誌の電子版のみのネット・ニュースは変わらずに存在します、発行費用をコンテンツに優先する思想は紙媒体やテレビと異なるものです。

モバイル機器の普及でネット・ニュースを中心に見る人も増えていると報じられています。
ただし、ニッチやロングテールが特徴のネットでも、ネット・ニュースの多くは紙媒体新聞の電子版かポータルサイトの2次使用ニュースの比率が高いです。
それでも、紙媒体新聞間での報道内容の差や意見・方針の差が購読者に誤解を招く傾向(報道側の問題もあるが、マスコミはどこも同じとの先入観を持つ世代がいる事も問題)があるが複数の新聞を読む人は少ないと言う事情に対し、ネット・ポータルサイトの2次使用は偏りは薄められる傾向はあります。
ただし、転載自体が伝言ゲームの差を生じるし、記事の選択という行為もやはり偏りを生じます。
特に2次使用は表面的かつ読者の好みに合わす傾向は否定出来ません。
ネットのニュースも誤報や偏りをそのまま受けとるリスクは同じです。

ネットはまとめサイトや短文や見出しが溢れています。
ニュースはそれ自体が編集されていますが、それの極端な縮小が見だしです。
その内容は誘導的で、見る人はかなり誤解を招きます。
そもそも、見だしを見せるのが目的ではなく、本文への誘導が目的です。
それがいつしか、見出しがひとり歩きしてまとめサイト等でまた編集されて3次使用されています。
引用ならばまだましで、歪んだ2次以上の使用を如何に見分けるかが読者の課題です。
表面的に読むことは、媒体によらず内容は劣化します。

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