「雑種植物の研究」について
正式名:「雑種植物の研究」 著者:グレゴール・ヨハン・メンデル 発表年:1865年 オーストリア・ブリュン 書籍ではなく、論文です。 日本語訳は、解説も含めると数回行われています。
原典「雑種植物の研究」について
オーストリア・ブリュンは、現在はチェコで。修道院の牧師の であった。当時の修道院は色々の学問を教えていたので、メンデル も種々習いました。 一時はウィーン大学におり、ブリュンに戻ってからはしばらくは 自然科学を教えていた。 その間に研究したのが、現在の義務教育の教科書にも載っている エンドウの交配の実験とそれをまとめた「メンデルの法則」を 記した本論文です。 ただ発表時は、評価される事はなく埋もれてしまいました。その 後は牧師が忙しくなり、研究から離れました。 没後、1900年に複数の研究者が同じ結果を見つけ、同時に既に メンデルが発見していた事をも発見して、「メンデルの法則」として 知られる様になりました。 従って、自然科学に関する著書はなく、本論文で評価されています。 なお、次の論文内容での交配の代は、メンデルが書いたものですが 現在では一代ずつ多い方にずれて呼ばれています。
「雑種植物の研究」の内容
雑種の形態 雑種の第一代 雑種第二代 雑種のその後の代 対立形質を多数あわせもつ雑種の子孫 雑種の生殖細胞 結論
感想
メンデルは、著名な割りには評価されたのは没後であり研究者と しては恵まれませんでした。 色々な自然科学を学んだメンデルは、その発見した法則を数式化 しました。論文ですので簡潔にするため抽象的な表現が、外部から 理解されなかった様です。 植物の雑種に関する研究のレベルがメンデルが圧倒的に進んでいた ためとも言われています。 その理由のひとつに、研究材料としてエンドウを使用した事が あげられています。 メンデルはエンドウの外観から7つの表現形を選び、それに注目して 交配の結果をまとめました。 この為には、これらが独立した遺伝を行う事が必要です。実際は そのように観察されました。 後年の研究では、完全な独立遺伝ではないと分かりましたが、 表現形に現れにくいレベルだった為に、法則が見つけだされた様です。
歴史に残る古典的自然科学書をよみましょう。
間違いがあっても天才の思考を少しでも理解しましょう
哲学的・宗教的な部分は現在の遺伝子工学にも匹敵