プリンキピア

「プリンキピア」について

正式名:「プリンキピア」:Philosophiae Naturalis Principia Mathematica
     または「自然哲学の数学的諸原理」
著者: アイザック・ニュートン
発表年:1687年 イギリス

「プリンシピア」:(1933):岡邦雄訳
「プリンシピア」:      :中野猿人訳
「自然哲学の数学的諸原理」: :渡辺正雄訳
   第2巻:「世界の体系について」 De Mundi Systemate Liber

原典「プリンキピア」について

アイザック・ニュートンは、イングランド生まれでケンブリッジ
に学んだ。

1665年に一時帰郷したが、この時期にニュートンの3大発見
が始まったと言われています。
それは、・光の分解・万有引力・微積分法です。
微積分法はライプニッツと、発見の前後や内容と論議があったと
されています。
「プリンキピア」は、万有引力の発見に関するものですので、他は
別の機会となります。

ニュートンは、先人(デカルト・ガリレイ等)の著書や同時代の
モアー等の影響も受けていると言われています。

ニュートンは、古典力学を「プリンキピア」によって完成させたとも
いえます。
そこには、数学の知識と考え方が大きいといえるでしょう。
物理学的な、万有引力の存在目的を追求せずに法則として存在する
と何が起きるかを検証する手法をとっています。
これは、数学的な方法です。
ただし、「プリンキピア」では、微積分法は抗争中であり使用されて
いないです。

「世界の体系について」の内容

1:天の物質は流体であること
2:自由空間の円運動の原理
3:求心力の作用
4:議論の確実性
5:求心力は惑星の中心にむかう
6:求心力は、惑星の中心からの距離の二乗に比例して減少する

18:力と物体との間に存在する他の類比、物体により証明される
19:同様に地上の物体でも証明される
20:類比の一致

23:すべての地上の物体にむかう力は、物質の量に比例する

40:発光体が地球に最も近いとき、満潮が最大である
41:満潮は昼夜平分点で最大である

感想

ニュートンは一般には、「万有引力」の発見で知られて
いますが、・光の分解・万有引力・微積分法の3大発見で
有名です。
物理学と数学とにまたがる所に、意味があったと言えます。

ニュートンの業績を見ると、3大発明が殆ど同時期に集まって
いて、後年は妙な事に関心を持っていたようです。

天体を観測した、ティコ・ブラーエやガリレオ、そしてそこ
から3法則を発見したケプラー達の業績を土台として、
ニュートンの万有引力の発見へと繋がった事が判ります。

物を地上で投げると落ちる、しかし天体は落ちずに廻っている
、それならばより強く投げれば落ちずに地球の周りを廻ると
いう発想があったとされています。

ケプラーの天体の法則を、地上の物体にも適用する事で、
万有引力の逆二乗法則が発見されます。
「世界の体系について」では「求心力」と表現されていますが
これが万有引力で、逆二乗法則や天体・地上の物質全てに
適用される事が述べられています。

そして、物質の量に比例する事を発見し、重力>万有引力
へと展開しました。

ガリレオが、「天文対話」の中で解明出来なかった、潮の
満ち引きも万有引力で説明できる事が述べられています。

万有引力の発見で、古典力学も同時に完成したと言えます。

ニュートンの3大発見・光の分解・万有引力・微積分法。

万有引力は、天体と地上の物質との類比の一致で成立

逆二乗法則や質量逆比例も発見し、古典力学を完成させた