『―――温もり―――』 序章 |
嫌だ嫌だ嫌だ。 帰りたい帰りたい帰りたい。 その思いだけが心の中を埋め尽くす。 こんな場所知らない。どうなっても構わない。私には関係ない。 「京が滅ぶ」 だから何?それがどうしたの? 「龍神に選ばれた」 勝手に選ばないで。説明も無しに、こんな所に連れて来ないで。 好きで来たんじゃない。納得した訳でもない。 それでも。 帰る為ならば、と一生懸命努力しているのに。 それなのに。 「神子としての力が無い」 「あなたを神子と認めてはいない」 「確かめなければいけません」 「そう名乗るならそれで良いと思います」 どうしてそう冷たくあたるの? 私を必要としていないのなら、私の世界に帰して。 あなた達の世界でしょ? あなた達が好きにすれば良いじゃない? 救えば?滅べば? 自分達で自分達の世界の未来を決めなさいよ。 私を放っておいて。 もう構わないで。 お願い。 誰か。 私を―――助けて―――。 |
その時。 悪魔が囁きかけてきたら―――耳を傾けただろう。 目の前に差し伸べてくれる手があれば―――誰の手であろうと掴んだだろう。 そして。 そこに優しい人がいたから――――――この暗闇に引き摺り込んだ。 この暗闇があなたを八つ裂きにすると解っていながら。 あの時の私は・・・・・・冷静ではなかった――――――。 |
注意・・・『無題』としてUPした物を手直しして連載と致しました。 ここに出てくる「高倉花梨」は、私が書いている他の作品とはまるで違います。それでも読んでみたいと思われた方は、下からどうぞ。(2005・10・12 完結) 注意・別窓が開きます。 |
花梨編 | 01・02・03・04・05 完結。 |
A | 06・07・08・09・10・終章 | ||
後日談 | 竜胆 | ||||
B | 06・07 | 08・09・終章 | |||
C | 08・09・10・11・ |
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終章 | |||||
頼忠編 | 01・02・03・04・05 完結。 |
A | 06・07・08・09・10・終章 | ||
後日談 | 竜胆 | ||||
B | 06・07 | 08・09・終章 | |||
C | 08・09・10・11・ | ||||
終章 | |||||
全作品共通の後書き | |||||
※参考・分岐内容紹介※ | |||||
A編 | 身体の変化ナシ&京ED | 花梨が記憶を無くし、後悔する頼忠。 | |||
B編 | 身体の変化アリ&京ED | 頼忠が花梨を罠に嵌める。 | |||
C編 | 身体の変化アリ&現代ED | 独り帰る花梨を頼忠が追い掛ける。 |
本編の番外編・封印が出来るようになった後のとある日。
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課題創作・24444番・ミーシェン様 | |||
『温もり・番外編〜E編〜』 完結 |
B&C編07の後・08からの別バージョン。 身体の変化アリ&記憶喪失・京ED。 |
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花梨編 | 08・09・10・11・12・ | 2005/ 12/24 |
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13・終章 | |||
頼忠編 | 08・09・10・11・12・ | 2005/ 12/24 |
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13・終章 | |||
※別窓が開きます。 |