「宇宙,無からの創生」への反論

2014年3月22日開始
2014年4月22日完了

著者  高田 敞

   メッセージ

まえがき

 これは「宇宙,無からの創生」(Newton別冊)への反論です。
 この宇宙のすべての物質のもとになる素粒子が1秒より短い時間でできたとか、光速の何兆倍もの速度で膨張したとか、空間が膨張したとか、荒唐無稽な主張です。
 この地球の全物質が、1秒の数千兆分の1の時間でできると思いますか。パソコンのキー一つ打つよりはるかに短い時間ですよ。打とうと脳で考えた命令が指に到達することもできないほど短い時間です。その間に、この地球の全物質が無からポンと生まれたというのです。地球どころか、太陽どころか銀河系どころか、全宇宙の物質が生まれたというのです。私にはとても信じられません。
 そこで、一つ一つ章を追って考えていきます。
 できたら上記本を見ながらみていただくといいのですが。 
 およそ40回ほど続く予定です。
  2014年3月22日 記 高田敞

目次
 

(題からページが開きます)

 更新日時 題  内  容 
 2014,4,22 「宇宙,無からの創生」あとがき  あとがきです。 
 2014,4,22 「宇宙,無からの創生」への反論まとめ  インフレーション宇宙の謎について 
 2014,4,21  「宇宙,無からの創生」への反論44 インフレーション宇宙論は、今の普通の物理学では説明も証明もできないことだけでできている。すなわち、すべてが謎でできているといえる。魔法と同じだ。非科学の理屈でできている。 
 2014,4,21 原子重力波の観測について 「原子重力波」についての朝日新聞(2014,4,21)の記事について、関連があるのでいれました。 「宇宙,
無からの創生」とは関係ありません。
 2014,4,20 「宇宙,無からの創生」への反論43  {ダークマターはある程度の大きさでまとまると,それ以上は小さくなりません}の根拠は存在しない。 
 2014,4,19 「宇宙,無からの創生」への反論42  初期宇宙に入る元素ではこの宇宙の銀河を作るには足りなすぎる。 
 2014,4,13 「宇宙,無からの創生」への反論41  ダークマターは何故見えないか2 
 2014,4,13  「宇宙,無からの創生」への反論40  ダークマターは何故見えないか1
 2014,4,12 「宇宙,無からの創生」への反論39  分岐した重力はどこに存在したのだろうか。インフレーションが起こったとき重力はどうなったのだろうか。このことについてなにも書いていない。 
 2014,4,11 「宇宙,無からの創生」への反論38  ヒッグス場が陽子の130倍もある粒子をびっしり生むことができるなら、空間は最初から、さまざまな原子を生んでもよさそうなのだが。何故、わざわざヒッグス粒子など生んでから、物質に質量を与えるという、まどろっこしいことをしたのだろう。 インフレーション論に必要だから、というわけですか。
 2014,4,10  「宇宙,無からの創生」への反論37 加速器の実験はビッグバンを再現しているか? 
 2014,4,10 「宇宙,無からの創生」への反論36   {1秒という短い時間で宇宙の材料がつくられた}というが、1秒で、この宇宙のずべての物質ができるだろうか。非常に疑問である。
 2014,4,9 「宇宙,無からの創生」への反論35  オリオン星雲などで星ができている仕組みにはダークマターは関与していない。 ファーストスターは、ダークマターが大きな役割をしたという。何故現在と、過去では星のでき方が違うのか。ダークマターは収縮できるのか?比較検討してみる。
 2014,4,9  「宇宙,無からの創生」への反論34 {宇宙誕生から4秒後には,陽子と中性子,そして電子がありました。}{宇宙誕生から3分後,宇宙が10億℃のとき,陽子と中性子が結合して,ヘリウムの原子核ができました}
 このときまでに今宇宙にあるすべての物質のもとになる陽子と中性子と電子ができたということになる。それが小さな宇宙空間に全て詰まっていた。ものすごい重力だったことだろう。よくブラックホールにならなかったこと。
 
 2014,4,8 「宇宙,無からの創生」への反論33  宇宙誕生1秒後の宇宙はどれくらいの大きさだったのでしょうね。光速だと、半径1秒光年ですよね。光速の3倍で、3秒光年。月の軌道内の大きさになります。光速の、480倍だと8分光年。 地球の公転軌道内の大きさになりますね。この中に全宇宙の物質の元になる粒子が入るとなると、とても入りきれません。どうすればいいのでしょう。もっと高速で膨張させればいい、ということですね。ところで、宇宙はインフレーション論者のいうことを素直に聞いてくれますかね。
 2014,4,8 「宇宙,無からの創生」への反論32  粒子の10億個に1個の割合で残った粒子がこの宇宙のすべての物質を作ったというのだから、宇宙誕生のときには,粒子と反粒子は、今の宇宙の物質の20億倍なくてはならない。それを、10−10秒の間に作らなくてはならないというのだ。神業でも無理でしょうね。 
 2014,4,7 「宇宙,無からの創生」への反論31  {素粒子が生まれ,宇宙は灼熱状態になった} とき、宇宙は瞬時に、ブラックホールになってしまわないのだろうか。
 2014,4,7 「宇宙,無からの創生」への反論30  {宇宙は一瞬で、1兆×1兆×100万倍に巨大化した}というが、いったい何が巨大化したのだろう。もちろん宇宙ということだろうが、このときの宇宙はまだ、真空という“無”しかないはずだ。真空あるいは、無は、膨張することができるのだろうか。膨張するとしたら真空の何がどうなるのだろうか。
 2014,4,6 「宇宙,無からの創生」への反論29  {宇宙のエネルギーがおよそ1025電子ボルトのとき}ということらしい。ところでそのエネルギーはどこからどのようにして手に入れたのだろう。量子ゆらぎではとても手に入らない巨大さだから、量子ゆらぎでは手に入らないはずだ。 
 2014,4,6 「宇宙,無からの創生」への反論28  {計算上,空間と時間を同じレベルであつかえる}というが、空間とは何か、時間とは何かが正しく科学的にいえる人はいないはずである。わからない二つが、同じレベルであるという計算式はどのような初期設定をしているのだろうか。 
 2014,4,5 「宇宙,無からの創生」への反論27  大昔の宇宙には{卵が、急膨張する宇宙に転じるためにこえるべき高い“山(エネルギーの障壁)”}があったそうです。大昔の宇宙は、何でも“無”から作っていたみたいです。卵は足がないから登れないので、山を谷に変えて転がり落ちていたそうです。やり方は工夫次第ですね。
 2014,4,5 「宇宙,無からの創生」への反論26  虚数時間が実在するのでしょうか。証拠は?どのように流れるの? 大昔のことだからって、何でもありってわけにはいかないと思うのだけど。
 2014,4,4 「宇宙,無傘の創生」への反論25  {量子論では,計算のテクニックとして,この虚数時間が使われていました}{(流れている時間は虚数時間ではありません)}ということだ。それを、便利だからというので、実際にながれていることにしただけだ。 
 2014,4,3 「宇宙,無からの創生」への反論24   宇宙はトンネル効果で山を通り抜けられるか。
 2014,4,2 「宇宙,無からの創生」への反論23  宇宙の存在自体が揺らいでおり,宇宙自体が生成,消滅をくりかえしていたのではないかと考えられているのです。} というけど、すごいことですね。宇宙ができたり消えたりするというのだから。
 2014,4,2 「宇宙,無からの創生」への反論22   相対性理論は{非常に信頼性の高い理論なのです。}は本当か。
 2014,4,1 「宇宙,無からの創生」への反論21  時間をさかのぼると、アンドロメダと銀河系は、どんどん離れていく。銀河系も、反対に回転しながら、やがて、バラバラに拡散していく。斥力と、収縮力とはいつ逆転するのだろう。 
 2014,34,1 「宇宙,無からの創生」への反論20  巨大な宇宙が風船のように膨らんだり縮んだりするという。地球のまわりの空間が膨張しているとき、その膨張は何によってどのような速度で、400億光年のかなたに伝わるのだろう。 
 2014,3,31  「宇宙,無からの創生」への反論19  {ごくごく小さな宇宙の“卵”がたくさん生まれています。そしてそのような“卵”の中から}{すさまじい勢いで膨張}したのが私たちの宇宙だそうです。}というけど、卵が小さいからいくらでも埋めれるというのならそれはインチキもいいとこだ。卵だって全宇宙のエネルギーを持っているはずなのだから、形がいくら小さくても、宇宙と同じ巨大なもののはずだ。
 2014,3,31 「宇宙,無からの創生」への反論  真空の相転移の潜熱はいつどこから手に入れたのだろう。「無」から?それとも真空から?どちらにしろ、何もないところから、巨大なエネルギーを手に入れている。魔法?手品?
 2014,3,30  「宇宙,無からの創生」への反論18 インフレーション宇宙論は、SFアニメより奇想天外だ。 奇想天外意外のものは何もない不思議な科学だ。すなわちSF科学ですね。
 2014,3,30  「宇宙,無からの創生」への反論17 {銀河やガス、そのほかの物質による重力は、宇宙空間を収縮させようとします。}は本当か。第2のインフレーションは、なぜ太陽系の引力に打ち勝てないのか。 
 2014,3,29 「宇宙,無からの創生」への反論15  宇宙は次々に風船を膨らますように膨らんでくるそうな。おもしろいですね。そうでもないですか。風船だって10個も膨らましたら息が切れますよ。 宇宙は息が切れないんですかね。
 2014,3,29 「宇宙,無からの創生」への反論14  インフレーション宇宙は、138億年間にほとんど無限の彼方まで広がったと言ってます。すごいですね。 
 2014,3,28 「宇宙,無からの創生」への反論13  宇宙マイクロ波背景放射はインフレーション 宇宙論を支持するか?
 2014,3,28 「宇宙,無からの創生」への反論12  インフレーションは銀河の種を植えることができるか? 
 2014,3,27 「宇宙,無からの創生」への反論11  {車が急には止まれないのと同じで,宇宙の膨張も完全には止まりません。}宇宙も交通事故に気をつけなくてはいけません。 
 2014,3,27 「宇宙,無からの創生」への反論 10  初期宇宙で斥力の効果を生み出した正体不明の何かは「インフラトン(またはインフラトン場)」とよばれているそうな。影も形も理論もない、あるのは謎だけというとても便利な何かの正体とは。 
 2014,3,26 「宇宙,無からの創生」への反論9  斥力について、インフレーションビッグバン論と、定常宇宙論のどちらが矛盾なく説明できるか。 
 2014,3,26  「宇宙,無からの創生」への反論8 インフレーション宇宙論は、具体的な現象が発見されたわけでもないし、理論があるわけでもない。ただビッグバン論の矛盾を解決するために考え出されたものだそうだ。だから、 ビッグバンの上を行くすごい爆発を考えたみたいだ。考えるのは勝手ですからね。 
 2014.3.25 「宇宙無からの創生」への反論7  {宇宙のあらゆる方向からの背景放射が同じ温度なのです。これは普通に考えるとあり得ない状況です。}無理やり特殊に考えたいのでしょう。しかし、普通に考えると、普通の現象です。 
 2014,3,25 「宇宙,無からの創生」への反論 6 {遠くの宇宙は過去の宇宙}というが、遠くを見れば過去は何でも見られるのか?
 
 2014,3,24 「宇宙,無からの創生」への反論 5 ハッブルの発見したのは、距離と赤方偏移の関係であって、赤方偏移と宇宙空間膨張の関係ではない。 
 2014,3,24 「宇宙,無からの創生」への反論4   ビッグバン論の難問を解決するはずのインフレーション論はさらなる難問を生みだした。
 2014,3,23  「宇宙、無からの創生」への反論3  宇宙背景放射はビッグバンの残光ではない。
 2014,3,23  「宇宙無からの創生」への反論2  太陽のヘリウムは、他の恒星の中で作られた
 2014,3,22  「宇宙無からの創生」への反論1  銀河の赤方偏移の原因を探ります。