仁木雄太郎・悦子の年代史

・東京生まれ
・父親:数学教師
・戦争中は信州に疎開
・戦後も住みつく
・世話になった、ばあや、東京郊外の山奥に住む
・大学入学ーー>東京
・兄:植物学科学生
・妹:音楽学校師範科学生
・兄:0175㎝、45.5㎏
・妹:0145㎝、60㎏
・友人の紹介で箱崎病院に下宿
・<猫は知っていた>夏     以下 短編()、長編<>
・音大の先輩:水原直子
・水原邸:2年間の夫妻の海外生活中、留守番。サボテンの世話が条件
・(黄色い花):初秋
・(灰色の手袋)
・(弾丸はとびだした)
・ばあやのすむ山奥:(赤い痕)
・<林の中の家>:秋
・<棘のある樹>:冬
・(暗い日曜日)
・<黒いリボン>:春

・兄:結婚>妻:冴子
・兄:子供>こずえ(こっぺ)>2才
・兄:理学部講師
・妹:浅田史彦と結婚>東報日報航空部運行課パイロット
・妹:長男>哲彦 3才11月
・妹:長女>鈴子 生まれたばかり
・妹:史彦>友人:東報日報社会部、宇部
・(初秋の死):9月
・妹:哲彦:5才>幼稚園、鈴子:2才前
・(赤い真珠):5月
・(ただ1つの物語)
・(木がらしと笛)
・(ひなの首)
・(二人の昌江)
・(子をとろ子とろ)
・(うさぎさんは病気)
・(サンタクロースと握手しよう)
・妹:鈴子:3才
・兄:こずえ>4才
・(虹のたつ村)
・兄:助教授(時期不明)
・(青い香炉)

兄妹=学生、兄妹=各々結婚後の二つの時期に分かれるが各々の活動時間は短い。
登場人物が成長せずに、同じ時代背景で事件が発生するタイプに近い。
学生時代:水原夫妻の外遊時期2年以内の出来事。季節から1年は分かるが、1年か2年かは不明。
その後の事も不明である。発表期間(1957)-(1963)
浅田悦子時代:哲彦・鈴子・こずえの年齢から、2年程度の間の事件と分かる。
発表期間から見て短い。発表期間(1969)-(1983)
雄太郎の講師から助教授になった時期が不明で、(青い香炉)の事件の時期は不明。

いずれにしても、どちらの作品群も登場人物がほとんど成長しないタイプのシリーズと考えて良い。
作者は、舞台を日常によくある所に設定し、登場人物も作者より若干若い年代の学生に設定したことについて、「寝たきり生活のため、間違いを少なくするために身近な舞台・登場人物を選んだ」としている。
ただし事件=謎については、植物など詳しい話題を選んでいるがあくまで創造の産物としている。

本格探偵小説としては当然の事であるが、あまりにも「日常」と言う言葉が使われすぎて、事件や謎まで「日常」と勘違いする人が生じたのは作者の予想外と思う。
登場人物については、「読者が親しめるようにペンネームも主人公と同じにした」くらいだから予定通りと思う。
この「日常」の意味の勘違いが、後の吉村・三影などの職業探偵を否定する解説がしばしば見られる事は作者にとっても予定外となった。
そもそも2年間に10回も事件に合う学生・刑事から紹介されて依頼者がくる学生・豪華な水原邸を2年も無料以上の条件で借りられる学生が日常にいるとは考えられず、一部で混乱を招く事になった。

ところで「初秋の死」や「青い香炉」で浅田悦子や仁木雄太郎の名前が1回しかでず、いかにも愛読者向きに書かれていることも作者の遊び心が感じられ、愛読者に取っては登場人物当ての要素も加わる。
この傾向は、「二つの陰画」の櫟夫妻の子供の櫟究介が「おばQ」として登場する「花は夜散る」「一匹や二匹」や、「青白い季節」の砂村朝人の奥さんの絹子が登場する「縞模様のある手紙」にも見られる。
特に浅田悦子登場作品では、子供の成長を描く事も出来た筈で、あえて期間を特定した理由は謎として残っている。
幼稚園ぐらいまでの子供を登場させるのが好きだったと言うのは仮説の一つである。

吉村駿作の年代史

・東報日報社会部記者
・社会部先輩:小倉
・結核で休業・療養約1年半
・(みずほ荘殺人事件)
・<殺人配線図>
・合計6年程度の療養生活
・(死の花の咲く家)
・復帰後、文化部
・(幼い実)
・社の週刊誌を手伝う、学芸部
・(乳色の朝)

作品発表時期は約20年、無色透明に近い人物。療養生活期間から数年から10年程度の期間の話か?。ほとんど、データ無き人物。
登場作品のレベルは高いだけに語る事が無い事は、読者にとっては寂しい。

三影潤の年代史

・東京生まれ
・両親共に亡くす
・Q大学色彩心理学専攻、フランス語
・趣味:スキー、美術、洋画(映画)、クレー射撃
・学生時代:家庭教師
・クラスメート:井萩聡>のち神経科医師
・大学卒業後、広告会社勤務
・24才:結婚
・妻:商事会社の英文タイピスト
・北村蒔子:2才年下>のち身障者の未許可施設運営(しめっぽい季節)
・26才:妻>子供が生まれる為に会社を辞める2週間前にチカンに扼殺(事故死と記載の作品も有る(しめっぽい季節))
・妻の死後、会社を辞めて数ヶ月遊ぶ
・ニューワールド探偵社入社
・飯谷早夜子:高校生>スキーを一緒に行う>>(密色の月)
・32才(6年後)、同僚の桐崎と桐影秘密探偵社を作り独立。独立後もニューワールド探偵社とは協力関係にある。
・桐崎:共同経営社、桐崎妻:桃子、桐崎夫妻の子供:祥子(サッチイ)三影35才時に2才
・桐影秘密探偵社:高田馬場8階建てビルの3階、社員は桃子含めて3人。
・ガールフレンド?:S子
・35才
・(夢魔の爪)     以下 ():短編、<>:長編
・(くれないの文字)
・<冷え切った街>
・(夏の終わる日)
・(色彩の夏)
・(白い時間)
・(しめっぽい季節)
・(どこかの一隅で)
・(美わしの五月)
・(暗緑の時代)
・(アイボリーの手帳)
・(沈丁花の家)
・(密色の月)
・(緋の記憶)
・(青い風景画)
・(数列と人魚)

発表期間は約15年、事件の季節は分かるものが多いが、年の変化は不明である。
基本的に三影潤35才頃と思われる。三影潤を過去のある仁木雄太郎と述べた解説もあるが、過去が述べられるのは長編の「冷えきった街」と少数の短編のみである。従って長編と短編を同時に考える事は難しい。
短編には特に、個人情報・年変化の記載が少ない。登場人物と過去に会った年・サッチイの年齢からすべて35才頃と推定できる程度である。これは、「冷えきった街」の設定と同じであり、15年にわたり書き次がれているが設定年代は一定となっている。
先に述べたように長編1作と多数の短編だが、この二つの間にはかなり構成に差がある。基本的には三影が探偵役に徹する短編と、自分自身の過去を語り色々な人と人の出会いと繋がりをも作者が追い続ける長編は全く異なる。
作者の仁木悦子は、「本格探偵小説である事が優先され、小説としての完成度と両立しない場合は本格探偵小説である事を優先させる」と述べている。短編は本格探偵小説である事を優先させたものである。職業探偵を主人公にしたのは事件に関わり易いためである。一部には作者の作風と職業探偵は合わないとの指摘もあるが、作者自身が「本格探偵小説は作りものである」と述べており、謎の発生とその論理的解決が最重要とする作者の考えからすれば職業探偵の是否などはささいな事である。ただし寡作な作者にとって登場作品が多い事は、作者が愛着をもった登場人物と推定出来る。
「冷えきった街」は作者の作品の中でも、あるいは日本の本格探偵小説のなかでも特異な位置をしめる作品である。作者によれば「はじめは夢中に書いていた習作時期であり、次に書く要領が分かった時期があり、その次に書くことの難しさが分かってきた」と述べている。「猫は知っていた」(1957年)から第7長編「枯葉色の街で」(1966年)までが習作期と要領が分かっていた時期と思われる(消えたおじさんをのぞいて計算している)。第8長編「冷えきった街」(1971年)、第9長編「灯らない窓」(1974年)、第10長編「青白い季節」(1975年)が1グループを作る。これらが「書くことの難しさが分かってきた」後の作品と思われる。ちなみに第11長編「陽の翳る街」(1982年)まで7年、そして遺作短編「聖い夜の中で」(1987年)まで5年ごとに経過して第12長編が発表されることはなかった。余談だが、10-11が7年、11-没年が5年であり、第12長編を執筆する予定の有無は数字的には推定できない。
元にもどって、積極的な長編執筆時期の後、5年をあけて発表された「冷えきった街」は、作者の「本格探偵小説である事を優先させて、なおかつ通常の小説としての内容を含む作品であればより好ましい」を実践させた作品であり、本格探偵小説の枠を越えて見たときは作者の代表作であり、日本の本格探偵小説のなかでもトップレベルに位置する作品である。本作はその時点の事件と過去の隠れた事件の双方を三影は解明する。その間には深い関係があり、調査の途中で三影は過去を語り、自分の人間感を語る。そして、三影と少年・三影と亡くなった妻・三影と現在つき合っているS子(何故Sなのだろう?)・少年と生みの親・少年とそのガールフレンドの係わりが厳しい現実の事として表現されている。友情と愛が、本格探偵小説の謎を崩すことなく見事に融合されている。作者自身は「人間が良く書かれていると言ってくれる人がいる。」程度しか述べていないが、一歩踏み出す事とその評価に無関心では無かったと思う。

仁木悦子の検印

昭和30年後半になってから検印が廃止になった。それ以前の本の末尾には著者の捺印があった。
仁木悦子も検印を観るのも押すのも好きであった。自作ノート等で検印についてふれている。
立風書房「仁木悦子長編推理小説全集1」の作品ノートには次のように書かれている。
『心からうれしいという気持が湧いて来たのは、へんな話ですが、検印紙にハンコを押したときでした。
(中略)この検印紙は、各出版社ごとにしゃれたデザインのものが用意されていました。
(中略)私は、子供の頃から、この検印紙に興味があり、いろんな本の奥付をあけてみては、紙のデザインや押されているハンコの文字を眺めて楽しんでいました。
(中略)この部分だけが、一冊一冊個性をもった手づくりであった点に心をひかれたのかもしれません。(後略)』
後藤安彦著「猫と車イス」では次のように書かれています。『そして本の奥付に貼る検印紙が11月12日にまず1万枚送られてきて、翌13日にはさらに1万枚が追加分として送られてきた。
(中略)15日に上の姉の真柄婦美がお祝いをいいにきて、印鑑と印肉をプレゼントしてくれた。このときにはもう2万枚の検印紙に判を押し終えたあとだったので、日記には「遅かった」と書いてあるが、このあと「猫は知っていた」は増刷に増刷を重ねて、翌年1月27日には通算6万5千部に達するから、この印鑑と印肉には充分活躍の舞台があったわけである。』

それでは、手元にある本から検印を調べてみよう。大体の形状を言葉で説明して、便宜上、番号を打っていきましょう。
(1)「猫は知っていた」講談社・昭和32年11月30日第1刷
     =小さな楕円に「仁木」通常芋判と呼ばれるもの。
(2)「猫は知っていた」講談社・昭和32年12月15日第2刷
     =(1)と同じ。
(3)「粘土の犬」講談社・昭和33年8月25日第3刷
     =小さな丸に縦に「仁木」。
(4)「猫は知っていた」講談社ロマンブックス・昭和34年3月10日第1刷
     =(1)と同じ。
(5)「林の中の家」講談社・昭和34年9月10日第1刷
     =大きな丸に右から横に「仁木」崩し字。
(6)「林の中の家」講談社・昭和34年9月25日第2刷
     =(5)と同じ。
(7)「殺人配線図」桃源社・昭和35年6月30日第1刷?
     =大きな丸に縦に「仁木」
(8)「赤い痕」東都書房・昭和36年3月25日第1刷
     =四角にアルファベットで「NiKi」。
(9)「消えたおじさん」東都書房・昭和36年5月15日第1刷?
     =大きな丸に縦に、右に「仁木」、左に「悦子」。
(10)「刺のある樹」宝石社・昭和36年9月20日第1刷?
     =(8)と同じ。
(11)「現代長篇推理小説全集10・仁木悦子集」東都書房昭和36年11月20日第1刷
     =(7)と同じ。

昭和37年東都書房「黒いリボン」以降は検印は見つけていない。
「猫は知っていた」のもっと先の増刷判を見ないと、「猫と車イス」の内容は確認出来ません。
同時に姉のプレゼントがどのハンコだったかも分かりません。かなり、資料不足です。
上の11種類の本に使われているハンコは、(1)(3)(5)(7)(8)(9)の6種類です。
通常は初めは(1)のようなハンコを使用する作家が多い様です。ペンネームならば保有していなくて当然ですし、本名でもまとまった数を押すのははじめてと思われますので、簡単に入手できる種類を最初に使うのは当然でしょう。
その後は次第に凝ってきます。よく見られる名前のみのハンコは、仁木悦子の場合は私はまだ見ていません。
「検印を見るのが楽しい」、仁木悦子と私の数少ない共通点です。

幻の第4のシリーズキャラクター

仁木悦子のシリーズキャラクターは、櫟究介や砂村夫妻を除けば、仁木兄妹・吉村駿作・三影潤の3組です。
しかし、幻に終わった第4のシリーズが存在します。
それは「罪なき者まず石をなげうて」に登場する小宮山牧師とその仲間です。
1作品しか登場しないのに何故シリーズキャラクターかと言えば、作者がそのように設定し・作品も第1作として意識して書かれていて・作者自身がこの仲間の作品を書いてゆくと述べているからです。(発表年代からは4番目ではありません)
作品集「赤い痕」の後書きで作者は次のように述べています。『さらにその後、私は第三の探偵に登場してもらうことにした。小宮山牧師だ。(中略)このトリオは、まだ私とおなじみになっていないので、あまり私の意のままに働いてくれようとしないが、いずれは、大きな事件を担当してもらう機会も訪れることと思う。(中略)前記三組の探偵たちが一篇ずつ登場し(後略)』。これは仁木兄妹+吉村記者+牧師トリオの事です。
しかし、何故せっかく作ったシリーズが書かれないで終わったのでしょう。
作者はその理由を「仁木悦子自選傑作短篇集」でのべています。友人に牧師がいて、「知らない人が書くとおかしな点が出てきてひっかかる。」と言ったのでまだ初期の作者は『特殊な職業の人について書いたり、専門的な知識を作品の中で取扱うことに対する恐怖を感じたのでした。』『まだ何を書くか模索していた時期(中略)その恐怖感のためだったのかもしれません。』
結局、作者の初期であったり、特殊な職業を書くことで間違う恐怖が生じたために幻のシリーズに終わった訳になります。
残念な気持ちもありますが、仁木悦子の姿勢や人柄を表すエピソードとしては、分かるような気もします。

仁木悦子著書リスト

(2017/05:現在)
 
 
仁木雄太郎・悦子 #
仁木雄太郎・浅田悦子 #1
三影潤 %
吉村駿作 &
櫟一家 @
砂村朝人 *
 
 
長編単行本初出
猫は知っていた 長編 1957/11 #
林の中の家 長編 1959/09 #
殺人配線図 長編 1960/06 &
消えたおじさん 長編 1961/05
棘のある樹 長編 1961/07 #
黒いリボン 長編 1962/06 #
二つの陰画 長編 1964/02 @
枯葉色の街で 長編 1966/02
冷えきった街 長編 1971/03 %
灯らない窓 長編 1974/08
青白い季節 長編 1974/08 *
陽の翳る街 長編 1982/05 
 
 
作品集単行本初出
粘土の犬 作品集 1958/07
 「灰色の手袋 #・黄色い花 #・弾丸は飛び出した #・粘土の犬」
赤い痕 作品集 1961/03
 「赤い痕 #・みずほ荘殺人事件 &・おたね・罪なき者まず石をなげうて」
水曜日のクルト 作品集 1961/1 大井三重子名義
 「水曜日のクルト・めもあある美術館・ある水たまりの一生
  ・すしぎなひしゃくの話・血の色の雲・ありとあらゆるもののびんづめ」
穴 作品集 1971/08
 「穴・明るい闇・山のふところに・幽霊と月夜・誘拐者たち・うさぎと豚と人間と」
赤い真珠 作品集 1971/10
 「赤い真珠 #1・凶運の手紙・くれないの文字 %・虹色の犬
  ・あの人はいずこの空に・夢魔の爪 %」
赤と白の賭け 作品集 1973/07
 「赤と白の賭け・石段の家・幼い実 &・ひなの首 #1
  ・悪漢追跡せよ・黄色の誘惑・霧のむこうに」
夏の終る日 作品集 1975/12
 「色彩の夏 %・どこかの一隅で %・白い時間 %・しめっぽい季節 %・夏の終る日 %」
死を呼ぶ灯 作品集 1976/03
 「死を呼ぶ灯・毒を制する法・小さい矢・かわいい妻・黄色の誘惑・花は夜散る @」
仁木悦子自選傑作短編集 作品集 1976/08
 「かあちゃんは犯人じゃない・罪なき者まず石をなげうて
  ・金ぴかの鹿・暗い日曜日 #・ねむい季節・ 明るい闇
  ・山のふところに・死の花の咲く家 &・夢魔の爪 %・石段の家」
緋の記憶 作品集 1978/03
 「暗緑の時代 %・緋の記憶 %・アイボリーの手帖 %
  ・沈丁花の家 %・蜜色の月 %・美しの五月 %」
銅の魚 作品集 1980/04
 「誘拐犯はさくら印・二人の昌江 #1・山峡の少女
  ・倉の中の実験・銅の魚・あかねを歌う」
赤い猫 作品集 1980/04
 「赤い猫・白い部屋 %・青い香炉 #・子をとろ 子とろ・うさぎさんは病気・乳色の朝 &」
一匹や二匹 作品集 1983/07
 「一匹や二匹 @・坂道の子・サンタクロースと握手しよう #1
  ・蒼ざめた時間・縞模様のある手紙 *」
青い風景画 作品集 1984/11
 「青い風景画(オセロは告げる) %・まぼろしの夏・光った眼・偽りの石・遮断機の下りる時」
聖い夜の中で 作品集 1987/04
 「陰のアングル・うさぎを飼う男・折から凍る二月の・数列と人魚 %・聖い夜の中で」
 
 
立風書房版長編全集
仁木悦子長編推理小説全集1 長編集 1977/02
 「猫は知っていた #」+「刺のある樹 #」
仁木悦子長編推理小説全集2 長編集 1977/03
 「林の中の家 #」+「殺人配線図 &」
仁木悦子長編推理小説全集3 長編集 1977/04
 「二つの陰画 @」+「黒いリボン #」
仁木悦子長編推理小説全集4 長編集 1977/05
 「灯らない窓」+「枯葉色の街で」
仁木悦子長編推理小説全集5 長編集 1977/06
 「冷えきった街 %」+「青白い季節 *」
 
 
角川文庫版
凶運の手紙 作品集 1978/08
 「凶運の手紙・花は夜散る @・初秋の死 #1・遠い絵図・金ぴかの鹿・一日先の男」
夢魔の爪 作品集 1978/12 
 「夢魔の爪 %・赤い痕 #・虹の立つ村 #1・おたね・小さい矢・ねむい季節」
みずほ荘殺人事件 作品集 1979/03
 「みずほ荘殺人事件 &・死を呼ぶ灯・肌さむい夏
  ・あの人はいずこの空に・最も高級なゲーム・老人連盟」
暗い日曜日 作品集 1979/08
 「暗い日曜日 #・くれないの文字 %・うす紫の午後・
  ・早春の街に・かわいい妻・木がらしと笛 #1」
死の花の咲く家 作品集 1979/10
 「死の花の咲く家 &・空色の魔女・赤い真珠 #1・巷の騎士
  ・夏雲の下で・毒を制する法・鬼子神の手」
三日間の悪夢 作品集 1980/02
 「三日間の悪夢・罪なき者まず石をなげうて・虹色の犬
  ・ただ一つの物語 #1・恋人とその弟・壁の穴」
青白い季節 長編 1980/09 *
殺人配線図 長編 1981/06 &
枯葉色の街で 長編 1982/03
棘のある樹 長編 1982/10 #
黒いリボン 長編 1983/01 #
夏の終る日 作品集 1983/09
 「色彩の夏 %・どこかの一隅で %・白い時間 %
  ・しめっぽい季節 %・夏の終る日 %」
銅の魚 作品集 1984/05
 「誘拐犯はさくら印・二人の昌江 #1・山峡の少女
  ・倉の中の実験・銅の魚・あかねを歌う」
一匹や二匹 作品集 1987/01
 「一匹や二匹 @・坂道の子・サンタクロースと握手しよう #1
  ・蒼ざめた時間・縞模様のある手紙 *」
 注:文庫版は他に
   ・仁木悦子自選傑作短編集>「石段の家」
   ・「聖い夜の中で」
   ・講談社文庫版>復刊文庫版
   角川文庫版は最初の6冊はタイトル名と収録作を再編集
 
 
出版芸術社版
仁木兄妹の事件簿 兄 作品集 1996/11
 「灰色の手袋 #・黄色い花 #・弾丸は飛び出した #・赤い痕 #
  ・暗い日曜日 #1・初秋の死 #1・赤い真珠 #1・横町の名探偵」
仁木兄妹の事件簿 妹 作品集 1996/10
 「ただ一つの物語 #1・木がらしと笛 #1・ひなの首 #1
  ・虹の立つ村 #1・二人の昌江 #1・青い香炉 #
  ・サンタクロースと握手しよう #1・月夜の時計」
仁木兄妹長編全集 夏秋 作品集 1999/11
 「猫は知っていた #・林の中の家 #」
仁木兄妹長編全集 冬春 作品集 1999/11
 「棘のある樹 #・黒いリボン #・蒼い壁」
子供たちの探偵簿1 朝の巻 作品集 2002/09
 「かあちゃんは犯人じゃない・誘拐犯はさくら印・鬼子神の手
  ・恋人とその弟・光った眼・銅の魚・夏雲の下で
  ・石段の家・うす紫の午後・穴」
子供たちの探偵簿2 昼の巻 作品集 2002/10
 「あの人はいずこの空に・まよなかのお客さま・消えたおじさん
  ・うさぎを飼う男・悪漢追跡せよ・老人連盟・倉の中の実験
  ・壁の穴・誘拐者たち」
子供たちの探偵簿3 夜の巻 作品集 2002/11
 「灯らない窓・小さい矢・聖い夜の中で」
探偵三影潤全集1 白の巻 作品集 2005/02
 「冷えきった街 %・白い時間 %・白い部屋 %」
探偵三影潤全集2 青の巻 作品集 2005/04
 「沈丁花の家 %・蜜色の月 %・青い風景画 %・美しの五月 %
  ・しめっぽい季節 %・色彩の夏 %・夏の終る日 %」
探偵三影潤全集3 赤の巻 作品集 2005/06
 「くれないの文字 %・夢魔の爪 %・どこかの一隅で %
  ・暗緑の時代 %・アイボリーの手帖 %
  ・緋の記憶 %・数列と人魚 %」
仁木悦子名探偵コレクション1 線の巻 作品集 2006/03
 「殺人配線図 &」+「死の花の咲く家 &・幼い実 &
  ・乳色の朝 &・みずほ荘殺人事件 &」
仁木悦子名探偵コレクション2 面の巻 作品集 2006/04
 「二つの陰画 @」+「花は夜散る @
  ・一匹や二匹 @・あした天気に」
仁木悦子名探偵コレクション3 店の巻 作品集 2006/05
 「青白い季節 *」+「縞模様のある手紙 *・一本のマッチを擦る時」
仁木悦子長編アラカルト1 晴の巻 作品集 2011/11
 「枯葉色の街で」+「炎いろの記憶・空色の魔女・赤と白の賭け」
仁木悦子長編アラカルト2 雨の巻 作品集 2011/12
 「陽の翳る街」+「明るい闇・山のふところに・偽りの石」
 
 
論創社版・ジュニア小説集
仁木悦子少年小説コレクション1 作品集 2012/12
 「午後七時の怪事件・みどりの香炉 #1・なぞの写真・ころちゃんのゆでたまご
  ・七百まいの一円玉・消えたリュックサック・灰色の手帳・消えたおじさん」
仁木悦子少年小説コレクション2 作品集 2013/02
 「なぞの黒ん坊人形・やきいもの歌・そのとき10時の鐘が鳴った・影は死んでいた
  ・盗まれたひな祭り・あした天気に・まよなかのお客さま・やさしい少女たち
  ・雪のなかの光・綠色の自動車・消えたケーキ・口笛たんてい局」
仁木悦子少年小説コレクション3 作品集 2013/05
 「タワーの下の子どもたち・水曜日のクルト・ピコポコものがたり」
  +大井三重子未収録童話集」

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