令和元年9月6日〜7日 栃木旅行記


※ この旅行記はデータが多すぎるため、1日目と2日目でページを分けます。

 令和元年夏、僕は新車を購入した関係で、財布の中身がやや心もとない状況でした。
 しかし、この年はまだ一度も旅行に行っておらず、しかもせっかく新車を買ったんだから、長距離のドライブも兼ねてどこかに旅行に行きたいと思っていたのです。

 旅行先の候補は2つ。栃木か愛知。栃木の方は9年ほど、愛知の方は8年ほど会っていない大学時代の友人が住んでいる場所です。
 悩んだのですが、距離的に近い事から、今回は栃木に行くことにしました。ちなみに、栃木に最後に行ったのは7年前。家族で鬼怒川温泉と日光に行ったのですが、その時は栃木の友人には会っていません。

 そして、今回の栃木旅行では長年やってみたかったことや最近知ったことを実現させようと考えました。
 計画その1、「30年近く前、家族旅行で日光へ行った時に通った道を再び通ってみよう」
 計画その2、「30年ほど前の家族旅行で行った時は夜だったから見られなかった、名勝『吹割の滝』を見に行こう」
 計画その3、「テレビ番組『ぶっちゃけ寺』でやっていた、日光東照宮の見落としがちな名所を見たり中禅寺湖のほとりにある中禅寺に行こう」
 計画その4、「お気に入りの宇都宮餃子の店を食べ歩きしよう」

 事前に栃木に住む友人に連絡したところ、都合がつくことも分かりました。

 そして、現在は新潟に住んでいる栃木県出身の友人に今回の旅行計画を話したところ、「地下の採石場を利用した大谷資料館は行く価値があるぞ。」と教えてくれました。

 「いろいろ目的が増えたなぁ。大丈夫かなぁ。」と思いつつも7年ぶりの栃木旅行に出発です。



9月6日(金)休暇取得
 前日夜9時ころ寝て、日付が回った午前0時過ぎに起床。
 午前2時03分、自宅アパート出発。・・・なお、今回の旅行は高速道路は基本的には利用しないこととした。
 上田市の国道144号を通って鳥居峠を越え、群馬県へ。
 嬬恋村、長野原町を抜け、国道145号に入る。
 東吾妻町、中之条町と走行し、午前3時38分、国道145号沿いのセブンイレブン中之条横尾店に寄る。
 高山村、沼田市と走行し、午前4時20分、国道120号沿いのセブンイレブン沼田上久屋店に寄る。
 午前4時45分、吹割の滝付近に到着。しかし、まだ薄暗い状態だったため、近くの駐車場で休憩。
 午前5時ころ、明るくなってきたため川に降りていき、吹割の滝を見に行く。



吹割の滝(ふきわれのたき)・・・通称「東洋のナイヤガラ」。以前は「ふきわりのたき」と呼ばれていたらしい。



般若岩



鱒飛の滝(ますとびのたき)



 30年ほど前の家族旅行では、この吹割の滝近くの料理屋で夕食を食べた覚えがある。
 多分この店。撮影時はもちろん早朝なので営業時間外。


 午前5時35分、吹割の滝を出発。
 群馬県立尾瀬高校の脇を通って行くが、今回は尾瀬には寄らず。
 金精峠を越え、戦場ヶ原を抜ける



金精峠栃木側から望む湯ノ湖と戦場ヶ原



霧の戦場ヶ原


 午前6時30分、竜頭の滝にも寄る。別に滝マニアではないが。



竜頭の滝
 中央の岩を竜の頭、両側の滝を竜の白い髭に見立てて「竜頭の滝」と名付けられたのだとか。


中禅寺湖到着



中禅寺湖


 中禅寺湖畔の二荒山神社中宮祠という神社があったので、当初の計画にはなかったがとりあえず寄ってみた。
 参拝はしたものの、まだ早朝で朱印授与は行っていないとのこと。
 なお、この中宮祠は男体山頂にある二荒山神社奥宮への登頂口でもあるとのこと。山頂までは3〜4時間かかるとか。
 まあ、登山をしている時間はないので、今回はスルーした。



二荒山神社中宮祠(ふたらさんじんじゃ ちゅうぐうし) 鳥居
 二荒山神社本社(東照宮・輪王寺とともに日光の二社一寺がある場所にある神社)と、男体山頂にある二荒山神社奥宮の中間にあるから「中宮祠」と名付けられているらしい。


 次に、中禅寺へ。
 ここはテレビ朝日の番組「ぶっちゃけ寺」の令和元年8月にやったスペシャルで紹介された、根を張った大木を彫って作った「立木観音」で有名な天台宗寺院。
 ・・・しかし、ここも時間が早すぎて、敷地内に入ることさえできなかった。



日光山 中禅寺(天台宗 日光山輪王寺の別院)


ちなみに、この付近から見る男体山は凄く綺麗。



男体山
 美しい。当然、日本百名山の一つ。山頂には二荒山神社奥宮がある。



 華厳の滝へ。
 華厳の滝は、30年ほど前の家族旅行で来たのが初めて。次に来たのが16年ほど前の会社での小旅行。で、今回が3回目。
 午前7時30分、華厳の滝のエレベーター受付に到着。エレベーターが動くのは午前8時00分からなので、最初に無料の観瀑台(滝を上から見下せるところ)で写真撮影。



華厳の滝(無料で行ける観瀑台から撮影)


 この日は、華厳の滝付近は雲一つない青空。快晴だけどまだ朝早いので涼しい。エレベーターの受付付近には、「ただいま増水中 毎秒4t 通常の約2倍」と書かれた張り紙が。


 午前7時55分、少し早めにエレベーターが営業を開始し、この日一番乗りで滝を下から見上げられる観瀑台へ。



エレベーターを降りると見られる殺風景な通路(笑)


 観瀑台に到着すると、素晴らしい光景が。
 ・・・え〜、正直、僕はこの写真を撮れただけで、この日栃木へ来れてよかったと歓喜した次第。
 通常よりも大きいサイズでお楽しみください。








 もう、言うことなし。
 雲一つない青空、滝にかかる虹、通常よりも多い水量。条件が揃い過ぎ。


 なお、やはり今日は写真日和だったらしく、僕の次に観瀑台に来た人は下野新聞の写真記者だった。
 観瀑台に置かれている記念メダル製造機で記念メダルも作成。通算2個目。


 華厳の滝を後にし、下り専用である第一いろは坂を通って東照宮へ。
 紅葉の時期を避ければ、いろは坂は通常そこまで渋滞しないので、スムーズに走行出来た。


 日光東照宮、二荒山神社御本社、輪王寺の二社一寺は何回も来ているから、そこまで「感動!」というほどまでは行かないが、陽明門が平成29年3月に平成の大修理を終えて綺麗になったので、その様子も見たかったし、前述の「ぶっちゃけ寺」で東照宮の見落としがちな名所を紹介していたので、それを確認したいというのもあった。
 ちょっと離れた有料駐車場に車を駐車し、少し歩いて東照宮へ。
 なお、わざわざ離れた駐車場を利用しなくても、近くにある大駐車場が空いていたので、少し凹んだ。



神橋



照降石(てりふりいし)
 日光七不思議の一つ。石鳥居(一の鳥居)の石段にはめ込まれている、斜めの直線で二色に別れている石。翌日雨が降る場合は、黒色の部分がより濃くなるのだとか。



東照宮五重塔



五重塔の屋根の裏の垂木(たるき)は、初層から第4層までは壁から真っ直ぐに出ているのに対し、最上層だけは放射状に出ている。


 ちなみに五重塔初重内部特別公開(有料)をやっていて、内部を見ることができた。ただし、写真撮影は禁止。


 平日だからあまり混んでいないと踏んでいたが、予想外に小学生の修学旅行の団体がいくつも押し寄せていて、かなり混雑していた。



修復されて綺麗になった三猿







修復されて綺麗になった陽明門



陽明門の正面中央にある彫刻
 「優れた政治家は髪を洗っている時でさえ民の意見を聞いた」という古代中国の故事を表したもの。



陽明門の彫刻



陽明門前正面右側にある「恐悦飛び越えの獅子」
 陽明門を作らせた三代将軍家光が「この獅子はよくできている」と褒めたところ、獅子が「恐悦至極に存じます」と答えたという伝説がある。



陽明門逆さ柱(左側の手前に見える白い柱)
 よく見ると、右側の柱の表面の模様とは違う。「物は完成した直後から崩壊が始まる」という古来の思想から、「敢えて完成させないことで崩壊させない」という発想で、未完成・不完全な部分を残している。



東照宮・唐門
 陽明門に比べると地味に思えるが、実は陽明門よりも彫刻の数が多いのだとか。





坂下門の「眠り猫」と、眠り猫の裏の遊ぶ雀
 「弱き者も安心して暮らせる世の中を」という平和の意思表示だと言われている。



奥社宝塔(徳川家康公御墓所)


 輪王寺本地堂で鳴龍を見てから、二荒山神社本社へ。



二荒山神社本社 拝殿
 拝殿の横にある祈祷受付・御朱印授与所でおみくじをやったら、吉が出て、旭日を模したミニチャームが入っていた。



二荒山神社 大国殿の横 運試し輪投げ
 3回やって1回でも入れば運気は良好らしいが、僕は1度も入らなかった・・・。



樹齢550年の御神木くぐり
 もちろんくぐってみた。


 輪王寺常行堂へ。孔雀に乗った阿弥陀如来を見る。堂内は参拝順路が決まっているが、外国人のカップルだか夫婦が逆方向に進みそうだったので、正しい順路を教えてあげた。

 輪王寺大猷院へ。



日光山 輪王寺 大猷院 二天門
 日光で一番大きな門らしい。



日光山 輪王寺 大猷院 本殿
 別名 金閣殿。



日光山 輪王寺 大猷院 皇嘉門
 奥の院(三代将軍家光公の墓所)への門。別名 竜宮門。


 東照宮宝物館へ。以前と同じ場所にあると思ったら、建物の周りが手入れされていない状態で雑草が生えていた。
 別の場所に移転したことを知り、「こういう所でも、変化があるんだなぁ。昔、家族旅行で来た時はここだったのに・・・」と少し寂しくなった。



旧・日光東照宮宝物館
 階段にロープが張られ、雑草が目立っていた。



新しい日光東照宮宝物館
 中では家康公着用の白檀塗具足(通常は久能山東照宮所蔵)が展示されていた。


 輪王寺三仏殿・護摩堂へ。



日光山 輪王寺 三仏殿
 前回来た時には修理中で、全体が三仏殿の絵が描かれたシートで覆われていた。
 内部の柱は、赤い漆が塗られていて、顔や姿が綺麗に映せるほどだった。



日光山 輪王寺 護摩堂


 輪王寺宝物殿や庭園「逍遥園」も見学する。



輪王寺宝物殿



逍遥園


 一通り見終わって、駐車場への近道を使って帰ることにしたが、駐車場への階段を降りている時に膝の痛みを感じた。ここまで、昼食取らず。


 午後2時00分、東照宮を後にし、宇都宮市街地方向へ向かう。
 カーナビに従ったため一旦有料道路に乗りそうになったが、それに気づいて引き返し、一般道のみで宇都宮へ。
 午後3時20分、宇都宮駅前のビジネスホテルにチェックインし、歩いて宇都宮駅周辺へ。餃子食べ歩き開始。



味噌と餃子の青源パセオ店



青源のネギ味噌焼き餃子
 食べ始めてから写真を撮ってしまった。見苦しくて申し訳ない。
 餃子の上に味噌ダレがかかっており、更にその上から刻んだ小ネギと唐辛子が盛られている。
 僕のお気に入り。



宇都宮みんみんステーションバル
 ステーションバルという店名のとおり、かなりお洒落な店の造りで、餃子とお酒を楽しむというコンセプトらしい。



みんみんの焼餃子
 餃子は王道的な感じ。宇都宮市民は「みんみん派か、正嗣派か。」で議論になるらしい。
 僕はどちらも好きだけど。



餃天堂



餃天堂の焼餃子
 特徴的な丸っこい形。噛むと肉汁があふれ出る(本当に飛び出るので、注意しないと服を汚すほど)。皮はモチモチ。
 焼餃子は一味マヨネーズで食べるのがおすすめらしい。
 ちなみにここは水餃子もあり、そちらは餃子の皮にホウレン草が練りこんである。僕はここでは焼餃子オンリー。


 午後5時過ぎ、宇都宮在住の友人N・K氏に「いつでもOK。会えるぞ。」的連絡メールを出した。
 N・K氏からは「仕事終わったら連絡する」という返信。
 その後「午後7時くらいに宇都宮駅に行く」という連絡があり、駅ビルパセオの中の椅子に座ってひたすら疲れた脚と痛い膝を休ませる。
 午後7時過ぎ、駅西口のローソンで待ち合わせとなり、合流。N・K氏とはメールや電話、年賀状で連絡は取っているものの、9年ぶりの再会にやはり嬉しくなった。

 一次会は海鮮居酒屋、二次会は大阪風串揚げ屋。
 お互いに、仕事の話、人間ドックを受けた時の話、新潟がかなり変わったという話、車の話、パチンコの話、大学時代の同年のやつの話、善光寺の周辺の蕎麦屋の話、松本市の馬刺しの話など、他愛もない話に花を咲かせ、結局翌日午前1時まで遊んでいた。
 飲食代はほとんどおごってもらってしまった。甘えてしまってスマン、N・K氏。

 ホテル前でN・K氏と別れ、部屋に戻る。
 かなり膝が痛くなり、明朝以降の行動に支障が出そうだったので、自分で特殊マッサージを実施。20分で痛みがなくなり、その効果にちょっと驚いた。
 いつの間にか寝ていた。




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