令和5年9月 奈良・京都南部旅行記(後半)
旅行記前半は
こちら。
9月21日(木)・・・休暇取得
7:30 ホテルのレストランで朝食。茶粥定食、和定食、洋定食の3種から茶粥定食を選ぶ。美味。
8:12 奈良ホテル 出発

奈良ホテル 正門
この日は車は使用せず、徒歩で奈良公園周辺散策。

荒池越しに見る興福寺
8:26 興福寺 到着
【興福寺】(こうふくじ)
所在地・・・奈良県奈良市
正式名称・・・興福寺(山号無し)
宗派・寺格等・・・法相宗大本山
平安時代には大和国一国の荘園の大半を領有し、事実上大和国の国主となっていたほどの大寺院。興福寺(南都)と比叡山延暦寺(北嶺)で「南都北嶺」と並び称されていた。

興福寺 五重塔
昨夜、バーテンダーさんに聞いていたが、現在工事が始まっており、足場が組まれ始めていた。
前回来た時もそうだったが、朝、興福寺を訪れると光の関係で五重塔がやや暗めに写ってしまう。

興福寺 東金堂(とうこんどう)
本尊 薬師如来
工事中のため工事用資材が周辺に設置されている。
御朱印は9:00からということで、しばらく境内を散策。
9:00 御朱印所が開き、この日の御朱印一番乗りになった。

興福寺 中金堂(ちゅうこんどう)
本尊 釈迦如来
創建から6回の焼失・再建を繰り返し、1819年に「仮堂」を建てたが老朽化したため平成12年(2000年)に解体。平成30年(2018年)に現在の建物が再建された。
有料で内部拝観可能。当然内部拝観させてもらった。

興福寺 仮講堂
元は薬師寺の旧金堂だった建物を昭和50年(1975年)に仮金堂として移建。現在は再建された中金堂の裏手にあり、今後「講堂」として使われる予定。

興福寺 南円堂
本尊 不空羂索観世音菩薩

興福寺 北円堂
本尊 弥勒如来
日本に現存する八角円堂の中で最も美しいとされている。

興福寺 三重塔
北円堂とともに、興福寺最古の建物。

興福寺 国宝館
阿修羅像などの有名国宝が所蔵されている。
9:58 興福寺 出発
奈良公園周辺は外国人観光客と修学旅行の児童・生徒、そして鹿で混雑していた。
10:14 東大寺 到着
【東大寺】(とうだいじ)
所在地・・・奈良県奈良市
正式名称・・・金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)。山号無し。
宗派・寺格等・・・華厳宗大本山
奈良の大仏であまりにも有名。日本全国の国分寺の中心となる「総国分寺」という位置づけでもある。
奈良公園に引き続き、外国人観光客、修学旅行生、鹿で大混雑。外国人は中国・韓国系が大変多かったが、白人系もかなりいた。

東大寺 南大門
東大寺の正門。
実はこの時、南大門の両脇にある金剛力士像(仁王像)を見るのを忘れてしまっていた。

東大寺 中門
中門を西に行った所に受付があるのだが、そこで並んでいたら、修学旅行で来ているらしい小学生に「ウェアアーユーフロム?ウェアアーユーフロム?」と話しかけられた。正直、外国人と思われたのが大変不愉快に感じ、目も合わせずに「日本人です」と冷たくあしらってしまった。今考えればちょっと大人げなかった。

東大寺 大仏殿(金堂)
本尊 廬舎那仏(毘盧遮那仏)
世界最大級の木造建築物。奈良時代の創建から2度の兵火に遭い、現在の建物は江戸時代に再建されたもの。

東大寺 大仏殿前 八角燈籠(はっかくとうろう)
東大寺創建当初からある。

東大寺 大仏殿(金堂) 本尊 廬舎那仏(毘盧遮那仏)
いわゆる「奈良の大仏」。

東大寺 鐘楼

東大寺 梵鐘
日本三名鐘の一つ(※)で、通称「奈良太郎」と言われている。
(※)日本三名鐘については、平等院(形が美しいことから「姿の平等院」)、三井寺(園城寺)(音色が美しいことから「声の三井寺」)、神護寺(刻まれた銘文が素晴らしいことから「銘の神護寺」)が有名だが、「銘の神護寺」の代わりに「勢の東大寺」として加えられることもある。
なお、三名鐘ではなく「三大梵鐘」としてなら、東大寺、知恩院、方広寺となる。

東大寺 二月堂
本尊 十一面観音2躯(絶対秘仏)
修二会(しゅにえ。いわゆる「お水取り」)で有名な建物。

東大寺 法華堂(三月堂)
本尊 不空羂索観世音菩薩

東大寺 四月堂(三昧堂)
本尊 十一面観世音菩薩(普賢菩薩が本尊だった時期もあり)
古くは普賢堂(普賢三昧堂)とも言われた。
四月堂近くの茶店で休憩。かき氷(レモン味)を食す。

東大寺 戒壇院 千手堂
本尊 千手観世音菩薩
通常非公開だが、戒壇堂が工事中であるため、代わりに特別公開されていた。有料で拝観させていただいた。

東大寺 戒壇院 戒壇堂
本尊 釈迦多宝如来(?)
四天王像で有名。今回は工事のため入ることができなかった。
前回来た時は、この戒壇堂の中にいる時に小規模な地震が発生し、東大寺の職員が被害確認していたのを覚えている。

東大寺 正倉院
正確には、現在は東大寺の所轄ではなく宮内庁の所轄になっている。
ここで、ふと、「南大門の仁王像を見ていなかった」ということに気づく。
戻る道なので大丈夫だったが、忘れないようにと気を付けて南大門へ。
なお、南大門近くに「東大寺ミュージアム」という施設があったが、休館中だった。

東大寺 南大門 金剛力士(仁王) 阿形像

東大寺 南大門 金剛力士(仁王) 吽形像
南大門の中は観光客でごった返しており、なんとか人が映らない様に写真撮影できた。
13:08 東大寺 出発
すぐ目の前が春日大社表参道入口だった。
春日大社表参道を歩いていると、勤め先から電話がかかってきた。電話は上司からで「休み明けに頼みたい仕事がある」という内容だったが、その日は都合がつかなかったため断った。
13:32 春日大社 社殿 到着
【春日大社】(かすがたいしゃ)
所在地・・・奈良県奈良市
社格等・・・式内社(名神大社)、二十二社(上七社)、旧官幣大社、勅祭社、別表神社
主祭神・・・春日神(武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神の4柱の総称)

春日大社 南門

春日大社 中門・御廊

春日大社 東回廊

春日大社 藤浪之屋(ふじなみのや)
江戸時代までは神職の詰所であった藤浪之屋。ここを暗くして燈籠に灯りをつけ、2月の節分や8月14日・15日に全ての燈籠に浄火をともす「春日万燈籠」の雰囲気を再現した、という場所。
14:02 春日大社 出発
春日大社二之鳥居付近から伸びる脇道「中の祢宜道」を通り、新薬師寺方向へ。
確か、13年前もこの道を通った気がする。森の中を抜ける道なので、鹿に襲われないか、ちょっと心配だった記憶がある。
14:15 新薬師寺 到着
【新薬師寺】(しんやくしじ)
所在地・・・奈良県奈良市
正式名称・・・日輪山 新薬師寺
宗派・寺格等・・・華厳宗
「新」とあるが、これは「新しい」の意味ではなく「霊験あらたかな」という意味。十二神将像で有名。
南門脇の拝観受付には誰も人がいなかった。

新薬師寺 本堂
本尊 薬師如来
本堂西側にある入口から入ると、入場拝観料と御朱印代の自動販売機が設置されていて、時代を感じた。
更に、ここに来て初めて知ったが、本堂の中は作業員がいて、本尊の薬師如来を動かして作業していた。
本堂内の売店で御朱印をいただき、父のための十二神将(寅年)の小さなお守りをいただく。

新薬師寺 庫裡前 庭園
こういう雰囲気が大好き。
庫裡の中では、十二神将像の復原ビデオを流しており、少しの間座って休憩しながらビデオを見ていた。
僕の他に一人、男性がビデオを見ていた。
ビデオ途中で退席。
14:45 新薬師寺 出発
途中、文豪志賀直哉の旧居前を通る。

志賀直哉旧居 (現在は学校法人奈良学園のセミナーハウス)
前を通っただけで、門から中には入らなかった。
15:04 浮見堂 到着
【浮見堂】(うきみどう)
所在地・・・奈良県奈良市(奈良公園・鷺池)
檜皮葺の六角堂。夜間はライトアップされるらしい(この旅行ではライトアップは見ていない)。

浮見堂
修学旅行の小中学生や一般の観光客が引っ切り無しに来ていた。
15:13 浮見堂 出発
遅めの昼食兼早めの夕食を取ろうと思い、奈良ホテル前にある土産&食事処に入ったら、「本日は予約客のみ」と言われてしまった。
15:43 奈良ホテル 到着
ホテルショップで昨日に続き2回目の買い物。奈良ホテルオリジナルバスタオルやフェイスタオル、ステッカー、ミニトートバッグなどを購入。
一応食事をとらなくてはいけないと感じ、ルームサービスを頼む。パンとスモークサーモン。軽食だったが満足できた。
お腹が膨れたところで昨夜に引き続き「The Bar」へ。
1杯目 オリジナルカクテル「万葉美人」
2杯目 オリジナルカクテル「錦秋(きんしゅう)」
3杯目 オリジナルカクテル「美禄(びろく)」
飲んでいる最中、外はすごい雷と豪雨。バーテンダーさんと色々話して、明日、天理市に行くことを話したら「天理市は『千と千尋の神隠し』に出てくるような建物が多い」、「天理ラーメンは彩華ラーメンが有名」などと教えてもらった。
部屋に戻り、いつの間にか就寝。
9月22日(金)・・・休暇取得
4:01 起床
入浴したのち、ホテルの写真撮影で周辺を散歩。

奈良ホテル 玄関

奈良ホテル 玄関

奈良ホテル 玄関

奈良ホテル 玄関

奈良ホテル フロントロビー

奈良ホテル 二階階段吹き抜け

奈良ホテル 二階吹き抜け
7:30 ホテルのレストランで朝食。昨日に引き続き茶粥定食。茶粥をおかわりした。
9:17 奈良ホテル チェックアウト
9:23 奈良ホテル 出発
9:29 奈良登大路児自動車駐車場 到着
この時は知らなかったが、あとで隣が奈良県警察本部だったことを知る(あとで、とは、このページを作っている時である)。
奈良国立博物館には専用駐車場が無いらしく、ここが近い駐車場だった。
徒歩で奈良国立博物館へ。
【奈良国立博物館】
所在地・・・奈良県奈良市
新館は休館中だった。

奈良国立博物館(なら仏像館)
画像の正面玄関(?)は閉鎖されており、通常ここからは入れないらしい。
裏手に回り込んで、入口から入館。
このタイミングで、この旅行の実質初日に行った吉野の金峯山寺仁王門の金剛力士像が奈良国立博物館に特別展示されていたことを知る。

奈良国立博物館 なら仏像館内 金峯山寺仁王門 金剛力士像(特別展示)
金峯山寺仁王門は現在修理中のため、奈良国立博物館に移されて特別展示されていた。この金剛力士像2躯は写真撮影可能。
なお、金峯山寺で「奈良国立博物館 拝観割引券」的なものをもらっていたのだが、それに気づいたのは自宅に帰ってきてから。
ミュージアムショップで買い物。
駐車場に戻ったが、短時間だったせいか、駐車料金はタダだった。
10:32 奈良登大路自動車駐車場 出発
天理市に入ると、確かに独特の雰囲気だった。天理教の本拠であり、宗教都市といった感じ。
11:04 石上神宮 到着
【石上神宮】(いそのかみじんぐう)
所在地・・・奈良県天理市
社格等・・・式内社(名神大社)、二十二社(中七社)、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ) なお、御神体は「布都御魂剣」という剣である。
日本書紀に記された「神宮」は伊勢神宮とこの石上神宮だけであり、日本最古設立の神宮である可能性がある。
境内は神使である鶏が放し飼いになっており、最初境内に入った時、鶏がけたたましく鳴いていて何事かと思った。

石上神宮 楼門

石上神宮 拝殿
11:42 石上神宮 出発
昼食は、昨夜バーテンダーさんに教えてもらった「彩華ラーメン」にしようと思い、カーナビで彩華ラーメン本店を探す。さほど遠くない場所にあった。
11:51 彩華ラーメン本店 到着

彩華ラーメン本店
奈良ご当地ラーメン「天理ラーメン」の名店。
サイカラーメン(小)と焼餃子を注文。ラーメンはピリ辛でニンニクの風味があり、具は白菜とニラ。結構辛かった。
12:21 彩華ラーメン本店 出発
12:36 大和神社 到着
【大和神社】(おおやまとじんじゃ)
所在地・・・奈良県天理市
社格等・・・式内社(名神大社)、二十二社(中七社)、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・日本大国魂大神、八千戈大神、御年大神
太平洋戦争時の戦艦「大和」に、この神社の祭神の御分霊が艦内神社として祀られていたことで有名。
小雨が降ってきたが、傘をさすほどではなく、そのうち止んだ。

大和神社 拝殿

大和神社 「戦艦大和ゆかりの神社」石碑

大和神社 戦艦大和展示室
内部には、戦艦大和の模型などゆかりの品が多数展示。
13:04 大和神社 出発
13:07 酒類量販店「やまや柳本店」 立ち寄り
長野県には「酒のスーパータカぎ」という酒類量販店があるが、全国的には「やまや」が有名だと最近知った。
たまたま通りかかった所にこの店があったので、興味本位で立ち寄る。
ラガヴーリン8年、トニックウォーター「フィーバーツリー」6本、ミントチェリー1瓶を購入。どれもタカぎでは見つけられなかったもの。
13:31 酒類量販店「やまや柳本店」 出発
13:32 ファミリーマート天理柳本店 立ち寄り
トイレ、ATMで現金引き出し。飲み物やアイスを購入。
13:48 ファミリーマート天理柳本店 出発
13:56 大神神社 到着
到着時点で、偶然にもメーターが777.7qだった。
大神神社無料第一駐車場に駐車し、大鳥居を撮影してから参道を歩いて社殿へ向かう。
【大神神社】(おおみわじんじゃ)
所在地・・・奈良県桜井市
別名・・・三輪大明神
社格等・・・式内社(名神大社)、大和国一宮、二十二社(中七社)、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・大物主大神
三輪山を御神体とする神社。

大神神社 大鳥居
後ろにある山が神体山「三輪山」。
大鳥居は、熊野本宮大社 大斎原(おおゆのはら)の大鳥居に次いで日本で二番目の大きさを誇る。
材質は対候性鋼板で、耐久年数は1000年を超えるらしい。

大神神社 拝殿
拝殿の奥にあり、三輪山と拝殿を区切る場所に立つ「三ツ鳥居」が有名であるが、新型コロナウイルス感染防止のため、当分の間拝観中止ということであった。
参拝を終え、駐車場に戻る途中、「大神教本院」という場所を見かける。大神神社の分祀になるらしい。
ここで降雨。

大神教本院
大神神社が「上の宮」、大神教本院が「下の宮」となり、どちらもお参りするのが良いとのこと。
15:08 大神神社無料第一駐車場 出発
15:30 高松塚周辺地区第1駐車場 到着
【高松塚古墳】
所在地・・・奈良県高市郡明日香村
被葬者・・・諸説あり不明
四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)や人物群像を描いた壁画で有名(四神のうち朱雀は確認されておらず、失われたと考えられている)。
高松塚古墳壁画館に立ち寄ってから、高松塚古墳へ。

高松塚古墳
16:00 高松塚周辺地区第1駐車場 出発
16:05 キトラ古墳周辺地区第一駐車場 到着
【キトラ古墳】
所在地・・・奈良県高市郡明日香村
被葬者・・・諸説あり不明
四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)や天文図を描いた壁画で有名。亀虎(きとら)古墳とも。
駐車場から地下道を通ってキトラ古墳へ。

キトラ古墳
キトラ古墳壁画体験館「四神の館」で資料見学。かなり充実した施設になっていて、見ごたえもあった。売店でお土産やキャンドルグラスを買う。
16:47 キトラ古墳周辺地区第一駐車場 出発
16:51 セブンイレブン明日香御園店 到着
降雨。飲み物とおつまみのチーズなどを購入(酒は買ってない)。
17:12 セブンイレブン明日香御園店 出発
17:31 まいどおおきに食堂 橿原見瀬町食堂 到着
夕食。ごはん大盛、豚汁、麻婆豆腐、ほたてマヨ、ピリ辛こんにゃく。
18:00 まいどおおきに食堂 橿原見瀬町食堂 出発
18:02 ガソリンスタンド「アポロステーション明日香石油」 到着
今回の旅行で2度目の給油。29.6リットル。「ポンタカードのポイントがかなり貯まってますが、ポイントで支払われますか?」と店員に言われたので、全額ポイントで支払った。
18:06 ガソリンスタンド「アポロステーション明日香石油」 出発
なお、予定ではこの後、17日に行った「太子の湯」へ再び入浴に行く予定だったのだが、疲れていたのであろう。「太子の湯」を「あすかの湯」と間違えてしまい、カーナビの行き先を「あすかの湯」にしてしまった。
「太子の湯」は、どちらかといえばあまり人家が多くない場所にあったのだが、今回はどんどん街中に入っていき、「おかしいなあ。先日と同じ『あすかの湯(実際は太子の湯)』に行ってるはずなんだけどなあ。」と不審に思いながら運転。
18:35 入浴施設「あすかの湯」 到着
ここに到着しても、「もしかして、『あすかの湯』っていう施設は同名で二つあるのかなぁ?」と、とぼけた考えでいた。あとで、そもそも17日に行った入浴施設は「太子の湯」だと気づく。ちなみに、一応この「あすかの湯」も事前に入浴施設の候補としてピックアップはしていた。
かなり設備が整った大き目の入浴施設だった。
やり方がよくわからず、フロント近くの貴重品ロッカーに2回も戻って浴室内ロッカー用のお金を取りに来る羽目になったり、浴室内の100円返却型ロッカーの返却金が落ちたのに気が付かず、他の客に「落ちてますよ」と教えてもらったり。
入浴後は、16分400円のマッサージチェアで身体をほぐす。
ちなみに、なんとなくだが「車上荒らしが怖いなぁ」と心配で、いまいちゆっくりできなかった。
19:53 入浴施設「あすかの湯」 出発
20:20ころ 道の駅 吉野路大淀iセンター 到着(ここまでの距離 818.1q)
他に車はほとんどなく、つまみと飲み物をやりながらゆっくり休む。
9月23日(土)・・・休日
この日から暑さが和らぎ、幾分過ごしやすくなる。
6:17ころ 起きる。降雨。
7:15 雨が止む
7:48 道の駅 吉野路大淀iセンター 出発
7:56 セブンイレブン明日香御園店 到着
エヴァンゲリオンの一番くじが未だにやっていた(自宅近くではとっくに終わっていたやつ)。半額になっていたが、僕が欲しかった真希波・マリ・イラストリアスのアクリルスタンドは終了していたためやらなかった。
購入した生ハムモッツァレラロール、手巻き寿司で朝食。
8:18 セブンイレブン明日香御園店 出発
8:29 飛鳥寺 到着
最初に入った駐車場よりもっと近い駐車場を見つけたため、すぐに近い駐車場に移動。ちなみにどちらも有料だが、管理人的な人がいなかった。
【飛鳥寺】(あすかでら)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村
正式名称・・・鳥形山 安居院(とりがたやま あんごいん。過去には法興寺、元興寺とも)
宗派・寺格等・・・真言宗豊山派
蘇我馬子が建立。「本格的な伽藍を備えた日本最初の仏教寺院」とされる。
創建当初は現在の20倍の敷地を誇る大寺院だったらしい。

飛鳥寺 正門
創建当初は南に正門があったが、現在の正門は東にある。

飛鳥寺 本堂
本尊 釈迦如来
拝観受付をして内部拝観をしたが、受付の人に「写真は撮ってもらって構いません。」と言われたので有難く御本尊も写真撮影。

飛鳥寺 本堂内 本尊 釈迦如来(通称 飛鳥大仏)
創建時に石造台座の上に安置され、以降全く動いていないとされる。1400年以上、この場所に留まったまま。

飛鳥寺 鐘楼

飛鳥寺 梵鐘
撞くことができる。
境内を出て西に行くと、「蘇我入鹿の首塚」とされる五輪塔がある。

蘇我入鹿の首塚とされる五輪塔
参拝が終了し、受付の人に駐車場代(500円)を払おうとしたら、受付の人に「拝観時間が30分以内なら無料となります。」と言われた。有難く御厚意に甘えた。
9:15 飛鳥寺 出発
次の目的地は「安倍文珠院」だったが、道中にあった「飛鳥坐神社」という看板に惹かれ、急遽参拝を決める。
9:19 飛鳥坐神社 到着
【飛鳥坐神社】(あすかにいますじんじゃ、あすかにますじんじゃ)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村
社格等・・・式内社(名神大社)、旧村社
主祭神・・・八重事代主神、大物主神、飛鳥神奈備三日女神、高皇産?神(4番目の漢字は雨冠の下に「口」を3つ並べて、その下に「巫」)。

飛鳥坐神社 参道入口

飛鳥坐神社 参道途中にある「力石」
「男性は左手、女性は右手で持ち上げられれば持ち上げることができれば幸せが訪れる」とされている。
非常につかみにくい形状で、左手でなんとか持ち上げた。

飛鳥坐神社 拝殿
奥にある本殿は、もとは大正6年(1917年)に再建された丹生川上神社上社の本殿で、平成13年(2001年)に大滝ダム建設に伴う丹生川上神社移築で、その旧本殿を譲り受ける形となった。
駐車所に戻り、社務所新築資金寄進者の一覧があったので見たら、神社系YouTuberが主催する団体の名前があり、かなりの額を寄進していたので驚いた。
9:47 飛鳥坐神社 出発
本来の次の目的地「安倍文珠院」を目指すが、ここでも「橘寺」という案内表示が多いことに気づき、急遽「橘寺」に行くことを決める。
9:57 橘寺 到着
西門前駐車場に駐車
【橘寺】(たちばなでら)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村
正式名称・・・仏頭山 上宮皇院 菩提寺
宗派・寺格等・・・天台宗

橘寺 西門

橘寺 本堂(太子堂)
本尊 聖徳太子
画像右寄りにある馬の銅像は、聖徳太子の愛馬「黒駒」像。

橘寺 二面石 善面
高さ1メートル程度。人間の善悪両面を石に具現化した物だとされる。

橘寺 二面石 悪面

橘寺 往生院 天井画
現代画家が競作して260点の花の絵を描いたもの。
東門(正門)から出て、周囲を散策しながら西門前駐車場へ。
実はこの西門前駐車場付近で、この旅行唯一のやらかしというか、自分の未熟さを思い知らされた出来事があった。詳細は書けないが、このページを作っている今も自分の不甲斐なさにガッカリしている。
10:44 橘寺 出発
10:57 安倍文珠院 到着
【安倍文珠院】(あべもんじゅいん)
所在地・・・奈良県桜井市
正式名称・・・安倍山 崇敬寺 文珠院
宗派・寺格等・・・華厳宗
日本三文珠の一つに数えられる。

安倍文珠院
本尊 文殊菩薩
本堂内では法要か何かが催されており、結構な人数が本堂内にいた。
本尊の文殊菩薩はかなり大きく迫力がある。

安倍文珠院 金閣浮御堂(仲麻呂堂)
時計回りに七回回りながら、七枚のお札を一周ごとに一枚ずつ箱に入れて「〇〇しませんように」という願いを込める。「〇〇しますように」「〇〇でありますように」という願いはダメで、「〇〇しませんように」と願わなくてはいけないらしい。
僕は「身体が悪くなりませんように」という願いにした。
内部は「霊宝館」と呼ばれる場所で、陰陽道に関する物品を保管している。
安倍元総理の位牌もあった。

安倍文珠院 西古墳
豪族「安倍(阿部)一族」の墓であることがほぼ確実視されている。中に入ることができ、内部には「願掛け不動」が祀られている。
11:59 安倍文珠院 出発
本来はこの次に「長谷寺」に行く予定だったが、この地域の道路案内で「談山神社」というのを非常によく見かけるようになり、気になったので談山神社へ行くことにする。
なお、ここで一つ、目的地を飛ばしてしまったのだが、それに気づくのはかなり後(後述)。
12:10 談山神社 到着
第1駐車場に駐車。しばらく歩く。
【談山神社】(たんざんじんじゃ)
所在地・・・奈良県桜井市
社格等・・・旧別格官幣社、別表神社
主祭神・・・藤原鎌足公
大化の改新の中心人物として有名な中臣鎌足(藤原鎌足)を祭神とした神社。神仏分離以前は「多武峯妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)」という有力寺院だった。現在は桜や紅葉の名所で、木造十三重塔が有名。

談山神社 参道入口

談山神社 楼門

談山神社 本殿

談山神社 十三重塔
室町時代の再建だが、世界唯一の現存する木造十三重塔。
受付奥にあった茶店で、かき氷(メロン味ミルク抜き)を食べる。最初、券売機の「かき氷」表示がよく分からず、店員さんに訊いてしまった。
添えられていた餡子は残してしまった。
13:20 談山神社 出発
13:47 長谷寺 到着
長谷寺参道脇の黒門駐車場(500円)に駐車。
【長谷寺】(はせでら)
所在地・・・奈良県桜井市
正式名称・・・豊山 神楽院 長谷寺(ぶさん かぐらいん はせでら)
宗派・寺格等・・・真言宗豊山派 総本山
この旅行における最終参拝場所。「花の御寺」と称される牡丹の名所でもある。「枕草子」「源氏物語」などにも登場する古刹。

長谷寺 仁王門

長谷寺 登廊
長谷寺のシンボルともいえる、長い屋根付き階段。

長谷寺 本堂(左の小さな建物は鐘楼)

長谷寺 本堂 舞台
京都・清水寺の様に断崖絶壁に懸造り(舞台造)されている。この画像だと奥に五重塔が見える。

長谷寺 本堂 舞台

長谷寺 本堂舞台から見る五重塔
右横は工事中らしくブルーシートが張られている。

長谷寺 五重塔
昭和29年(1954年)、戦後日本で初めて建てられた五重塔。
15:15 参道脇にある「田中屋」という食事処で昼食。「にゅうめん定食(1850円)」を食す。
15:45 長谷寺 出発
帰路に就くが、「道の駅 針テラス」に向かっている最中、奈良県桜井市にある「仏教伝来の地碑」を飛ばしてしまったことに気づく。戻って見に行くことも可能ではあったが、既に気力が尽きかけており、「結局は『石碑』に過ぎないし、まあいいか。」と諦める。
16:10 道の駅 針テラス 到着(ここまでの距離 875.7q)
バイカー多数終結。
土産のほとんどをここで購入。
うだうだと休憩していたら、帰る気力すら消え失せてしまった。
本日中に自宅に帰るのを諦め始める(一応予定ではこの日の22:00に自宅に帰る計画だった)。
17:25 道の駅 針テラス 出発
名阪国道へ流入。
17:39 ゲームメーカー「カプコン」の社屋が見え、「何故ここにカプコンが!?」と驚く。後で調べたら「上野事業所」というものがあるらしい(三重県伊賀市)。
18:06 渋滞があり、「なんだろう?」と思っていると、追い越し車線にトラックが停車し、その前に黒いツナギを着た人物が横たわっていた。「トラックの修理でもしているのか?」と思ったが、その人物が横たわりながら頭から血を流してゆっくり身体を動かしているのが見え、「バイク事故か!」と気が付いた。後でニュースを見たが、死亡事故にはならなかったらしい。
18:10 名阪国道から亀山料金所を通過して東名阪自動車道へ流入。一瞬渋滞したが、すぐに解消する。
18:20 車の総メーター数が36000qとなる。
18:37 御在所サービスエリア 到着
サービスエリア内はかなり混雑していた。ここでは「伊勢うどん」など自分用に食べたい名物を購入。あと、オニヤンマの模型が売っており、「オニヤンマの模型は虫を遠ざける」という話を聞いたことがあったので、購入。休憩。
19:40 御在所サービスエリア 出発
19:53 愛知県入り
20:02 名古屋西本線料金所 通過
20:04 大治本線料金所 通過
もう、この辺の高速道路の名称は訳が分からない。
20:14 この旅行でのメーターが1000qとなった。
20:27 小牧ジャンクションから中央自動車道へ流入。
20:34 内津峠パーキングエリア 到着
トイレのみ。
20:54 内津峠パーキングエリア 出発
20:54 岐阜県入り
21:20 恵那峡サービスエリア 到着
フードコート内のラーメン店「蔵や」で夕食。しょう油ラーメン・ミニチャーハンセットを食す。食べている最中、蚊をつぶした。
仮眠。
23:20 恵那峡サービスエリア 出発
23:46 長野県飯田市入り(長野県入りは見落としてしまった)
9月24日(日)・・・休日
この日は予備日としていたのだが、やはり予備日を取ったのは正解だった。
0:08 駒ヶ岳サービスエリア 到着
昨年ここで、もつ煮定食を食べて「下手な名物よりずっと美味い」と感動に近いものを覚えたのだが、今回もそれが食べたくなってしまった。フードコートで夜食のもつ煮定食を食す。さすがに夕食から3時間程度しか経っていなかったので、それほどの感動は無かった。
いろんな「ご飯の友」的味噌を購入。
ここで給油しようかとも考えたが、まだ充分に燃料があったので給油は控えた。
駐車場で車中泊。
4:41 駒ヶ岳サービスエリア 出発
5:10 岡谷インターチェンジで中央自動車道を下りる
5:45 自宅 到着
・・・と、こんな感じで今回の旅行は無事帰ることができました。
今回の旅行における車での総移動距離 1218.3q
給油回数2回 (自宅到着時には残量4分の1)
収集した御朱印 70(神社23、寺院47)、御朱印帳に書き貼りできない分 5(丹生川上神社三社巡り、薬師寺 白鳳、薬師寺 佛舎利)
後日届いたETCの利用金額 (まだ届いていません)
今回の旅行で見るのを忘れた場所
・ 仏教伝来の地碑・・・9月23日
今回の旅行で、当初予定していなかったが急遽行くことにした場所
・ 檜隈大内陵(天武天皇・持統天皇陵)・・・9月18日
・ 檜隈坂合陵(欽明天皇陵)・・・9月18日
・ 吉備姫王墓及び猿石・・・9月18日
・ 休ヶ岡八幡宮・・・9月19日
・ 柏原陵(桓武天皇陵)・・・9月20日
・ 宇治神社・・・9月20日
・ 飛鳥坐神社・・・9月23日
・ 橘寺・・・9月23日
・ 談山神社・・・9月23日
今回の旅行で、行くのをやめた場所
・ 塔尾陵(御醍醐天皇陵)・・・9月17日予定
・ 金峯神社・・・9月17日予定
・ 往馬大社・・・9月19日予定
・ 寶山寺(生駒聖天)・・・9月19日予定
・ 醍醐寺・・・9月20日予定(旅行出発直前で除外)
その他
・ 春日大社(9月22日に行く予定だったが、21日に行ってしまった)
・ 志賀直哉旧居(9月21日 新薬師寺から浮見堂に行く途中で前を通っただけ)
・ 彩華ラーメン本店(9月22日 前日にバーテンダーさんに教えてもらったため)
・ あすかの湯(9月22日 17日に行った太子の湯と間違えたが、一応ここも候補には入っていた)
今回、不可抗力で行けなかった場所は無かったと思います。
昨年、8泊9日の近畿旅行に行ったのに、翌年にまた奈良・京都南部に行くとは思いませんでした。
今回の旅行は、実質7泊となりましたが、そのうち車中泊は3泊で、しかも昨年の近畿旅行の反省を生かし、「クッションマットを敷いた助手席で寝る」ということを実践したので、疲れの具合が全く違いました。やはり運転席で寝るのは、ペダル類やハンドルが邪魔になって睡眠・疲労回復に支障をきたします。
ホテルは4泊しましたが、そのうち2泊は奈良ホテルでした。奈良ホテル、最高です。
今回は、貯めていた小銭(100円硬貨、500円硬貨)を大量に持っていき、御賽銭や御朱印代、駐車料金の支払いがスムーズにできるようにとしたのですが、やはり正解でした。
昨年の近畿旅行では、2日目の夜から3日目の午前にかけてと、7日目に台風が二つ来たことでかなり支障がありましたが、今回は支障が出るほどの雨はなく助かりました。
今回の旅行では、日本の神社仏閣の中でも特に「古社・古刹」と称されたり、日本の歴史上大きな影響力があった場所だったり、天皇陵だったり、そんな場所が多く、古墳時代、飛鳥時代、奈良時代、平安時代初期の日本の中心だった場所を巡ることが出来ました。
日本人の原点、とも言える場所に来ることができ、何とも言えない感慨深さがあります。
今回の旅行で得た教訓
・ 車中泊では燃料は満タンにしておけ。残り6割では危ない。
・ なるべく境内などに近い駐車場に駐車するべし。
・ 小銭(特に100円硬貨、500円硬貨)は多めに持っていけ。
・ 御朱印帳は多めに持っていくこと。予備の一冊に加えてもう一冊持っていくと安心。
・ 食事は「全部いいもの」を食べようと思うな。コンビニのおにぎりやサンドイッチ、定食屋でも充分。ただ、その土地の名物は可能なら食べておけ。
さて、来年ですが、実はもう既に旅行先は決まっているのです。
昨年の近畿旅行や、今回の奈良・京都南部旅行ほど時間をかけたり、一日でいくつも目的地をハシゴしたり、というものではありません。
ただ、実現するかが問題です。
今の勤務は、休暇がとても取りやすいのですが、来年以降、勤務が変わってしまう場合もあるので、そうなったら今までのようにはいきません。
まあ、一週間も休みを取るようなことは考えていませんが。
(このページは、令和5年10月13日にアップしました。)