令和5年9月 奈良・京都南部旅行記(前半)


 それは、令和5年春先のこと。
 実家に1通のハガキが届きました。
 奈良の大寺院「薬師寺」からでした。
 ハガキの内容を要約すると、「寺院内の塔の修理が終わった記念に、塔の内部を拝観できますので、おいでください」という招待。
 過去、薬師寺の東京別院で写経体験をしたことから、案内が届くようになっていたのです。

 どうしようか、迷いました。
 奈良は13年前(平成22年・2010年)に行っており、正直言って旅行の順序的には「またいつか行きたい」というのはあっても、「さあ、次は奈良だ!」という程の状態ではありませんでした。
 そして、昨年近畿地方を旅行したことによる「“旅行”に対する飽き混じりの満足」があり、「しばらく旅行はいいかな・・・」という意識があったのです。

 「まあ、せっかくだし行く方向で検討してみるかぁ」くらいの軽いノリで旅行計画を練り始めたのが6月ころ。

 昨年の近畿旅行の教訓として、「車中泊は時折入れる程度にし、『車中泊がメイン』になってはいけない(※愛車が車中泊向きの車ではないため疲れが取れない)」ということを念頭に、ちゃんとホテルも予約して、だいたいの旅行計画ができたのが8月。
 しかし、9月になっても「せっかくだから、あの場所も行ってみるか」などと微調整が入り、この微調整は旅行の最中でさえ続くことになりました。
 そして今回は、13年前に奈良で購入したお守り(一部例外あり)をお返しするという目的もあり、以前父に渡したお守りも回収して持っていくこととなりました。

 見切り発車的な感じではありましたが、奈良・京都南部旅行、出発です。

※ この旅行では歴代天皇の陵墓をかなり巡りましたが、古代の天皇の陵墓については諸説あります。一応ここでは「宮内庁治定陵墓」に沿った説明とします。




9月16日(土)・・・休日
 本来、出発は9月17日(日)午前0時00分の予定だったが、暦の関係で「令和5年9月17日は旅行に出発するのは良くない日となる」というのを数日前に見たため、急遽予定変更して16日中に出発するように調整する。
 なお、予定では午後2時ころから午後8時ころまで寝ておくつもりだったが、旅行への期待で興奮してしまい、まともに寝ることができなかった。

23:00 自宅出発
23:39 岡谷インターチェンジから高速道路流入








9月17日(日)・・・休日
0:07 駒ヶ岳サービスエリア 到着・休憩
0:20 駒ヶ岳サービスエリア 出発
0:52 岐阜県入り
1:05 恵那峡サービスエリア 到着・休憩・仮眠
1:42 恵那峡サービスエリア 出発
2:06 愛知県入り
 富田という場所のあたりで道を間違え、一回一般道に出てしまうが、すぐに富田インターチェンジから高速道路に再流入する。
2:50 三重県入り
3:01 御在所サービスエリア 到着・休憩
3:19 御在所サービスエリア 出発
 名阪国道に流入
4:21 針インターチェンジで名阪国道から下り、直近にある道の駅針テラス到着・休憩
 この道の駅針テラスは駐車場が非常に大きく、バイカー御用達の場所らしいが、この時はガラの悪いバイカーがたむろしており、うるさかった。
5:02 道の駅針テラス 出発
5:15 ファミリーマート榛原萩原店(※「はいばらはぎわら」と読む) 到着
 サンドイッチやアイスクリームなどを購入。
5:25 ファミリーマート榛原萩原店 出発
 車のフロントガラスがすぐに曇ってしまい、雨でもないのに頻繁にワイパーを動かしていた。

6:44 天河大辨財天社 到着(ここまでの距離417.1q)
 今回の旅行の最初の目的地、天河大辨財天社に到着。
 今回の奈良旅行の計画段階当初は、ここに来ることを計画していなかったが、だんだん興味が湧いてきて計画に組み込んだ。
 多くの神社仏閣は8:30〜9:00くらいに社務所・寺務所が開くが、この天河大辨財天社は7:30頃に朝拝が始まり、一般参拝者もそこに参加できるということだったので、「最初の目的地とすれば、時間的なロスが少なく効率的に動ける」と思ったため、最初の目的地とした。




【大峯本宮 天河大辨財天社】(おおみねほんぐう てんかわだいべんざいてんしゃ)
所在地・・・奈良県吉野郡天川村
通称・・・天河神社(宗教法人名)
社格等・・・旧郷社
主祭神・・・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
 日本五大弁財天の一つ。芸能の神として知られているため、芸能関係者の参拝が多いらしい。


天河大辨財天社 参道入口


 事前情報では7:30頃から朝拝が始まるとのことであったが、この日は7:18頃に朝拝が始まった。
 参拝者の中にいた幼児があちこち動き出してしまい、最初は母親も放っていたが、幼児が階段の方向に行ってしまったため他の参拝客が危険だと思って見かねて幼児に近づき、やっと母親も幼児に構うという、何とも言えない状況だった。


天河大辨財天社 拝殿
 正面からの撮影は禁じられているため、斜めから撮影。


8:16 天河大辨財天社 出発

 天河大辨財天社の直近の一般住宅だか店舗だかの敷地内に、頭はちびまる子ちゃん、身体はバドガールのマネキンが置かれていて、一瞬見ただけだが驚く。

8:34 丹生川上神社下社 到着
 ここも当初は旅行計画には含まれていなかった(中社・上社も)。
 しかし、YouTubeでこの神社を扱った動画を目にするようになり、気になって計画に組み込んだ。




【丹生川上神社 下社】(にうかわかみじんじゃ しもしゃ)
所在地・・・奈良県吉野郡下市町
通称・・・丹生大明神
社格等・・・式内社(名神大社)論社、二十二社(下八社)論社、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・闇?神(くらおかみのかみ、2番目の漢字は「雨冠の下に口を横に3つ並べ、その下に龍」



丹生川上神社下社 拝殿



丹生川上神社下社 拝殿と本殿を繋ぐ75段の屋根付き階(きざはし)

 事前情報では9:00に社務所が開くということだったが、時間になっても社務所が開かず、他の参拝客も動揺し始める。
9:21 中社に電話をかけ確認をしている最中に社務所職員が到着し、慌てて社務所に入っていった
 社務所職員に「この後、中社・上社も回られるなら、次は上社に行かれた方が距離的に近いですよ。」と言われ、「そうですか」と応えておいたが、最初から「下社→中社→上社」の順で回ろうと決めていたので参考にしなかった。

9:25 丹生川上神社下社 出発

10:29 丹生川上神社中社 到着




【丹生川上神社】(にうかわかみじんじゃ)
所在地・・・奈良県吉野郡東吉野村
通称・・・丹生川上神社 中社、蟻通明神、雨師明神
社格等・・・式内社(名神大社)、二十二社(下八社)、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・罔象女神(みつはのめのかみ、みずはのめのかみ)
 上社・下社よりも後に成立したため「中社」と称される。ここでは、上社・下社と区別するために「中社」の呼び名を加える。



丹生川上神社中社 拝殿
 拝殿で「龍玉」という陶製の玉が売られていたので、初穂料300円を納めていただく。
 この龍玉に願いを込めて、玉の穴に息を三回吹き込み「東の瀧(ひむかしのたき)」に投げ入れると良いという話なので、境内を出て少し歩いた場所にある「東の瀧」へ向かう。



東の瀧(ひむかしのたき)
 「龍神の瀧」「秋津野の瀧」とも呼ばれる。ここに来ることができた感謝を込めて、龍玉を投げ入れた。


東の瀧に投げ入れた龍玉


木霊杉(こだますぎ)
 人間一人が余裕で入ることができる。後方の石碑は神武天皇聖蹟。


11:07 丹生川上神社中社 出発

11:43 丹生川上神社上社 到着
 敷地内に入ってから駐車場に至るまでの通路が狭く、駐車場も広くなかった。




【丹生川上神社 上社】(にうかわかみじんじゃ かみしゃ)
所在地・・・奈良県吉野郡川上村
社格等・・・式内社(名神大社)論社、二十二社(下八社)論社、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・高?神(たかおかみのかみ、2番目の漢字は「雨冠の下に口を横に3つ並べ、その下に龍」
 大滝ダム建設のため平成10年3月に現在地に遷座したが、縄文時代から祭祀空間として機能していた可能性があるほどの古社。


丹生川上神社上社 拝殿
 狛犬の代わりに馬の銅像が両脇にある。



丹生川上神社上社境内から望む吉野の山々


12:05 丹生川上神社上社 出発

12:30 吉野神宮 到着




【吉野神宮】(よしのじんぐう)
所在地・・・奈良県吉野郡吉野町
通称・・・吉野宮(旧社名)
社格等・・・旧官幣大社、別表神社、建武中興十五社
主祭神・・・後醍醐天皇
 明治22年(1889年)、明治天皇の意向で創建が決定。明治25年(1892年)社殿竣工。


吉野神宮 大鳥居



吉野神宮 拝殿



吉野神宮 幣殿


12:51 吉野神宮駐車場に戻り、朝食兼昼食(朝購入したサンドイッチ)
12:56 吉野神宮 出発

13:02 吉野ロープウェイ吉野山駅近くの有料駐車場 到着

 徒歩で吉野のメイン通りを行き、金峯山寺を目指す。




【金峯山寺】(きんぷせんじ)
所在地・・・奈良県吉野郡吉野町
正式名称・・・国軸山 金峯山寺
宗派・寺格等・・・金峯山修験本宗 総本山
 山岳信仰の聖地であり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素でもある。


金峯山寺 黒門
 金峯山寺の総門で、吉野山全体の総門とも言われる。かつては公家・大名といえどもこの門からは馬から下り、槍を伏せて通行したといわれている。


金峯山寺 発心門
 通称「銅鳥居(かねのとりい)」。日本三鳥居の一つと言われる(他の2つは「安芸の宮島 朱塗りの鳥居」、「大阪・四天王寺 石の鳥居」)。


金峯山寺 本堂(蔵王堂)
 本尊・金剛蔵王大権現3躯(日本最大の秘仏と称される。)

 前回来た時は、秘仏である「木造蔵王権現立像3躯」を参拝できたが、今回は開帳期間ではなかった。
 日本最高のお守りの一つと言われている「五嶽神鏡」をいただく。
 なお、国宝である仁王門はこの時修理中。門の左右に安置されている金剛力士像は奈良国立博物館に移して展示中。


金峯山寺 南朝妙法殿 八角三重塔
 かつて後醍醐天皇が行在所とした「実城寺」の跡とされる。


 徒歩で、吉水神社へ。




【吉水神社】(よしみずじんじゃ)
所在地・・・奈良県吉野郡吉野町
社格等・・・旧村社
主祭神・・・後醍醐天皇、楠木正成、吉水院宗信法印
 源義経や武蔵坊弁慶ゆかりの地でもあり、後醍醐天皇の玉座もあった歴史的な場所。


吉水神社 社務所(左)・拝殿(右)
 13年前にいただいたお守り(仕事守)をお返しする。


吉水神社 書院 後醍醐天皇玉座の間
 日本最古の書院と言われている。


 徒歩で駐車場へ戻る。

14:42 吉野山駅近くの有料駐車場 出発
 吉野地区のメイン通りは非常に道幅が狭く、対向車が来ると脇に寄らなければならなかった。

14:53 如意輪寺近く 道路脇のトイレがある広場 到着
 如意輪寺駐車場ではなかったようだが、ここに車を駐車して如意輪寺へ。




【如意輪寺】(にょいりんじ)
所在地・・・奈良県吉野郡吉野町
正式名称・・・塔尾山(とうのおさん) 椿花院 如意輪寺
宗派・寺格等・・・浄土宗(以前は真言宗)
 本堂裏手には後醍醐天皇陵である塔尾陵(とおのおのみささぎ)がある。


如意輪寺 本堂(如意輪堂)
 本尊・如意輪観世音菩薩

 社務所で13年前にいただいたお守り(桜の花型根付)をお返ししようとしたら、「お不動さんの下の箱にお返しください」と言われたので、不動堂でお返しする。
 有料拝観の場所へ行ったが、最初、多宝塔を見つけられず、お寺の人に聞いて再度散策。


如意輪寺 多宝塔

 広場に戻る際、階段を上ったため尋常ではない息切れをしてしまい、体力が尽きかけているのを実感。
 当初は後醍醐天皇陵である「塔尾陵(とうのおのみささぎ)」に行くことも計画に入れていたが、体力の関係及び「13年前に参拝しているからいいか」という理由でやめる。


時間不明 如意輪寺近くの広場 出発

15:33 吉野水分神社 到着
 少しの間近くをまわったが、適当な駐車場が見つけられず、楼門脇のスペースに車を駐車せざるを得なかった。




【吉野水分神社】(よしのみくまりじんじゃ)
所在地・・・奈良県吉野郡吉野町
通称・・・子守宮
社格等・・・式内社、旧村社
主祭神・・・天之水分大神(あめのみくまりのおおかみ)
 豊臣秀吉がこの神社を訪れ、子授けを祈願した結果、豊臣秀頼が生まれたという。


吉野水分神社 拝殿(右)・本殿(左)

 御朱印をいただこうとしたら、社務所に誰も人がいない状態であり、「御朱印が必要な方は後で郵送するので住所・氏名を記入願います」「金峰神社の御朱印もここで受け付けています」旨の案内があった。
 この後、金峰神社にも行く予定であったが、ここでついに気力が尽き、この日の神社仏閣参拝を終了する。

15:43 吉野水分神社 出発
 再び、吉野地区の狭いメイン通りを抜ける。その後、少し道に迷う。

16:37 入浴施設「太子の湯」 到着
 入浴後、マッサージチェアで身体をほぐす。

18:30 入浴施設「太子の湯」 出発
 この日の車中泊の予定場所である「道の駅 飛鳥」を目指したが、入口にロープが張られており駐車場に入れない様子。
18:36 セブンイレブン明日香御園店 到着
 おにぎり、手巻き寿司、ななチキ2つ購入。
 スマートフォンで検索したところ、「道の駅 飛鳥」は民家の近くであり車中泊ができないことが判明。
 慌てて車中泊ができる道の駅を検索したところ、そう遠くない場所に「道の駅 吉野路大淀iセンター」があることを知る。
19:10 セブンイレブン明日香御園店 出発
19:20 道の駅 吉野路大淀iセンター 到着(ここまでの距離 554.9q)
 駐車場には何台も車があった。
 燃料は残り60%くらいだったが、明日の朝までは余裕だろうと思い、車中泊モードに入る。
 購入したおにぎり、手巻き寿司、ななチキ2つで夕食。








9月18日(月)・・・祝日(敬老の日)
4:40 燃料が残り僅かになったことを知らせる警告音で目が覚める
 焦って、近くで早い時間から開いているガソリンスタンドを検索。6:00から開いているガソリンスタンドが近くにあることを確認し、一応安心する。
6:06 道の駅 吉野路大淀iセンター 出発
6:11 ガソリンスタンド マイステーション吉野SS 到着
 56リットル強給油。
6:17 ガソリンスタンド マイステーション吉野SS 出発
6:19 ファミリーマート大淀桧垣本店 到着
 おにぎり2個購入し、駐車場で朝食。
6:38 ファミリーマート大淀桧垣本店 出発
 この日の最初の目的地は明日香の巨石群「鬼の雪隠」であったが、道に迷っていたら「天武天皇・持統天皇陵」を発見。
6:53 天武天皇・持統天皇陵 到着




【檜隈大内陵】(ひのくまのおおうちのみささぎ)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村
別名・・・野口王墓(のぐちおうのはか)
被葬者・・・第40代天武天皇、第41代持統天皇


檜隈大内陵(野口王墓、天武天皇・持統天皇陵)


 車を移動させ、近くの駐車場らしき空き地に入る。
 徒歩で「鬼の雪隠」へ。




【鬼の雪隠】(おにのせっちん)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村


鬼の雪隠
 雪隠とはトイレのこと。

 すぐ近くには「鬼の俎」がある。




【鬼の俎】(おにのまないた)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村


鬼の俎
 鬼の雪隠に比べると、やや分かりづらい場所にある。鬼の雪隠の道を挟んだ高台の所。


 更に、欽明天皇陵や猿石という石もすぐ近くにあると分かり、車で欽明天皇陵に向かう。




【檜隈坂合陵】(ひのくまのさかあいのみささぎ)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村
別名・・・梅山古墳
被葬者・・・第29代欽明天皇


檜隈坂合陵(梅山古墳、欽明天皇陵)
 欽明天皇は聖徳太子の祖父にあたる。

 隣接する「吉備姫王墓」へ。この中に「猿石」がある。




【吉備姫王墓】(きびひめのおおきみのはか)
【猿石】(さるいし)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村
被葬者・・・吉備姫王(きびひめのおおきみ)
 吉備姫王は第35代皇極天皇(重祚して第37代斉明天皇)と第36代孝徳天皇の母である。




猿石(吉備姫王墓内に置かれている)


7:30 欽明天皇陵 出発
 酒船石を目指したが、いまいち場所が分からず少し迷う。
7:41 万葉文化館駐車場 到着
 徒歩で小高い山を登り、酒船石のある場所へ。




【酒船石】(さかふねいし)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村


酒船石
 酒を造る設備、薬を造る設備、など、諸説あるが定かではない。


7:55 万葉文化館駐車場 出発
 ここで、本来は酒船石の前に亀石に行く予定だったことを思い出し、慌てて亀石に向かう。

8:02 亀石 到着
 住宅地の直近で狭い道の脇にあった。




【亀石】(かめいし)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村


亀石


8:06 亀石 出発

8:09 石舞台古墳直近駐車場 到着
 石舞台古墳は8:30から入場受付開始のようだったが、それよりも前に入場できた。




【石舞台古墳】(いしぶたいこふん)
所在地・・・奈良県高市郡明日香村
 国の特別史跡。蘇我馬子の墓と推定されている。


石舞台古墳


石舞台古墳 地下石室入口


石舞台古墳 地下石室内部
 地下の石室まで入れるとは思っていなかったので、入れると分かった時は少し興奮した。


8:44 石舞台古墳直近駐車場 出発

9:02 橿原神宮駐車場 到着




【橿原神宮】(かしはらじんぐう)
所在地・・・奈良県橿原市
社格等・・・旧官幣大社、勅祭社、別表神社
主祭神・・・神武天皇、媛蹈鞴五十鈴媛命
 初代神武天皇とその皇后である媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)を祀る神社として、明治23年(1890年)に創建。


橿原神宮 第一鳥居


橿原神宮 外拝殿(げはいでん)


橿原神宮 内拝殿

 境内は非常に広大。
 境内で君が代を歌いながら歩いている高齢男性を見かけた。

9:48 橿原神宮駐車場 出発

9:52 神武天皇陵 到着




【畝傍山東北陵】(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)
所在地・・・奈良県橿原市
別名・・・ミサンザイ古墳
被葬者・・・初代神武天皇


畝傍山東北陵(ミサンザイ古墳、神武天皇陵) 玉砂利の参道


畝傍山東北陵(ミサンザイ古墳、神武天皇陵)

 駐車場がかなり狭かった。
 脇道の駐車場に駐車し、脇道から参拝。
 参拝後は本来の参道を歩いて、正面入口に向かう。この時、白人男性に会釈された。
 再度正面入口から本来の参道を歩いて陵に向かい、脇道を通って駐車場に戻る。

10:15 神武天皇陵 出発

11:05 龍田大社 到着




【龍田大社】(たつたたいしゃ)
所在地・・・奈良県生駒郡三郷町
社格等・・・式内社(名神大社)、二十二社(中七社)、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・天御柱命(あめのみはしらのみこと)、国御柱命(くにのみはしらのみこと)
 「龍田の風神」として有名。


龍田大社 拝殿


11:23 龍田大社 出発
 カーナビに次の目的地「廣瀬大社」と入力したが「該当なし」となり、仕方なくスマートフォンのナビ機能でなんとかする。

11:44 廣瀬大社 到着
 看板には「廣瀬神社」と書いてあり、カーナビで該当なしとなった理由がやっと判明。
 駐車場は参道脇にあるが、近くの会社の駐車場と間違えそうな状態だった。




【廣瀬大社】(ひろせたいしゃ)
所在地・・・奈良県北葛城郡河合町
別名・・・廣瀬神社(旧称。しかし、看板では廣瀬神社となっている場合もあり、カーナビだと廣瀬大社ではなく廣瀬神社でヒットする場合がある)
社格等・・・式内社(名神大社)、二十二社(中七社)、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・若宇加能売命(わかうかのめのみこと)
 「廣瀬の水神」として有名。


廣瀬大社 拝殿
 ちょうど御祈祷をやっている最中だった。


12:15 廣瀬大社 出発

12:21 セブンイレブン法隆寺インター店 到着
 おにぎり2個購入し、駐車場で昼食。
12:43 セブンイレブン法隆寺インター店 出発

12:51 法隆寺有料駐車場 到着(500円)




【法隆寺】(ほうりゅうじ)
所在地・・・奈良県生駒郡斑鳩町
正式名称・・・斑鳩山法隆學問寺(法隆寺には「山号無し」という情報もあり、詳細不明)
宗派・寺格等・・・聖徳宗 総本山
 現存する世界最古の木造建築物群。


法隆寺 参道入口


法隆寺 南大門


法隆寺 中門 遠景


法隆寺 中門


法隆寺 五重塔(左)・金堂(右)
 金堂 本尊・釈迦如来


法隆寺 西円堂
 本尊 薬師如来

 ここまでが西院伽藍。
 徒歩で東院伽藍へ。


法隆寺 夢殿
 本尊 観世音菩薩(救世観音)

 修学旅行生多数。
 リュックサックの中に犬を入れた若いカップルが前を歩いており、犬に気を取られていたらカップルの女性に微笑みかけられた。

 隣接する中宮寺にも行く。




【中宮寺】(ちゅうぐうじ)
所在地・・・奈良県生駒郡斑鳩町
正式名称・・・法興山 中宮寺
宗派・寺格等・・・聖徳宗
 法隆寺に隣接する尼寺。本尊である如意輪観世音菩薩像(木造菩薩半跏像)は、古典的微笑(アルカイック・スマイル)の典型として評価が高く、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザと並び「世界三大微笑像」として有名。


中宮寺 本堂
 本尊 如意輪観世音菩薩
 本堂は、正面からの撮影は禁止されている。
 本堂内ではテープによる説明音声が流される。


 徒歩で法隆寺駐車場へ。

 帰りに参道脇にあるカフェで休もうと思ったら、店員に15:30で終了したことを告げられた。
 少し前に話題になっていた、法隆寺駐車場の中の花壇が古墳だったという場所も見た。グレーのシートがかけられていた。


法隆寺参道脇駐車場内 古墳
 令和5年9月上旬に斑鳩町教育委員会と奈良大学が、横穴式石室を持つ6世紀後半の古墳であることを発表した。


15:58 法隆寺有料駐車場 出発

16:15 Sホテル奈良・大和郡山 到着(ここまでの距離 626.4q)
 到着とほぼ同時に結構激しい降雨。
 フロントで事前支払いの手続き(タッチ画面式)をやったが、間違えて次に並んでいた別の客の手続き入力画面までタッチしてしまった。
 夕食に困ったため、フロントに近くの飲食店を訊いたら「徒歩圏内の飲食店マップ」をくれた。
 車で夕食に出かけるも、直近に入りやすそうな店がなく、結局かなり離れた場所にあった「まいどおおきに食堂・北郡山食堂」で夕食。この旅行で初めてのちゃんとした食事。
 ホテル近くのファミリーマート郡山杉町店で酒などを購入。
 ホテルに戻り、ホテル内の洗濯機で洗濯。
 大浴場で入浴。
 本来、明日は往馬大社と生駒聖天に行く予定だったが、この時点で「どうしても行きたい場所ではない」と判断し、この2か所を除外することを決定。








9月19日(火)・・・休暇取得
3:40 起きて再度大浴場で入浴
 途中、一人他の客が入ってきたが、すぐに出ていったため実質貸し切り状態。歩き疲れてダメージが大きいふくらはぎを重点的に温めた。
 バイキングで朝食。

7:56 Sホテル奈良・大和郡山 出発

8:11 薬師寺駐車場 到着
 かなり早い時間だったらしく、駐車場一番乗りっぽかった。
 薬師寺に向かう前に、徒歩で二つの塔が遠くから見える場所へ行き撮影。


薬師寺 遠景


 駐車場から徒歩で薬師寺に向かう途中、薬師寺に隣接した休ヶ岡八幡宮を見つけ、「薬師寺に参拝する前にこちらも参拝願います」旨の案内があったため、参拝。




【休ヶ岡八幡宮】(やすみがおかはちまんぐう)
所在地・・・奈良県奈良市
社格等・・・不明
主祭神・・・八幡三神(僧形八幡神、神功皇后、仲津姫命)
 薬師寺の鎮守社。


休ヶ岡八幡宮 本殿

 社務所で御朱印をいただく。御朱印は書置きで、持参したスティック糊で御朱印帳に貼り付けようとしたら、社務所の人が糊を貸してくれた。
 境内は工事中でバックホーが置かれていた。

 徒歩ですぐに薬師寺到着。





【薬師寺】(やくしじ)
所在地・・・奈良県奈良市
正式名称・・・薬師寺(山号無し)
宗派・寺格等・・・法相宗 大本山
 今回の奈良旅行のメインの一つ、というより、そもそものきっかけ。


薬師寺 南門
 左に見えるのが西塔(さいとう)、右に見えるのが東塔(とうとう)。

 南受付で招待状を見せたら、1600円の入場料が無料となった。
 名前を言ったら、受付の人に「えっ!?」と驚かれた(僕の名前は少し特徴があるため)。
 招待状は本来薬師寺に返却するものらしいが、受付の人の計らいで日付の印を押されて返してもらった。



薬師寺 金堂
 本尊 薬師如来



薬師寺 東塔(とうとう)
 あまりに美しい姿から「凍れる音楽」と称される。
 平成21年、史上初の全面解体修理に着手。令和3年2月に竣工。今回の奈良旅行は、この東塔の修理終了の記念で薬師寺に招待されたことがきっかけ。
 特別公開で東塔・西塔の内部拝観(1階のみ)が出来て、お釈迦様の一生を表した彫刻を見ることができた(東塔→西塔へ流れが続いている)。


薬師寺 西塔(さいとう)

 東塔・西塔ともに時間をかけて撮影。


薬師寺 大講堂
 本尊 弥勒如来


薬師寺 玄奘三蔵院伽藍 玄奘塔

 食堂、慈恩殿の特別公開も拝観。
 13年前にここでいただいた印籠型お守り、数年前に薬師寺東京別院でいただいた肌身守り(自分の分、父の分)を東院堂でお返しした。

 戻る際、休ヶ岡八幡宮の前を通ったら、境内のバックホーはなくなっていた。

10:42 薬師寺駐車場 出発

10:47 唐招提寺駐車場 到着
 13年前に来た時は薬師寺から唐招提寺まで徒歩で行ったが、今回は車。




【唐招提寺】(とうしょうだいじ)
所在地・・・奈良県奈良市
正式名称・・・唐招提寺(山号無し)
宗派・寺格等・・・律宗 総本山


唐招提寺 南大門
 本当に、道路のすぐ脇にあるので驚いた。


唐招提寺 金堂
 本尊 廬舎那仏


唐招提寺 金堂(斜めから見た状態)
 寺務所の人が「ここから見ると、瓦の色が白っぽいところと黒っぽいところで分かれていますよね。白っぽい瓦は奈良時代の物だそうです。」と教えてくれた。
 最初は参拝客はまばらだったが、老人会のような団体がすぐに来て混雑し始めた。

 鑑真和上像や東山魁夷による障壁画がある「御影堂」は立ち入り禁止だった。


唐招提寺 開山御廟
 鑑真和上の墓所。

 売店へ行き、13年前と同じく線香「鑑真香」を購入。

12:03 唐招提寺駐車場 出発

12:14 西大寺駐車場 到着




【西大寺】(さいだいじ)
所在地・・・奈良県奈良市
正式名称・・・勝寶山 四王院 西大寺(旧称・秋篠山 四天院 西大寺)
宗派・寺格等・・・真言律宗 総本山


西大寺 東門
 以前は南門が通れたらしいが、防犯上の問題で閉鎖。東門が参道入口になったらしい。



西大寺 本堂
 本尊 釈迦如来


 境内を出て、近鉄大和西大寺駅北口の安倍晋三元総理大臣受難の地へ。




【安倍晋三元総理受難の地】
所在地・・・奈良県奈良市 近鉄大和西大寺駅 北口付近
 令和4年7月8日、演説をしていた安倍晋三元総理が、凶弾に倒れ亡くなるという大事件が発生。その現場である。


近鉄大和西大寺駅 北口付近 安倍晋三元総理受難の地

 近くを歩いていた高校生風の男性2名に詳しい場所を聞いたが、「あの白い縞々の所です」などと曖昧な教示しかしてもらえず、結局近くにいた交通誘導員の男性に訊いたら「教えてやるよ」と案内され、横断歩道の脇にあった黄色(金色?)の塗料で塗られた小さな点を示してくれた。

13:44 西大寺駐車場 出発

13:51 秋篠寺駐車場 到着




【秋篠寺】(あきしのでら)
所在地・・・奈良県奈良市
正式名称・・・秋篠寺(山号無し)
宗派・寺格等・・・単立(ただし、法相宗の僧侶が創建し、平安時代には真言宗、明治時代以降は浄土宗、現在は単立、と変遷している)
 秘仏「大元帥明王」が安置されていることで有名だが、この時期には開帳されていない。
 また、この時期は御朱印もいただけない。
 本堂に安置された「伎芸天立像」も有名。
 東門近くの駐車場に駐車したため、東門から入り、南門(本来の正門)に行ってから本堂へ行く。


秋篠寺 本堂
 本尊 薬師如来
 中では団体客のためにお坊さんが秋篠寺の成り立ちなどの話をしていたので、僕もそばで聴いていた。


秋篠寺 大元堂
 本尊 大元帥明王(秘仏)
 基本的に僕は旅行先での神社仏閣で個人的なお願い事をしないのだが、この秋篠寺の大元帥明王は国家鎮護の祈祷の本尊になるということから、国家鎮護を強くお願いしてきた。


14:38 秋篠寺駐車場 出発

14:50 平城宮跡歴史公園駐車場 到着




【国営平城宮跡歴史公園】
所在地・・・奈良県奈良市
 前回来た時は平城京遷都1300年の年だったのでかなり混雑していたが、今回は閑散としていた。

 池に浮かんでいる遣唐使船(復原)に乗る。

遣唐使船(復原)


朱雀門(復原)
 平成10年(1998年)復原完了。
 朱雀門はこの時閉門していたが、脇の塀の途切れたところから抜けられるようになっている(画像では写してないが、左側に行くと塀が少し途切れている)。

 前回来た時は、朱雀門と第一次大極殿くらいしか目ぼしい復原建築物はなかったが、今回、朱雀門と第一次大極殿の間に「大極門」が出来ていた。警備員に訊いたら、昨年できたばかりだとのこと。更に大極門の隣では東楼の復原工事が始まっていた。


左から第一次大極殿、大極門(第一次大極殿院 南門)、第一次大極殿院 東楼(建屋で覆われている場所)


大極門(第一次大極殿院 南門)(復原)
 令和4年(2022年)復原完了。


第一次大極殿(復原)
 平成22年(2010年)復原完了。
 第一次大極殿は周囲が工事中であり近寄れず。


 靴の中に小石が入ったため、大極門の敷居に腰かけて靴を脱ごうとしたら、警備員にやんわりと注意された。

 朱雀門ひろばへ戻り、天平うまし館で休憩。「大人のかき氷」なるものを食べる。ノンアルコールの梅酒をかけたかき氷だったが、氷が雪のように細かくふわふわだった。

16:28 平城宮跡歴史公園駐車場 出発

16:34 奈良Rホテル駐車場 到着(ここまでの距離 648.7q)
 何も考えずホテルの駐車場まで来てしまったが、ふと「そういえばチェックインは何時からだっけ?」と気になり、宿泊予約のメールを確認したところ、18:00からだと判明。車の中で休憩しながら過ごす。

18:00過ぎ チェックイン
 夕食は外で食べることにしたが、ホテル周辺をふらつくもあまり食指が動かず、「ここにしようか」と思って覗いてみたラーメン店には客が一人もいなかったので不安になり、結局別のラーメン店「天下一品 新大宮店」に入る。ちなみに天下一品は有名チェーン店だが、僕は初めて。
 煮卵チャーシューメンあっさり味(角煮トッピング)と餃子。普通においしかった。
 ホテルに戻り、地下の大浴場で入浴。かなり設備が整っている浴場だった。
 あとはホテルの部屋でウダウダと過ごす。








9月20日(水)・・・休暇取得
 6時台から車に荷物を積み込むなど準備を始める。
7:00 朝食バイキング
7:46 奈良Rホテル チェックアウト
7:54 奈良Rホテル 出発
8:01 木津料金所から京奈和自動車道流入
8:19 八幡京田辺インターチェンジで京奈和自動車道を下りる
 ナビに従ったら、かなり狭い住宅地の中の道を通ることとなった。

8:38 石清水八幡宮 到着
 本当は一の鳥居から長い参道を歩いて参拝したかったが、時間的にも体力的にもやや厳しいと考えられたため、本殿に比較的近い参拝者第一駐車場で車を駐車して参拝。




【石清水八幡宮】(いわしみずはちまんぐう)
所在地・・・京都府八幡市
社格等・・・国史見在社、二十二社(上七社)、旧官幣大社、勅祭社、別表神社、二所宗廟の一つ
主祭神・・・八幡大神
 宇佐神宮、筥崎宮(または鶴岡八幡宮)とともに日本三大八幡宮の一つ。


石清水八幡宮 三ノ鳥居


石清水八幡宮 一ツ石
 「勝負石」とも呼ばれる、勝負必勝・勝運の石とされている。


石清水八幡宮 エジソン記念碑
 エジソンが電球を発明した時にフィラメントに使った竹で、最も質が良かったのが石清水八幡宮がある男山の真竹であったことの縁から、記念碑が造られたとのこと。


石清水八幡宮 涌峯塔(ゆうほうとう。「涌峯の塔」とも。)
 神苑広場の中央にある給水塔。


石清水八幡宮 楼門


9:29 石清水八幡宮 出発

 途中、道に迷う。カーナビよりもスマートフォンのグーグルマップナビの方が役立つこともあることを思い知る。

9:57 京都競馬場 到着




【京都競馬場】
所在地・・・京都府京都市伏見区
 競馬をやりに来たのではない。ちなみに事前に調べた結果、この日はそもそも京都競馬場は開催していないことが分かっている。
 目当ては、「三冠馬メモリアルロード」と「ライスシャワー碑」。京都競馬場には歴代三冠馬の銅像があり、当然、僕が好きなシンザン(第2代三冠馬)の銅像がある。更にライスシャワー(1992年菊花賞、1993年及び1995年天皇賞(春)など。1995年宝塚記念で競走中に骨折し安楽死。)の記念碑があることから、それらを見に来たというわけである。
 ただ、京都競馬場は開催日以外は場内に入ることができないということが事前の調べで分かっていたため、「場外からチラッとでもいいので見ることができれば御の字。ダメならダメで潔く諦めよう。」という感じで来た。
 関係者用の通用門みたいな場所に車で乗りつけ、守衛さんに「三冠馬メモリアルロードって見ることはできるんですか?」と尋ねたところ、やはりそもそも開催日でなければ入場すらできないということであった。・・・が、外から僅かに見ることができるということを教えてもらった。また、短時間であれば守衛室の近く(場外)の空きスペースに駐車して見に行ってもいいと言われたため、御厚意に甘え、車を置いて外から三冠馬メモリアルロードを見る。


京都競馬場 三冠馬メモリアルロード シンザン像(背面から撮影)
 シンザン像は後ろから見ることとなり、そばに展示してある有名なシンザン鉄(シンザン専用の特殊なカバーが施された蹄鉄)も見ることができなかったが、それはそれで仕方ないと諦めた。


10:08 京都競馬場 出発
 京都競馬場ステーションゲートやバス乗り場がある方へ。
 僅かな時間、脇に車を停車し、ライスシャワー碑を後ろから見る。


京都競馬場 ライスシャワー碑(背面から撮影)

 改めて、京都競馬場出発。

10:36 伏見桃山城運動公園 到着
 有料駐車場に駐車して散策。運動公園だけあって、野球の大会が開催されているようだった。




【伏見桃山城運動公園】
所在地・・・京都府京都市伏見区


伏見桃山城(模擬天守)
 かつて、「伏見桃山城キャッスルランド」という遊園地がこの地にあり、そこに建てられた模擬天守とのこと。
 遊園地は平成15年(2003年)に閉園。模擬天守も解体される予定だったが、地元の要望で残された。
 現在は耐震上の問題で内部には入ることができないし、立ち入り禁止のロープが張られていて近寄ることも出来ない。
 歴史的には「伏見城」として徳川家康が一時政務をとっていた場所でもあり、関ヶ原の戦い時に徳川家康の家臣である鳥居元忠がこの城を守っていたものの落城。この時城の大半が焼失。1602年ころ再建されたが、1619年ころ廃城。城の資材は二条城、淀城、福山城の建築に再利用された。

10:46 伏見桃山城運動公園 出発

10:50 桃山御陵駐車場 到着




【伏見桃山陵】(ふしみのももやまのみささぎ)
所在地・・・京都府京都市伏見区
別名・・・桃山御陵
被葬者・・・第122代明治天皇

 案内看板を見ると、すぐ隣が昭憲皇太后陵である伏見桃山東陵であること、更に、先ほど行った伏見桃山城運動公園の近くに桓武天皇陵である柏原陵があることが判明する。
 まずは明治天皇陵である伏見桃山陵へ参拝。
 大階段が本当にきつかったが、ここで走ってトレーニングしている人もいて、驚いた。


伏見桃山陵 大階段


伏見桃山陵(桃山御陵、明治天皇陵)
 参拝後、少し迷ったが、「ここまで来てすぐ隣にある昭憲皇太后陵をスルーするのはもったいない」と思い、そのまま歩いて昭憲皇太后陵へ行き参拝。




【伏見桃山東陵】(ふしみのももやまのひがしのみささぎ)
所在地・・・京都府京都市伏見区
被葬者・・・昭憲皇太后(明治天皇の皇后)


伏見桃山東陵(昭憲皇太后陵)


11:20 桃山御陵駐車場 出発
 再度、伏見桃山城運動公園方向へ。桓武天皇陵の近くには来たものの、またカーナビがあてにならない状態で、専用の駐車場が確認できなかったため、再度伏見桃山城運動公園の有料駐車場へ。

11:28 伏見桃山城運動公園 再度到着
 歩いて桓武天皇陵へ




【柏原陵】(かしわばらのみささぎ)
所在地・・・京都府京都市伏見区
被葬者・・・第50代桓武天皇


柏原陵(桓武天皇陵)
 平家を「桓武平氏」と呼ぶことから分かるように、平家(平氏)の始祖でもある。


11:45 伏見桃山城運動公園 出発

12:06 平等院有料駐車場 到着
 前回京都旅行では電車で宇治まで来た。




【平等院】(びょうどういん)
所在地・・・京都府宇治市
正式名称・・・朝日山 平等院
宗派・寺格等・・・単立(本山修験宗の最勝院と浄土宗の浄土院が交代制で共同管理している)
 前回(13年前)ここに参拝に来た時、本尊の阿弥陀如来を見てその素晴らしさに泣いてしまい、以降、仏教を尊重するようになった、思い入れのある場所。


平等院 鳳凰堂
 本尊 阿弥陀如来


平等院 鳳凰堂

 当然、鳳凰堂の内部拝観を申し込み、久しぶりに本尊の阿弥陀如来に参拝。ガイドさんが「柱には触らないで下さい」と注意しているにもかかわらず、靴を脱ぐ際に柱に手をついている不届き者がいた。
 平等院ミュージアム「鳳翔館」で見学や買い物をした後、平等院を出て、徒歩で周辺散策。





浮島十三重石塔

13:42 浮島十三重石塔を見た直後に、降雨のためいったん駐車場に戻り
13:55 雨が止んだため、再度散策開始




【宇治神社】(うじじんじゃ)
所在地・・・京都府宇治市
社格等・・・式内社(小)、旧府社
主祭神・・・菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと。第15代応神天皇の子)


宇治神社 鳥居(奥の建物は中門)




【宇治上神社】(うじかみじんじゃ・うじがみじんじゃ)
所在地・・・京都府宇治市
社格等・・・式内社(小)、旧村社
主祭神・・・菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと。第15代応神天皇の子)、第15代応神天皇、第16代仁徳天皇


宇治上神社 本殿


 駐車場に戻る途中で、宇治川の鵜飼小屋を見たら、鵜が翼を広げていた。


宇治川そばの鵜飼小屋


14:42 平等院有料駐車場 出発

14:46 宇治橋西詰のSイゼリヤ宇治里尻店駐車場 到着



宇治橋と紫式部像

14:56 宇治橋西詰のSイゼリヤ宇治里尻店駐車場 出発

15:40 セブンイレブン奈良般若寺店 到着
 おにぎりや日本酒の小缶を購入。
15:46 セブンイレブン奈良般若寺店 出発

15:50 奈良墓地公園三笠霊園 到着




【奈良墓地公園三笠霊園】
所在地・・・奈良県奈良市
 ここは、安倍晋三元総理大臣の慰霊碑「留魂碑」がある場所となる。一応管理事務所で慰霊碑の場所を訊き、売られていた花束を1000円で購入。慰霊碑は管理事務所から少し上っていった所にある分かりやすい場所にあった。


奈良墓地公園三笠霊園内 留魂碑(安倍晋三元総理慰霊碑)
 花束と、先ほどコンビニエンスストアで購入した日本酒の小缶を供える。「花と手紙以外は持ち帰ってほしい」という案内があったため、日本酒はその場で撒いて帰る。
 駐車場に戻り、先ほど購入したおにぎりで昼食。

16:17 奈良墓地公園三笠霊園 出発

16:32 奈良ホテル 到着(ここまでの距離 749.1q)




【奈良ホテル】
所在地・・・奈良県奈良市
 明治42年に創業した、「関西の迎賓館」とも呼ばれるクラシックホテル。皇族、各国王室、各国要人や著名人も宿泊する。
 13年前に1泊だけ宿泊して以来、「また宿泊したい」と思っていたので、今回は奮発して2泊することにした。
 チェックインして部屋に通された際、「もしかして、13年前と同じ部屋か?」と思ったが、後で調べたら13年前の部屋の向かいの部屋だった。
 ホテルショップで買い物。菓子やコースター、ステッカーなどを購入。13年前に購入したコーヒーカップと同じものが欲しかったが、形が変わってしまい現在のものはティーカップの形になってしまったとのこと。

 ラウンジで無料の飲み物をいただきながら時間を過ごす。父に電話をし、奈良ホテルにいること、桓武天皇陵に行ったことなどを話した。

 ホテルバー「The Bar」で飲む。13年前とはバーの中の配置が変わっていた。前回来た時は、わざわざ葉巻を持ってきて吸ったが、今回は荷物になるから持ってこなかったし、バーテンダーさんに聞いたら禁煙になってしまったらしい。
 つまみ・・・チョコレートテリーヌ
 1杯目・・・オリジナルカクテル「マントルピース」
 2杯目・・・ラガヴーリン16年 ストレート(チェイサーと一緒にグラスを倒してしまった)
 3杯目・・・ビッグピート(ブレンデッドモルト) ストレート
 他にあまり客がいなかったため、バーテンダーさんといろいろ話していたが、グラスを倒して酒をこぼしてしまうという大失態を犯す。
 大変恥ずかしく悔しい思いをしたが、自己責任。
 バー自体には満足し、「明日も多分来る」とバーテンダーさんに告げてバーを出る。
 隣のラウンジで休憩後、部屋に戻る。









 とりあえず、前半はここまで。
 後半に続く。

(このページは、令和5年10月8日にアップしました。)