平成30年5月13〜14日 成田旅行記


 きっかけは、今年の夏休みにどこへ遊びに行こうかと計画を立てていたことに始まります。
 5月上旬、ふと、「そういえば、成田山にしばらく行ってないなぁ。この夏、行ってみようかな。」と思い、千葉の成田山新勝寺のホームページを開いたのです。

 目に入ってきたのは「成田山新勝寺 開基1080年記念大開帳 4月28日から5月28日まで」の謳い文句。

 はい、決まりました。夏ではなく、絶対今月中に行こうと。

 しかし、以前知人が「5月の中旬に近くに行くかもしれないので、お会いしたいですね。」と連絡をくれた事もあり、日程が決まらなかったのです。そこへ例の知人からの連絡。「もしかしたら来月(6月)以降になるかも知れません。」。
 即、5月の13日〜14日で成田に行く計画を立てました。

 今回の目的は、何といっても「朝護摩を見ること」。そして、「3年前に参拝した時にもらったお札をお返しに行くこと」。


5月13日(日)
 この日は午前中まで仕事。仕事が終了した後、即準備をして13時過ぎ発の高速バスで新宿へ。
 新宿へは予定時刻の30分遅れで到着。すでに天気が悪く、バスタ新宿から新宿駅へ直で向かい、成田へ向けて出発。
 成田到着時は既にかなりの大雨。ホテルのチェックイン後、餃子の王将で餃子・麻婆豆腐・炒飯を食す。
 早めにベッドに入るが寝付けず、眠りに落ちたのは多分日付が回るころ。



5月14日(月)
 朝3時起床。準備をして、朝4時ころにはホテルをチェックアウト。近くのコンビニで洗面具や衣類を発送した後、成田山表参道を歩く。まだ薄暗いが、外人の集団が歩いていて不思議な感覚だった。
 午前4時半ころ、成田山新勝寺総門前到着。


成田山新勝寺 総門
 写真では明るく見えるが、実際にはまだ薄暗い。通行人も僅かだがいた。



成田山新勝寺 仁王門



仁王門脇にいた猫
 「何見てるのよぉ」って感じ。



成田山新勝寺 大本堂
 正面の柱は「大塔婆」といい、開基1080年記念で立てられるもので、本尊不動明王の手と繋がっている五色の紐(御手綱)が結び付けられている。ちなみに写真撮影後に係の人が賽銭箱を置いていた。
 本尊の不動明王は、弘法大師が自ら彫り上げたと言われており、大変霊験があるとされる。



三重塔



左・一切経堂、右・鐘楼



聖徳太子堂


 朝護摩が始まる午前5時30分までまだ時間があったので、3年前の参拝でいただいたお札を納めるために納札所へ。


納札所
 ベルトコンベアー式になっていて、お札を黒い床に置くと、ゆっくりと奥に移動していく。







 3年間ありがとうございました。


 朝護摩の受付を済ませ、大本堂へ。本尊不動明王が安置されている須弥壇には帳が下ろされていた。朝護摩開始とともに帳が上がり、大迫力の護摩が始まる。

 朝護摩終了後、10年に1度限定配布される御守「剣札守」やお札などをもらい、各お堂を巡る。



大師堂



釈迦堂
 江戸時代後期の本堂。



開山堂



光明堂
 江戸時代中期の本堂。



奥の院
 光明堂の奥にある洞窟。通常は祇園会の期間しか開扉されないが、1080年記念大開帳で、特別に公開されていた。



醫王殿(いおうでん)
 平成29年に建てられた、新しいお堂。薬師如来、日光菩薩、月光菩薩、十二神将が安置されている。



平和大塔


 平和大塔の寺務所で健康祈願の祈祷を依頼。隣の醫王殿で祈祷してもらった。


 祈祷後、光明堂に戻り、成田山新勝寺第一の霊宝「天国宝剣(あまくにのほうけん)」の加持をしてもらった。
 これは、1080年記念大開帳で特別にやっているらしく、鞘に納めて更に錦の袋に入れた状態の宝剣で肩や腰を押してもらい、魔を払うというもの。

 出世稲荷のお堂に行く。ただし、どうも僕は個人的に、お稲荷さんはなんとなく怖いと思っているので、お願い事はせず、敬意を表しに来たという程度で参拝しておいた(仏教系の稲荷の神「ダキニ天」は賞罰の激しい神様と言われているため)。

 境内を歩いていたところ、聖天堂があることを知り、ちょっと驚く。

 
聖天堂
 聖天(しょうてん)は現世利益の強い神様として知られているが、祀ることがとても難しく、過ちを許さないので、「聖天・ダキニに手を出すな」とまで言われている。ここでもお願い事はせず、敬意を表しに来たという感じの参拝にとどめた。当然、聖天像が祀られている厨子は閉められていた。


 再度、大本堂に戻り、「特別御印紋(不動明王の朱印を額に押してもらうという、特別大開帳にあわせたイベント)」を受けたり、記念に献花2口をお供えしたりして、午前10時からの護摩、続いて午前11時からの護摩を連続して見る。この2回は護摩の申し込みはせずに、見ていただけ。
 なお、午前11時からの護摩は大僧正猊下が執り行っていた。

 正午頃、成田山新勝寺をあとにし、参道を歩いて成田駅に向かう。途中、食事処でうな重を食べる。
 午後1時過ぎ、成田駅を出発。池袋へ行き、うろついた後、午後5時50分発の高速バスで帰る。






 今回の旅行はこんな感じでした。

 疲れましたが、楽しい参拝でした。前回は成田山公園の散策に時間をかけましたが、今回は成田山公園には行かず、ただひたすら参拝に費やした感じです。御守もたくさん買いました。

 正直、僕はこれまで成田山に行く予定を立てたのは今回含め4回だったのですが、そのうち2回はダメになっているのです。2回目は家族で行ったのですが、僕だけ体調不良になってしまい、成田山の駐車場の中で待機。3回目は行く直前で同じく体調不良になってしまい、旅行そのものを断念。
 2度あることは3度あるということで、今回はかなり用心していましたが、無事に終えることができました。

 あるお坊さんが、「関西の真言密教の聖地は高野山。関東の真言密教の聖地は成田山。」と言っていましたが、やはりそう言われるだけあって、成田山はすごいと思いました。

 また折を見て、成田山は参拝したいと思います。