令和4年9月 近畿旅行記 其の弐(19日〜20日)



 このページは、「令和4年9月 近畿旅行記 其の壱(17日〜18日)」の続きとなります。




●9月19日(月・祝)
05:00過ぎ 空が明るくなり始めた

 相変わらずの雨と風。
 ナビで次の目的地「玉置神社」までの道をルート検索するが、ルートを表示しない。つまり、通行止めになっておりルートを表示できないということだと薄々理解したが、行ける所まで行こうと考える。

06:15 道の駅 十津川郷 駐車場 出発

 玉置山の山頂近く(9合目)に位置する玉置神社までの道は、舗装はされているもののかなりの山道であり、ところどころ落石があったり小規模な土砂崩落の形跡があった。昔、ウィザードリィか何かのゲームで、パーティーが最下層に到着した際「君たちは、ここへ来たことを後悔し始めていた」などという不気味なメッセージが流れるという演出があったが、まさにそれを思い出してしまった。これまで数多く旅行をしてきたが、初めて感じる“差し迫った危険”。
 玉置神社は、「神様に呼ばれた者しか辿り着けない」と言われる神社だが、なんとなく「今回は呼ばれてなかったのか」と考え始めた。

06:50 玉置神社駐車場 到着
 山奥の神社だが、駐車場はかなり広い。




【玉置神社】(たまきじんじゃ)
所在地・・・奈良県吉野郡十津川村
社格等・・・郷社
主祭神・・・国常立尊(くにとこたちのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)
 熊野本宮大社の奥宮と呼ばれている。「神様に呼ばれた者しか辿り着けない神社」ということで有名。


玉置神社 参道入口の鳥居
 駐車場から撮影。
 豪雨&暴風。更に、神社の社務所が開くのは8時からという状態。
 一刻も早くこの山を下りないと、最悪命の危機、若しくは命の危機までは行かなくとも土砂崩落などによる道路障害で足止めが考えられたため、これ以上ここにいるのは無理だと悟る。
 リベンジならぬ「再挑戦・再参拝」を願って、撤退を決める。鳥居が見えているにも関わらず、鳥居をくぐることすらできなかった。


07:08 玉置神社駐車場 出発
  山を下る最中、地元の人若しくは神社の関係者らしき軽トラック、参拝客っぽい乗用車2台とすれ違う。

07:54 和歌山県田辺市に入る
 途中、結構落差の大きい滝があった。雨のためかなりの水量。
 後で調べたら「十二滝」という名前が付いた滝らしい。


十二滝
 雨も降っていたので車の中から撮影したのみ。


08:06 熊野本宮大社直近の「熊野本宮館」駐車場 到着
 ここまでで移動距離620.0キロメートル。


熊野本宮館




【熊野本宮大社】(くまのほんぐうたいしゃ)
所在地・・・和歌山県田辺市
社格等・・・式内社、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)=素戔嗚尊(すさのおのみこと)
 熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の三社は「熊野三山」と呼ばれており、全国にある「熊野神社」の総本社。


熊野本宮大社 参道入口の鳥居



熊野本宮大社 神門から見る本宮



熊野本宮大社 社殿
 幾つか社殿が並んでいるが、社殿には参拝順序がある。・・・が、今回は強い雨が降っており、正直、参拝順序を気にかけていられなかった。
 手前に幅広の社殿、奥に幅が狭い社殿が2つ、と、3つの社殿が並んでいるが、主祭神である家都美御子大神が祀られた本宮は奥から2番目の社殿。

 雨で靴の中まで濡れてしまう。

 参拝を終え、授与所で御朱印をいただき御守を買おうとするが、御守の種類が多すぎて迷ってしまった。

 徒歩数分の場所にある産田社へ。当初ここへの参拝予定は無かったが、御朱印をいただいたため参拝しておこうと思った。


産田社(うぶたしゃ)
 熊野本宮大社の境外社。伊邪那美大神の荒魂が鎮まる場所。

 続いて直近にある大斎原へ。


大斎原(おおゆのはら)
 ここは以前の熊野本宮大社鎮座地。明治22年の大洪水で社殿が流され、現在の場所に熊野本宮大社が移ったため、ここは旧社地となった。
 この鳥居は令和4年時点では日本一の大きさを誇る鳥居らしい。台風の影響で入口が閉鎖されており、中には入ることができなかった。

 徒歩で熊野本宮館へ。ちょっと中を見ただけ。


10:00 熊野本宮館駐車場 出発

 熊野本宮大社の末社「真名井社」へ。

10:02 真名井社入口 到着

 熊野本宮大社で御朱印をいただいたため、ここも参拝しようと思って立ち寄ったが、台風の影響で入口が閉鎖されていた。


真名井社(まないしゃ)入口
 熊野本宮大社の末社。御神体は井戸らしい。画像のとおり閉鎖されていて、これ以上は進入不可。

10:03 真名井社入口 出発

10:21 「瀞峡めぐりの里熊野川」という施設 到着

 買い物及び朝食。朝食は「熊野牛牛めし重(1600円)」。Tシャツや菓子を買った。

11:00 瀞峡めぐりの里熊野川 出発

11:04 道の駅 瀞峡街道熊野川 到着
 一時雨が止んだのでトイレ休憩及び荷物整理。荷物整理中にまた雨が降ってきた。

11:17 道の駅 瀞峡街道熊野川 出発

 本当はこの後、「桑ノ木の滝」という滝を観に行く予定だったが、風雨のため予定変更し熊野速玉大社へ向かうことにした。

11:32 トンネルを抜けるといきなり市街地になり、驚く
11:35 約20時間ぶりにコンビニ(新宮市のファミリーマート)を見て安堵する

11:39 熊野速玉大社駐車場 到着
 雨が小降りになる。




【熊野速玉大社】(くまのはやたまたいしゃ)
所在地・・・和歌山県新宮市
社格等・・・式内社、旧官幣大社、別表神社
主祭神・・・熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)=伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)=伊邪那美命(いざなみのみこと)
 熊野三山の一角。


熊野速玉大社 参道入口



熊野速玉大社 拝殿

 参拝中、正午のチャイムが鳴る。
 雨は降ったり止んだり。
 授与所で御朱印をいただき、御守を購入する。


12:15 熊野速玉大社駐車場 出発

 次の目的地「神倉神社」へ。

12:20 神倉神社駐車場 到着




【神倉神社】(かみくらじんじゃ)
所在地・・・和歌山県新宮市
社格等・・・村社、熊野速玉神社の摂社
主祭神・・・天照大神、高倉下命(たかくらじのみこと)
 熊野速玉神社からほど近い場所にある。
 はっきり言って、この日のハイライトはここ。


神倉神社 石段の参道入口と鳥居
 この神社は山にある巨岩が御神体で、拝殿に辿り着くまでに538段の石段を登らなくてはならない。
 僕よりも少し前に境内に入っていった年配の御夫婦がすぐに石段を降りてきたので「台風の影響かなんかで通行止めになっているんですか?」と訊いたら、「頑張って登ろうかと思ったけど、とても無理なので引き返してきました。」と言っていた。



神倉神社 鳥居から見る参道
 写真で見るよりも実際は急角度。僕も一瞬「登るのはやめようか・・・」と躊躇ったが、意を決して登り始める。雨はほとんど降っていない。

 登っている最中、ふと後ろを振り返ったら、とんでもない急角度。恐怖で足がすくむ。「これは見ない方がいい」と、後ろを振り返ったことを後悔する。
 傘を杖代わりにしたので、登ることに関しては幾分か楽だった。それでも、途中で何回休んだか覚えていない。



神倉神社 拝殿及び御神体の「ゴトビキ岩」
 「ゴトビキ」とは、新宮市の方言で「ヒキガエル」の事らしい。



神倉神社 拝殿から見る新宮市
 見晴らしはとても良い。晴れていれば素晴らしい景色なんだと思う。

 参拝を終え、石段を降りる際、滑って尻もちをついてしまった。ダメージは無し。
 自分自身に「慌てるな。時間に余裕はある。急ぐ必要はない。慎重に、慎重に。」と言い聞かせながら石段を下る。雨で濡れて滑りやすい石段は「滑り落ちれば命を落とす」と覚悟するのに充分な危険度だった。石段は真っ直ぐ垂直に降りるのは危険であり、斜めに降りなくてはならなかった。
 途中で小さな赤い物体が石段を動いていたので何かと思ったら、小さなカニが2匹逃げて行った。

 無事、下まで降りてこられホッとする。
 もし、ここに来るのが10年後、20年後だったら、石段を上るのを諦めていたかもしれない。まだ体力がある時に来れてよかった。


13:15 神倉神社駐車場 出発
13:17 ファミリーマート新宮千穂三丁目店 到着
 買い物
13:34 出発

 新宮駅周辺に来ると、一際目立つ中国風の建物があり、ここが目的場所の一つ「徐福公園」だと気づいたが、公園入口や公園併設らしき駐車場が閉鎖されていた。




【徐福公園】(じょふくこうえん)
 徐福・・・中国・秦の始皇帝の命を受け、不老長寿の霊薬を探しに出たとされる人物。日本に辿り着いたが、そのまま居ついてしまい秦には帰らなかったというが、まあ伝説上の人物と言ってもいいくらいである。新宮市は徐福上陸の地とされるが、諸説あるらしい。
 僕は別に徐福のファンでも何でもないが、「旅行先に歴史上・伝説上の人物のゆかりの地があるなら、せっかくだから行ってみようかな。」程度の好奇心で旅行の目的地とした。


徐福公園
 周りの風景と比べて明らかにここだけ異質。中に入れないように閉鎖されていた。


 車を走らせていると、新宮駅周辺に「阿須賀神社」という看板があるのが目につき、急遽参拝を決める。

13:43 阿須賀神社駐車場 到着




【阿須賀神社】(あすかじんじゃ)
所在地・・・和歌山県新宮市
社格等・・・村社
主祭神・・・事解男命(ことさかおのみこと)、家津美御子大神、夫須美大神、速玉大神


阿須賀神社 参道



阿須賀神社 拝殿

 境内にある「新宮市歴史民俗資料館」は風雨のため休館の札が出ていた。
 風は強いが、雨は降っていない。
 御朱印は通常のものの他、神代文字で書かれたものも3種類(各1000円)あったが、通常のもののみいただいた。


14:02 阿須賀神社駐車場 出発
14:06 新宮駅市営駐車場 到着

 徒歩で再度、徐福公園に行く。閉鎖している門から中を覗いてみただけ。

 徐福公園から少し離れている場所にあるらしい「徐福上陸の碑」を探したら、先ほど参拝した阿須賀神社の直近だった。徒歩で再度阿須賀神社へ行くが、境内からは徐福上陸の碑には行けず、境内を出てスマートフォンのナビ機能に従って碑を探す。

14:25 徐福上陸の碑 到着



徐福上陸の碑
 川沿いの堤防道路のような場所にある。「秦徐福上陸之地」と書かれている。近くには一般住宅がある。


 帰りに再度、徐福公園を遠巻きに見ながら駐車場へ。


14:43 新宮駅市営駐車場 到着
14:47 出発
14:48 SテーションHテル新宮 到着
 ここまでで移動距離659.9キロメートル。
 新宮駅市営駐車場とSテーションHテル新宮駐車場は隣接していたので、初めからホテル駐車場でもよかったかもしれないが、まあ、チェックイン前なので真面目に市営駐車場を利用した。15:00チェックイン予定なので、しばらく駐車場で荷物整理。

15:05 チェックイン
 まずシャワーを浴び、ホテル駐車場の一角にあるコインランドリーで洗濯。洗剤はホテルのフロントで購入した。乾燥機も使うが、乾燥時間が不充分だったらしく、やや生乾き。
 ホテルの部屋に備え付けの空気清浄機(?)の送風機能を全開にして洗濯物や濡れてしまった靴を乾かす。
 新宮駅前のローソンで夕食を買う(手巻き寿司、唐揚げ)。朝食のつもりでおにぎりも。
 台風14号の影響からか通信状況が不良で、スマートフォンがネットにつながらない。
 カバンの中を確認したところ、新品の寺院用集印帳が濡れてしまっていた。表紙の色が落ちて中の紙が汚損してしまう。まあ、新品なのでいただいた朱印は無いから良しとした。
 夕食後、いつの間にか寝てしまい、23:00ころに起きた。未だネット環境回復せず。
 明日の朝食のつもりで買ったおにぎり2つ、夜食で食べてしまう。
 テレビを見ると、奈良県十津川村で避難指示、京都府宮津市で避難指示(?)など、台風14号の影響が各地で出ているようだった。一日ズレれば僕も影響を受けていたと思う。


 この日の教訓
・ 人生には、諦めなくてはいけないこと、おとなしく引き下がらなくてはいけないことがある。
・ 神社仏閣には、社殿の参拝順序が決められている場合があるので、下調べをちゃんとした方がいい。
・ 自家用車で旅行するなら、替えの靴は必ず車に載せておこう(僕は載せておいた)。スニーカーとトレッキングシューズがあれば心強い。
・ 神倉神社の石段は本当に危険。体力に自信がない人や高所恐怖症の人は拝殿まで行くのは慎重になった方がよい。








●9月20日(火・休暇取得)
05:25 起床(5:00前には目覚めていたが、ベッド上でゴロゴロしていた)

 未だ通信状況は回復せず。
 昨日、神倉神社の石段で足を酷使したが、思ったよりもダメージは残っていなかった。

06:50 父に電話をかけ、無事を伝える
07:13 ホテル、チェックアウト
07:20 ホテル駐車場 出発

 次の目的地「熊野那智大社」へ。

07:35 新宮市の市街地を走行中、神倉神社が遠くから見えたため、「戻るのも面倒かな」と思いつつも結局良さげな撮影スポットまで引き返して写真撮影


新宮市街地から見る神倉山
 画面中央やや上にあるのが神倉神社。


08:00 那智山観光センター無料駐車場 到着
 表参道から行ったので、結構な石段を上がることになる。



那智山参道入口
 「昨日に続き、また石段を登るのか・・・」と苦笑い。しかし、神倉神社の石段とは全く違う、登りやすい安全な石段。

 運がいいことに晴れてきた。
 多分、参拝客としては本日一番乗り。




【熊野那智大社】(くまのなちたいしゃ)
所在地・・・和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
社格等・・・旧官幣中社、別表神社
主祭神・・・熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)=伊邪那美命(いざなみのみこと)
 熊野三山の一角。


熊野那智大社 一の鳥居



熊野那智大社 二の鳥居



熊野那智大社 礼殿
 なお、この写真は熊野那智大社に来たばかりの時間帯ではなく、飛瀧神社に行ってから再度戻った際(正午近く)に撮影したもの。



熊野那智大社境内 御縣彦社(みあがたひこしゃ)前 八咫烏銅像



熊野那智大社 御神木の大樟(おおくす)
 樹齢850年。なんとこの大樟、中が空洞になっており、有料で胎内くぐりが出来る。
 もちろん、胎内くぐりをやらせてもらった。



大樟に入る穴



大樟内部



大樟内部から出口を見上げた様子



大樟出口から内部を見下した様子


 隣接している「青岸渡寺」へ。




【青岸渡寺】(せいがんとじ)
所在地・・・和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
正式名称・・・那智山 青岸渡寺
宗派・・・天台宗


青岸渡寺 本堂
本尊・如意輪観音
 御朱印をいただき、般若心経のミニ経本等を買う。

 境内の別のお堂には若い女性の修験者がいた。


 ここからは、写真撮影の比重が高くなる。
 この旅行の大きな目的の一つ「那智の滝」が近づいてきたからだ。
 那智の滝は、華厳の滝、袋田の滝と共に「日本三名瀑」に数えられる。華厳の滝は3回ほど観に行っているし、袋田の滝は9月5日に観に行ったばかりである。これで日本三名瀑をコンプリート出来る。
 那智の滝にあっては、少し大きな写真サイズで掲載する。



青岸渡寺 三重塔と那智の滝
 三重塔と那智の滝が並ぶ構図は、日本を代表する景色の一つと言っていい。

 三重塔は内部拝観可能なので、登ってみた。昭和47年に再建された、鉄筋コンクリート造りのもの。

 歩いて那智の滝の滝壺がある「飛瀧神社」へ。青岸渡寺からはかなり歩くことになる。多分この道中で額を蚊に刺された。




【飛瀧神社】(ひろうじんじゃ)
所在地・・・和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
社格等・・・熊野那智大社の別宮
主祭神・・・大己貴神(おおなむちのかみ)=大国主神(おおくにぬしのかみ)
 那智の滝が御神体となっている。


飛瀧神社 参道入口


 境内には、カメラマンが複数いた。



飛瀧神社
 鳥居から御神体である那智の滝を参拝できる。



那智の滝
 一段の滝としては、落差は日本一(133メートル)。前日まで台風の影響で雨が降っていたはずなので、水量もある。


 「お滝拝所舞台」(有料)へ行き、延命長寿の霊験があると言われる水をいただいたり、舞台からの写真撮影をする。



那智の滝(飛瀧神社 授与所奥の「お滝拝所舞台」から見たもの)
 水しぶきは、かなりかかる。

 授与所で御守を購入。
 滝の素晴らしさに心惹かれ、離れがたかった。

 飛瀧神社を後にし、歩いて再び青岸渡寺へ。再度、三重塔と滝の写真を撮りまくる。








 比較的晴れた状態で素晴らしい写真が撮影できた。これだけで、今回の旅行は成功だったと思い満足感に浸れた。


 再度、熊野那智大社へ戻り、宝物殿を拝観。

 表参道から帰ることにし、途中の那智黒石製品専門店でニュー那智黒(那智黒石の粉末に樹脂を混ぜて作った合成石材)の筆立てを買う。


12:15 那智山観光センター無料駐車場に戻る
 荷物整理
12:38 那智山観光センター無料駐車場 出発

12:45 途中の土産販売・飲食施設「那智ねぼけ堂」 到着
 遅い朝食で、生まぐろ丼(1200円)を食す。
13:06 出発

13:12 ローソン那智勝浦浜ノ宮店 到着
 マスク、飲料、アイスクリーム(和歌山御当地アイス「グリーンソフト」)を購入。



和歌山御当地アイス(?) グリーンソフト
 あっさりした抹茶味で美味しかった。

 近くの山でヘリコプターが何か荷物を吊り下げて飛行しているのを見かける。

13:34 出発

 次の目的地「獅子岩」へ。

13:54 三重県入り
 海岸線を北東に向かってドライブ。
 獅子岩に近くなってきた時、「世界遺産 花窟神社」と書かれた看板が目に付く。

14:23 獅子岩 到着
 最初に入った獅子岩直近の駐車場は喫茶店の駐車場だったため、すぐに道路脇の広くなっている場所に移動。




【獅子岩】(ししいわ)
所在地・・・三重県熊野市
 高さ25メートル。車で30分ほど内陸に入った場所にある「大馬神社」の狛犬とされている。そのため、大馬神社には境内に狛犬像が無い(今回の旅行では大馬神社には行ってない)。


獅子岩
 国道42号沿いから見た状況だと、獅子の頭に見える。



獅子岩
 角度を変えて、砂浜から見るとこんな感じ。

 なお、近くには「神仙洞」という、人の横顔に見える岩もある。


神仙洞
 この岩も大馬神社の狛犬とされており、獅子岩が阿吽の阿、神仙洞が阿吽の吽とみなされている。


14:45 獅子岩 出発

 予定変更し、少しだけ引き返して花窟神社へ。

14:49 道の駅 熊野・花の窟 駐車場 到着
 隣接している花窟神社へ。




【花窟神社(花の窟神社)】(はなのいわやじんじゃ)
所在地・・・三重県熊野市
社格等・・・不明
主祭神・・・伊弉冉尊(いざなみのみこと)、軻遇突智尊(かぐつちのみこと)
 日本神話における神々の母・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の埋葬地、火の神・軻遇突智(かぐつち)の御陵と言われている。
 明治になってから神社となったが、それ以前は「墓所」という位置づけだったらしい。
 神倉神社のゴトビキ岩を「陽石」、花窟神社の磐座を「陰石」として、一対をなすと言われている。熊野における巨岩信仰・磐座信仰の象徴と言える。


花窟神社 参道入口



花窟神社 伊弉冉尊(いざなみのみこと)の埋葬地とされる磐座
 伊弉冉尊は、火の神である軻遇突智(かぐつち)を生んだ時に火傷で命を落としたという伝説がある。



花窟神社 軻遇突智(かぐつち)の御陵とされる拝所


15:16 道の駅 熊野・花の窟 駐車場 出発

 いつの間にか、紀勢自動車道に流入していた。

16:08 大紀本線料金所 通過
16:20 奥伊勢パーキングエリア 到着
 荷物整理。高野山普賢院で購入した御守が所在不明となる。
17:30 奥伊勢パーキングエリア 出発

18:01 安濃サービスエリア 到着
 フードコートで、松坂牛ステーキ定食(松)6000円強、(竹)3000円強で提供されていたが、さすがに手を出さなかった。
 遅い昼食で、フードコート朝熊で「大内山ミルク坦々麺チャーハンセット(1100円)」を食す。

 サービスエリア内のエネオスガソリンスタンドで、この旅行中2回目の給油。42リットルほど。

20:19 安濃サービスエリア 出発

21:07 草津パーキングエリア 到着
 仮眠をとる。
 仮眠中、足でクラクションを鳴らしてしまい焦る。
 パーキングエリア併設のセブンイレブンに入ったら、台風14号の影響で商品が入ってこないらしく、弁当、おにぎり、サンドイッチ、パンが売り切れ。
 静岡マスクメロンサイダーを買って飲む。

22:24 草津パーキングエリア 出発

 高速道路を走行するが、前・後ろ・対向車線にも車がほとんど走っておらず、自分が今いるのは走行してはいけない道なのではないかと不安になる。

23:20 京丹波パーキングエリア 到着
 ここまでの移動距離 990.7キロメートル。
 仮眠。外はかなり寒い。広い駐車場だが自分の他に車はほとんどいない。




 この日の教訓
・ 看板などで、目的地以外に気になる場所を見かけたら、迷うよりもまず行ってみよう。
・ 「面倒くさいから行くのはやめよう」は、後で後悔する可能性が高い。
・ 那智の滝は、とにかく素晴らしい。
・ 那智黒石製品は、本物の那智黒石を使ったものと、「ニュー那智黒」という那智黒石の粉末を樹脂で固めた合成石材のやつがある。
・ 例え夏でも夜冷え込む場合があるので、車中泊の時はブランケットを用意しておこう。




「令和4年9月 近畿旅行記 其の参(21日〜22日)」へ続く