平成29年9月7日〜9日 姫路・東京旅行記


 昨年(平成28年)は、2月に伊勢神宮に行きましたが、この年は予定外の出費がかさみ、他に旅行に行くことができませんでした。
 今年(平成29年)は、予定外ではありませんでしたが必要な出費がかなりあったため、「今年はどこにも旅行に行けないかもなぁ」と、半ばあきらめていたのです。

 しかし、この「旅行記」のコンテンツに何も更新がないのは悲しいと思い、ちょっと無理してでも年1回の旅行には行くべきだという結論に達しました。

 行き先については、かなり迷いました。東北(平泉)、高野山、姫路城、千葉の成田山などなど。
 迷いぬいた挙句、旅行費用や時間的なものから、「姫路城をメインとした旅行」に決定しました。




9月7日(木)・・・本来勤務日だが夏休みを取った
 自宅出発直前、鼻血が出て驚く(なお、旅行中、たびたび少量の鼻血が出て悩まされることになるが、服を汚したり行動不能になるほどの出血はなかった)。
 朝、佐久平駅から高速バスでバスタ新宿へ向けて出発。
 途中、寄居パーキングエリアで休憩したが、「星の王子さま」とのコラボテーマパークと化しており驚いた。
 昼過ぎ、10数分遅れでバスタ新宿に到着。バスタ新宿内のコインロッカーに荷物を預け、新宿の街をふらつく。
 寿司屋で昼食。鯛、ヒラメ、ハモ、えんがわ、シマアジ、大トロ、煮アナゴ、大トロ手巻き、和牛炙り4種を食す。
 買い物等はせずふらついていたため疲れてしまい、バスタ新宿に戻って、16時ころから19時まで待合室で休む。
 19時ころ、新宿駅東南口付近の讃岐うどんの店で夕食。かき揚げうどんを食す。雨が降る。
 バスタ新宿に戻って待機。22時30分、姫路駅行きの夜行バスに乗って出発。夜行バスの中は大してよく眠れなかった。
(※ この日は写真撮影はしていません。)






9月8日(金)・・・本来勤務日だが夏休みを取った
 どういう道を通ったか一切分からないうちに、朝6時ころ神姫バス神戸三宮バスターミナルに到着し休憩。
 朝8時ころ、姫路駅到着。


JR姫路駅北口


 荷物を持ったまま、姫路城に向けて徒歩で向かう(姫路城行きのバスもあったが、ここはせっかくだから歩いてみようと思った。)。


大手前通り
 日本の道100選にも選ばれている、姫路駅と姫路城をまっすぐ結ぶ道。非常にわかりづらいが、画像の中央に僅かに姫路城が見えている。


 15分程度で姫路城大手門前に到着。
 この姫路城、平成21年から始まり平成27年に終了した大天守保存修理工事のおかげで、「白鷺城」の別名にふさわしい白く輝く姿を取り戻したが、「白すぎるのではないか」という苦言もあるらしい。



姫路城
 日本近世城郭の代表とも言われており、世界文化遺産にも指定されている。大天守などはもちろん国宝。その他にも重要文化財となっている場所が多く、日本の木造城郭建造物としては最高のもの。



大手前通りの突き当たり、姫路城前交差点から撮影した姫路城大天守



姫路城内三ノ丸跡付近から撮影した大天守



入城券売り場付近から撮影した大天守



大天守のアップ


 入場は9時からだったので、入城券売り場前で待機。前から4番目だった。改札係員が他の客と世間話しているのを聞いたところ、この日は客が少なめ。姫路城は1日の入城者を1万5千人に限定しており、それを超えると床が抜ける恐れがあるのだとか。
 ちなみにこの日は非常に天気が良く、猛暑。
 入城時刻の午前9時直前、日本人にとってはなじみのある音楽「春の海(正月になると流れるあの曲)」が敷地内のスピーカーから流れだす。これでもかというくらいの日本アピールに苦笑い。

 9時、入城券を購入し入城。すぐに入城券売り場の脇にあったコインロッカーに荷物を預ける。



菱の門付近から撮影した大天守



いの門付近から撮影した大天守


 この大天守は内部登閣可能だが、外見から見る優美さとは裏腹に、内部は質実剛健。戦時の要塞としての機能が満載されている。



大天守五階内部



大天守六階(最上階)に鎮座する長壁(刑部)神社



大天守六階の窓から撮影した大手前通り(突き当たりがJR姫路駅)



備前丸西端付近から撮影した大天守



備前丸南側から撮影した大天守



お菊井戸付近から撮影した大天守
 手前右寄りの石柱で囲まれているのが、「播州皿屋敷」の怪談で有名な「お菊井戸」。





西の丸から撮影した大天守
 多分、姫路城の一番の撮影スポット。「撮影スポット」としての案内板もあった。



西の丸 百間廊下の窓から撮影した大天守


 姫路城を出る直前、コインロッカーから荷物を取り出し、入城券売り場の横にある姫路城売店で買い物。お土産とポストカード、刀型のネクタイピンなどを購入。観光地にたまにおいてある記念メダル自動販売機も発見。メダルを作成した。
 姫路城東側にある姫路神社に向かう。



姫路神社


 姫路神社で御朱印をもらう。植え込みの中に真っ白な猫がいて和んだ。



腹切丸付近から撮影した大天守





姫路城南東にある城見台公園から撮影した大天守


 大手門前にある観光客用の食事処で昼食。「官兵衛うどん」なるものを食す。具がたくさん載っていておいしかった。
 土産屋の店員にコインロッカーの有無を聞いたが、姫路駅か姫路城内だけだといわれた。
 近くに停車していたタクシーを捕まえて、姫路観光のもう一つの目的地「圓教寺」へ。
 タクシーの運転手曰く「圓教寺までは現在バスも通っているので、タクシーで行く人はずいぶん減ったんですよ。」とのことだった。
 15分程度で書写山ロープウェイ山麓駅に到着。タクシー代は2040円だったが、2000円ちょうどにまけてもらった。

 往復900円のチケットを購入し、書写山ロープウェイで山上駅へ向かう。
 山上駅から徒歩ですぐに志納所があり、通常の志納金500円か、摩尼殿近くのバス停までマイクロバスの往復送迎付きの特別志納金1000円かを選べる。体力に余裕があれば参道を歩きたかったが、既に疲労が蓄積しており、マイクロバスの往復送迎を頼んだ。



 書寫山圓教寺(しょしゃざん えんぎょうじ) ※書写山円教寺とも書く
 天台宗別格本山。中世には比叡山(滋賀県)・大山(鳥取県)とともに天台宗三大道場とされ、「西の比叡山」とも呼ばれている。西国三十三所のうち最大規模の寺院。深山幽谷の中にある巨刹で、平成15年のハリウッド映画「ラストサムライ」の他、数多くの映画のロケ地となっている。



圓教寺 摩尼殿


 摩尼殿から歩いて数分の所に大講堂・食堂(じきどう)・常行堂の3つのお堂がコの字型に集まった場所がある。



圓教寺 大講堂(右)、食堂(左)、常行堂(左端の庇のみ)
 映画「ラストサムライ」でもこの構図で出てくる。


 ここから歩いてすぐに開山堂を含めた奥の院がある。



圓教寺 奥の院 開山堂
 ここでは、珍しいチベット語の御朱印がもらえる(漢字で書くか、チベット語で書くか選べる)。


 ここで紹介した以外にもいろんなお堂があり、見どころ満載。本当に巨刹である。

 ちなみに僕は、「ラストサムライ」という映画自体はファンタジーだと思っており、ファンというわけではない。ここに来る直前に、一応「ラストサムライ」はDVDで見たが。映画の舞台になったからという意味の「聖地巡礼」ではなく、本来の意味での聖地巡礼、名刹巡りということを承知願いたい。

 摩尼殿近くまで戻り、「はづき茶屋」でアイスコーヒーを注文。しばらく休憩。
 15時過ぎにマイクロバスで志納所へ。山上駅からロープウェイで山麓駅へ行き、山麓駅から姫路城行きのバスに乗る。

 好古園前バス停で降り(バス運賃270円)、姫路城南西にある庭園「好古園」へ行く。庭園の撮影に勤しむ。






 好古園はいくつもの庭に分かれており、それぞれテーマが決まっている。松が主役の庭、竹が主役の庭など。

 大量の汗をかいたため、入浴したくなり、姫路駅まで戻る。姫路駅南東に銭湯があることを事前に調べておいたので、姫路駅のコインロッカーに荷物を置き、着替えと洗面用具を携えて銭湯「森の湯」へ。
 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で、「お風呂は命の洗濯よ」という名言があるが、この時は本当にそう思った。よく身体を洗い、髭を剃り、リフレッシュして姫路駅に戻る。

 さて陽も沈みかけた午後6時ころ、また僕は姫路城に戻ることにした。
 姫路城のコインロッカーに荷物を入れ直し、僕はカメラと三脚を持って、一見どこぞのカメラマンといういで立ちになった。そう、姫路城は夜間ライトアップがあるのだ。
 時間的には余裕はあったが、疲れには抗うことができず、大手門から中には入らなかった。城見台公園やその周辺からライトアップされた姫路城大天守を撮影する。





城見台公園から撮影した大天守
 安い三脚の上、レリーズなどの器具も使わなかったので、ボケてしまっている。


 普段旅行に行く時には三脚などは持ち歩かないのだが、今回ばかりは旅行の計画段階で「ライトアップされた姫路城を撮影したい」と思っていたので、わざわざ三脚を持ってきた。

 姫路駅前に戻り、駅ビル内の回転寿司店で夕食。鯛、鯛焼霜にぎり、玉子焼き、本マグロなどを食べたような気がするが、よく覚えていない。

 姫路駅のコインロッカーから荷物を取り出すが、その際、スマートフォンの充電コードを紛失したらしいことに気づく。コンビニエンスストアで新たに充電コードを購入。

 21時30分、姫路駅前から、バスタ新宿行きの夜行バスに乗って出発。このバスはかなり混んでいた。やはり、まともに寝れず。




9月9日(土)・・・休日
 朝7時前にバスタ新宿に到着。バスタ新宿のコインロッカーに荷物を預け、朝の新宿の街を散歩。
 東京都庁に行ってみる。


東京都庁第一本庁舎



東京都庁第一本庁舎正面玄関
 休日だったので、ここからは入れなかった。


第一本庁舎玄関ロビーのオブジェ


まず、地上45階の北展望室へエレベーターを使って上がってみる。



皇居方面を撮影(北展望室からなのか、南展望室からなのかは忘れた)



都議会議事堂を上から撮影(北展望室からなのか、南展望室からなのかは忘れた)


 少し見学した後、次に南展望室へ。
 南展望室では、室内中央にあるカフェが開いていたので、遅めの朝食を食べた。



ハヤシライス(ドリンクセット)1300円
 非常に美味。贅沢な朝食だった。


 多分北展望室だったと思うが、観光地用記念メダル自動販売機があったので、姫路城に続きここでも記念メダル作製。
 特に買い物はせず、新宿駅方面に戻る。



東京都議会議事堂


 11時30分ころ、疲れがピークに達したため、新宿市街地内の漫画喫茶に飛び込み、個室で3時間横になる。
 14時30分ころ、新宿の焼肉屋で遅い昼食。1人前ずつ良い肉を4種類注文(タン、カルビ、ロース、ハラミ。すべて和牛。)。美味。

 新宿の東急ハンズをうろついていたら、有名な筆耕家が「色紙に好きな文字を書く」というイベントをやっていたので、このウェブサイトの名前「孤鷹庵」の文字と、好きな言葉を書いてもらった。もちろん有料だが、むしろ「安い!」と思える金額だった。もっといろいろ書いてほしかったが、書いてほしい言葉がこれ以上は急に思い浮かばなかった。



小色紙サイズ。額は翌日、地元の画材店に行って購入したもの。


 19時35分、バスタ新宿を出発し帰路に就く。
 22時前に自宅到着。




 ・・・と、まあ、こんな感じの二泊三日でした。

 いや〜、姫路城と圓教寺、良かったです。目の保養になりました。
 しかし、疲れました。このページを作成している今も、ふくらはぎがパンパンに張っています。しかも、かなり日焼けしてしまったし。
 思わぬ成果として、有名な筆耕家にこのウェブサイトの題字を書いてもらえたのは大きかったですね。

 ああ、ちなみに、無くしたとばかり思っていた充電コードは、帰宅後、バッグの中からあっさり発見となりました。


 さて、おそらくこれで平成29年の旅行は終了です。少なくとも、「旅行記」に載せるような旅行はもう予定していません。
 来年はどうしようかな。高野山か平泉のどちらかだと思いますが。



 ※ このページは、平成29年9月10日に作成しました。