ミツバチを勉強する
                         遠藤英實 作   0 はじめに   1 役割分担   2 雑知識   3 ミツバチダンス   4 巣の崩壊   5 崩壊について考える   6 アリも少し勉強する   7 終わりに 0 はじめに ミツバチ(蜜蜂)とは、ハチ目・ミツバチ科・ミツバチ属に属する昆虫の総称で、 世界に9種が知られる。日本には、セイヨウミツバチ(以下ミツバチと略記)と トウヨウミツバチ(日本にいるのは亜種ニホンミツバチ)の2種がいる。 とくにセイヨウミツバチは全世界で養蜂に用いられており24の亜種が知られている。 日本産の2亜種はミツバチダンスをするが、セイヨウミツバチやトウヨウミツバチ の他亜種がミツバチダンスをするかどうかは私には分からない。(資料がなかった。) よく見かけるマルハナバチやスズメバチはしないのだそうだ。 「ミツバチダンス」というのは、私も子どもの頃から耳にした。 「ミツバチの巣の崩壊現象」は、10数年位前から発生しだしたようだが、大人でもあまり知らないのではなかろうか? この二つを並べてみると、(次項の役割分担を入れると三つ)大いに興味が沸くのである。 以下、ミツバチについての駄文! 1 役割分担 役割は、以下のようであるらしい。   女王バチが卵を産み、自分で世話をする。(他に誰もいないから。)   成虫(働きバチ)が現れると、女王バチの仕事を肩代わりしていく。    女王バチの仕事はやがて産卵だけとなる。   仕事の種類は、     女王バチの世話、卵・幼虫の世話、蜜・花粉の収集及び蓄え、     巣の工事・防衛・掃除   巣は3D構造になっている。    このことは、仕事の分担、効率化の面で重要らしい。    例えば、ミツバチダンスは巣の入り口近くで行われる。   女王バチ(候補)は数回交尾するらしい。    つまり、雌(子ども)もその数だけグループ(派閥?)に分かれるわけで、    その結果、    「グループ単位で得手・不得手がでてくる。それを考慮して仕事の分担が    自然になされていく。」    なる解説があったが、勿論データの裏付けがあるわけではなかろう。    こういう主張は、自然科学か思いつきかの区別がつかないので困る。   未熟な若年、経験・体力のある壮年、衰えた老年    の別はあるだろう。    そして、それに応じて仕事の分担も変わっていくということは、    十分ありそうである。    但し、巣の密集した状況を観察しても(ウェブサイトで幾らでも眺められる)、    どういう仕事をしているのか、仕事をせずサボっているだけなのか等    ちっとも分からないのである。   特に、衰えた老年の取り扱いが分からない。    人間のように、長老或いは先輩として尊敬されるわけではなかろう。    ミツバチならぬハキリアリの例だが、死骸を無造作に巣外に捨てていた。    そこには死骸が山のように溜まっていた。    年寄りは殆どゴミ扱いではなかろうか? 2 雑知識   ミツバチの女王蜂は、寿命の長いもので3〜4年といわれている。    従って、巣の寿命もそれだけということになるが、    分蜂という仕組みがある。    群れの規模が大きくなり過ぎると、新女王に後を譲り、    旧女王は(例えば)3割位を引き連れて新しい巣に移るのである。    そうすると、古い巣は永続することになりそうだが、そうはならないようだ。    ダニが蔓延って住めなくなるらしい。   ミツバチには、蜂球(ほうきゅう) という特技がある。    分封蜂球は、旧女王バチが新居に移転する時に固まりになる。    塊になって身体を震わせて熱を生み出し、巣を一定の温度を保つ。    ミツバチは熱帯生まれだから、寒さには弱いらしい。    更に、特にニホンミツバチには、熱殺蜂球という必殺技がある。    天敵オオスズメバチが襲ってきたら取り囲んで蜂球をつくる。    内部は48℃に達し、オオスズメバチは46℃位で死んでしまうが、    二ホンミツバチは50℃近くまで大丈夫なのである。    セイヨウミツバチは熱殺蜂球を知らないのか出来ないのか、1匹ずつ闘って    玉砕するのである。だからセイヨウミツバチは人間が守ってやらないと、    日本から駆逐されてしまう恐れがあるらしい。   一つの巣の個体数というのが良く分からない。    2〜3万匹という解説もあれば数100匹という解説もある。    もう家畜になっているわけだから、母集団という概念では捉えきれず    従って統計的な個体数の概念も無意味だろう。    だから、サンプリング調査も全く無意味であると思う。    サンプリングデータが母集団(=全体)を反映する保証など全く無いからだ。    例えその母集団を反映したとして、他の母集団との関係は分からない。 3 ミツバチダンス オーストリアのフリッシュは、ミツバチダンスの研究で 1973年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。 だから当時は子どもでも名前くらいは知っていたけれど、 どうして“この研究”がノーベル賞に値するのか、私には良くは分からなかった。 選定委員会も、(世間のこのような風評を気にしたのかどうか分からないが) この研究には関係がない他2名にも与えている。 今では、この研究の凄さは私にも良く分かる。                ** 閑話 **     単独受賞か複数受賞かというのは、(勿論どちらも偉大ではあるが)     価値は相当違うらしい。     だから、利根川進さんの単独受賞はスーパースター級偉業ということになる。     ワトソン、クリックの研究は複数人受賞でもスーパースター級偉業だろうが、     もう一人の女性科学者、ロザリンド・フランクリンにも与えるべきであった。     が、残念ながら癌で亡くなっていた。実質的に殉職である。     代わりに、もう一人研究所の管理者が貰っていた。     彼の功績は、ロザリンドの研究成果を二人組に渡しただけ!     ワトソンが、「彼女の研究は関係がない!」などと不届きな言辞を弄したらしい。     つまり、ロザリンドの研究がなければ自分たちの業績もなかったということを     返って自己暴露したのである。ワトソンは性格が悪いのである。     それにしても、ロザリンドの家族は無念だったと思う。     ******************************* ミツバチダンスを自分なりに総括する。    収集バチが新しい蜜源を発見すると、巣に戻ってきて仲間にその場所を教える。    その教え方が、不思議というか驚天動地なのである。    「戻ってきて“発見フェロモン”を撒き散らし仲間の関心を集め、     また飛び立つ。関心のある仲間が追随する。」    というのなら、それ程不思議ではない。    私でも良く分かるから、少なくともノーベル賞はない。    ところが、蜜源の発見バチは    「その位置を、距離と方向という抽象的な二つの概念に分解し     仲間に伝える。」     のである。    仲間は逆に、    「二つの抽象的な概念を統合し、その場所を目指して飛び立つ。」    のである。    その後の研究で、     距離は、    「視覚的な流れ=飛行中にどれだけ景色が変化したか」を尻振り運動によって、    その段階の程度(遠く、やや遠く、普通、etc)を示し、     方向は、    「太陽光に含まれる紫外線の波長域の偏光の向きを利用して、    太陽と蜜源との角度を、    鉛直方向と尻振りバチの運動方向との角度に置き換えて伝える」    らしい。    ついでに、指示時間の長短によって、新しい蜜源の価値(量、質)     を知らせてもいるらしい。つまり、価値が低ければ短時間、高ければ長時間     ということになる。仕事がないハチは低価値でも駆けつけることになる。     それにしても、研究が深まれば深まる程、我々素人にも一層、     “ホントかな?”と思えてくるのである。    情報の伝達経路も明らかになってきて、     送り手は       視覚情報、嗅覚情報 ―>キノコ体 ―>脳領野(情報の分解)        ―>運動神経 ―>ミツバチダンスへ     受け手は       視覚情報、嗅覚情報 ―>キノコ体 ―>脳領野(情報の合成)       ―>運動神経 ―>目的地に向かう、或いは無視    研究者が大変な苦労をされているのは理解出来るけれど、     やっぱり理解出来ないのは、     どうしてミツバチだけこのような複雑な伝達方法をとるのか     ということである。     例えば、賢い犬にこの方法を教え込んだとする。     つまり草原で、       ・方向はそちらに頭を向ける       ・距離は、咆哮の回数     と教え込んだとする。     結局、犬は全く覚えられないのではなかろうか?     最後までキョトンとしているのではなかろうか?     伝説的な名犬、九重連山の平治号でも無理だったと思う。     人間はどうなのだろう?     学校で教えられなかったら、このような抽象的概念の操作など     死ぬまで無縁なのだろうか?    このような伝達方法を行うのは、     人間を除いてミツバチとクジラ類だけなる解説があった。     しかしながら、種間の情報伝達は、多分どの動物でも行われている。     例えば、オオカミの遠吠えも然りである。     クジラとの違いは、伝達媒体が海水か空気かだけである。     外国産のホタルの雌には、異種のホタルの雄に点滅信号を送り、     近づいてきた雄を喰ってしまう猛者がいるらしい。     これとても、(目的は大分違っても)情報媒体は光ということである。     クジラやオオカミと何ら違わないのではないか?    二つの抽象的情報に分解し、そして合成する、     ミツバチよ、汝は何者なりや? 4 巣の崩壊 2006年10月、巣に帰ってくるはずの働きバチが戻らず、 400箱の巣から働きバチが消え去り、死骸も見あたらなかった。 これが、CCD(蜂群崩壊症候群)の発端である。 次の年は、全米35州にまで被害が広がり、行方不明の個体は150万匹〜200万匹。 ミツバチのコロニーの全滅、消失自体はそれほど稀なことではないらしいが、 CCDの場合のように、 働きバチが巣に戻れなくなってコロニーが崩壊するというのは はじめての事例らしい。 特徴として、    コロニーが崩壊するまでの経過が性急なこと    被害が広範囲で甚大なこと    空になった巣の中に花粉やはちみつが残されたままであること    最初の事例から2年以上が過ぎているのに原因がはっきりしないこと    ミツバチの死骸が、巣中、巣の周りに殆ど残されていないこと     (或いは全くないこと)    崩壊が進行しつつあるコロニーの女王蜂は     いつも通り産卵を続けていて健康らしいこと     (とは云っても、世話するハチがいないのだから遠からず死んでしまう。)    残された若い働きバチの方は養蜂家が餌を与えても食べようとせず     食欲も大きく減退していること     (多分、面倒を見てくれる先輩がいなくなったから。) 原因として取り沙汰されていることは、    原虫やダニの寄生とそれらによる感染症の媒介    ウイルス感染症     発症したほぼ全部のコロニー(96.1%)で見つかった唯一の病原体は     ヘギイタダニによって媒介されるイスラエル急性麻痺ウイルス(IAPV)     であるとの報告。     なお日本では、チヂレバネウイルス、カシミール蜂ウイルスなど     7種であるとの報告がある。これはCCDとは直接関係はない。    米国流農業大資本のやり方     ・殺虫剤など、農薬による中毒     ・害虫予防目的の遺伝子組み換え農作物の花粉による影響     ・越冬用人口蜜の原料としての遺伝子組み換えトウモロコシの利用     ・ミツバチの過重労働への誘導      つまり、大規模な単一種栽培農場で集中的な交配を行わせることで      働きバチが過酷なストレスを受ける。     ・ミツバチへの遺伝子操作(変異や欠損の発生)    携帯電話などの電磁波の帰巣本能に対する影響    ミツバチの自然回帰本能によるもの(後述) 5 崩壊について考える 「発生は明確だが、その原因は不明」というのはいつまでも気持ちが悪い。 その特徴から、原因が考えやすいと私は思う。 米国流農業大資本のやり方は凄まじいらしい。  丈夫で有能な働きバチを作ること、  衰えた年寄りは速やかにパージすること、  効率本位の環境(花、時期)を作ること、  その為の資金に糸目をつけないこと、 を至上命令として驀進するのである。 どんな生命でも死にたくはないのであるから、 (遺伝子はそう考えているのだから)、 当然働きバチも働きながら(或いは死ぬ一歩手前で)、長生きする術を考える。 働きバチの特性から、それが巣からの逃避であると考える。 離れれば離れる程良い。が、遅すぎた 巣に戻ってこないハチは早晩(次の日には?)死ぬらしいから、 死骸は遠くの各所に散らばり直ちにシデムシなどに食い荒らされる。 病気説なら、死骸は巣中、巣の廻りに多い筈だ。 巣中で死ねば他のハチが巣外、或いはゴミ部屋に捨てるだろう。 (ハキリアリのように。) ところが、周囲に死骸が見当たらない。 (統計学を持ち出すまでもなく)これは異常なことなのである。 私は、「 米国流農業大資本のやり方」に思いを巡らす。 ちょっと脱線するが、ミュージカル映画メリー・ポピンズで チム・チム・チェリーが歌われる。                ・        煙と灰を友として 一日働き続けても         広い広い世の中に こんな呑気なことはない        足の先から頭まで 煤を被って真っ黒け        それでも行く先行く先で 煙突掃除は大歓迎        わたしの住まいは雲の中 煙うずまく煙突の        星の間近い天辺は ロンドン塔よりまだ高い        なんて素敵な その眺め エンゲルスは著書、「イギリスにおける労働者階級の状態」で 子どもたちの煙突掃除の仕事の悲惨な実態を述べている。 今の我々でも容易に想像できることだが、 子ども達は肺の病気(肺炎、肺結核、肺癌)に侵され 殆ど数年も生きられなかったのだそうだ。 何が、“なんて素敵な その眺め”だ!!! イギリスの資本家なら、流石に人間相手だから考え直しただろうが、 今のアメリカの農業資本は、ミツバチ相手だから今も猛進しているに違いない。 日本のニホンミツバチの養蜂家が面白いことを云っていた。 「ニホンミツバチは、暑さに弱いらしくすぐ逃亡してしまう。  ここ数年は飼うのにとても苦戦している。」 とは云っても、怒っているわけではなく愛情をもって溢しているのである。 暑さが、CCDの原因というわけでもないだろうが、 愛情の欠落は重要であり、 そういう意味ではやはりアメリカの農業資本のやり方は間違っている。   6 アリも少し勉強する アリも勉強してみた。 以前、   「働かないアリに意義がある」 長谷川 英祐(KADOKAWA) を読んだ。 (もっとも、これに登場する「二八の法則」とか「パレートの法則」とかいうのは、  私もその前から耳にしていた。) 氏のこの著作には、例えば、   ・7割ほどのアリは巣の中で何もしていない   ・働きアリの2割ほどはずっと働かない なる主張がでてくるが、 この数値の根拠(つまり生データと算出過程)が分からない。 氏がウェブサイト  https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48850 でも解説していて、こちらの方が便利なのでこちらを使う。 以下引用、  ***********************************    「150匹の働きアリがいるシワクシケアリの巣を8つ用意し、     全ての個体に異なる色の組み合わせで印をつけ、個体識別できるようにして、     朝昼夕の日に3回、全ての個体が何をしているかを1ヵ月間観察した。        ・            そこで、観察総数(72回/匹)に対して労働を何回やっていたかという     「労働頻度」を各個体について計算すると、     その値は大きくばらつき、労働頻度ゼロ(全く働かなかった)のものから     労働頻度1(全ての観察で働いていた)までいることがわかった。        ・     3コロニーでよく働く方から30匹、4コロニーで働かない方から30匹の     働きアリを抜き出し、新たな巣を作ってもう1ヵ月同じ観察をした。     すると、どちらのグループでも、労働頻度の分布は元々の巣と同じようになった。        ・     つまり、働かないものだけ取り出したグループでは働くものが現れ、     働くものだけ取り出したグループからは働かないものが現れたのだ。        ・     両グループ内には、最初よりは小さいかもしれないが閾値の分散が残っており     比較的閾値の低い個体が働き出した、        ・     あるいは比較的閾値の高い個体が働かなくなった、という解釈ができた。     「二八の法則」は本当だった。 ************************************* このサイトに書かれているのはこれだけだが、 原論文には、元データ及び計算過程が記述されているのだろうか? 記述されているのなら読みたいが、私は学会員ではないので入手不可能。 入手出来たら多分読めると思う。こういうのは、ちっとも難しい数学・統計学ではない。 熱心な蟻好事家(別人)がいて、そのサイトを楽しむことが出来る。   https://www.youtube.com/watch?v=g-6AjJJhmAY&list=PLmUUlzlyYicH4I-CuyiPie3-w6xShShCM&index=439   https://www.youtube.com/watch?v=PAnFxL7vchg&list=PLmUUlzlyYicH4I-CuyiPie3-w6xShShCM&index=365            ・ この好事家のサイトを見る限り、 そもそも蟻達が何をしているのか皆目分からないのだから、 「働いている/怠けている」のデータなんぞ取りようがないように私には思える。 (どっちにも取れる!) 更にこの好事家の調査によれば 働き蟻の睡眠は 100回/日 とのこと、つまり頻繁に寝ているのである。 それなら益々、働いている/怠けている なんぞ分からないではないか? そうなると(私にも経験があるが)、 都合の良い結論に引きずられてしまうのである。 長谷川氏は「反応閾値モデル」を提唱している。 「仕事への反応の早さ遅さをキーにした理論」だが、 ミツバチなら複数の父親の存在によって、説明出来るらしい。 つまり、父親の、早い/遅いが、娘たち(働きバチ)に遺伝するということらしい。 ホントかな? 長谷川氏の仮説    「蟻でも全体をみれば勿論早い/遅いがあるが、     小部分は一定と見なせて、そこは同じ行動。     しかしながら、小部分を取り出して拡大して見れば     早い/遅いは現れて、仕事振りにも反映される。」 だからどんな小部分をピックアップしても「反応閾値モデル」は有効だと 云いたいのだろうが、ピンとこない人もいるだろう。 小さくしたら最早誤差になってしまう。 この調査は追跡調査(コホート調査)である。 つまり、その都度独立にランダムサンプリング調査(/全数調査)を行っているのではない。 蟻に識別コードをつけて追跡していくのである。 疫学での追跡調査はイメージも湧くが、あの密集した蟻の追跡調査なんて想像を絶する! 長谷川氏はコンピュータ・シミュレーションを行っている。 このシミュレーションが曲者である。 これは本来観察データ・観測データに基づいて構築されるべきモデルである。  本質的ではないと思う部分は除く  自分が興味ある部分を抜き出す  骨格を残して簡略化する。 自由自在なのだが、基づくべきデータがないのなら何をしようと所詮お遊びであり、 おずおずと持ち出すべきモデルである。 (これは以前、クロヒカゲの“研究者”にも申し上げた。) 以下は別蟻好事家の動画である。    https://www.youtube.com/watch?v=jneqCSNa7H8 実に可笑しい。私もこういう画像は撮りたいものだ。 是非ともご覧あれ! 7 終わりに 「米国流農業大資本のやり方」を批判したけれど、 アメリカだけが「世界の悪者」と云っているわけではない。 アメリカがやれば、どうせ世界中の資本家はすぐ真似をするからだ。 それにアメリカには言論の自由があり、批判勢力が活躍出来る。 また、「懲罰的損害賠償」というのがあり、 これは「例えば一国民の100万円は大企業の1億円に相当する」 という考え方である。 “大企業にも100万円の罰金”なら全く懲罰にはならない。大企業の遣りたい放題だ! (もっとも、変な判決もあるようだけれど) 今は中国の方が危険である。 国内に批判勢力を許さないし、「国家資本主義」が遣りたい放題だ。 「間抜けな国家資本主義だから害がない」なる珍妙な“学説”があるそうだ。 間抜けだろうが狡知だろうが、危険には変わりない。 それに、脱線した列車を穴を掘って埋めて間抜けもヘチマもなかろう! 中国の「一帯一路」も、自国の  ・人口対策 ・砂漠化対策 ・途上国からの収奪構造の総仕上げ  ・共産主義の再編 だ。 日本には、     “金を出せ! 技術を出せ! 収奪に手を貸せ!” ということだろうが、断じて屈してはならぬ。 新型コロナを、“塞翁が馬”として 明確に不参加を表明すべきである。共産主義と対決すべきである。 フランシス・ベーコンは、 “知識は力なり” なる言葉で有名だが、 他にもいろいろな言葉を残しているようだ。 例えば、 “政治家が上品になると、その国は衰える” だって! 確かに明治時代は、政治家は下品で国も発展したが、 今の中国も然りと云える。 もっとも明治の政治家は皆、品性下劣だったというわけではない。 例えば、江藤新平は立派だった。 今の中国にも、立派な人は沢山いるだろう。 ティータイム(その1) 「不思議なシマヘビの物語 (野川で出会った“お島”)」
ティータイム(その2) 「ミノムシ 《皇居外苑北の丸公園の蓑虫》」
ティータイム(その3) 「ゴイシシジミ讃歌」
ティータイム(その4) 「空飛ぶルビー、紅小灰蝶(ベニシジミ)」
ティータイム(その5) 「ヒメウラナミジャノメの半生(写真集)」
ティータイム(その6) 「蝶の占有行動と関連話題」
ティータイム(その7) 「ヒメアカタテハの占有行動」
ティータイム(その8) 「オオウラギンヒョウモン考」
ティータイム(その9) 「ヒメウラナミジャノメの謎」
ティータイム(その10) 「コムラサキ賛歌」
ティータイム(その11) 「散歩しながら動物行動学を学ぶ」
ティータイム(その12) 「”お島”ふたたび」
ティータイム(その13) 「オオウラギンヒョウモン考(再び)」
ティータイム(その14) 「謎の蝶 ヒメアカタテハ」
ティータイム(その15) 「我が隣人 ヒメアカタテハ」
ティータイム(その16) 「オオウラギンヒョウモン考(三たび)」
ティータイム(その17) 「姿を顕さない凡種、クロヒカゲ」
ティータイム(その18) 「微かに姿を顕したクロヒカゲ」
ティータイム(その19) 「不可解な普通種 ヒメジャノメ」
ティータイム(その20) 「散歩しながら動物行動学を学ぶ ― 蝶の知的生活―」
ティータイム(その21) 「オオルリシジミを勉強する」
ティータイム(その22) 「集結時期のヒメアカタテハを総括する」
ティータイム(その23) 「毒蛇列伝」
ティータイム(その24) 「東京ヘビ紀行(付記 お島追想)」
ティータイム(その25) 「ヒメアカタテハやクロヒカゲの占有行動は交尾の為ではない(序でに、蝶界への疑問)」
ティータイム(その26) 「ヒメアカタテハの越冬と発生回数」
ティータイム(その27) 「鳩山邦夫さんの『環境党宣言』を読む」
ティータイム(その28) 「蝶の山登り」
ティータイム(その29) 「蝶の交尾を考える」
ティータイム(その30) 「今年(2019年)のヒメアカタテハ」
ティータイム(その31) 「今年(2019年)のクロヒカゲ」
ティータイム(その32) 「蝶、稀種と凡種と台風と」
ティータイム(その33) 「ルリタテハとクロヒカゲ」
ティータイム(その34) 「ヒメアカタテハ、台風で分かったこと」
ティータイム(その35) 「「蝶道」を勉強する」
ティータイム(その36) 「「蝶道」を勉強する 続き」
ティータイム(その38) 「「蝶道」を勉強する  続き其の2」
ティータイム(その39) 「里山の蝶」
ティータイム(その40) 「岩手の蝶 ≒ 里山の蝶か?」
ティータイム(その41) 「遺伝子解析、進化生物学etc」
ティータイム(その42) 「今年(2020年)の報告」
ティータイム(その43) 「徒然なるままに 人物論(寺田寅彦、ロザリンド・フランクリン、木村資生、太田朋子)」


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