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■　元GARO・堀内さんへの手紙　■ 　　　　　　2014.12.11　　16:02

「GARO」という、７０年代に活躍したロック・グループの
通称「Mark」、堀内護さんが、つい先日の１２/９(火)の午前３時９分、癌のため永眠されたというニュースが届いた。

詳細は、現在の堀内さんの取り巻きが随時、公表していくだろう…特にふれる気もない。

堀内さんと、最後に電話で会話したのは今年の９月下旬の夜。
病気のことは何も言ってなかった。
ただ、「むかし一緒に作った曲を、ぜひ一緒に世に出そうよ！」…その言葉しか印象に残っていない。
久々にお互い聴いてみて、「これ、イイよね♪」って、特に堀内さん、盛り上がったてたよね。

「近々、また呑みましょうよ」って言うと、
「いまね、呑めないんですよ～　でも、近々絶対に会おうよ！」… と、しゃがれた声で楽しみにしてたみたい。

…　結局、お互いの都合がつかず…だった。

堀内さんとは、知り合った時から、「普通の友人」としてだった。
もちろん、「GARO」を知ってたし、好きなグループだったし、1ファンとしてソロ・ライブに伺ってもいた。

堀内さんとの出会いは、こうだった。
「このジョージ・ハリスンも使ってたハープトーン、売ろうかなと思ってるんだよね」
「あ、元楽器店にいたんで、良かったら取次ぎましょうか？」
これが、友人としてのスタートだった。

当時、堀内さんは江戸川区に住んでおり、当時の愛車・白いRX-7(オートマチック)で自宅に案内もされた。
大きな２階建ての一軒家で、案内されたリビングは…２０畳ほどあったと思う。
「ここで、トミーと、ガロ復活ライブの練習してたんですよ～」
堀内さんはそう言って、お手製コーヒーをもてなしてくれたよね。

で、楽曲録音の雑談になった時、
「自宅スタジオ、見ていきません？」
そう言って、２階へ案内されたよね。

「どう？ここで、こんな録音してるなんて思えないでしょ？」
そう笑って、堀内さんに案内された部屋は、６畳間を縦半分にしたような細長い３畳程度の部屋だった。
録音機材は、オープン・リールのFOSTEX-A8、ミキサーもFOSTEXの物だった。
録音に使ってたギター・アンプも、15W 程度の小さい国産のもの。
シンセサイザーは、当時では最先端だった、YAMAHA-DX7、ドラム・マシーンは、同じくYAMAHA のRX-7 …だったかな？？

ほどなく、堀内さんは諸事情で、千葉県・南行徳に引っ越して来た。

僕の家から徒歩１０分だったんで、よく遊びに行ったり遊びに来たり…だったね。
そうそう、堀内さんには引越しの手伝いもしてもらったよね(笑)

そのとき、一緒に遊び半分で、僕の自宅で録音した曲が、いまも手元にあるよ。
僕のシャレで作った演歌曲には、演歌フレーズのギターを。
他に、｢学生街の喫茶店」そして共同作業で作った「フランス人形」。

当時、僕の録音機材は、TASCAM-STUDIO 388 という機材を使っていたのだけど、
それを堀内さん、いたく気に入って、「FOSTEXの機材を売って、それ欲しい」って事になって(笑)
機材入れ替えにも協力させてもらったよね…(笑)

堀内さん、料理もそこそこ上手だった。
遊びに行ったとき、確か…しょうが焼き料理をご馳走になった事もあったね。
特に、お味噌汁が異常に美味かった！

焼肉が大好きで、僕の近所にあった焼肉店で、頬にいっぱい肉詰め込んで美味しそうに食べる姿、思い出すよ(笑)

僕の自宅で、「ロマンス」って曲も録音したね。
あれは…　２０００年頃だったかな？
「当時のデモテープ・バージョン、録音してみようよ」
で、久々に手にとったマンドリンを手に、思い出すように練習してたね(笑)
歌入れのとき、
「ちょっと待って」
言って、老眼鏡を出した時には、お互い笑ってしまってた(笑)
その音源も、今もちゃんと残っていますよ。
十分、世に出せる録音テイクでしたよね。

去年の１２月１日だったかな…。
電話で話してたとき、「新しい録音機材を買ったんだけど…配線が分からない、来てくれない？」

１２月２日、久々に会った堀内さん、ずいぶん身体が小さくなってたね。
見た感じも、かなり急激に年老いてしまった印象もあったけど、
近所のスーパーで一緒に買い物して、堀内さんの家に行ったよね。
とっても室内、綺麗にしてて、…あ、いい人できたんだね…ってすぐ気づいたよ(笑)
で、機材の配線やら使い方やら…いろいろやって、
「最近ね、新しいマイク買ったの」
って嬉しそうに話してたよね。

…それが最後にお会いした日になってしまったよね。
その後も、何度か電話で話してたけど、体調悪そうな声で心配してたんだよ？

堀内さん…　いま、これ書いてて、やっと実感として
貴方が他界した事が、素直に受け入れることが出来たみたい。
やっと…　涙が込み上げて来ました…。

もう、これ以上の思い出、いまは書けません。

また落ち着いたら…　今度は楽しい思い出を綴れる日まで…にしておきます。
いまは…　楽しかった青春の日々、胸に抱いてお休み下さい。

30年間、友達でいてくれて有難う。

堀内さん…　寂しいよ…

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