ネットワーク上の物置
インターネットは、幹であれ枝であれ、サーバーに接続してそれが蜘蛛の巣状になっています。
個人のパソコンを接続したときは、その使用者のみがアクセスを制御します。
勿論、あるネットサービスと自動更新契約を交わせば、みかけは自動でアクセスが行われます。
しかしそれをサーバーとは呼びません。
サーバは、ネットワーク上から自由にアクセス出来るものを指します。
これも、自由といっても認証が必要なシステムが多数存在する事もまた実状です。
現在は、サーバーへのアクセスに認証が必要な所が増えており、その認証方法は「ID」+「暗証コード」が殆どです。
従って、一部はデータも格納はしますが、基本は公開するウエブサイトの設置場所としてサーバーを利用します。
サーバーの利用方法としても、個々に規約はありますが規定外・・たとえば物置的な使用は禁止が標準です。
ウエブサイトの内容が、テキストや画像等のデータであって、かつ一般のアクセス制限がかけられておれば、ウエブサイトかデータ格納かは、実は区別はつきません。
ここに来て、ネットワーク・ディスクや、クラウド・スペースのサービスが増えて来ました。
これらの主な利用方法は、データのバックアップと共有スペースです。
クラウドという言葉には、もっと広い例えば共用プログラム等も含む意味があります。
まずは、共有データスペースからという事でしょう。
共有とは、制限された機器・アクセス間で使用するという意味であり、共用は制限が弱い多数のアクセス者が対象という意味が強いです。
境目は、シームレスと考えた方が一般的です。
何故、ウエブサイトやメール用のサーバが、データ物置用途が禁止されていたのでしょうか。
サーバー管理者が困るのは、アクセス量のオーバーとセキュリティでしょう。
データーの保管場所としての使用が困る理由は明確ではありません。
サーバートラブルや、その他の問題は別の規約で制限出来ます。
ただし、公開されていない所のレンタルスペースの中身を見ない事は、レンタル側の理念とも言う所がありウエブサイト以外のデータ物置は見えない用途と言えます。
例えば、コンテンツ内容の制限規約があり、データ物置として使用していた場合は建前は認める事になります。
最近は、データ物置としての使用が増えて来ました。
ただし、利用者がコントロールするのではなく、サーバー側で自動的にコントロールする傾向にあります。
それ故に、全く新しいサービスに感じます。
実際は、セキュリティの強化・データ保管の二重化等の改良と暗証通信機能を行っています。
用途の規約は増えています。
再レンタルの禁止、違法用途の禁止・著作権違反物の禁止など多数です。
禁止行為のチェックについては、明確にはしていませんが、公的機関の開示要求時には応じるという項は、レンタルサーバと同様に存在します。
そして、ネットワーク・ディスクや、クラウド・スペースではアクセス方法が確立しています。
明文化されていなくても、疑義が生じた場合はチェックがある可能性は予想されます。
用途・格納物の内容は利用者の責任である事と、公的機関のチェック受け入れとで、規約上は対応という形と推定します。
これから、急速に拡がるであろうネットワーク・ディスクや、クラウド・スペースのサービスと、その先に直ぐに待っている共用プログラム化の標準使用に向けて、個別規約や法的な対応の重要性は増えるでしょう。
個人情報の行き過ぎた保存利用は、現状のインターネットのセキュリティの脆弱性から個々に制限して対応が好ましいと思います。
(2011/11/02)