ハレー彗星をみましたか
彗星については、まだまだ多くの謎があります。
一度だけしか観測されていない星が多数です。
複数回、地球(太陽)に接近した星を周期彗星と呼びます。
ほうき星と呼ぶ事もありますが、必ずしもいつもほうきのように尾を引いている訳ではありません。
短い周期のエンケ彗星・非常に変則な軌道を持つイカロス彗星も有名ですが、だれでも知っているのがハレー彗星です。
約76年周期のこの星はもう私たちの年齢では、再び見ることはありません。
理科年表を見ると、初めて観測されたのが紀元前になっています。
その大きさから、肉眼でも見えるので古い文献などにも記録が残っているのです。
この彗星の周期が確定してから、過去に戻っていくと大きな彗星が予想周期で記録に残っていることが見つかったのです。
彗星の名称は、発見者の名前を付ける事が多いです。
しかし、ハレー彗星は異なります。
「彗星軌道論」を書いて周期彗星を提唱して、次にハレー彗星が地球に接近する時を予想した、ハリーはその結果を確認する前に世をさりました。
しかし彼の予想通りに彗星は、やってきました。
周期彗星が確認出来たのでした。
ハリー彗星は名称の付けられ方も特別になりました。
円軌道(実際はないといってもよい)と楕円軌道は周期を持ちますが、放物線軌道は周期がありません。
一見は放物線に見える彗星の軌道を、先入観なしに見直して長軸の非常に長い楕円軌道とする周期彗星論も今では常識ですが、どのような事でも初めて取り組んだ人の努力が存在します。
彗星は、ほうきの部分は外に質量を捨てているので星自体の質量は絶えず減少しています。
従って、永久に存在する事はないと考えるのが一般的です。
次に地球の近くに来る時は予想できても、必ずその時まで星が存在する保証はありません。
ハレー彗星の中心を目指して進む「人工衛星、ジオット」からの映像をじっと見ていた記憶は消えません。
次には、何があるのかを考えると楽しみですが、残念ながらそれを見ることはまづないでしょう。
76年周期は長すぎます。