携帯端末の未来像

*1*はじめに

私は印刷による新聞を読まず、新聞を含め電子メール配信サービスを複数利用している。
ザウルスユーザーであるが、ザウルス新聞は未読である。
ジャムジャムのイメージを元に、期待に近い物を提案したいと思う。

*2*携帯端末

PDAと呼ばれるものを対象としたい。理由は後述する。
情報分野では「ねおだま」と言われる。携帯端末の未来像もこれを満たす必要があると思う。
ネットワークは何と接続するかが問題である。
普通は多数の選択肢があるほうが喜ばれるが、現実には機能の限定は携帯用では必要である。
オプションは有効であるが、互換性のためのほかは技術の進歩に合わせた少数機能の標準装備が望ましい。
携帯性のために無駄を省くためである。
オープンシステムについては現在のプラグインで良いと思うが、性能の向上で余裕ができればOSの公開・開発システムは必要になるのは必然であろう。
ただし開発を別のコンピュータで行うのは自然である。
むしろ将来もっと広がるであろうICカードの使用スロット数の増加と開発システムの提供は必要である。
ダウンサイジングは最も重要である。
幾ら性能が向上しても形状が大きく持ち運びが不便では全く意味がない。
ノートパソコンを持ち運ぶ人もいるが、現実的に大きく重すぎる。
性能は多いほど喜ばれるが実際に使用される機能は限られるし、これが形状などに影響するのは、携帯性がなくなり致命的である。
特に電池・バッテリーの寿命は重要である。
10時間以内では実用性がなく、AC電源使用では携帯とは言えない。
個人的にはポケットに入るサイズが上限と考えたい。
それ以上は携帯端末ではなくサブノートであろう。
マルチメデイアは期待されるが、形状的制限から制約があり、非対応でもやむを得ない。
音声・テレビと一体化は考えられても一体化する必然性はない。
インターネットとWWWの要求は多いと思うが、実用的にはデータの記憶・ダウンロードは必要でメモリーに余裕がなければ中途半端に終わってしまうため、今後かなりの性能向上がなければ実用性は少ないと思う。
しかし、ニュース・地図など特定内容であれば見るだけでよく、有効に利用できる人もいるとは思う。

*3*日本人の携帯端末

日本は通信料金が高く、携帯電話・PHSともに費用は高価であるし規格もまだ完全に定まっていない。
しかもサービスエリアが不十分(私の住所はPHSが使えない)である。
この状態で通信機器を一体化したものは制限が多くまだ不必要と考える。
何よりも形状が大きくなるのは致命的である。
日本は元々キーボード文化がなく、その上に指で操作するのにさえ不便な大きさのキー操作は実用的でない。
キー無しまたはオプションが主流であろう。
開閉式は面積効率が良い様に見えるが、機械的に弱くキーの標準装備は優位性が見えない。
平面型でふたやカバーつきで、キーが使いたい人はオプションが望ましい。
現状は事務・営業職の利用が多いが、次第に技術・製造でも利用されるだろう。
当然電波障害などは注意が必要である。
機能としてはデータベース・進捗管理・表計算などが要求されるであろう。
勿論、オプション供給でも問題はない。
現在のパソコンはアメリカ技術主体である。
ダウンサイジングは日本の最も得意とする所である。
機能的にサブシステムにする必要がないので、独自技術で世界最先端をゆくことが期待される。
結果的に非常に機能が、関数用と・1メモリーに簡略化とに、2分化された電卓のように、普通に予想される高機能のほかに、小型で安価で単純操作のものが生き残る可能性も高い分野であると思う。
今では誰でも使える電卓のようになることを期待する。
HTMLのメール新聞でヘッドニュースを読み、必要があれがマウス一つでWWWに行き、詳しく読む。
これはかなり有効である。
ザウルス新聞にも、より詳細は印刷新聞でではない、工夫を望みたい。
時間は掛かるが活字文化との、住み分けが生じるように思う。

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