探偵雑誌日記(2023/09-10)

「「探訪」昭和22年12月号」

「「探訪」昭和22年12月号」は探訪同人会が昭和22年12月に発行した雑誌だ。

大判の36ページで、「創刊号」となっている。

目次には、犯罪実話が2作、コラム5本、特集「親分どこへ行く」で3本、その他がある。

末尾に、探偵小説「無限信号事件」岩田賛が4ページある。

たぶん、これを見つけて購入したと思うが、最後の1ページが破れてて無く、奥付けも破れていた。

戸田和光氏の「岩田賛書誌」では翌号が連載終了となっている、小説は完結しておらず雑誌は次号も発行されているようだ。

犯罪に関するコラム中心の雑誌のようだ。

戦後の雑誌のひとつだが、全貌は不明だ。

「無限信号事件」は論創ミステリ「岩田賛探偵小説選」で復刊されている。

(2023/09/09)

「「狂艶」昭和23年2月号」

「狂艶」昭和23年2月号は、興文社から発行された雑誌で、大版42ページで通巻第5号だ。

目次を見ると、小説とエッセイ・実話?が並んでいる。

執筆者は、六阿彌凡太・西原聴雨・今野健作・梅香・港月絵だ。

執筆者名なしのコラム?を挟む。

さらに、小峰元・河内秀・佐津満成芳・船木均・夏木麗子、が書いているがどれが小説家は判りにくい。

気になるのは、小峰元「殺人綺譚」で、それについては下記コラムがウエブにある。

「小峰元は永遠に(2)」

これによると、乱歩賞作家の小峰元が、その受賞よりはるか以前に書いた小説だ。

(2023/09/24)

「「狂艶」昭和23年4月号」

「狂艶」昭和23年4月号は、興文社から発行された雑誌で、大版50ページで通巻第7号だ。

特集として「女をハダカにする座談会」が、「ナンパクラブ同人」4人で行われている。

目次に小説と書かれている執筆者は、小峰元・藤田盛治・三上紫郎・園田光だ。

コラムか小説家記載がない執筆者は、小酒井喜久夫・宇須井侘都夫・河内秀・村上一・凸凹寺法主・萩原五郎・野田昇だ。

内容的には、多くは小説だろう。

小峰元は、座談会と連載小説に登場する。

「原稿募集」で賞金が設定されており、論文・小説・コント・・・・・色々が対象だ。

(2023/10/09)

「「綺談」昭和23年6月号」

「「綺談」昭和23年6月号」は大判の雑誌サイズで、石神書店から出版された。

この号が創刊号で、「十万円賞品付き読者大懸賞」が目立つ、小説中の「或る小説家」の名前当てだ。

小説は、野澤純・和木泉三郎・稲垣きよだ。

それ以外は、村松梢風・清水三重三・寒川光太郎・木村一郎・石神想月がある。

田村泰次郎と寒川光太郎と清水三重三と野澤純の対談が、特集・連続よみもの第1回となっている。

(2023/10/24)

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