探偵雑誌日記(2023/03-04)

「「耽奇小説・裏窓増刊」昭和33年5月」

「耽奇小説」は久保書店が出していた雑誌「裏窓」の臨時増刊で、第7集が第3巻第8号となる。

ミステリ雑誌では無いが、ミステリの作者名が並んでいる。

岡田鯱彦・岡村雄輔・狩久・都筑道夫・島本春雄・楠田匡介・土屋隆夫・島久平・潮寛二・龍胆寺雄等が書いている。

その他の作者は、今官一・青柳淳郎・飯田豊吉・高三明・葉田光・岬洋之助・平林啓子・野田開作・鹿火屋一彦・猿若屯平・宇治川龍・辻以知郎だ。

その他読物や、グラビアがあり、映画の紹介がある。

雑誌の副題は「グラマア・サスペンス」であり、海外版として翻訳作品の紹介がある。

「裏窓」の既刊号目次がある、こちらが気になる人もいるだろう。

雑誌としては、小説のページ数比率が高い。

(2023/03/13)

「「探偵実話」第13巻第6号」

「探偵実話」第13巻第6号は、昭和37年5月で世文社から発行された。

「探偵実話」は第13巻第12号(昭和37年10月)が最終だから最後期になる。

「特集・黒い恐怖と推理の饗宴」となっているが、特集は見えない。

小説は、楠田匡介・朝山せい一・上司行夫・寺島珠雄で、清水正二郎・清水三郎の連載がある。

犯罪実話が14作掲載されている。

小説と実話以外は、少ない。

この頃は、実話中心の号が増えていた。

(2023/03/28)

「「探偵実話」第9巻第10号」

「探偵実話」第9巻第10号は、昭和33年7月号で世文社から発行された。

「夏の肉体犯罪実話特集号」とか「読切傑作探偵小説六人集」が表紙に書かれているが、目次からは不明だ。

目次には1作ごとに紹介表記があるが、小説か実話かの区別が判りずらい。

小説は、新田夏雄・橘外男・川島郁夫・楠田匡介・川野京輔・三谷祥介・黒岩姫太郎・藤雪夫がある。

犯罪実話が17作?、掲載されている。

小説と実話の数のカウントは、微妙だ。

中島河太郎の時評があり、将棋や映画の話題もある。

(2023/04/12)

「「探偵クラブ」第1巻第1号」

「「探偵クラブ」第1巻第1号」は昭和50年6月に、コバルト社から発行されたが、1号のみだった。

「探偵倶楽部」「怪奇探偵クラブ」「探偵クラブ」等の名の雑誌は複数出ている。

さらにはその名がついた、雑誌附録もあるようだ。

「「探偵クラブ」第1巻第1号」(コバルト社)は、1号のみだった様だが創刊号ではそれは判らない。

編集後書きで「ロマンの復活」が編集方針だとし、陣出作は新作としている。

小説は日影丈吉・池沢伸介・加納一朗・中山昌八・阿宮一教・川辺豊三・弓健策・藤見郁・城昌幸・島田一男・陣出達郎だ。

エッセイやコラムがある、中島河太郎や阿部主計の名もある。

漫画やグラビアがありどうどうとした雑誌となっていて、次号の紹介もあるが、1号のみだったようだ。

(2023/04/27)

株式会社ニッチカンパニー