探偵雑誌日記(2023/01-02)

「小説倶楽部」昭和28年8月」

雑誌「小説倶楽部」は桃園書房から刊行された雑誌で、通算号表示は不明だ。

昭和28年8月15日発行号は、「臨時増刊 読切捕物二十五人集」と書かれている。

再録小説が並んでいるが、新作が含まれているかどうかは不明だ。

捕物帖以外の小説に、小説以外の文を含めて、合計25人の名がならぶ。

この分野で知名度の高い作者名が並ぶ、作品名が変えられての再録もあるようだ。

野村胡堂、久生十蘭、村上元三、山手樹一郎、城昌幸、水谷準、角田喜久雄、野沢純、九鬼湛、田岡典夫」。

「横溝正史、大林清、陣出達郎、谷屋充、長谷川伸、島田一男、高木彬光、宮本幹也、土師清二、中野隆介」。

「香山滋、山田風太郎、江戸川乱歩。」。

(2023/01/12)

「「読切小説集・臨時増刊」昭和28年2月」

「読切小説集・臨時増刊」昭和28年2月で、荒木書房から発行された。

「捕物二十三人集と題する増刊だ。

書下ろし黒門町伝七捕物合作特集が組まれて、4作が掲載されている。

捕物帖の小説が、14作だ、小島政二郎・北園孝吉・楠田匡介・黒部渓三・大林清・瀬戸口寅雄・神田越山・松波治郎。

佐山英太郎・谷屋充・瀧川駿・村松駿吉・秋永芳郎・角田喜久雄だ。。

随筆には城昌幸や九鬼湛らが書いている。

全てが捕物帖の雑誌だ。

(2023/01/27)

「「読切小説集・臨時増刊」昭和28年1月」

「読切小説集・臨時増刊」昭和28年1月で、荒木書房から発行された。

「捕物二十六人集と題する増刊だ。

「連作黒門町伝七」特集が組まれて、26作が掲載されている、それが「二十六人集」の由縁だ。

編集後記で「捕物作家クラブの好意により、中略、連作黒門町の伝七二十六人集を、(中略)、伝七と竹造という2人の主人公を使い、作家の個性も生かす、過去に例を見ない発想、攻略」としている。

野村胡堂・城昌幸・村上元三・佐々木杜太郎・玉川一郎・士師清二・谷屋充・山手樹一郎・高木彬光・島田一男・橋爪彦七・大林清・陣出達郎・北園孝吉・松波治郎・瀬戸口寅雄・三好一光・九鬼湛・角田喜久雄・戸川貞雄・笹本寅・大倉てる子・柳原緑風・岡田八千代・水谷準・横溝正史」。

短い作品ばかりだが、これだけ集まるのは珍しい。

随筆には長谷川伸が掲載されている。

挿絵が満載であり、捕物帖雑誌ならではと思える。

(2023/02/11)

「「読切小説集・臨時増刊」昭和28年9月」

「読切小説集・臨時増刊」昭和28年9月で、荒木書房から発行された。

「捕物三十一人集と題する増刊だ。

「捕物新鋭競作特輯」が組まれて、31作者名が並んでいる、ただし随筆が6人含まれる。

随筆は野村胡堂・白井喬二・長田幹彦・佐々木杜太郎・柳原緑風・土師清二だ。

小説は新鋭?で、知らない作者名が多い、永瀬三吾、大倉てる子、長谷川伸らの名前もある。

「十万円懸賞付き、捕物小説。新人賞大募集」の記事がある、捕物クラブも会長らが銓衡委委員となっている。

女性名の作者はまだ少ない、女性主人公の作はいくつかある。

(2023/02/26)

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