ウコン

別名  宇金 郁金 姜黄
     玉金 ターメリック

ショウガ科の熱帯アジア原産の多年草木です。インドをはじめ、台湾に自生し、日本では鹿児島県下、沖縄で栽培されています。草丈は50cm前後に達します。ウコンの根茎を乾燥し、繊維を取り除き利用します。根茎は長さ4cm、径3cmほどでショウガに良く似ています。ウコンは、ウコン、ハルウコン、ガジュツの塊が根です。姜黄はウコンおよびハルウコンの根茎を茎原としています。
成分としては、黄色色素、香辛成分として1〜5%の精油、たんぱく質10.8%、脂肪2.5%、でんぷん50%、繊維4.8%、灰分4.4%を含有します。黄色色素クルクミンが胆汁の分泌を促進する作用があります。漢方では理気、活血、止血、黄疸の効果があります。胸脇部や腹部の疼痛、乳房の痛み、月経痛、鼻血、吐血、黄疸、肝炎に用います。「血中の気薬」といわれ、気帯と同時におけつを改善し、疼痛を緩和します。

ウコンは、500年位前に日本(沖縄)に伝えられました。英語ではターメリックといいます。特有の香りがあり、辛味を有します。カレー粉の原料にはかかせないものです。古代から中近東諸国では黄色の着色料として用いられ、日本では平安時代から木綿の染料として利用されてきました。食品の着色料としても利用され、たくあんの色付けにも用いられています。ヨーロッパでは、肉類の防腐剤、防虫剤として用いられています。

効用・効果
二日酔い
健胃作用がある。
利尿、利胆作用に伴ない、肝臓の解毒機能を高める。
黄疸の症状に用いる。
粉末を水でこね、痔、創傷、腫瘍等に塗布いても効果がある。


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