霊芝

別名  サルノコシカケ  マンネンタケ

サルノコシカケの一種であるマンネンタケのことを霊芝といいます。サルノコシカケは高血圧、動脈硬化さらにガンに効くと珍重されていますが、すべてのサルノコシカケが有効ではありません。霊芝はある特定の病気の治療に用いるのではなく、病弱や虚弱な体質を除々に健康で丈夫な身体にする生薬なのです。胃の働きが弱い人も胃酸過多の人も、また高血圧の人も低血圧な人も霊芝をつづけて服用することで正常な状態に体質を戻します。肝臓の保護作用、強心作用、鎮静作用はおだやかで、安心して服用できます。霊芝に含まれる多糖体に制ガン作用があることは認められていますが、これはガン細胞を直接攻撃するのではなく、体の免疫力を高めてガン細胞の増殖を抑えるものです。漢方の霊芝の薬理作用は滋補強壮、解毒収斂、血中脂質を低下するとなっています。主成分はアミノ酸、タンパク質、ステロール、アルカロイドなどですが、はっきりした薬効成分とその作用メカニズムはまだ解明されていません。

霊芝の天然品は入手が極めて困難で、古代より不老長寿の薬「仙草」として珍重されていました。昭和46年京都大学食糧研究所で霊芝の人工培養生産に成功して以来、急速に広まりました。霊芝は中国の古典医薬品集「神農本草経」にも、中国明時代の医薬品集「本草網目」にも収載され、人参と並んで上薬とされています。上薬とは、一般の生薬とは異なり、副作用がなく、毎日服用して体質を改善して健康をもたらす薬です。


効用・効果
霊芝を常時服用すると胃腸の栄養吸収機能を促進し、滋養強壮効果がある。
霊芝には肝炎などを予防する肝保護作用が動物実験で認められた。これが解毒作用である。
同様に動物実験で鎮咳・去痰作用があります。
同じ試験で血圧降下と利尿作用が認められている。
別の試験では腫瘍抑制効果があったと報告されている。

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