羅漢果

多年生つる性植物の果実です。9〜10月頃熟したウリ状の果実をつみとり、土の上で追熟させ、8〜10日後、火であぶり、5〜6日たって、たたくと音がするようになります。黒砂糖に似たちょっとアクのあるマイルドで芳香がある甘味がします。甘味成分は「テルペングリコシド配糖体」と少量の果糖です。甘さは砂糖の300〜400倍ともいわれていますが、ノンカロリー甘味料として、糖尿病やダイエット中の人に最適です。水溶性の食物繊維のこの成分は、小腸で吸収されず、大腸に到達します。これは、ノンカロリー甘味料として知られている「フラクトオリゴ糖」や「還元麦芽糖」と同じ仲間で腸内で有用な働きをするビフィズス菌を育て、ビフィズス菌を大腸まで運ぶ働きをします。ビフィズス菌は腸内でスカイベンジャー効果を発揮するビタミンB群やビタミンKを作ります。ビフィズス菌には整腸作用や腸のぜん動運動を活発にする働きがありますので、便秘の解消にも役立ちます。活性酸素「フリーラジカル」はガン、脳卒中、心臓病をはじめとする多くの現代病、老化を引きおこす原因のひとつと考えられています。スカイベンジャー効果のある物質を多く成分として持つ羅漢果は、これらの現代病及び老化に効果があると考えられます。

羅漢果は生育条件が厳しく、中国の広西でしか栽培されていない貴重な植物です。日本では咳どめに効果があるとされ、のど飴として知られています。また、漢方薬として煎じて服用すると百日咳、又は咳に効果があるとされてきましたが、最近はスカイベンジャー効果を持つ「健康の特効薬」として注目され始めています。


効用・効果
カロリー制限をしている糖尿病やダイエット中の人の甘味料として用いる。
漢方では肺を清め、腸を潤す効能があるとされ、百日咳、咳、便秘に効果がある。
スカイベンジャー効果があるとされ活性酸素によって引き起こされる現代病に効果がある。

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