大麦若葉エキス

大麦は昔から米とは違った作り方をします。大麦はもみをまくと一つの種子に一つの芽がでます。新芽が出た頃に麦踏みといって新芽を踏み折った後に土をかけると株分けがおこり5〜6本の新しい芽が出ます。大麦の発育力は非常に強く、この麦踏みの手間をどの程度かけたかで、同じ反の畑でも5俵の収穫もあれば、8俵の収穫もあるという具合に大麦のいきおいが異なってきます。この株分けした新芽をつみとり抽出精製したのが大麦若葉エキスです。大麦若葉エキスは他の緑色野菜に比べて人の体細胞でおこる種々の酵素反応や生命維持機能に不可欠な微量ミネラル元素、カルシウム、亜鉛、銅、マグネシウム、カリウム、鉄などの成分を豊富に含有しています。ほうれん草に比べてカルシウムは約10〜11倍、マグネシウムは約3〜4倍、カリウムは約16〜18倍とその含有量は群を抜いています。カルシウムの不足は骨粗鬆症や情緒不安定、銅は月経による鉄の損失を補給するのに必要です。マグネシウムは細胞間の代謝に不可欠な元素です。
ビタミンの含有量も高く、ビタミンB1は牛乳の約30倍、ビタミンCとカロチンはほうれん草に比べてそれぞれ約30〜33倍と約6〜7倍の高単位で含まれています。トリプトファンやアラニンなどのアミノ酸や未解明の生理活性をもつ酵素も見い出され、このエキスで植物を培養すると生育速度が著しく早まることも報告されています。この中でもSOD補酵素の効用が期待されます。食用油が酸化したり、鉄が酸化したりするのと同様に体内の脂肪が酵素分解してエネルギーになったり、その他の新陳代謝で酸化がおこったときにフリーラジカルと呼ばれる反応性の高い酵素が生成され、細胞に様々な障害を引き起こす原因となります。SOD補酵素は有害なフリーラジカル酵素を無害な酵素に転化する重要な酵素で、フリーラジカル酵素によって細胞が老化したり、損傷によっておこる関節炎などの種々の炎症に防御的に作用します。葉緑素を含むエキスは癌の予防、フリーラジカル酵素に起因する炎症、動脈硬化、老化防止に有効と報告のあるβーカロチンの宝庫です。
野菜をとる目安として緑黄色野菜100g、淡色野菜200gの一日300gといわれています。サラダだけで300gをとろうとすると非常に大量となってとても食べられません。しかも、必要なビタミン、ミネラルを忘れずに取るのが基本です。漢方薬の研究に携わってきた萩原義秀医学博士が発育力の強い大麦の若葉に着目し、分析した結果、ビタミン、ミネラル、酵素が多く含まれ、大麦若葉を抽出したものを「麦緑素」と名づけました。

効用・効果
緑黄色野菜に比べて、ミネラル、特に微量ミネラル元素を多く含み、鉄による血液の産生、銅による鉄の貯蓄、マグネシウムによる細胞間代謝や臓器や筋肉などの正常機能発揮、亜鉛による細胞を若く保ち、男性の精子形成にかかわる成分などの体内の諸機能やエネルギーの新陳代謝に重要な役割をはたす。
ビタミンB1、ビタミンC、カロチンなどの含有量が高く、加工食品で欠乏しがちなビタミンB1の補給、生体防御機能に必要なビタミンC補給、緑黄色野菜の主成分としてのβーカロチンの補給に適している。
SOD補酵素を含み、細胞の老化や損傷させるフリーラジカル酵素に対し無害な酵素に転化して、生体に防御的に働き、種々の炎症を予防する。

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