目薬の木

別名  千里眼の薬

日本特産のカエデ科の落葉樹です。山形、宮城県以南の本州、四国、九州の山野に自生する雌雄異株です。目薬の木は和名「目薬木」と表し、別名「千里眼の薬」とも言います。樹皮、小枝、葉の部分を薬用として、用います。樹皮をはぎとると樹自体が枯死してしまいますので、小枝、葉を利用する方がよいでしょう。薬効に差はありません。葉は春の新芽から紅葉直前までの葉を採集、乾燥して用います。成分としてエピ・ロドデンドリンを含みます。老人性の白内障やかすみ目、目の痛みに効果があります。肝機能が悪くなると眼が悪くなるのは当然のことですので、肝機能が良くなれば当然目の症状も改善されます。
中国の古典に「肝気は目に通じ、肝和すれば、目よく五色を弁ず」とあります。昔の人は肝機能がよくなると眼病もよくなることを体験的に知っていたようです。この目薬の木は日本にしか自生しません。


効用・効果
眼精疲労やかすみ目、目の痛みに効果がある。伝染性の結膜炎やトラコーマには効果がない。
肝臓が弱り、肝機能の低下している時に効果がある。

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