マイタケ

マイタケはみすならや栗、かしなどの切り株や幹の地際部に成育するきのこです。昭和50年頃、人工栽培に成功し、現在各地で生産され、安価で容易に手にいれることができるようになりました。成分としては100g中、水分91.0g、タンパク質3.7g、脂質0,7g、糖質2,4g、繊維1.4g、灰分0.8g、多糖類を含有します。マイタケに強力な抗エイズ作用、抗ガン作用があることが日本薬学会で発表されています。マイタケから抽出したグルカンという化合物をエイズウイルスに感染したヘルパーT細胞に試験管内で加えたところウイルスの働きを抑制することをつきとめています。30万個のエイズ感染T細胞に、わずか10万分の1gを加えただけで97%の細胞が死滅から免れたと報告しています。抗ガン作用ではガン細胞と戦うマクロファージやその他の免疫細胞を活性化して、マウスを使った動物実験で約50%のマウスの腫瘍が消失し、残る50%も極端に小さくなる抗腫瘍性が認められました。また血糖値の降下作用についても効果があることが報告されています。

日本古来の食用キノコであるサルノコシカケ科で日本ではシロマイタケなど4種が知られています。マイタケの俗名グリフォーラはイタリア語のキノコの俗名グリフォールからとも、半身ライオン、半身怪獣グリフォンからともいわれています。マイタケは広葉樹とくにミズナラや栗などの立ち木の心材腐朽菌で、材の日ぐされをおこします。秋9月末ごろ、奥山のミズナラの老大木の根もとに群生します。マイタケの抽出物質は食べても効果があるという点が特徴です。


効用・効果
抗エイズ作用と抗ガン作用が実験で有効と報告された。
血糖値の降下作用が報告された。

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