エゾウコギ

別名  エレウテロコック 刺五加

エゾウコギの根・茎には朝鮮人参と同じ効果があり、オタネニンジンと同じウコギ科に属します。主要成分はトリテルペイド系配糖体で7種類が判明し、それぞれエレウテロシドA〜Gと名づけられました。他の生理活性成分はステロール(コレステロールの低下)、クマリン(血圧降下・鎮静作用)、シリンジン(抗疲労作用)、セサミン(せき止め)、ハイペリン(冠動脈の拡張)などです。
エゾウコギの効用の最大の特長は身体の代謝促進と強壮作用の二つを併せ持つことです。これは扶正固体(身体の機能を根本的に強化する)と益智安神(脳の働きを増し精神を安定化する)効果のことで、飲んでるうちにバランスの崩れている身体機能を少しずつ正常にもどし、新陳代謝を活発にして疲労回復を助け、食欲を増進して、ストレスの多い精神・神経系の興奮を抑えます。特に脳の働きを強め、精神を安定し、精を養います。肝・腎を補う効果もあり、性機能を刺激して性能力を向上させます。エゾウコギは医薬品のように一時的即効性せはなく、長期に飲用することで体質改善、肉体機能の若返り、気力の向上と抵抗力をつけるものです。

ロシアでは、「エレウテロコック」、中国では「刺五加」、日本では北海道で自生するものが使用され「エゾウコギ」といわれます。ロシアのアムール河中流域、中国の河北省・山西省、北海道東部の厳寒の地に自生します。1960年代にシベリア原住民が強壮薬としているエレウテロコック根にソビエト科学アカデミーのプレフマン教授が着目し、悪い環境に適応する能力を高めたり、強壮効果としての集中力や耐久力が向上などの研究成果を報告しました。1980年にイギリスの科学誌「ニュー・サイエンティスト」にS・フォルダー博士が医学論文とスポーツ選手への投与効果を発表し、ソ連スポーツ選手がモスクワオリンピックで集中力と耐久力の増強に用いた薬として知られるようになりました。


効用・効果
エゾウコギに含まれるフラボノイドが心臓の冠状動脈を拡張して血流をよくし、酸素の供給量を増加させ新陳代謝の高まりとともに低温・低酸素状態における抵抗力がつくことが報告された。寒暑、薬物治療の副作用、ストレス、病気、アルコールなどへの耐久力と抵抗力がつく。
自律神経のバランスを回復する鎮静効果がある。
血圧調節作用があり、主に降圧作用がある。
強壮及び性機能増進作用がある。
心と身体の機能を高め、気力を盛んにし、五感・筋肉の反応が正確になり、緊張感や体力を持続し、ミスのない安定した作業能力を発揮する。もの忘れを防ぐ。




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