05’
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(04’)の分です
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6
5 4 3 2 1

(03’)の分です 
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6 5 4

-6月を振り返って−

6月は、、なんていうか’暑い!’の一言につきましたねえ。。
梅雨に入ったものの、いっこうに雨の降る気配もなく、なぜだかカンカン照りの日が続いたりして・・
おかげでエアコンの使いすぎで風邪までひいたりして;

と、話がおもいっきり脱線してしまいましたが、、今回いちばん印象に残ったの「コラテラル」
トム・クルーズの悪役っていうので話題になってたけど、けっしてそれだけじゃなくて映画としてもすごくリアリティを
感じさせてくれて、主人公とおんなじ時間を過ごしているような感覚で観る事ができました。
特にラストのトムの悪役ぶりは、、真にせまる怖さがありました;^^


『I・ROBOT』と『コラテラル』  2004・米 2004・米  6月30日(木)

この前、朝起きてみるとなんだか喉が痛いなあって思ってて、、
まあ、喉の痛み以外は特になんとも無いので平気かなって思っていたら・・・
やられました。
みるみるうちにどんどん体調が悪くなって、とうとう翌日には休む破目に;。。;

と、まあ次の日は一日お休みだったわけなんですけど、その時にレンタルビデオでも借りようと思って観たのがこの2本なんです。
いつでも観られるしって思っていたら、ついつい観そびちゃって、、そんなわけで借りてみることにしました。


まずは「I・ROBOT」
これは劇事情公開されたときにすごい人気で、何で?って思った記憶があります。
CMとかで観ても、なんかB級・・・ぽい・て思ってて、CG製のロボットを売りにした映像だけの作品だとばっかり思っていました。
・・がっつ!
これはとんでもない間違いでした。人間を殺したという疑惑を持ったロボット、こいつがものすごく人間ぽくて、なんかストーリーが
進むうちにどんどん情が移ってきて、、疑惑のロボットを追いかける刑事との心の通じ合いを交えたけっこう深いストーリーでした。
自分はなぜ、造られたのか?ロボットにとってみればその存在意義を見出せないと、生まれてきた意味がないのかもしれません。。

で、次に観たのが「コラテラル」
こっちのほうは公開当時から観に行きたいなって思ってた作品でした^^
あのトム・クルーズが悪役を演じたということで、どんな悪者ぶりを魅せてくれるのだろうってすごく興味をそそられたのを覚えてます。
主人公のタクシー運転手と、その乗客として乗り込んだ殺し屋の一夜の出来事をストーリーにしたものなんですけど、
ストーリーにリアリティがある!って思いました。
もちろん映画なので、フィクションなのは当たり前なんですけど、この「コラテラル」に関してはしょっぱなからリアルな現実感が画面から
溢れてきていました。
さりげないセリフ、主人公の行動、そして謎の男を乗せるまでの過程。それらがうまい具合にMIXされてリアルな映画の世界を
創り上げていたんじゃないかなって思いました。
そのリアルな描写が主人公の心の葛藤や、奮起するまでの過程を無理なく描いていたんじゃないかなって思います。


風邪で休んでるのにかこつけて2つの作品を観たわけなんですけど、、結果的にはどちらも’当たり’の大満足の作品でした。
どちらも映像で魅せるだけではなくしっかりとしたストーリーがあったからこそ、その映像の凄さも引き立ってるんだなって思いました。
もちろん大迫力の映像で魅せまくる作品も好きなんですけど、、ストーリーに’魅せる’魅力がなければやっぱりそれもしだいに
色褪せてくるものだと思います。
いやあ、、無理をしてまで借りに行って良かった〜;^^

『戦国自衛隊 1549』  2005・日   6月19日(日)

先月紹介しました「戦国自衛隊」。そのリメイク版ともいえる作品がとうとう公開されました^^
「戦国自衛隊」に対する思い入れがけっこう深かったので、公開初日の初回の上映に、嬉々として
足取りも軽やかに劇場へと向かいました。


前作と違って、過去へ飛ばされた仲間を救出して現代へ戻ってくるっていうのがやっぱり一番の違いでしょう。
時空の渦が再び開くまでの時間はわずか74時間。その間に仲間を探し出して救出しなければいけないという、切羽つまった
緊張感が漂うなかで任務を遂行する自衛隊員たち。
過去へとついた隊員が辺りを探索しようと表へ出てみると・・・
ヒュヒュン  グサグサッ!
やっぱり弓矢が飛んできて、思わず’同じだっ’てひとりにやにやしてました。

過去と現代、二つの時代を行き来するっていうのが前作には無くて、とても斬新で新鮮に映りました。
たとえば、タイムスリップの時に現代へと紛れ込んでしまった戦国武士。
この武士が、なかなか決心してくれない主人公を説得しに現れるんですけど、
頭はちょんまげを結ってるのに服装は白いワイシャツにズボンで現れたりとか、救出ミッションに鎧兜を身につけて同行してたりとか、
過去と現代のギャップでかなり笑わせてくれました。
それから過去へと救出に向かってみると、救出するはずだった中隊は辺り一体を支配していて、あろうことか隊長があの織田信長に
成り代わっていた・・っていうのも時空ものならではの’if’の面白みならではだなって思いました。

ただ、、残念な面もありました。
映像もさすがに昔とは違ってよりスピーディに、より迫力あるものへと変わってて、爆破や銃撃戦のシーンはそれはすごい迫力で
凄かったんですが、’戦国自衛隊’の面白みでもあった、刀対銃っていうあの圧倒的な合戦のシーンが生かされてなかったのが
残念でした。(なんか救出に向かった主人公たちのほうが逆に銃撃でやられてたりして。。;)


原作版のようなものを期待して観に行くと、ちょっとがっかりするかもしれません・・・が、SFタイムスリップものとして考えれば
それなりにけっこう楽しめるなかなって思いました。
とくにノベルスの仮想戦記ものが好きなひとなら思わずにやにやしてしまう場面が多々登場してきました。
わたしは原作版みたく、’過去の歴史のなかでどうして生きてきたか’っていうのを期待していたもので・・
過去へ飛ばされた中隊がどのようにして織田信長になったのかっていうのが観てみたかったなあって思いました;^^

『ハサミ男』  2005・日   6月8日(水)

なんかタイトルからすると、仮面なんとかに出てきそうな感じがしますが。。;
じつはこれ、ミステリー小説が原作の、いわゆるサスペンスミステリーものの作品なんです。

この作品と初めて出会ったのが映画化なんてぜんぜん話もなかった数年前。
目新しい作品がないかなってぱっと目に付いて、それで読み始めたのがきっかけでした。
世間を騒がす謎の連続猟奇殺人事件。
犯人は十代の少女ばかりを狙い、そのいずれにも鋭利に尖らせたハサミを喉元に深く突き刺していた。
その手口から犯人は「ハサミ男」と名づけられ、ハサミ男は一気にマスコミの寵児となった。
なぜ、十代の少女ばかりを狙うのか?なぜ、犯行にいつもハサミを使うのか?そして、ハサミ男とはいったい何者なのか?
数々の疑問を抱えたまま、事件はさらなる犠牲者を増やしていくのだった。。


もともとミステリ小説が大好きで、たまたま偶然手に取った「ハサミ男」。
原作では犯人の視点からストーリーが描かれてて、ラストでは「あっ!」とおどろくどんでん返しにしてやられたのを覚えています。
いわゆる事件のトリックが文章だからころ出来る’叙述トリック’だったので、これをいったいどう映像化するんだろうって、
もう興味わくわくで観に行きました^^

いわゆるトリックものなので、くわしいことは描けませんが、、
本物のハサミ男が偶然自分と同じ手口で殺された死体を発見して、濡れ衣を晴らすために偽者のハサミ男を捕まえる羽目になるっていう
展開なんですけど、これがすごく面白い!
もちろん本物は殺人を犯しているので警察に協力を頼むわけにはいきません。かといって誰か相談ってわけにもいかないし・・
本物なのに誰だか分からない偽者の犯人の影におびやかされ、警察からも疑惑の目を向けられて、、このスリリングな緊張感の中で
ストーリーは展開して。。原作でラストにあっと驚かせてくれたあのトリックも見事映画で再現されてて、おもわずすごいっ!て思ってしまいました。


これはきっと、原作を知らない人のほうが楽しめると思います。
いままでちょっと?って思ってた場面やセリフのピースが最後にパチンと収まって、思わず’!!っ’そうだったのか〜てなると思います。
ストーリーの方もサイコサスペンスながらきちんと救いがあって、なかなか余韻を感じさせるラストでした。
原作を知ってても充分楽しめましたが、やっぱり何も知らずに観るのが断然面白いよなあって思いました;^^