−1月をふりかえって−

1月はお正月ということもあってか、なかなか劇場にまで足を運ぶ気になれず・・・もっぱらTV&ビデオの日々でした。
正月も終わり、ようやく生活リズムも元通りになって、さて劇場へ観に行こうって思ったときには1月もなかばで・・ほんとサボりまくりでした;
そんななかで、いちばん印象に残ったのが「シービスケット」。爽快感があって面白そう!と思って観に行ったものの、はたして競馬を知らなく
ても楽しめるのかな・・って心配してたんですが、そんな心配は無用でした。
映像の爽快感もさることながら、ストーリーもほんと良くて、観たあとにはすがすがしい気分になりました。
・・・こんどからは、まじめに更新しようと思います。

『SEABISCUIT』  2003・米   1月26日(月)
TVのCMで流れる、あの躍動感あふれる映像を見て’ああ、いいなあ・・’て思って、観に行くことにしました。
前々から、良いって評判は聞いてたんですが、競馬をまったく知らない人が見てもはたして楽しめるのかなあ・・・って最初はちょっと不安でしたが
そんな心配は杞憂でした。競馬をまったく知らなくても充分楽しめる、ほんとに良い映画でした。

物語は、1930年代のアメリカ。希望と夢に満ち溢れ誰もが成功を夢見て必死に頑張っていました。けど、かの大恐慌によって人々は職を失い
路頭に迷う日々に転落します。事故で息子を亡くしたオーナー、時代の波に取り残された老人のカウボーイ、そして生活のため、競馬場に引
き取られたジョッキーのレッド。人生に見放された彼ら3人のもとに一頭の競走馬が現れます。それがシービスケットだったのです・・・

人生に疲れた3人と、競馬にまるで向いていない小柄な1頭の馬。彼らが、再起に向かって頑張っていく、そんな感じのストーリーです。
はじめは気性も荒く、誰とも打ち解けようとしなかったシービスケットが、懸命にレースに臨むうち、次第にそれぞれがかけがえのないものに変わ
っていく…
その様子が、静かに、淡々と綴られてていつのまにかどっぷり映画にのめりこんでいました。
特に後半の、このままサクセスストーリーを駆け上るかと思われていたところにっ!ここからラストにかけてがほんとに素晴らしかったです。

詳しいストーリーは書けませんが、この3人と1頭が互いに支えあって、深いところで繋がっているんだなあっていうのがひしひしと伝わってきました。
とくにラストのレッドの想い、おもわずぐっとこみ上げてくるものがありました。
ひさびさに’良い’作品に出会えた、そんな感じの映画でした。
『THE LIFE OF DAVID GALE』  2003・米   1月18日(日)
この映画は劇場公開された当時はそれほど興味がありませんでした。けど、あとからすごく面白かったという話を聞き、急に観たくなって
劇場に観にいこう!っと思っていたら・・・公開がすでに終了していたという、思い入れの深い作品です。
だから、やっとレンタルショップの棚にならんだ時にはほんとに嬉しくて、もうすぐに借りてかえりました^^

物語は、死刑廃止運動をしている大学の教授が、殺人の罪で逮捕されるところから始まります。
教授は自分の無罪を主張しますが、証拠も、そして過去の教授の行いからも教授以外に犯人は考えられない状況に陥ってます。
もう、死刑執行を待つだけとなった教授のもとに訪れた一人の女性記者。そして教授の最期の独白を聞くうちにことの真相が明らかに…

主役はあの「タイタニック」でヒロイン役だったケイト・ウィンスレット。正直「タイタ…」の時はあんまり好きではなかったんですが、この作品で
見方が変わりました。冤罪の可能性のある教授を救うため、必死で走り回る姿はほんとカッコいいなっておもいました。
ストーリーも教授が独白する所からぐいぐい引き込まれて、もう一気に映画ののめりこんでいきました。
徐々に明らかになる事件の真相、やがて真相が明らかになり、最期に控える衝撃の真実!!やっぱりうわさどおりのすごく面白い作品でした。

観終わって感じたことは、冤罪というのは誰にでも起こりうることなんだなあっていうことです。
証拠が充分で、容疑者の経歴からも充分疑うに足る場合であっても、決してそれが決め手とはならない。
それはいまの司法制度、死刑制度のシステムがまだ完全ではないことを明らかに示しているから・・・
そんなことを深く考えさせる、とても興味深い映画でした。
『MATRIX REVOLUTIONS』  2003・米   1月13日(火)
えー・・・数週間ものあいだ、CINEMASの更新をさぼってて、すみません!;><。
更新しようとはずっと思ってたんですが・・・結局なにもせずじまいでした。(けど、映画はかなりたくさん観ました^^また、ちょっとずつ紹介してい
こうかなって思ってます)

みなさんご存知、映画「マトリックス」3部作の最終章、完結編です。
前の時に疑問のまま終わったことがどうしても気になり、人ごみ覚悟で観に行くことにしました。
やっぱり多いんだろうなあって思っていってみると、あれっと拍子抜けするほどひともまばらでゆっくり鑑賞することができました。

今回の作品は、やっぱり完結編だけあって初めから緊迫した雰囲気で幕を開けました。せまりくるマシン軍団、決戦の時にそなえて着々と準備
を進める市民たち。そして衝撃の事実を知ったネオたち。とにかく初めからもう、目をはなすひまもないほどに物語は展開していきます。

そんな今回の作品の、一番のみどころは、ネオとスミスの対決・・・ではなく、やっぱりマシン軍団と人間との全面戦争でしょう。
いろいろとがんばってはみたものの、マシンの進行を食い止めることは出来ず、街への進入を許してしまったザイオンの人々。
死ぬのを覚悟で組織された軍隊で全面戦争へと突入していきます。
巨大なロボットに乗り込み、次々迫り来るマシン軍団をバンバン蹴散らしていきます。ロボット独特の重量感あふれる戦い方で、ズシーンッ、グ
ワッシャーッって感じでもう、ものすごい迫力でした。たとえるなら、パワフル、その一言に尽きるなあて思いました。

とにかく戦闘シーンの迫力は3作品中、一番だと思います。いままでの疑問がパアッと吹き飛ぶくらいの勢いでした。
けど、、その戦闘シーンの迫力に気圧されて、いままでの謎がちょっとおざなりになったような・・・・たとえばあのフランス人やパーセフォ二ーは
いったい・・それになぜスミスがマトリックスから抜け出せたのかとか、ネオのあの能力はどこから急に発現したのかとか・・・・数え上げたらけっ
こういっぱいあって・・・それだけが残念でした。