−9月をふりかえって−

9月にはいるとようやく劇場も落ち着きを取り戻し、めちゃめちゃな混雑ぶりっていうのはなくなってきました。
8月に見られなかった映画がこれでようやく見られるっ・・・て思っていたんですが、おおきなスクリーンではもう上映されてなくて
少人数向けの、ちっちゃなスクリーンでしか上映されなくなってしまいました・・・
(こんなことなら無理してでも8月にいくべきだったと後悔しています・・・)

そんなわけで、9月は、比較的いろんなジャンルの映画を観に行きました。
その中でも、とくに印象に残ったのが「クラッシュ」。ノンフィクションのドキュメンタリーという、本物の持つ説得力に圧倒されました。
新たなジャンルの映画を観て、鑑賞の幅が少し拡がったかなって思いました。

『X-MEN』と『X-MEN2』  2000・米  2003・米   9月27日(土)
このまえ、レンタルショップにいったとき、なにげなく新作コーナーの方を見てみると、ふと、この映画が目にとまりました。
前作のパート1のときは正直あんまり面白かったという印象がなかったので、どうかなあ・・と思いつつも借りてみました。。
で、いざ観てみると・・・・すっごく面白かったです^^。

はじまりから、いきなりの戦闘シーンで映画は始まります。大統領を暗殺しようと、邸内に乗り込んできた1人のミュータント。
彼は瞬間移動の能力を巧みに使い、どんどん大統領に近づいてきます。そして「もうだめだっ」て言うその瞬間、弾がミュータントに当たり、
大統領は九死に一生を得ます。そして、この事件を機に、人間対ミュータントの確執は決定的なものになったのです。
前作では、ミュータント同士の戦いだったのですが、今回は人類対ミュータントと、スケールも大きくなり、ストーリーも奥深いものになりました。

自分より優れた能力を持つミュータントに恐れを抱き、排除しようとする人間。なんとか共存の道を探ろうとするミュータント。人間から迫害され
決して相容れることはないと信じるミュータント。単純に正義と悪という2者には分けられない、すごく考えさせるストーリーでした。

そんなわけで、2を踏まえたうえで1をもう一度観てみると、なるほどっと思うことが多々ありました。
たとえばローグの髪の毛の色が変わった理由や、マグニートーのヘルメットの秘密、「ミュータント登録制度」について等々。
1・2を通してみて、ようやく根底に流れるテーマに気がつきました。
こういう見方もあるんだなって新たな発見をした一本でした。
『トゥームレイダー2』  2003・米   9月20日(土)
このまえ、TVを観ていると、なんとネプリーグにあのアンジェリーナ・ジョリーが出てきててびっくりしました。
で、映画のPRをしてたのですが、案の定アキバカンペーさんに邪魔されて、まともなPRになっていませんでした。。
そんなわけで半端に見せられて妙に気になってしまった、この映画を観てみることにしました。

アンジェリーナ・ジョリー扮するララ・クロフトは、世界に疫災をもたらすというパンドラの箱の在り処を記した地図を見つけます。
けど、待ち伏せしていた悪の組織にその地図を奪われてしまい、それを取り返すために世界中を駆け巡るといったストーリー展開です。
はじまりから、颯爽と登場する主人公のララ・クロフト。やっぱりすごくカッコ良いです。
水上バイクで登場したときには「待ってましたっ」ていう気になりました。かっこいいだけでなく強さもはんぱじゃありません。
サメを一撃で追い払ったり、敵に捕まってもわずかな隙をついてバシバシ叩きまくったりとほんと勇ましかったです。

ゲームをやったことがないのであまりえらそうなことは言えませんが、もうちょっと奇想天外な展開でもよかったんじゃないかなっと思いました。
たしかに敵から逃れるために超高層ビルからダイブしたり、万里の長城をバイクで疾走したりと、迫力のあるシーンは満載だったのですが、
謎の忍者集団とか、猛獣やロボットなんかがバンバンでてくるのを期待していただけにその点がちょっとだけ残念でした。

とにかくアンジェリーナ・ジョリーの魅力全開の映画です。

強くてかっこいい彼女を見たいっ!ていうひとはぜひ劇場へ!
『ロボコン』  2003・日   9月14日(日)
はじめてこの映画のタイトルを聞いたとき、てっきりあのロボコンのことかと思ってました。
で、よくよく見てみると、NHKの『アイデア対決!ロボットコンテスト』のほうだったんですね。

NHKで毎年放送される『ロボットコンテスト』は小学校のころからずっと見てて、いったいあのロボコンがどんな風に映画化されたのか
わくわくして見に行きました。

主人公は居残り授業を逃れるため、いやいやはいったロボコン部で、手も足も出せず完敗してしまいます。けど、どうしても負けに納得
できない主人公は、勝つために部員とともに懸命に頑張ってゆくといったかんじのストーリーです。
はじめは、主人公もいやいやで、部員たちまでやる気がなくって見ていていらいらいしてたんですが、主人公がやる気になったころから一転
しました。はじめはみんなバラバラだった部員たちも、ロボットづくりや合宿をとおして、だんだん打ち解けていって、しだいにひとつになってゆく
様子が見ていてとっても心地良かったです。そして迎えた全国大会、
その全国大会がもう最高^^あのTVでみたロボコンがそのままの雰囲気で、試合が始まるともう手に汗握って応援してました。
映画なのに「ああ、やばい!」とか「やたあ!」とかまるでほんとの試合をみているみたいに応援してて、すっかり映画ということを忘れていました。
対戦相手のなかには妨害してくるずるい奴や、笑いをとることに全てを賭けているチームもいたりして勝つことだけがすべてじゃないんだなあって
思いました。
あのTVでいつも見ていたロボコンが、生の雰囲気そのままで伝わってきて、まさにライブ感覚で楽しめました。

ロボコン好きならぜったいハマる!そんなかんじの1本でした。
『ゲロッパ!』  2003・日   9月7日(日)
ぷちキリ番のリクエストに『井筒さん』を受けて、急にこの映画に興味が沸いてきました。
井筒さんの映画っていうと『岸和田少年愚連隊』のイメージがすっごく強くって、正直、面白いのかどうか半信半疑でした。。

で、映画が始まってすぐ、なぜだか映画の前にミュージッククリップが流れてきて、あれ?っと思ったんですがそのアーティストをみて
びっくり。
なんと、そのアーティストとは、あのラップユニット『SOUL HEAD』!。ノリのいい曲で、一挙にいままでのイメージは崩れ去りました。

とはいっても、やっぱり井筒さんの映画だけあって関西弁まるだしで、最初はなかなか映画にのめり込めませんでした。
ヤクザの子分たち、すごくガラが悪いなあ・・と思ってみてたんですが、J.B誘拐作戦を実行し始めた時から見方が一変しました。
笑えるシーンが次々と出てきて、もう収集のつかないほどのはちゃめちゃな展開で・・・すっごく笑えました。
最初から最後まで、落ち着く間もなくどたばた走り回ってほんと、慌しい映画だなっと思いました。
これだけ目茶苦茶やって、どうまとめるのかと思ったら、あっという手でオチがついて、きれいにまとまりました^^

とにかくすごく元気になれる映画だと思います。とくに笑いツボにはまったときはもう、劇場中声をあげて笑ってました。
個人的にはJ.Bよりも、SOUL HEADがカッコよかったなあと思いました。
『BAD BOYS』  1995・米   11月5日(水)
この映画は、あのウィル・スミスがいちやくメジャーとなるきっかけとなったという記念すべき作品です。
まえに一度TVでやってたのを観たことがあるんですが、急に観たくなってレンタルショップで借りることにしました。

主人公はマーカスとマイクの二人の刑事コンビで、警察署から盗まれた麻薬を取り戻すために縦横無尽に暴れ回ります。
黒人二人っていう今までにないコンビで、初めてみたときにはすごく新鮮に映りました。
今回久々に観てみたんですが、その時観た感覚がよみがえってきました。

アクションもさることながら、なんといっても面白いのは二人の掛け合いです。
二人の会話がまるで漫才みたいで観ていてすごく面白いんです。
会話のシーンになるともうおかしくっておもわず吹き出してしまいそうになるくらいです。
アクション映画としてだけでなく、コメディー映画としてもけっこういけるんじゃないかって思います。

肝心のアクションシーンの方もすごくカッコよくて、今見ても古さを感じさせません。
二人のコンビが、息ぴったりに活躍するシーンはほんとすごく爽快にさせてくれました。

とにかくテンポが良くて、すんなり観れる一本です。
スカッとしたい、笑いたいってときにはもってこいじゃないかなって思いました。
月末に続編が公開されるので、そちらもぜひとも観に行きたいと思います。