05’ 3月 2月 1月 |
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番外編 :『わたしとタチコマくん』 2004・日 4月30日(土) 「GHOST・・・」、「INNOCENCE」とうまく繋がったので、これは!っていう思いつきで書いてみることにしました;^^ タチコマって聞いてすぐにパッと思い浮かんだかたはかなりの攻殻機動隊マニアです^^ そうっTV版攻殻機動隊「STAND ALONE」に出てくるあのタチコマくんのことです。 はじめてこのTV版のことを知ったのはレンタルショップでした。 いつものように面白いものはないかなあと棚を眺めてて、劇場版のアニメーション作品のコーナーでふと、あるパッケージに 目が留まりました。 重みのある重厚なCGで描かれたイラスト。タイトルには「攻殻機動隊」の文字。 しかもシリーズものらしく、もうすでに何作か並んでいて、興味をひかれたわたしは借りてみることにしました。 家について、なにげに借りたそのDVDをデッキに入れて、、観てみると・・・!@@ オープニングからすごい迫力のフルCGの草薙素子が動き回ってて、、一気に画面に惹き付けられました。 ・・で、一話が終わって第二話へと進むと思いきや、なにやらおまけのようなシンプルな画面に切り替わり、 そこに登場したのはかわいらしいブルーのロボットくん。 その回のストーリーを簡単に解説してくれて、コミカルなミニコント風にオチまでちゃんと付けてくれて、 それが、’タチコマくん’との初めての出会いでした。 ・・・べつの意味でまた、惹き付けられました。 そんなわけで、隙あらばついでに借りてみてみるっていう感じで見ていってたんですけど、、 やっぱりすごく面白いです。 毎回一話完結で続けて見なくてもいいし、攻殻機動隊ならではの世界観、たとえば電脳化された人間だとか義体というものの概念だとか、 劇場版だけではなかなか分かりにくかったとことが自然に理解できていくような感じで、「INOCCENCE」を観る前の予備知識としてかなり役立ちました。 それになんといってもおまけのタチコマくん、これがもうほんと楽しくて観終わったとのささやかなお楽しみとして毎回にやっとしながら見てました。 かわいい声とはうらはらに、けっこう鋭く切り込んだりしてておまけながらもけっこう侮れなかったりして;^^ と、いうわけでまあ映画とはぜんぜん関係なかったりしたんですけど;−−これを読んで興味をもってくれれば幸いです。 ストーリーも基本は一話完結なんですけど、話が進むうちに謎のハッカー通称’笑い男’が出てきたりしてて、、 それを踏まえて観てみると、また’おおっつ?!’ていう発見もあったりして、、いや、もうどっぷりハマってますねえ;^^ とにかく軽い気持ちでも良いのでいちど観てみてください。 はまる人にはもうすっごくはまる、そんな感じの作品です。 |
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『INNOCENCE』 2004・日 4月28日(木) と、いうわけで〜「GHOST IN THE SHELL」の続編、「INNOCENCE」です^^ いや、実をいうとこの「INNOCENCE」をきちんと観たくて「GHOST・・・」を借りた部分も大きくて、、 やっぱりせっかく観るならきちんと復習して観たかったので、前作の「GHOST…」をきっちり踏まえてから観ることにしました。 ・・いやぁ。。長かった(前フリともども;^^) 捜査官の草薙素子の失踪から数年後の公安9課。そこから舞台ははじまります。 意思を持たないはずの少女型アンドロイドが突如暴走をはじめ、所有者を惨殺するという事件が起こります。 捜査を命じられ、秘密裏に調査を始めるバトーとトグサ。 捜査の途中で自らの脳に侵入されて銃を乱射したり、あやうく無限のループに嵌められそうになったり、捜査は難航しつつも 次第に核心へと近付いてゆきます。 人形とは、人間とは、そしていまある世界が本当に真実なのか、、 さまざまな思想を織り交ぜ、物語はある結論へと進んでゆきます。 押井守さんの待望の最新作。前作から9年も経ってるんですねえ。 前作に引き続き観てみて思ったんですけど、、人物たちの造詣がぜんぜん変わってないのにまず驚かされました。 決して9年前から進歩がないっていうんじゃなくて、、、その時点でもう既に完成された域に達してたということなんでしょうね。 この9年間に飛躍的に進歩したデジタル映像の技術、それらがほんとに自然に画面に溶け込んでて、たとえばカメラのクローズアップや 目にも留まらぬすごい迫力の格闘シーン、それにアナログな町並みにデジタルな装飾が施された独特の世界観、それらが見事に構築されてて 見る側にとってもすごく新鮮で気持ちのいい映像を堪能することができました。 それに今作の主人公のバトーが脳をハッキングされて突如暴れだしたり、相棒のトグサまで罠にはまって思わぬ幻影に惑わされたり、、 ストーリーのほうも目を離せないようなスリリングな展開で、飽きることなく一気に最後まで見せてくれました。 それぞれの登場人物が、それぞれの考え方を持ってて、、だからこそあの独特なセリフがかっこよく決まるんだなあって思いました。 前作をしっかり踏まえて挑んだこの「INNOCENCE」、やっぱり復習してから観て正解だったなあって思いました^^ ’マテバ’や’少佐’それに前作から引きずっている’2501’という謎のキーワード。それらがでてくるたびに’そうだったのか’って嬉しくなって ひとりでうんうんうなずきながら観てました^^ ・・・まあ引用されていること(の大半は)知らなかったり、いまだ理解できないことも多いんですが、それを差し引いてもあの重厚で渋い ハードボイルドな世界はほんとあこがれます。 厳つく、強面のバトーが・・・渋いんですよねえ。 |
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『GHOST IN THE SHELL』 1995・日 4月24日(日) じつはこの作品、初めて観たのがたしか中学生くらいの頃で、その時はまだ理解力がついていかず、 半分以上ストーリーが理解できませんでした; だから、大人になって理解できるようになってからもういっぺん、じっくり観てみたいな〜ってずっと思ってて、、 で、ようやくその願いが叶えられる時がやってきました。 − 攻殻機動隊−いまや世界的に有名となった押井守さんの代表作ともいえる作品です。 アメリカでセルビデオの売り上げトップになったり、TV版も製作されたり、去年は押井さんの待望の最新作としてもなにかと 話題になりましたよね^^ そんなわけで(どんなわけでっていうつっこみは無しの方向で;)敢えて原点に立ち返るという意味で、 この「GHOSTO IN THE SHELL」を借りてみました。 舞台はネットワークが肥大化した未来で、人間自身の脳にコンピュータやチップを埋め込んだり、はては義体とよばれる機械のカラダに 人間の脳を埋め込んだりすることが当たり前となっている世界です。 そんな電脳社会の中で暗躍する悪を、義体化された特殊能力をフル活用して取り締まる警察組織「公安9課」の活躍を描いた物語です。 その当時はむずかしいなと思っていたストーリー。何で難しいって感じたのかって改めて考えてみると、やっぱりその基本的な概念っていうか 予備知識がまるでなかったからなんだなっていうのに気づかされました。 たとえば首のうしろに埋め込んであるジャックにプラグを差し込んで情報を引き出したり、 お互いのカラダに埋め込まれたコンピュータを使って無線通信しあったり・・ いまでこそパソコンを使ってのメールのやり取りや、インターネットで情報を引き出したりってそういったことが分かるようになりましたけど、 この映画が製作された95年当時は、まだパソコンを持っているひと自体がごくごく少数だったし、なによりそういったモノが身近になかったので 何をしているのかっていうことが全然わからなかったんですね;^^ そして、義体・ゴースト・電脳化といったこの作品独自の用語。これもまるで初めてではやっぱりピンと来ませんよね。 いきなりゴーストっていわれても、、幽霊?って思っちゃいますよね; わたしもTV版を何話か観て、やっと義体っていうのが人間の魂(これがゴースト)を入れる’容れ物’だということ、脳に直接情報を伝達 することの恐ろしさ(たとえばハッキングされて現実には無いものを見せられたり、とか)そういう世界観がわかってきて、それを踏まえてようやく、 この作品のストーリーを楽しむことができました。 今回リベンジの意味も込めて観てみたこの作品。ようやくそのリベンジを果たすことができたみたいです。 ストーリーも、政治的な裏の駆け引き(黒幕の裏にさらに操っているいる大物がいたりとか、重要な秘密を隠すために敢えて騒ぎを起こした・・ ていう感じ) がいまになってわかって、そうだったのかって遅まきながら興奮しましたし、 この電脳化された社会っていう概念が理解できるようになった(・・ていうより世間がようやく追いついたっていうかんじ)のを肌で感じられたのが なにより嬉しかったです^^ パソコンが世間に浸透してきてやっとネットワークでの情報伝達やコミュニケーションの図り方がわかってきたのに、、 いまから10年もまえにすでにそういうことを取り入れてたって考えると・・・すごいなって思いました。 いまの時代に当時の自分が観てみたら・・・どうなっていたのか。。 ちょっと知りたいなって思いました ・・・ネットの世界は広大です(なんて;^^ |
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『ウォルター少年と、夏の休日』 2004・米 4月10日(日) え〜・・じつは去年から、ずっと気になっていた作品がありました。 その作品は、公開当時からすごく良かったとひそかに話題で、公開されたときもずっと気になってました。 けど、ひそかに話題になっていたというだけあって、あっという間に公開が終ってしまい、 いつの間にか、そのこと自体も忘れていました。 けど、ふとレンタルショップの棚でこの作品を見かけて、「あああ!」って一気に記憶が蘇ってきて、もうすぐに借りてみました^^。 主人公のウォルター少年は、母親が簿記の資格を取るためにひと夏の間だけという約束で、親戚のおじさんの家へと預けられます。 そうしていざおじさんの家へとついてみると・・・歓迎されるどころか、迷惑そうに主人公を邪険にあしらう二人の頑固モノのおじいさん。 テレビも、そしてなにより周りに人がぜんぜんいない辺境の地に取り残されてひとり途方にくれる主人公。 とりあえず寝る所だけは貸してくれた部屋で、ふとある写真を見つけます。 その古びた写真には、どこか中東の香り漂う気品ある女性が写っていました。 いったい、これは誰なのか・・?。 頑固で偏屈なおじいさんの過去へと、物語の幕は開かれるのでした。。 このタイトルと、ストーリーからはじめはてっきりどこか切ない郷愁漂う、ノスタルジックな物語を想像してたんですけど・・・ はっきり言ってもうっつ全然違ってました☆@@ 屋根裏部屋で見つけた一枚の写真。そこから頑固なおじいさんの過去へと物語は移っていくんですけど、 そこに展開される物語は、血沸き肉踊る冒険譚、そう、まるであのインディージョーンズを彷彿とさせるような一代冒険活劇が繰り拡げられて 良い意味で淡い期待はもろくも打ち砕かれました。 そして、そんな過去を持ったおじいさんだからこそやることなすことすべて豪快。 20sもある荷物を軽々と持ち上げたり、ガラの悪い不良グループに絡まれたって軽く一捻りでいなしたり、 行動だってすごくとっぴで、キャッシュでポーンと一度も乗ったことの無い飛行機を買ったり、狩猟を楽しむためにとわざわざ閉鎖する動物園 からライオンを買ったり、、もう観ていて気持ちいいくらいの豪快っぷりでした。 そしてラストは、、清々しい気持ちでまるでパアッと青空が拡がるかのような、そんな爽快感あふれる終わり方でした。 良い作品を観たときに時たま思うんですけど、タイトルってほんとに大事だなあって今回改めて感じました。 この「ウォルター少年と、夏の休日」っていうタイトル、なんの予備知識もなしに観てしまうとつい勝手にノスタルジックな風景が思い浮かんできて、、 今回蓋を開けてみてびっくり!っていう感じでした。けど、それは決して悪いことではなくて、まるで予想だにしなかった展開の連続で最後まで一気に 集中して観られてかえって良かったかなって、そう思いました。 ・・ちなみに、この作品の原題「SECONDHAND LIONS」−中古のライオン達−っていう意味だそうなんですけど・・・ やっぱり原題のままのタイトルでは、あんまり興味をそそられなかったかもって思います;^^ う〜ん。。つくづくタイトルって大事ですよねえ。 |
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