−12月をふりかえって−

12月は’師走’の名のとおり、あれもやらなきゃこれもやらなきゃ・・・あっあれも忘れてた!
てな感じで・・更新がままなりませんでした;−−
まあ毎度のことなのですが、今月はほんとにキツかったです;@@
そんな中でいちばん印象に残ったのが「MONSTERS INC,」。
期待してなかったというのもあるんでしょうが、まさかこんなに感動するとは思ってもみなかったので、ほんとに意外な一本でした。
あの無邪気なブウが、ああ・・やっぱりかわいい*^^* 

『MONSTERS INC,』  2001・米   12月28日(火)
クリスマスも終わり、あとは大晦日を残すだけとなった年の瀬も迫ったある日、わたしはおばあちゃん家に遊びに行くことになりました。
暇を持て余すからという理由でなんとなくレンタルしてきたビデオを持って行って一緒に見るというのがすっかり恒例になってしまい、
今回もいつものようにレンタルショップで借りてきてビデオを一緒に観ようと、デッキにビデオを挿入しました。
ところが・・・・一気に置くまで入れたのにぜんぜんビデオが入っていかないんです;@@
何度も、出しては入れての繰り返しをしてみたんですが、ビデオはうんともすんとも言わなくて・・・
結局、ビデオデッキが壊れてて、一緒にビデオを見るという恒例行事は淡くも夢と散りました;

・・・とまあ、おばあちゃん家では見ることができなかったのでしかたなく家に帰って一人で見るはめになったんですが、、正直自分一人では
あまり借りようという気が起きなかったこの作品。はじめはあんまり期待していなかったんですけど・・・!!
ほんとにすっごく楽しくて、途中で一度も席を立つことなく一気に最後まで見てしまいました;

TVとかで公開当時にいろいろと紹介されてて、だいたいの内容は知ってたんですけど・・・こんなにも良い作品とは思ってもみませんでした;
人間の子供の悲鳴をエネルギーとして蓄える会社’モンスターズインク’で働くエリート社員のサリーとマイク。
そんなモンスターの世界にひょんなことから迷い込んでしまった人間の子供のブウをなんとかもとの人間の世界に帰そうとするんですけど
もうこのブウが可愛すぎっ@>∀<@! ダアとかウウーとか、ほんとすっごくかわいくて、その動きを見ているだけでも楽しくなりました。
それにサリー。彼がもうほんとに優しくて、初めこそブウに怯えてちゃんと相手もしようとしなかったのに、いつしかブウとの間にかけがえのない
愛情みたいなものが芽生えてきて・・・最後の時にはほんと、うるってきてしまいまいた。
マイクも最初は嫌味なやつだなあって思っていたけど、最後のほうではちゃんとサリーを助けたりして、じつはけっこういいヤツだったんだって
思いました。ラストの方ではさりげなく優しさも見せて、、いやみだけどなんか憎めないヤツなんですよね^^

自分からはあまり進んで借りようとしなかったこの作品。見終わってみると、なんでもっと早く借りなかったんだろうって思えるくらいの
すっごく良い作品でした。
子供向けだから・・・って少し侮っていた自分がなんだか恥ずかしいです;−−
ひとを思いやる優しさや思いやり、そしてかけがえのない友情や愛情、最後に訪れるちょっぴり寂しい別れのとき。
それらがぎっしり詰め込まれて、見るものの心にきっとなにかを残してくれる。。そんな感じの作品でした。
見た目の可愛さだけじゃなく、その奥の深さにも気づかされる、、見終わった後にひさびさにいいなって思える一本でした。
『3人のゴースト』  1988・米   12月26日(日)
年も押し迫った年末。クリスマスも近いせいかTVでもクリスマス関連の番組がけっこうたくさんやっていて、
この作品も、そんなクリスマスに当てた作品のひとつでした。
初めて見たのがやっぱりTVで、その時はまだ小学生だったので、かなりインパクトを受けたのを覚えています。
だって、タイトルからして’ゴースト’って付いてて、、初めはてっきりホラー映画かと思ってたくらいですから;^^

有名なテレビ局IBCの社長であるフランクは、お金の為なら人のことなんて何とも思わない、とてもワンマンな社長でした。
そんな社長のもとに、落雷で死んだはずの元会長が現れます。
そして、「いまから3人のゴーストがお前のもとに現れる。」考えを悔い改めないととんでもないことになるぞ、
と忠告を言い残して会長は消えて、、てっきり夢だと思っていた社長の前に、3人のゴーストたちが次々現れはじめて。。

この作品、じつは「クリスマスキャロル」っていう作品のリメイクで、もともとは古くからあるお話を現代風にアレンジした作品なんです。
そんな作品の中で主役の社長を演じていたビル・マーレー。彼のおかげでこの作品はほんとに楽しい作品になったんだなあと思います。
ビルマーレーっていえば、あのゴーストバスターズでのとぼけたリーダーぶりで一躍有名になりましたけど、
もちろんこの作品でも彼のおとぼけぶりは健在です^^
オーバーなリアクションやハイテンションなせりふ回し、彼のキャラクター全開で、ふつうならとっても嫌味な社長になっているところを
彼が演じるとぜんぜん嫌味じゃないんです。
それどころか彼が出るだけでどことなくコミカルな雰囲気が漂ってきて、あのミスタービーンを彷彿とさせるようなかんじなんです。
死んだはずの元会長が現れて目玉が飛び出るほど驚いたり、3人のゴーストに出くわした時の彼らとのやりとり、
ほんとまるでコントみたいなやりとりで、ゴーストたちとの掛け合いは見ているだけで笑えました^^

最初のほうはほんとに笑える展開なんですが、3人のゴーストたちとそれぞれ出会ううちに、次第にストーリーもシリアスになってきます。
社長自身の過去、現代、そして未来を見せる3人のゴーストたち。
彼らの見せる現実を通じて、他人を省みないワンマンな社長も次第に考え方を変えていきます。
自分を悔い改めることの大事さや、ひとを思いやることの大切さを、ビルマーレーのギャグとユーモアを交えて、そっと教えられた気がしました。

はじめて見たのが子供の頃で映画自身ももう10年以上も前の古い作品なのに、今見てもぜんぜん遜色なく楽しめました。
今ならゴーストなんかはきっとぜんぶCGで造られたりするだろうところを、張りぼてや特殊メークで表現してて、それが返って温かみを感じさせる
効果になってた思います。
ひとを思いやるのも、やっぱり人間なんだ。見終わったあとにはちょっとだけ優しくなれるような、そんな感じの作品でした。

『SAW』  2004・米   12月10日(金)
じつはこの作品のことを知ったのは、もうすでに公開が始まってからでした;−−
なにげなくTVの全米映画ランキングの番組を見ていると、、まったく見知らぬこの作品が初登場で上位にランクインされてて、、
その映像を見ているうちにおおお〜っつ!@@てなかんじで一気に画面に釘付けになりました。
気がついたら見知らぬ地下室に閉じ込められてて、それまでの記憶がいっさい無くて、、もうこのシチュエーションだけで
すっごく興味をそそられますよねえ〜。 それ急げとばかりに劇場へと足を運びました^^

え〜上にも書きましたが、映画は見知らぬ地下室からはじまります。
気がついてみるとバスタブの中に入れられてて、あわや溺れる寸前のところで目を覚ます男。
部屋には自分と同じく鎖で足を繋がれた男がいて、その中央には、あろうことか血にまみれた死体が横たわっていた。

映画は見ている観客と同じく、主人公たちもまったくわからない状況に置かれています。
なぜ自分はここにいるのか?目的は?とにかく鎖を外さなくては!そうしてしょっぱなからぐいぐいストーリーに引き込まれていきました。
この始まりかたって、最初はちょっと’キューブ’に似てるなって思ったんですが、こちらのほうはだんだんと記憶が蘇ってきて、
最近、ちまたで騒がれている猟奇殺人犯’ジグソウ’の罠にはまったらしいということがじわじわとわかってきて。。てなかんじで
次第に犯人像が明らかにされていくんです。むこうが’脱出’メインなら、こちらは’犯人探し’がメインのミステリー映画といったかんじです。

やっぱりこの手の映画って、最後のどんでん返しが一番の楽しみですよね♪^^  もちろん今回も見事にしてやられました;
映画の途中くらいから犯人が捕まりそうになったりと、けっこう犯人が誰かがおぼろげながらにわかってしまうんです。
で、最後には犯人の顔が明らかになったりして’やっぱこいつだったんだ’なあんてって思っていたら・・・!
やられました。なかなかエンディングにいかないなあって思っていたら、’えっつ!!@@;’てな感じでもう、ほんとに凍りつきました;
ラスト1分で、すべてのピースがカチンとはまって、まさに真の犯人こそが’ジグソウ’のピースだったんだあってひとり言ながら
’うまいっ!’とつぶやきました;^^
やっぱり観に行ってよかったって思いました。