−2月をふりかえって−

2月は出だしが遅かったのに加えて、日にちまで短かったので、思ったより更新ができませんでした・・・(反省;ーーう〜ん)
その短い2月のなかでも、とくに印象深かったのが「river」。
なんといってもあのいつもおちゃらけたかんじの大泉洋さんが、すごく大真面目に演技してて、ほんとにあの洋さん?って
思ってしまうほどの変わりようでした。
なんかストーリーよりも洋さんの方が気になって、、けど、ほんと、かっこよかったなぁ・・・

『8人の女たち』  2002・仏    2月28日(土)
この映画は、劇場公開のときすごく話題になっていて「おっ」と思っていたんですが、気がついてみるともう劇場公開が終わってしまって、、
そのまますっかりこの映画のことは忘れてました。
で、なにげにレンタルショップを廻っているときこの作品を見つけ、そうえばって思って、今回借りてみることにしました。

舞台は1950年代のフランス。クリスマスのために家に帰ってきた家族たちの前で殺人事件が起こります。
殺されたのは家の主人である父親。吹雪のために誰も入ってこられなかったことから容疑者は家の中にいた8人の中の誰かということに・・・。
娘、母親、祖母にメイド、いったい8人の中の誰が殺したのか?みんなの推理が始まります・・

もう何度も書いてますが、ミステリ小説ではすっかり定番のいわゆる密室劇の映画です。幾度となくこのパターンの映画を観ていますが、やっぱり
ミステリ好きにはたまらないシチュエーションです^^(しかも今回のは正統派の「フーダニット(誰がやったのか)」これだけでもう充分でした。)
けどさすがに話題になったこの作品、ただのミステリ映画では終わりませんでした。
ふつうに見てると突然曲が変わって、、みんな踊り始めるんですっ。そう、この映画は、ミステリのシチュエーションを採り入れたミュージカル映画なんです!
シーンシーンごとにミュージカルが入ってきて、その時の気持ちや考えを歌と踊りで体全体で表現しててもうすっかり浸ってみてしまいました。

ほんとにミュージカルシーンが面白くて、いつ踊りだすんだろうってうきうきして観てました。
コミカルな中で繰り広げられるドタバタ劇、ストーリーも起伏に富んでいてけっこう楽しめましたし推理の方も意外と?真面目にやっててコメディー
な割にはきちんとしてました。いちおう意外な真犯人も登場して、納得のいく結末でした。
古典ミステリの世界をミュージカルにした、まさにそんな感じの映画でした。(ミュージカルもミステリも両方好きなわたしはすっかりツボにハマってしまい
ました^^)
どちらかが好きっていう方でもきっとハマれる作品だと思いますよ。
『river』  2003・日    2月21日(土)
え〜・・・・  久しぶりの更新です。(すいませんっつ。ここ最近、メインであるはずのイラストをちっとも描いていないことに気がついて・・・
それで今、新たなイラストを増やそうとがんばっているところなんです;)

え〜、みなさんは大泉洋さんっていう方を知っていますか?。
このひとは北海道出身のタレントで、北海道ではものすごく有名なひとだそうです。(前に「パパパパパフィー」に出てたので、ひょっとしたら見た
ことあるっていうひともいるかもしれませんね)
そんな大泉さんが主演を務めた、北海道発の映画がこの「river」なんです。

犯人に人質をとられ、みすみす逃がしてしまった警察官、そのせいで婚約者を殺されてしまった新郎、交通事故で選手生命を絶たれスキーヤー、
そして子供の頃のトラウマにいまだ悩まされるサラリーマン。彼ら四人のもとに一人の男が過去の記憶をを忘れられる薬があるという話をもちかけてきます。それは国の認可がおりない薬なので盗みだして通報されることはない。それを盗みだしてくれれば薬を分けてやってもよいとの呼びかけ
に、彼らは悩みながらも応じることにします。そして、時はせまり、いよいよ決行当日となって・・・

映画はすごくシリアスで、いつもの大泉さんをしてる人はすこし驚くとおもいます。
1カット1カットがほんとすごくカッコよく映ってて、えっこんなにもカッコいいひとだったんだって改めて再確認させられました。(よくよくみると彫りが
深くてけっこう男前なんですね。ほかの出演者たちもなかなかの美形ぞろいでしたし)
ストーリーも、淡々としていながらも引き込まれるものがあって(とくに後半になるにつれだんだんと謎が明らかになってくる展開は、けっこうハラハラものでした
。)
新たな大泉さんの一面を観られて、それだけでも満足でした。(大泉さんファンは必見!そんなかんじの作品でした^^。)
『CUBE』と『CUBE2』  1997・加 2002・米   2月8日(日)
このまえ、TVでこの「CUBE」という映画をやっていたんですが、ついうっかりと見逃してしまって、、そんなわけで今回、続編である「CUBE2」と
併せて観てみることにしました。
映画は、いきなり謎の部屋に閉じ込められてるところから始まります。
ふと目が覚めると、正方形の部屋にいることに気づく主人公たち。
いったいなぜこんなところにいるのか・・なにもかも思い出せないまま出口を目指して正方形の部屋をくぐり抜けます。
けど、いけどもいけども、同じ正方形の部屋ばかり続いて、いっこうに出口が見つかりません。
進む中には、人を殺すような罠(トラップ)もあって、だんだん極限状態に追い込まれて・・ていうかんじのストーリーです。

ストーリーらしいストーリーはありません。ただひたすら出口を求めて数多の部屋を突き進んでゆくだけ・・・なんですが、それが面白いんです。
出口を探して進んでゆくうち、なぜこんな施設をつくったのだろうとか、トラップのある部屋と無い部屋にはなんらかの規則性があるのではないか
とか、いろいろ考えるんです。その過程がすごく論理的で理にかなってて、ぐいぐい引き込まれるんです。
それと、水も食料もない状況で長時間すごすうちに、だんだん人間の本性みたいなものが出てきます。
だれもが疑心暗鬼になって、もはや誰も信用できない状況に追い込まれて、そして・・・!

いわゆる閉鎖された状況での密室劇で、すぐに映画にのめりこみました。まったく何もわからない状況から徐々に明らかになっていく過程は
やっぱりすごく引き込まれるものがあります。とくに2では時間軸まで出てきてますます難解になってきます。
ロジックで展開される物語。まさに理数系の映画という印象を受けました。

ミステリ好きな方や、とくに理数系の方はすごく楽しめる映画だと思います。