−1月をふりかえって−

1月は、観たい作品がほんとにいっぱいで、たくさん観に行こう☆って思ってたんですが・・・
1月っていえばちょうどバーゲンのシーズンと重なってるんですよね;
そんなわけで、観に行こうとしてた映画代が、洋服や靴へと変わってしまいました。。
そんな中で、いちばん印象に残ったのが「オペラ座の怪人」
まさに耽美でゴージャスな世界観で、もう一気に映画の世界へと引き込まれました。
仮面舞踏会でのダンス、怪人の棲む暗い地下世界、そして劇場での大惨事。。すべてが美しい映像で綴られて
もう、ため息が出るほどでした。。 もう一回、観てみたいなって思いました^^

『オペラ座の怪人』  2004・米   1月31日(月)
もうずっと昔から何回も上演され、また、映画化も過去に何度かされている超大御所のミュージカル・・・
そうっつあの「オペラ座の怪人」を観に行ってきました^^
それまでタイトルだけはよく知っているけど、どんな物語なのかさえぜんぜん知らなくて、、
TVのCMで流れる扇子を持って踊る仮面舞踏会のシーンや、あのすっかりお馴染みのジャジャジャジャジャーン!っていう音楽、
それらを見ているうちに、かっこいいなあ・・・いったいどんなストーリーなんだろう・・って気になってきて、、
好奇心に後押しされて、公開初日に劇場へと足を運びました。

・・・先にも書いたとおり、恥ずかしながらミュージカルはおろか、ストーリーや時代背景もまったく知らないまったく無知な状態で
観に行ってきたんですが、朝一番の回なのにも関わらず空いてる席はほとんどなくて、ようやく入場券を買って劇場の中へ入ってみると、
かなり年齢層が高くって、、ミュージカルを見たこと無い人が見に来てはいけなかったんではないかと一人焦ってました;@@
そうこうしている内に幕が開いて上映開始のブザーが鳴って、映画は始まりました。。

取り壊しが決まったとある劇場。そこでは取り壊しの際に見つかった品物のオークションが行われていました。
競売品のサルのおもちゃを落札したひとりの老紳士。落札したおもちゃをまるで懐かしいものでもみるかのように感慨深げにながめます。
そして次の競売品である、シャンデリアが運ばれてきて、再び劇場に吊り上げられた瞬間!
古びた劇場はまるで息を吹き返したかのようにかつての輝きを取り戻し、時間もその当時へと巻き戻って・・・
あの大惨事を引き起こした事件へと物語は始まるのでした。。

劇場に住む謎の怪人・ファントムと、彼にみそめられた新人の歌姫との悲劇を描いた内容なんですが・・・!
もう、最初っからいきなり重厚な作品世界へと引きずり込まれました。
劇中のほとんどのセリフがミュージカル調で、普通にしゃべるシーンなんてほとんどないんじゃっていうくらいだったんですが、
それがこの劇場のゴシックで荘厳な雰囲気とマッチしててとてもスムーズに入っていけるんです。
へたに普通のセリフがないから、それがかえって映画の世界観を醸し出すのに一役買ってて、もうめくるめく映画の世界にのめり込んで
いきました。
ファントムの棲む地下水路への誘い、仮面舞踏会での扇子を持った紳士淑女の舞踊、そして大惨事を引き起こしたファントムの最期、
いまでもその映像が目に浮かんでくるようです。

最初は、ひょっとしてすごく敷居が高くて、ミュージカルを見た人じゃないと殆ど分からないんじゃないないか・・なんて思ってたんですが
そんなことはぜんぜんありませんでした^^
へたに先入観がなかったせいか純粋に映画を楽しむことが出来ました。もう、なんていってもあのゴシックな雰囲気に圧倒されました。
ストーリーも、普通のセリフがないせいか途中でダレることもなく最後までずっと集中してみることが出来ました。
ミュージカルを知ってるひとから見たらまた違った風に映るのかもしれませんが、、
初めて見るっていうひとに観て貰いたいなっていうかんじの作品でした*^^*
『メダリオン』  2003・米、香   1月16日(日)
ひさびさに、どんな新作が出てるかなって思ってレンタルショップに行ってみました。
そして一通り見ているうちに大量に並んでる大作にまぎれ「おっ」っというようなものが目に入ってきました。
それはあのジャッキーチェン主演の最新作’メダリオン’なんでも、通産50回目となる、まさに節目の作品だったんです。
じつは劇場公開当時に本気で観に行こうとしてたので、借りない手は無いということでさっそく借りることにしました^^

先にも書きましたが、ジャッキー通産50作目となるということで何かと騒がれてた作品で、ジャッキーもついにワイヤーアクションに!
っていう触れ込みでけっこう本気で観に行こうとしてたんですけど、、すぐに公開が終わってしまって、やむなく見逃してしまった作品でも
ありました。
で、そんな感慨もひとしおにさっそく見てみることにしたんですが・・・!
おおお〜っつたしかにワイヤーアクションを使ってて、ちょっと不自然なくらい跳躍したりしてました^^
で、しばらく見ているうちに・・・おお、、ってええっつ〜!@@; てっきり見所がジャッキーの初ワイヤーアクションだけだと思っていたら、
とんでもない!本当の見所はもっと先にありましたっつ*^^*

まあ、ジャッキーは今回も香港警察の捜査官の役だったんですけど、捜査の途中であえなく死んでしまうんです。
けど、不思議なパワーを持ったメダリオンの力によって再びこの世に生き返って・・・そこからがこの作品の真の始まりだといえるでしょう。
なんていうか蘇ってきたジャッキーはすっごくパワフル!
ジャンプをすれば天井を突き破るは、軽く払ったつもりがびゅんと人間を吹き飛ばし、鉄砲の玉に当たったのに血が流れない。
メダリオンの力によって、常人の限界を超越したまさにミラクルパワーを手に入れたのです☆
てっきりシリアスな展開だとばかり思っていたので、この展開はかなり意外でした。
独特のテンポとユーモアあふれる展開で、なんだか昔の香港時代のジャッキーを思い出してしまいました。

なんか、期待してたものとはぜんぜん違った展開で、良い意味で期待を裏切られました。
なんといってもミラクルパワーと手に入れたジャッキーのアクション!もうこれに尽きます。
漫画でいうと、ドラゴンボールの亀仙人のもとで修行した悟空が初めて甲羅を外した時のような、、そんな感動を覚えました^^
まったく見たことのないような、新しい感覚のアクションはほんとに観ていて爽快でした!
いやあ、、こんなことなら劇場で観ればよかったなあ・・ってかんじの作品でした^^
『ターミナル』  2004・米   1月8日(土)
正月の三が日も過ぎたある日、つと友達から電話がありました。
「ねえねえ一緒に映画見に行かない?」 普段、こういう映画のお誘いがあまり無いのでわたしは喜んでOKしました。
「ところで、、何観に行くの?」 「え〜・・・と、’マイ・ボディーガード’か’ターミナル’」
またえらくジャンルの違うものを、、と思ったんですが、わたしは兼ねてより観たかった作品を選ぶことにしました。
「’ターミナル’がいい」そんなわけで、今年最初は、ひさびさに他の人と一緒に観に行くことになりました^^

たぶんTVとかで大体のストーリーが紹介されたりしてるのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、、
クラコウジアと言う国からやってきた主人公のナボルスキー。なんとか空港に着いてあとは税関をくぐるだけ・・・のはずだったんですが
主人公の母国が飛行機に乗っている間にクーデターで消滅、主人公は事実上無国籍の人間になってしまって・・・
アメリカに入国することもできず、かといって帰る国も無くなってしまった主人公は、やむなく空港で暮らしはじめることになって。。

国が無くなってしまって、空港で暮らすしかなくなってしまった主人公の行動を追ったカタチの作品なんですが、これがほんとに面白い^^
泊まるところを確保しようと空港をさ迷ってるうちに工事中のゲートを見つけたり、食べ物を買うお金をなんとか稼ごうと荷物カートを返却して
戻ってくるコインを頂戴したり、空港という閉鎖された空間でなんとか生きようとする主人公のアイデアに驚かさせられました。

はじめは疎ましがられていた空港で働くスタッフたちと次第に交流を深めたり、なんとか英語をマスターしようと観光案内のパンフを読み比
べたり、そんな主人公の行く手を阻むかのように、主人公に不法入国をささやいてなんとか空港から出て行ってもらおうと画策する警備主任。
そして偶然に出会ったきれいなスチュワーデスへの憧れ。そんな主人公となんとかくっつけようとあれこれがんばるスタッフたち
閉ざされた空間で必死に頑張ってる主人公の姿を見ていると、なんとか頑張って欲しいって知らずに応援したくなってしまうんです
舞台は空港だけという、ほんとに閉ざされた空間なのにそこに展開されるストーリーはすごく起伏にとんでてもうグイグイ引き込まれていきま
した。

ただ、、残念だったのはラストがちょっとしりすぼみだったこと。スチュワーデスとのロマンスや、なぜ主人公が頑なに空港へ残ろうとしたのかが
ちょっと弱いかなっ・・て思いました;
けど、そうはいってもスタッフたちとの間に芽生えた友情や、主人公の頑張るけなげな姿は見ていて心動かされるものがありましたし、
決してつまらない作品ではありません。
観終わったあとにはなんとなく良かったって思えるような、そんな感じの作品でした^^