6月は、なんとか駆け込みで4本の映画を紹介できたました;^^(ギリギリセーフっつ)
で、改めて見てみると・・・劇場公開されている作品が1本しか紹介されてないんですねえ。
ほんとはもっと劇場に観に行ってるんですが、あまり印象に残らなかったりで・・・まあ、それは来月に持ち越しということで;
そんな6月のなかで、一番印象深かったのがやっぱり「下妻物語」。
最初からありえないっていうくらいのハイテンションでまさにのりのりの2時間でした。
まじめな作品も良いけれど、やっぱりこういうバカバカしい作品もぜったい必要だなって強く思いました☆^^
『彼女と彼女の猫』  1999・日   6月30日(水)
この作品は、たったひとりでアニメーションを作成したことで話題となった新海誠さんのアニメーション作品「ほしのこえ」に収録されていた短編作品です。
この「ほしのこえ」という作品。じつは初めて観たのがいまから2年前、出来上がったばっかりのときにどうしても観たくて思い切ってネットで購入しました。
その話はまた後日ということにしまして・・・
とにかくその特典映像として収録されていたたった5分の短編作品です。

物語は、ひとりの女性が猫を拾うところからはじまります。女性は一人暮らしで出かける前にいつも「いってくるね」と声をかけて出て行きます。
なにげない風景に、なにげない日常。
なにげない毎日がずっと続くと思っていた。そう思っていたのに・・・そんな矢先に起きたちょっとした出来事。。

この作品は、主人公である猫の視点を通して描かれる日常を綴った物語です。
抑えた色合いの、どこか懐かしいかんじのする映像で、ただ観てるだけでなんか良いなって思えるような、そんな優しさをかんじました。
時間にしたらたった5分の作品なんですけど、はじめて観たときにはそんな短さは感じませんでした。
たぶん、映像の間から垣間見える生活のにおいや息づかい、そういったものが画面を通してにじみ出ていたからなんじゃないなかって思います。

だれもが見たことあるようななつかしい風景。
そんなものを感じさせてくれる、観ていてとても心地良い映像でした。
だれもが持っているささやかな心の響き、それをかんじさせてくれる。。そんなかんじの作品です。
『下妻物語』  2004・日   6月28日(月)
CMがかなりインパクトが強いものだったので、覚えている方も多いとおもいます。
そうですっつあの「こうみえても、けっこう感動作なんです」でおなじみのあの「下妻物語」です^^。
いちど観たら決して忘れないインパクトを与える2人の主人公、桃子とイチゴの奇妙な友情を描いた、まさに感動!?巨編の物語です。

映画がはじまってすぐ、普段はお目にかかれないようなゴージャスな衣装を纏った女の子が現れます。
いわゆるロリータファッションの主人公’桃子’です。
桃子は、自分の好きなロリータ服をもっとたくさん買うために父親がつくったいわゆる’バッタもん’の商品を売り出すことにします。
雑誌に掲載しお客がくるのをひたすら待ち続けます。そしてほどなく届いた一通の手紙。ひら仮名ばかりでおせじにもきれいだとはいえない字で、
ひょっとしたら小学生なのかなって思いながら、わくわくして手紙の主が来るのを待ちます。そして約束の日。
桃子の前をけたたましい爆音を響かせながら一台のスクータがやってきます。
ヤンキー・・・まず頭に浮かんだのがその一言でした。そしてそのヤンキーから信じられない言葉が飛び出します。
「あたしが手紙だしたんだけど」
そうです。小学生だとおもって待っていたお客さんは、あろうことか目の前のものすごく怖いヤンキーだったのです。。

ロリータファッションの存在は前々から知ってたんですけど、そんなにじっくりと観る機会がなかったので映画がはじまってすぐに登場した桃子の
衣装にあっけにとられました。たしかにすごく可愛くて、とっても似合ってるんですけど・・・あまり見慣れないせいか、かなり浮いて見えました。
さらにそれに輪をかけてすごいインパクトを与えたのが、土屋アンナさん演じるヤンキー娘の’イチゴ’。特攻服に身を固め、怖すぎるって引いちゃ
うくらいの熱演でほんと、堂に入っていました。
とにかく出てくる登場人物がみんなすごい個性を放ってて、それらを観ているだけでも楽しめました。(誰一人としてまともな人は出てこないし;^^
それだけに留まらず話の展開も、とつぜん「ここからはVTRで」とか、「退屈なのでアニメにしてお話しします」とかとそのストーリー展開までいまま
で観たことのないようなハチャメチャぶりでした。
まじめに観ようと思ってみたら…ちょっと引いてしまうかもしれませんが、このノリにはまったひとにとってはまさに最高!っていうかんじの映画だと
思います。
桃子とイチゴ、ロリータちゃんとヤンキー娘の二人の友情も、いつのまにか良かったねって思えるような、、そんな感じの作品です。

むずかしいことは何にも考えず、単純にノリを楽しみたい!そんなひとにはぜひともお勧めです^^。
『MOONLIGHT MILE』  2003・米   6月20日(日)
この作品は、じつは公開当時にちょっと気になってた作品でした。
監督があの「シティ・オブ・エンジェル」のブラッド・シルバーリングということで観よう観ようと思いつつ、そのまま時は流れてしまって。。
で、このまえレンタルショップの棚をなにげなく眺めていたら「あっそういえば」って思い出して、早速借りてみることにしました^^

舞台は1970年代のアメリカ。喪服に身を包んだ主人公と婚約者の両親。映画は葬式のシーンから始まります。
結婚を控えた主人公。その婚約者である彼女が突然の事故に巻き込まれてしまって、彼女は帰らぬひとになってしまいます。
残された両親と主人公。大事な人を失った悲しみからなんとか立ち直ろうと、3人は一緒に暮らし始めます。
家族、恋人、かけがえのないひと。大事なものの欠けた日常を、彼らは淡々と過ごして行きます。。

最愛だった人が突然他界してしまい、そこから立ち直ってゆくっていうかんじのストーリーです。
突然いるべき人がいなくなってしまった日常。初めはそのことがあまりに突飛でまるで現実感がないんです。
けど、時間が経過していくうちに、だんだんとそのことが現実として受け止められるようになって、やがてじわじわと打ち寄せる悲しみ、そして虚無感。
主人公や両親もはじめは平気に振舞っていたけど、やっぱりどこかギクシャクしてて、、いらいらが募って爆発するシーン、観ていて痛々しかったです。
なんとも形容しがたい複雑な思い。そんな思いを抱えたまま映画は終盤にさしかかって。。

映画が始まっていきなり葬式のシーンからはじまって、初めはちょっと??って思ってたんです。敢えて婚約者の過去を描かないことでより鮮明に描き
出す、、だけじゃなくてまた違った意味もあったんですね^^(映画を観ていて「そうだったのか」って思いました)
それを踏まえてもう一度みてみると、、なるほどなあって改めて分かってきて、うんうんってひとりでうなずいてました。
最後にはみんなのこころもすっきり晴れて、良い後味のラストでした。

監督の優しさに包まれた、そんなかんじの作品です。
『未知との遭遇』  1977・米   6月14日(月)
この作品は初めて観たのが小学生の頃で、TVで初めてこの映画を観たとき、とにかくすごいインパクトだったのを覚えています。
最近になってまた、急にこの映画のことが観たくなって、借りて観てみることにしました。

1970年代、突如として砂漠に現れた無数の戦闘機。それらは第二次世界大戦で行方不明になったはずのものだった。
それらを目撃したひとの話によるとまばゆい光に包まれた奇妙な物体がそれらを運んできたという。
一方、場所が変わってアメリカのとある都市で突然の停電が起こる。そしてそのあとに現れたのはやはり奇妙な光の集団だった。
偶然それらを目撃した人たち。彼らの潜在意識下にはとある共通の山のイメージを思い浮かぶようになって、、

やっぱりスピルバーグはすごい監督だなって思いました。ほんとにひさびさに見たにもかかわらず、あの時と変わらぬ迫力っ@@
とてもいまから30年も前に作られたとは思えないくらいにそのUFOの登場シーンはインパクトがありました。
主人公のロイが停電の原因をたしかめるべく車にのって移動していると、前の方から突然猛烈な勢いで強烈な光が差し込んできて、、
思わず車から飛び出すとそれらに続くように何機も連なってすごい勢いでUFOが飛んでくるんです。
そしてそれ以来、奇妙なイメージが頭から離れなくなった目撃者たち。それに続くかのように世界各地から上がる謎の物体の目撃情報。
謎の物体’UFO’をめぐって物語は急展開を見せて、、ほんと最後まで一挙に飽きることなく見せてくれました^^

この映画、公開当時はすごい話題で、この映画をもとに一挙にUFOの名が広まったといわれるほどの作品なんです。
いわゆるUFOが家の前に現れてっていう課程や、とつぜん猛烈ないきおいで飛んでいく光を見たっていう実際のUFO目撃者の証言をかなり正確に
描写していて、実際に体験された人たちからも映画のとおりだったと言われるくらいのリアリティのある映像。
やっぱり今観てもぜんぜん遜色なくて、観ているものをおもわずあっと言わせるものがありました。
なにもすべてCGでみせるだけじゃなくても、その創意と工夫でいくらでもすごいと思わせるものがとてるんだなあって改めて感じさせられました。