−4月をふりかえって−
4月は出遅れたこともあって、3本しか紹介することが出来ませんでした・・・とほー;><
それと、目当てにしてた作品が次々と公開を終了していったのもあって、あんまり映画を観に行けませんでした。。
そんななかで、特に印象に残ったのが「グッバイレーニン!」
子供の頃、学校の授業で一応は習って知っていた社会主義国という国。けど、実際にはどんなものなのかいまいちピンとこなくて、、
そんな社会主義の国の生活をこの映画で初めて実感することができました。
みんながみんな、上も下もなくみんな平等に、、それこそ家具から下着から、食べ物に至るまでみんな同じ。
たしかに公平なのは良いことだけれど、、う〜ん、選ぶことすらできないなんて・・・すごいカルチャーショックを受けました。
『恋人はスナイパー−劇場版−』  2004・日   4月27日(火)
この作品、ほんとは先週の公開初日に行くつもりでした。
けど、邦画ではもうすっかり恒例となった初日の舞台挨拶、主役のウッチャンが舞台挨拶をするということで、苦渋の選択で先週は見送ることに
しました。(やっぱり人が多すぎると落ち着いて鑑賞できないですしねえ・・・ハア・・・)
そして今週、満を持して劇場へ向かいました。

あのいかりやさんの遺作となったこの作品。スクリーンにいかりやさんが出るたびに「もう、いないんだ・・」ってちょと胸がきゅんとなって、ちょっと切なくなりました。
もう、これで最後なんだと思うと、、やっぱりさびしいです。(あの、厳しいけれど優しい笑顔がとても印象的でした)
で、映画の方なんですけど、ストーリーがもうっほんとに面白くて、最初から最後までグイグイ引っ張られていきました。
主人公たち一家が食事をしていたレストランで、いきなり客がライフルで射殺されて、それを皮切りに国民全員を人質にとったと宣言する犯人グループ。
いつどこで撃たれるか分からないという緊張感で日本中が包みこまれ、、その中で、なんとか犯行を食い止めようとする主人公たち。

いきなりお客が撃たれるという、衝撃的な展開で始まったストーリー。
スナイパー同士の戦いとうことで、いままで観たことのない斬新な戦いかたで対決するんです。
どこから撃ってくるか分からない状況でチョンッチュンって弾が地面を掠めたり、目の前の爆弾を、間一髪で取り外した瞬間、ライフルの弾痕がその場所に命中したり、、
特にラストのスナイパー同士の対決は、狙いを定めてるその最中に弾がヒュンッて飛んできたりして、まさに手に汗握る戦いでした。
主人公の水野さんもワイヤーワークを駆使した戦いを繰り広げて、アクション映画としても充分楽しめる出来でした。
ラストの終わり方も、、余韻があってけっこう良いなって思いました。

TV版ではちょっと、、て思ってましたけど、劇場版はぜんぜん別物。
最初から最後まで、ほんとに「−劇場版−」だけのことはあるなあって、そう思いました。
『グッバイ・レーニン!』  2003・独   4月21日(水)
この作品は、TVでたまたま紹介されてるのをみて、「すごく面白い!」ってアナウンサーのひとも絶賛してて、で、どんなのだろうって急に興味が沸いて
観に行ってきました。

ストーリーは、まだベルリンの壁が東西を分断してた頃、、あのドイツがまだ西と東という二つの国に分かれていた頃のお話です。

西に憧れを抱いていた主人公はデモに参加し、警官に連行されます。それを目撃した母親はショックのあまり、心臓発作で倒れてしまいます。
母親は昏睡状態に陥り、絶対安静の状態に。医者からもショックを与えないようにときつく忠告を受けます。
そうこうしている内にベルリンの壁は崩壊し、東西ドイツは統一を果たして、、
そんなことは露知らず、昏睡状態から覚めた母親。
母親にショックを与えないように、なんとか東ドイツなくなったことを隠そうと主人公たちの必死の偽装作戦が始まりました。

みなさんもご存知だと思いますが、ドイツは昔、東と西に分かれていました。社会主義国の東ドイツに資本主義国の西ドイツ。
主人公は自由な西に憧れていましたが、その母親は正反対。自分の国の名誉国民にまで選ばれるほどの人物でした。
だから、母親が目覚めた時にもなんとかショックを与えまいと、主人公は必死でむかしの’東ベルリン’を再現しようとするんです。
すっかり資本主義ナイズドされた部屋を昔のとおりに再現したり、母親が大好きだった東製のピクルスを求めてあちことをさまよったり。。
けど、東のものはもうすっかり無くなっていて、、廃品からかき集めてきたり、フリーマーケットから流出品を探してきたり、
挙句には自分で架空の報道番組まで作って矛盾を必死でごまかしたり、、東西のギャップ差を埋める主人公の奮闘振りがなかなか笑えました。
ラストも、けっこうジンときて、、なかなか良いなあって思える作品でした。

騙すのは悪いことだけど、良いウソならばついたほうが良いのかなって、、観終わって、そんな風に感じました。
『ロード・オブ・ザ・リング−王の帰還−』  2004・米   4月12日(月)
もう、いわずと知れたファンタジー映画の超大作、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の集大成、堂々の完結編です。
やっぱり覚悟はしてましたけど、、人がものすごく多くて、こんな混みようは「ラスト・サムライ」以来だな、、って思いながら劇場へとなだれ込みました。

物語は、前作で不敵な笑みを見せて終わったゴラムの回想シーンからはじまります。
ゴラムがまだちゃんとした人間だった頃、ふとしたきっかけで出会った指輪。それを機にゴラムはどんどん指輪に魅入られて・・・
一方、それぞれに活躍を魅せてくれたアラゴルン、ギムリ、レゴラスの3人組が、こちらも見事な活躍を魅せてくれたピピン&メリーと再開を果たします。
そして、きたるべく決戦の日に備えて旅立つ仲間たち。

今回の見所はなんといっても後半の大合戦のシーンです。
まさに最後の決戦にふさわしく、怒涛の如く波寄せる闇の勢力たち。何万というオークの軍団、巨大な投石器。それだけにあきたらず巨大な象や、空からも
竜の背中ににまたがったナズグルたち。そのあまりにも大きな勢力のため、敵は城壁を壊し、城にまで押し寄せてきて、まさにギリギリの攻防戦にまで
発展していきます。まさに最後の戦いにふさわしくその映像の迫力のもの凄さに圧倒されました。
十数メートルはあろうかという巨大な象や、空からも容赦なく襲ってくる真っ黒な竜の群れ。ほんとに息つく暇もないくらいのシーンの連続でした。

今回、1から通して観てみたんですけど、、改めてその世界観の凄さに感心させられました。丁寧に、細かいところにまで気を配った映像の数々。
とくに今作ではほんとにあるとしか思えないくらいの巨大な城を築いてあったりしてて。。だからこそ、安心して映画の世界にのめりこめたり、
キャラクターにしてもあれだけ登場人物がいるのに、それぞれがきちんと描きわけられてて、、だから観た人それぞれにお気に入りのキャラが出来て愛着、
みたいなものが出てきたり、、これほど映画にのめりこんだのはほんとに久々のことでした。
長い上映時間も、長いからこそ思いいれも深くなるんだと思いました。
ラストの後日談を観たあとに、もういっかい1作目から観たいなって気分になりました。