−8月をふりかえって−

今回もなんとか駆け込みで4本紹介することができました。(ほっとしてます;^^)
たぶん、、もうお分かりですよね?そうです、この中で特に印象に残ったのはもちろん「シュレック」!
これはもう、ほんとに良い作品で目からウロコがおちる思いでした。
先月同様、映画って観てみるまでは分からないなって思いました^^

『シュレック2』  2004・米   8月31日(火)
と、いうわけで結局「シュレック2」、観にいってきました^^
劇場のほうは公開からかなり経っているせいか字幕版はレイトショーのみ、朝から公開されてるのは吹き替え版ばかりでした。
けど、さいわい「1」を吹き替え版で観ていたため、ゆったり安心して吹き替え版を観ることができました☆

前作でめでたくフィオナ姫と結ばれたシュレックは結婚の報告にとフィオナの両親のもとへと向かいます。
それと同じ頃、フィオナの囚われていたお城に向かうひとりの騎士がいました。彼の名はチャーミング王子。フィオナを救うために城へやってきたのです。
ですが城はもちろんもぬけの殻。やっとの思いで城にたどり着いてみて・・・誰もいないことに気づき唖然とする王子。
一方、こちらにも唖然とする二人が。てっきり呪いが解けて、美しい姿に戻ったかと思っていたら醜い姿で、しかも結婚相手がかっこいい騎士ではなく
緑の怪物だったのですから・・・その驚愕の事実に呆然とするフィオナの両親でした。。

今回のお話は、なんとか二人の結婚を両親に認めてもらおうと奮闘するシュレックの物語です。
密かにフィオナとの結婚を狙うチャーミング王子に彼の母親ゴッドマザー、そして謎の暗殺者−長靴をはいた猫など、新しいキャラクターがたくさん登場
します。
もちろん前作で登場してきたキャラクターも健在でドンキーはもちろんのこと、クッキーマンやピノッキオ、3人トリオのネズミたちなど「1」からの観てきた
人にはおおーって思うようなシーンも満載です。
物語も、殺し屋だったはずの猫がシュレックになついてきたり、シュレックやドンキーが思わぬ大変身を遂げたりと、ほんとはらはらし通しの90分でした。
今回はとくにアクションシーンがすごくてミッションインポッシブルばりの活躍や、ゴジラ並みの暴れん坊ぶりなど、今回もきっちりパロディしています。
その面白さは「1」以上、前作をはるかに凌ぐとパワーアップぶりでした^^

出だしはちょっと、とってつけたようないかにも人気が出たから「2」を創りましたっていうかんじの始まり方ですこし気になっていたんですけど、それも前半だけ。やっぱりストーリーが良くできていて今回も最後にはジンとくるよいお話でした。
愛するひとのための自分を変えようとするシュレックに、そんなこととは露知らずひとりたそがれるフィオナ。ふたりの心の行き違いがちょっと痛々しかったです。二人とも、互いを想っているのに伝わらない。だからすれ違って、今回もおおきな騒ぎになってしまうんですけどね。
まあ、なんにしてもラストはやっぱり落ちが効いてて’こうでなくっちゃって!’思いました^^
『シュレック』  2001・米   8月28日(土)
このまえ「TAXI3」を借りたとき、一緒にこの「シュレック」も借りてみました。
いま、ちょうど「2」が公開中ということもあってかDVDは全て貸し出し中、VHSも残り数本という盛況ぶりで少しビックリしました。
ふだんはDVDばっかりでめったに選ばないのですが、今回はあの浜ちゃんが主役の声を演じたということで敢えて吹き替え版を選んでみました。

主人公のシュレックは、森の奥深く、ひっそりと沼のほとりで暮らしていました。そんなある日、シュレックの暮らす森でおとぎ話の登場人物たちが
次々と連行されるという騒ぎが起こります。言葉をしゃべるロバのドンキーも、あわや連行される寸前のところを偶然通りかかったシュレックに助けられ
ます。そうして二人で家に帰ってみると、、なんと森で連行されたいたおとぎ話の登場人物たちが溢れんばかりに森に解き放たれて。
もとの静かな生活を取り戻すため、ドンキーとともにフィオナ姫を救う旅がはじまるのでしたっ

なんか観る前は、あの浜ちゃんとシュレックってぜんぜん重ならなかったんですけど、はじまってすぐ、そんな違和感は消し飛びました。
あのユーモラスな風貌と、浜ちゃんとひとなつっこい声が見事にマッチしててすごくはまってるんです。関西弁も、じゃりんこチエじゃないんだから・・・って
思ってたんですけど、これも関西弁で大正解です!
関西弁独特のテンポあるしゃべりで繰り広げられるドンキーとの会話。へたな漫才より面白くてほんと会話シーンは笑いの連続でした。
それ以外にもおとぎ話を茶化したり、有名映画の名シーンをパクッタりと、おもわず観たことあるって言いたくなるような観ていて楽しい映画でした^^

なんか、TVのCMなんかではブラックなユーモアを前面に押し出しててあの「オースティン・パワーズ」みたいなのを連想していたんですけど
ぜんぜんそんなことなかったです。シュレックが自分が怪物であることに悩んだり、フィオナ姫も、どうして囚われの身になったのかってずっと思ってたり
して・・思ってたよりずっと深い内容で、美女と野獣の恋の行方やラストでのシュレックの選択。最後にはちょっとジンときてとっても良い作品でした。
ちょっぴり毒のある笑いと意外とまじめなストーリー、それらがうまいことミックスされて、まさに大人も子供も楽しめる映画です。
これはぜったい「2」も観にいかねばっつ!て、つよくそう思いました。^^

『TAXI1・2・3』  1998〜2003・仏   8月21日(土)
このまえの「スパイダーマン2」で、ちょっと劇場は・・・と思い、お家でビデオを見て過ごそうと思ってレンタルショップへ行きました。
で、いろいろと観て回ったんですが、新作はけっこう劇場でみたものばかりだったし、準新作へと足を運びました。
そんなとき、パッと目に入ってきた「TAXIB」のパッケージ。
雪山を疾走する白いタクシーがプリントされた躍動感のあるパッケージで、そういえば劇場で見逃したなあ・・って思って
ちょっと借りてみることにしました。

いままで、1・2と劇場で観て来たんですが、このBだけはちょっとあまり観たいっていう気が起きなくて。。ふと気がついたら劇場公開が終わってました;
というのもこのB、パッケージにも描かれてるように舞台が雪山なんですよね。
街の中をビュンビュン疾走する爽快感が見所の「TAXI」なのに雪山じゃあ、、  疾走感とは程遠いと思って、それで観るのを躊躇してたんです。
けど、、そんな心配は無用でした^^

始まっていきなり、黒いタキシードにヘルメットを被ったなぞの男が現れます。それに続いて全身黒尽くめのスケートを装着した男たちが何人も現れて、
男対黒尽くめ集団のチェイスが始まります。奪ったマウンテンバイクで必死に逃げる男。それを自慢のスケートで追いかける黒尽くめ集団。
車の間をすり抜けたり、裏道をすいすい通り抜け階段を一気に駆け下りたり、、これだっつ、この疾走感だ!って思わず叫びそうになりました^^
やっぱりTAXIBでも、あの爽快感は健在でした!^^

はじめてみた1では、単純ではあるけれど、見るものの心奪われる疾走感を見せ付けてくれました。そして2では、われわれ日本人になじみぶかい
忍者でおおいに笑わせててくれました。そして今回の3ではそれらがうまいことミックスされて「TAXI」という独自の世界観を見事に構築してくれました。
1・2そして3を経て、やっとその方向性みたいなものが明確になった気がします。
1ではけっこうまじめだったストーリーが2では一変、ものすごいお笑い路線へと傾いて、、で、今回の3でそれらがうまくバランスがとれた。
そんな印象をうけました。1からつづくこの2人のコンビ、今作を観ていてとってもいとおしくなりました。
初めは走り屋と警察という、まるで水と油のような二人だったのに、いつのまにかすっかりかけがえのない親友同士になって、なんかいいなあって思い
ました。
やっとふたりのコンビも息が合いはじめたし、これからもきっと息ぴったりの活躍を見せてくれるでしょう^^
「TAXI4・5・6・・・・」と、ポリスアカデミーのようにずっとシリーズ化してほしいなあって思います☆
『SPIDER MAN2』  2004・米   8月16日(月)
いま、まさに旬で人気絶賛公開中の「スパイダーマン2」☆観にいってきました。
やっぱり夏休みということもあってか、初回にもかかわらずすごい人で入場券売り場には長蛇の列が。。
券を買う間に映画が始まってしまうのでは、、っともう映画を観る前から(違った意味で)ハラハラしてました;
けど、なんとか時間には間に合って、なんとか席に着くことができました^^

なんかもう、はじめからすごい映像で、はじめの5分ですっかり映画の虜になりました。
ピザの配達でなんとか間に合わせようとスパイダーマンに変身して、ビルからビルへとびゅーんって飛び渡ったり、
さらには途中であわや轢かれるっていうところを自慢の糸で引っ張りあげたり。。
自由自在に飛び回ってもう観ているだけで気持ちのいい映像でした^^

さらに今回の宿敵’ドックオク’との対決シーンでは、息つく暇もないくらいのスピーディでスリリングな戦いが繰り広げられるんです。
4本のアームを使って車はひっくり返すはビルはバンバン壊しまくるはの暴れぶりで、、挙句の果てには強引に主人公のおばさんを奪い取って
ビルの屋上へ駆け上るという暴れん坊ぶりなんです。
当然スパイダーマンはおばを助けるべくビルへと追いかけるんですけど、、この2人の対決がもうすごい!
数百メートルはあろうかというビルからまっ逆さまに落ちながら、ビルの残骸を投げつけあったり、一緒に落ちてしまったおばをすくいあげたり。。
で、落下しつつもまたまたおばを奪い返したりと、、まるで想像もしなかったような戦いが展開されて。。
それに続く電車のシーンでは、、もう、ほんと想像も絶するような映像の連続でした。

・・と、ここまで書くと、なんかいかにも映像だけで話題を呼んでいる映画のように思われがちですが、じつはそうではないんです。
スパイダーマンとピーターとの間でゆれうごく葛藤。、、いっそのことヒーローなんてやめてしまえば、もっと楽になれるのに。。
なんか観ていて痛々しく感じるくらいに、気がつくとどっぷり主人公に感情移入して観ていました。
ラストでは、とうとううすうす感づいていたことが現実となってしまって、もう後戻りできない展開で幕を閉じました。
これはもう、ぜったい3も見逃せない!観終わってからつよくそう思いました^^
1より2、さらに2より3へと、着実に進化する映画。そんな印象の「スパイダーマン2」でした☆