27日メルクルディのリヨンは暑いくらいの日差しが散歩をする正太郎の横顔を照らしていた。
5時40分にホテルを出て7時に戻ると汗を流しにドウシュを浴び、服を着替えてノートの整理をした。
クラリスがいても此れだけは習慣なのでやめるわけにはいかないのだ。
8時にクラリスと食事をしてブティックに向かった。
シルヴィとドレスの生地が足りているかを話し合い、欲しい生地はジャネットに言って店の売り上げから追加するように頼んだ。
テオドールから来た型紙と見本でピジャマを作り自分たちで試しているがコトンが一番着心地がよいと報告してくれた。
「絹はよく無いかい」
「からだが落ち着きませんよ。お金持ちは年中絹を着慣れていて違和感は無いでしょうが私たちはどうにも落ち着きませんね」
アン・マティルドもコトンが一番、リネンが2番でその下が絹だといった。
「じゃ3着も持っているんだ。贅沢だなぁ」
「またショウはからかってばかり。其れより今朝ジャネットから聞いたんですけどクロワ・モランへ行かせるお針子ですけど隣に勤めているエマ・クロディーヌ・パンルヴェが良いと思いますよ」
「なぜだい」
「彼女腕もいいけど何よりマダムと仲もいいし、休みにもあそこで子供たちの話を聞いてあげに行くのよ」
「そりゃいい人がいたもんだね。本人が希望すれば1日、稼ぎが欲しければ午後は此処へ戻しても良いよ。ジャネットと本人とも話会うように進めてくれないか」
シルヴィも了解して「其れと此処もお針子が1人欲しくなったわ、ジャネットに言って増やしていいかしら」と申し出た。
「其れは利益が上がるならそうしたほうが良いよ。ジャネットと其れも話し合って隣と共有の人を探してもらえばいいんじゃないかな」
正太郎はそういうと「僕からジャネットにも話して置くよ」といい直して隣へ向かった。
ジャネットも「そう考えてはいたのよ、オドレイをやっても良かったんだけど此処を彼女に任せるにはそうも行かないで考えていたのよ」と言ってエマを休憩室に誘った。
「ええ、其れはよいのですけど、此方で夜の仕事をしてかせがしていただきたいのですが」
「其れはあちらでも出来るわよ。あなた住まいはアパルトマンでしょ」
「ええそうです」
「向こうで作るアパルトマンで手縫いの夜鍋をしてもいいし、ほら手縫いは手間賃が好いからスリップ・ド・クストゥでも1枚50以上は取れるわよ。昼間子供たちに教えながら作る下着も手間代を取れるから貴方の腕なら夜だけでも1フランは余分に稼げるわよ」
「アパルトマンに部屋が借りられのですか、何時からが良いですか」
「パリから3人の子供が来るそうなのその子達が到着したら、それからアパルトマンが出来たら1部屋会社もちで住んで良いわよ」
ジャネットはいつの間にか正太郎のやり方をそのままに行いだしていた。
「ジャネット頼むから社員用は4部屋までにしておくれよ。8部屋は貸し出し予定だからね」
「あらレティはどうするの、彼女も1部屋有ったほうがいいでしょ」
結局2階は社員用、3階、4階は孤児院出身者か独身女性に限ることにした。
「其れより管理人兼キュイジニエのあてはあるかな」
「いま何人か当たっているのよ。屋根裏部屋はM.ティラールが好意で物置と2部屋のメイド室にしてくれるから、その娘を一緒に食堂でも働いてもらってもいいし、預かる子供たちに週代わりで炊事当番にして仕事を覚えさせることをマダムと話し合ったのよ」
正太郎が前に話したように徐々に話は進んできたが、キュイジニエが見つからないと話が進まないのだ。
クロワ・モランのリガールからのフラールは2000枚だけをパリへ送るように頼んで残りはブティックで引き取ることにしてもらった。
クロア・モランの家に出かけ、先に建設現場にいたM.ティラールに進行具合を訊ねた。
「6月一杯でほぼ出来上がりますよ」
10人ほどが2階まで組み上げた資材を整理していた。
「内装が終わって10日もすれば入れますから7月15日を入居予定日と考えてください」
正太郎は頼みますとM.ティラールに告げて隣へ向かった。
4号棟で音がしているので中を覗くとM.ジルベールが二人の娘にジャカールの作業を教えていた。
「やぁ出てきたよ。中々いい手つきだね」
「教えがいがありまさぁ。この子達は私が教えてM.パンルヴェが午後に2人教えるんでさぁ」
4台の機織り(はたおり)の器械は4号と3号に2台ずつ置かれM.ジルベールは午後にバイシクレッテとブティックの配達要員として待機に向かうのだ。
「マダムは2号棟でお針とマシーヌを教えていますよ」
「それなら顔を出してくるよ」
2号棟では7人の娘がマダムから手縫いとマシーヌの授業を受けていた。
正太郎に先に気が付いたのはクリスで声をかける前に「サリュ、ショウ」と声をかけてヨチヨチと歩いてきた。
「ウィ・シトワイエンヌ」
クラリスとも可愛く挨拶を交わしたクリスを正太郎が抱き上げて一緒に教室に入った。
元はティサージュが置いてあった土間を板の間にし、綺麗に磨き上げられた床の上のターブルには、いままさに型から切り抜かれたばかりのスリップ・デ・マリーの生地が積まれていた。
2台のマシーヌで縫い合わされているのを見ると未熟ながら綺麗な線を出していた。
「大分進歩しましたね」
「はい。私を含め出来上がった品物をジャネットのほうでまとめて清算してもらうことにしました。自分だけの責任でなく全員が力を併せることを覚えてもらうためにいい事だとジャネットも賛成してくださいました」
エマ・クロディーヌ・パンルヴェが此処を手伝うようになると話すと子供たちも喜びの声を上げた。
マダムにまだキュイジニエが見つからないと話すと独身の女性ではいけませんかと心当たりがあると話した。
「でも管理人を兼ねてと言うのは1人では無理じゃないですか」
「実はその人の母親が同居していますの、その方を管理人にしていただけ無いでしょうか」
「いまどこかで働いておられるのですか」
「先月までマルセイユでホテルのキュイジニエとして働いておられましたが父親がなくなって母親を引き取ろうとしたそうですが、リヨンを離れたくないと言うのでこちらに戻ってきたのです。それが中々よい職場が見つからないそうです」
家は貸家なので、此処を住み込みで引き受ける可能性があるかもしれないとマダムはクリスを抱いた正太郎に伝えた。
一度自分が会うかジャネットにあって話しを進めてくれないか頼んだ。
50くらいの威勢のよい夫人が「お茶の時間に食べてね」とお菓子を持って入って来た。
正太郎を見ると驚いたようだが「ボンジュール・ムスィウ」と声をかけてきた。
「ボンジュール・マダム、子供たちへの差し入れですか。僕はパリから来たショウといいます」
「あら、あなたがムッシュー・ショウですか。わたしは前マダムのいた家の近所に住んでいるレーグといいますのよ。今日はラングドシャを焼いたので持って来ましたのよ。ひとつ味見をしてください。あんた方は3時の時に頂くのよ」
ラングドシャという猫の舌と言う呼ばれ方をするお菓子は甘くて美味しかった、子供たちにはビスクより好まれそうだ。
正太郎は隠れてすこし欠くとクリスの口にも入れた。
かまなくとも直ぐ溶けて行くお菓子はクリスも好きなようだ。
「いい機会ですからお聞きしたいのマダム・レーグ。お嬢さんは仕事が決まったの」
「駄目だよ。リヨンではいいレストランやホテルでは女のキュイジニエに用は無いと言うのさ。今更サラマンジュでも有るまいとわたしゃ言うんだが、仕事がなきゃ仕方ないわとあのこが言うんだよ」
「どうでしょ。隣に建てている建物」
「なにが出来るんだね」
「私たちの勤めている会社で建てているんですけど、この子達に私よりは本職のキュイジニエを雇って仕事を覚えてもらおうとしているの。夫婦で働ければ管理人としてもやっていけると考えていらっしゃるのよ」
「ならうちの娘は駄目だよ。だって独り者じゃ駄目なんだろ」
「ですからマダムに管理人を引き受けて頂きたいの」
「でもアパルトマンの管理人といったって私にあんな大きな建物は面倒見切れないやね」
正太郎がマダム・レーグに「マダムあそこは此処を卒業した子供たちか独身女性で働く人に入っていただくのですが、メイドとして働く勉強をしたい人に屋根裏部屋ですが2部屋用意します。掃除や洗濯をするのは自分の家の分だけで済みます。食堂の手伝いとメイドへの指示、住人の出入りを管理していただくのが仕事になります」
「そのくらいなら出来そうだね。娘と相談してみるよ、何時から働くんだね」
「M.ティラールの話では入居は7月15日だそうですが、その前にラ・キュイジンヌ、食堂に必要な設備を選ぶ仕事も有りますしここに住んでいる娘たちになにが自分にあった職業かを選ぶために、食事の支度の手伝いもさせてもらいたいのです」
6月の1日から働けるならマダム・マラルメに連絡をしてくださいと話した。
クラリスと歩いてパール・デューの駅に向かい前回印を付けたという建物を見て回った。
ヴィットン通りからカドラのあるマセナ通りのとの角、南向きの建物だ。
まだ貸店舗の札がでていた、表の様子からすると6m四方程度の小さな店だ。
「住まいはあるのかな」その札にかかれた店で尋ねた。
「いや無いが、借りるなら3階が空いているよ」
「月幾らですか」
「店舗は1日3フラン、6mに6mの使いやすい店だよトワレットゥは裏に共同で使うのがあるよ。小間物か事務所に最適だよ。上の住まいは2部屋と台所にトワレットゥとドウシュが使えて1日2フランと燃料費は自腹だよ」
随分高い値段だ、すこし考えて返事をしますとその店を出た。
「驚きました幾ら場所がいいと言っても高すぎますわ」
クラリスは憤慨して正太郎に言って早足で次へいきましょうとカドラのほうへ入った。
カドラの先ブジョー通りの角に15m四方くらいの建物を3軒に分けた新しい建物を建てていた。
この間来た時から見るとほぼ完成していた。
「此処かい。貸家ともなんとも書いていないよ」
「でも店の名も書いていませんから何処かが代理で探しているんじゃ有りませんか」
大工に話しを聞くと隣のカドラのコンテッセが持ち主という話だ。
馬車を捕まえてペラ通りへ向かった。
コンテッセは幸い部屋にいて正太郎を歓待してくれた。
「あの建物ね。従業員用の住まいにしようと考えていたら大工がいい場所だし無駄だから下を貸して3階と4階を従業員に貸せば少しは建築費が取り返せますと言うのでそうしたのよ」見取り図と店のタイユ表を見せてくれた。
「ショウがお昼をご馳走してくれるなら中を見せながら出て行っても良いわよ」
コンテッセは二人を促して馬車を拾ってブジョー通りへ向かった。
真四角でなく鍵の手に曲がったつくりでカドラ側が8m四方、角地は8mにブジョー通り側が7mで其処が入り口、その西側は表が6mで奥行きが11mと細長い作り、店には全て小さな手洗い場とガスの設備がありトワレットゥも付いていた。店から直接2階の住居に上がれる階段があり2階は通路からも出入りが出来た。
2階は全て下と同じ大きさで台所、トワレットゥ、アンバンはあるが部屋は1部屋だった。
「ショウが借りるなら何処でも良いわよ。一ヶ月120フランで良いわよ」
クラリスが正太郎の袖を引いて借りろと合図をしてきた。
「何時から入れます」
「上の工事をしていてもよければ来月の15日」
角地を借りたいと正太郎が申し出ると「ところで何を始めるの」と初めて興味を示した。
「ジャポンのみやげ物にリヨンのみやげ物を中心に置きます」
「それで何人で始めるの、ショウが直接やるの」
「2人くらい店員を置こうと思います。上に1人住み込めれば商売もやりやすくて良いですね」
「あのブティックを持ってくるのは駄目なの」
「あそこは土地ごと買い入れましたからもう家賃も掛かりませんし。折角覚えていただいた場所ですから」
此処ならドレスを選ぶのに楽なのにとコンテッセは我が侭なことを言って正太郎を苦笑させた。
近くのイタリアレストランかイタリア人のサラマンジュというと即サラマンジュと返ってきた。
食事をしながらいまの店をブジョー通り110番地ラ・スヴニールとコンテッセは正太郎に店の名前まで決めさせてしまった。
「クラリス大変だよ、アランに売り込みより先に買い入れを指示しないと品物が無いよ。それと店員も探さないと」
「会計はどうします。ジャネットに任せますか」
パリみたいに誰かを1日1回巡回させるようだねと正太郎に言われてクラリスはそうですねと言葉少なく書き込みをしながら賛成し、品物をウチワ、センス、プペと指を折って数えだした。
「パリの物産から色々探そうよ。特にプペ・アン・ヴィスキュイを置こうよ」
「判りました。今買い付けてあるのはメゾン・ユレとジュモーにゴーチェですね」
「あとどこか知ってるところはあるかい」
「マダム・ウランシェが立ち上げたパニエ工房などが有名で、機械仕掛けではスタイナーの喋るベベが人気です。最近はドイツからも人形が来ていますよ」
中々勉強しているのか人形好きなのかは判らないが役に立つ娘ではある。
コンテッセを家に送ってブティックの店に戻り、ジャネットに店舗を借りた話しをしてShiyoo Maedaから別資金で店を開くので管理を頼んだ。
「まったくショウはやることが早いんだから、ナタリーから新しいアパルトマンの料理人が決まりそうだと聞いたばかりよ」
「仕方ないよ、向こうから飛び込んでくるんだから、でもコンテッセのおかげでいい場所だよ。駅から400mくらいでサン・ポータン教会まで700mくらいだから」
2人が場所の事コンテッセの事を話してブルーノでお昼を食べたと話しているとナタリーがおりてきた。
新しい店はコンテッセがラ・スヴニールと名前を付けるようにというんだとナタリーに話したが、何でコンテッセがでてくるのか判らないようだ。
「それで何人必要なの」
「部屋は上にあるから住み込みが1人、通いが1人。会計はあたらしく雇う予定の人かこの間決まったという人に1日一度まわってもらえばいいんじゃないかな。今いる売り子の中でお針子じゃない人でもいいんじゃないかな」
ちょっと待ってとジャネットはブティックに戻り、アンヌ・マリーをつれてきた。
「あなた妹と将来独立したいと言っていたわね」
「いけませんか、其れが理由で首になるのですか。仕事の間の休みに言っただけなのに」
「マリー」
2階から降りてそのまま其処にいて話しを聞いていたナタリーがかなきり声を上げた。
「何ナタリーあなたは才能があるから良いわよ。私はお針もマシーヌも上手じゃないし才能も無いわ」
「違うのマリー、貴方にはお客様を惹き付ける、商売をする上で立派な才能があるわ。見て御覧なさいショウもジャネットも笑っているわよ」
「驚かしてごめん、貴方もこの間からジャポンのお土産を売るお店をShiyoo Maedaで直営するというお話聞いたでしょ」
「はい、そこに居られるマドモアゼル・クラリスがお店を探していらっしゃると。まぁ、たいへんそのお話ですか」
アンヌ・マリーは自分にその話が回ってくるとは思ってもいなかったようだ。
「マダム・シャレットのお店から貴方が抜けるのは大変な損出かもしれないわ。でも貴方が誰か使ってお店を切り盛りするいい機会だと思うの。ショウのことだから売り上げ云々よりは、まずお店を開いて商品をそろえてこういう商品をジャポンから持ってきていますと広める事が目的だと思うのよ」
正太郎が言わないうちにジャネットが替わって言ってくれた。
「マリー、君はジャネットの下でバスティアンのように店を任される支配人だよ。名目上はパリのShiyoo Maedaの直営店で、会計はこことは別になるんだ。給与は月250フラン、店員は1日4フランで8時間、売り上げがよくなれば時間外を店員は稼げるけど店主の君に其れは無いんだ」
「でも家計簿やお小遣い帳程度しか付けられませんよ」
「其れは1日一度会計が回ってお釣り銭の面倒と売り上げ、仕入れの帳面を整理することになるよ。在庫管理と盗難予防をしっかりする事は今と同じだよ」
パリでは1フラン以下の小銭は1日分を分けた袋を用意して前日の分は引き上げて其の用意された分を使うのだ
何時からその仕事に掛かればいいのですかと言うことになり、ジャネットは一度パリへでてクラリスと街の様子を見て回らせてあげないと提案した。
「10日くらいパリへいけるかい」
「いきたいです」
マリーの眼は輝きだした、憧れのパリというところなのだろう。
「僕たちはサムディに戻るからそのとき一緒に行くかい」
「はいお願いします。それから妹ですが今年リセを出て働くのですが卒業は6月10日なのですがまだ仕事が決まっていないので此方で働かせてもらえれば嬉しいのです」
「妹さんはさっきの条件でよければ引き受けるよ。開店は15日以降だよ。場所はキャバレーのカドラの隣の建物でブジョー通りだよ」
すこし場所をナタリーと思い出そうとしていたが二人一緒に「駅と教会の間に建てている新しい4階建ての」と叫んで恥ずかしそうに顔を見合わせた。
正太郎がこんな感じと店の間取りと2階の住居を書き出すと「此れなら2人で住んでも大丈夫見たいね。私一人だと親が煩いかもしれないし」
そうか後はキャバレーが傍にあるのを見逃してくれるかが心配になる正太郎だ。
「両親の許しを得たほうがよくないか」
正太郎が話しを振るとジャネットも「私が直接お会いしてお話しても良いわよ。今晩か明日かどちらにしてもパリへでるのも了解していただかないとね」と話してくれた。
「其れでしたらこれから私が一緒に行ってきます。それでだめなときはジャネットにでてきてもらいます」
ナタリーが名乗りを上げ、ではクラリスも連れて行って話しをしてくださるとジャネットが3人を馬車で出かけさせた。
「明日にでもコンテッセの代理人の公証人が来るから契約をしてください。不動産屋は入らないらしいから」
ジャネットが表に出るとすぐ戻ってきた、後から入って来たのはにこやかなM.グレヴィーだ。
「はっは、やっぱりいたか、コンテッセから連絡が来たよ早速手続きだ」
家賃1ヶ月120フラン6月は15日分なので6月と7月分で180フラン。
公証人の手数料証紙代混みで60フランの240フランを正太郎が現金で支払った。
公証人は直ぐ戻っていった、正太郎が2000フランの手形と現金260フランを渡し、いまの契約書と共に新しい帳面と預金口座が直ぐ必要だねと笑いながらいった。
「もう何時になったら私は楽になるの」
「会計を増やすしかないよ」
「もうしらない。明日には事務室と応接間に家具が入るわ、M.アンドレが言って来た様にいい物を入れましたからね」
笑いながらブティックに戻っていった。
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